こんにちは、株式会社アップリメイク代表取締役の斎藤直樹です。
地元静岡で塗装職人としてキャリアをスタートし、数多くのお客様の大切な住まいを守るお手伝いをしてきました。外壁塗装は家を美しく保つだけでなく、資産価値を守る重要なメンテナンスです。しかし、その工事中に予期せぬトラブルが発生することがあります。
「外壁塗装の工事が始まったら、愛車がなんだかザラザラする…」と感じたことはありませんか。洗車しても取れないこの不快な感触、一体ザラザラ・ブツブツするのはなぜだろうと不安になりますよね。その正体は、工事中に発生した塗料の飛沫、つまり塗装ミストです。車に塗料付着が起きてしまうと、大切な愛車が汚されたというショックは計り知れません。
この塗装ミストを放置してしまうと、除去が困難になるだけでなく、車の塗装を傷める深刻な事態につながる可能性もあります。また、塗料の飛散距離は想像以上に広く、隣家とのトラブルや、場合によっては損害賠償の問題にまで発展するケースも少なくありません。
実際にミストを除去する際の値段や費用がどれくらいかかるのか、誰が負担するのかという心配も尽きないでしょう。
この記事では、私たち塗装のプロの視点から、外壁塗装で車がザラザラになる原因から、発生してしまった際の正しい対処法、トラブルを未然に防ぐための車カバーの有効性まで、あなたの疑問と不安を解消するために、全ての情報を解説していきます。万が一の時も、この記事を読めばきっと冷静に対応できるはずです。
この記事でわかること
- 車がザラザラになる塗料ミストの正体と原因
- トラブルを避けるための業者や隣家への正しい対処法
- ミストの除去にかかる費用と損害賠償に関する知識
- 大切な愛車を守るための具体的な予防策
外壁塗装で車がザラザラになる原因とは?
- 車がザラザラ・ブツブツするのはなぜ?
- 車に塗料付着したミストの正体
- 塗料ミストの気になる飛散距離
- 塗装ミストを放置する危険性
車がザラザラ・ブツブツするのはなぜ?
駐車していた愛車のボディを触ったとき、まるで砂埃をかぶったかのようにザラザラ、あるいは細かなブツブツとした感触があった場合、その原因は外壁塗装工事で飛散した塗料のミストである可能性が極めて高いです。
これは「塗料ミスト付着」や「オーバーミスト」と呼ばれる現象です。塗装工事、特に外壁のような広範囲を塗装する際には、塗料が霧状(ミスト)になって空気中に舞います。この目に見えないほど細かい塗料の粒子が風に乗って飛散し、近隣に駐車してある車のボディやガラスに付着してしまうのです。
多くの方は「吹き付け塗装」でなければ塗料は飛ばないと思いがちですが、それは誤解です。現在主流である「ローラー塗装」であっても、ローラーを回転させる際の遠心力で微細な塗料の飛沫が飛び散ります。もちろん、広範囲を効率的に塗装できる「吹き付け塗装」の場合は、より広範囲にミストが飛散するリスクが高まります。
付着した直後はまだ柔らかい塗料も、時間が経つにつれて硬化し、ボディ表面にしっかりと固着してしまいます。これが、洗車しただけでは落ちない不快なザラザラの正体です。
車に塗料付着したミストの正体
車に付着する塗装ミストは、外壁塗装で使用される塗料そのものです。しかし、一言で「塗料」といっても、その工程ごとに種類は異なります。一般的に、車の被害として報告されるミストの正体は、以下の塗料であることが多いです。
1. シーラー・プライマー(下塗り材)
外壁と、その上に塗る中塗り・上塗り塗料との密着性を高めるための接着剤のような役割を持つ塗料です。粒子が細かく、透明または半透明のものが多いため、付着しても気づきにくいという特徴があります。光に当てて斜めから見たときに、キラキラと光る細かい粒子が見えたら、下塗り材のミストかもしれません。
2. クリアー塗料(仕上げ材)
サイディングのデザイン性を活かすために使われる、無色透明の塗料です。これも下塗り材と同様に気づきにくく、ボディがなんとなくくすんで見えたり、手触りで初めて異変に気づいたりするケースがほとんどです。
3. 中塗り・上塗り塗料
実際に外壁の色となる塗料です。ウレタン、シリコン、フッ素、無機塗料など様々な種類があります。色が付いているため比較的発見しやすいですが、付着量が少ないと、特に淡い色の車では判別が難しいこともあります。
これらの塗料は、一度硬化してしまうと非常に頑固な膜を形成します。特に近年の塗料は耐久性が高く、簡単には除去できません。だからこそ、被害に気づいたらすぐに専門的な対処が必要となるのです。
塗料ミストの気になる飛散距離
「うちの駐車場は工事現場から少し離れているから大丈夫」と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、塗料ミストの飛散距離を侮ってはいけません。
結論から言うと、塗料ミストは風向きや風の強さ、建物の高さや周辺環境によって、数十メートル先まで飛散する可能性があります。一般的には5m〜10m程度は飛散のリスクが高いとされていますが、強風の日や高層階での作業では、20m〜30m、つまり5〜6軒隣の駐車場まで届いてしまうケースも決して珍しくありません。
私たちプロの塗装業者は、工事の際に「メッシュシート」と呼ばれる養生シートで建物の周りを覆い、塗料の飛散を最小限に抑える対策を講じます。しかし、このメッシュシートは完全に飛散を防ぐものではなく、あくまでリスクを低減させるためのものです。シートのわずかな隙間や、風の巻き込みによって、ミストは外へ漏れ出してしまいます。
【静岡の地域特性と風】
特に私が拠点とする静岡県は、「遠州のからっ風」に代表されるように、季節によって強い風が吹く地域です。沿岸部や開けた土地では、私たちが想定する以上に塗料が遠くまで運ばれてしまうことがあります。だからこそ、業者選びの際には、こうした地域特性を理解し、近隣への配慮を徹底できる会社かを見極めることが重要になります。
このように、たとえ隣の家の工事であっても、駐車場の位置関係によっては十分に被害の対象となり得るのです。
塗装ミストを放置する危険性
「少しザラザラするだけだし、そのうち取れるだろう」と塗装ミストの付着を軽く考え、放置してしまうのは非常に危険です。放置することで、以下のような深刻な事態を引き起こす可能性があります。
塗装ミストを放置する主なリスク
1. 塗料の完全な固着と除去の困難化
付着した塗料は、時間と共に硬化が進みます。さらに太陽の紫外線を浴びることで、車の塗装(クリア層)と化学的に結合し、一体化してしまいます。こうなると、通常の手段での除去はほぼ不可能になり、専門的な研磨作業でも除去が非常に困難、あるいは高額になります。
2. 車の塗装(クリア層)へのダメージ
固着したミストを無理に爪で剥がそうとしたり、不適切な溶剤を使ったりすると、車の最も外側にあるクリア層を傷つけたり、剥がしてしまったりする恐れがあります。クリア層が失われると、その下の色を塗った層が直接外部の刺激に晒され、色褪せや劣化が急激に進行します。
3. サビの発生原因になる
塗料ミストには、塗料自体の成分のほか、鉄粉が含まれていることがあります。この鉄粉がボディに付着したまま放置されると、雨や湿気で酸化し、サビを発生させます。このサビが車の塗装を侵食し、ボディ本体の腐食につながることもあります。
4. 資産価値の低下
言うまでもありませんが、塗装面にダメージを受け、見た目が損なわれた車は、査定額が大幅に下がってしまいます。将来的に売却を考えている場合、大きな経済的損失につながるのです。
このように、塗装ミストの放置は百害あって一利なしです。被害に気づいた時点で、可能な限り迅速に、そして正しく対処することが、愛車を守る上で最も重要なことなのです。
外壁塗装で車がザラザラになった時の対処法
- 隣家とのトラブルを避ける初期対応
- 車を汚された場合の証拠の残し方
- 業者とのトラブルを円満に解決する方法
- 損害賠償を請求する際の流れ
- ミスト除去の値段と費用の内訳
- 予防策としての車カバーの有効性
隣家とのトラブルを避ける初期対応
愛車に塗装ミストが付着していることに気づいたとき、感情的になってしまう気持ちは痛いほど分かります。しかし、ここで冷静さを欠いた行動をとると、隣家との関係を悪化させ、問題解決をより複雑にしてしまう可能性があります。
最も重要な初期対応は、隣家の住人ではなく、まず工事を行っている塗装業者に直接連絡することです。
なぜなら、工事における全ての責任は、施工を請け負っている塗装業者にあるからです。隣家の住人も、あくまで業者に工事を依頼した「発注者」であり、飛散事故の直接的な加害者ではありません。いきなり隣家にクレームを入れてしまうと、隣人は困惑し、感情的なしこりを残すことになりかねません。
現場にいる職人さんや、工事看板に記載されている連絡先に電話をして、以下の内容を冷静に伝えましょう。
- 自分の名前と住所
- そちらの工事が原因と思われる塗料が、自分の車に付着していること
- 一度、車の状態を確認してほしいこと
誠実な業者であれば、すぐに現場責任者が状況確認に来て、謝罪とともに今後の対応について説明してくれます。この初動を正しく行うことが、円満な解決への第一歩です。
車を汚された場合の証拠の残し方
塗装業者に連絡し、対応を待つ間に必ずやっておくべきことがあります。それは、被害状況の証拠を客観的な形で記録しておくことです。これは、万が一業者との話し合いがこじれたり、保険会社とのやり取りが必要になったりした場合に、ご自身の主張を裏付けるための非常に重要な資料となります。
以下のポイントを押さえて、スマートフォンやデジタルカメラで写真を撮影しておきましょう。
証拠写真撮影の4つのポイント
1. 車の全体像とナンバープレート
被害車両が自分の車であることを証明するために、ナンバープレートがはっきりと写るように、車の前後左右から全体写真を撮影します。
2. 被害箇所がわかる写真
ボンネット、屋根、トランク、ドア、ガラスなど、ザラザラしている箇所を広範囲に撮影します。どの部分に被害が及んでいるかを示します。
3. ミストの付着がわかる接写写真
塗料ミストの粒子がわかるように、できるだけ近づいてピントを合わせて撮影します。光の角度を変えたり、フラッシュを使ったりすると、透明なミストでも写りやすくなります。
4. 工事現場と車の位置関係がわかる写真
可能であれば、工事中の隣家(養生シートなど)と、被害に遭ったご自身の車が一枚の写真に収まるように撮影します。これにより、ミストが飛散した可能性を視覚的に示すことができます。
写真は、日付と時刻が記録される設定で撮影することが望ましいです。また、手で触ったときのザラザラ感を動画で撮影し、音や指の感触を言葉で説明しながら記録しておくのも有効な手段です。これらの客観的な証拠は、あなたを守るための強力な武器となります。
業者とのトラブルを円満に解決する方法
証拠を確保し、業者に連絡したら、次は具体的な解決に向けた話し合いになります。ここでの目標は、感情的な対立を避け、お互いが納得できる形で「車の原状回復」を実現することです。以下の点を意識して、冷静に交渉を進めましょう。
1. 要求を明確にする
まず、あなたが業者に何を求めているのかをはっきりと伝えなくてはいけません。基本的には「塗料ミストが付着する前の状態に完全に戻すこと」がゴールになります。具体的には、専門業者によるミストの完全除去、その後の研磨作業(ポリッシング)、そしてコーティングの再施工までを要求するのが一般的です。
2. 業者の賠償保険加入の有無を確認する
まともな塗装業者であれば、万が一の事故に備えて「請負業者賠償責任保険」などの損害保険に加入しています。話し合いの冒頭で、「保険を使って対応していただけますか?」と確認しましょう。保険が適用されれば、業者の自己負担なく修理費用が支払われるため、交渉がスムーズに進みやすくなります。
3. 修理業者は自分で選ぶ権利を主張する
塗装業者が提携している板金工場などを勧めてくる場合がありますが、必ずしもそれに従う必要はありません。特にディーラーでコーティングを施工している場合や、行きつけの信頼できるカーケアショップがある場合は、そこで見積もりを取って修理を依頼したい旨をはっきりと伝えましょう。大切な愛車を預けるのですから、あなたが最も信頼できる専門家を選ぶ権利があります。
4. 話し合いの内容を記録する
口頭での「やります」「直します」といった約束は、後で「言った・言わない」のトラブルになりがちです。話し合いの内容はメモを取り、可能であれば相手の許可を得て録音しておくと、万が一の際に身を守る助けとなります。最終的に合意した内容は、簡単なものでも構わないので、書面に残して署名・捺印を交わすのが理想的です。
◆斎藤のワンポイントアドバイス
私たちのようなプロの塗装業者は、常に近隣への配慮を怠りません。工事着工前に必ず担当者がご近隣のお宅へご挨拶にお伺いし、お車の移動やカバーの使用をお願いするなど、トラブルを未然に防ぐ努力をします。万が一、今回のような事故が起きてしまった場合、その業者がいかに誠実に対応してくれるかが、本当のプロフェッショナルとしての真価が問われる場面です。
逃げたり、ごまかしたりするような業者は論外ですが、もし誠意ある対応が見られない場合は、毅然とした態度で交渉することが必要です。弊社では、会社の理念として「お客様の幸せを第一に」を掲げ、最後まで責任ある対応をお約束しています。こうした配慮も業者選びの重要なポイントですので、まずはお気軽に無料診断からご相談ください。
ほとんどのケースでは、誠実な業者であれば真摯に対応し、円満に解決します。しかし、残念ながら不誠実な業者も存在するのが事実です。その場合は、次のステップである「損害賠償」を視野に入れる必要があります。
損害賠償を請求する際の流れ
※このセクションでは法律に関連する内容に触れますが、あくまで一般的な流れを解説するものです。実際の法的な手続きや判断については、必ず弁護士などの法律専門家にご相談ください。
業者との話し合いで解決しない場合や、業者が責任を認めない場合には、正式な損害賠償請求を検討することになります。これはあくまで最終手段ですが、知識として流れを理解しておくことは重要です。
一般的な損害賠償請求の流れは以下のようになります。
1. 内容証明郵便の送付
まずは、修理にかかる費用の見積書を添えて、「車の原状回復費用を請求する」という旨を記載した内容証明郵便を業者に送付します。内容証明郵便は、誰が、いつ、どのような内容の文書を送ったかを郵便局が証明してくれるもので、法的な手続きにおける第一歩として、相手にプレッシャーを与える効果があります。
2. 示談交渉
内容証明郵便を受け取った業者が、改めて交渉のテーブルについてくることがあります。ここで、お互いの妥協点を探り、合意に至れば「示談」となります。示談が成立した場合は、合意内容を記した「示談書」を作成し、問題を解決します。
3. 支払督促・少額訴訟
示談交渉も不可能な場合、次の手段として裁判所を介した手続きがあります。請求額が60万円以下の場合は、書類審査のみで相手に支払いを命じてもらえる「支払督促」や、原則1回の審理で判決が出る「少額訴訟」といった、比較的簡易な手続きを利用できます。
4. 通常訴訟
請求額が大きい場合や、相手が徹底的に争う姿勢を見せている場合は、弁護士に依頼して「通常訴訟」を行うことになります。
前述の通り、これは最悪のケースを想定した流れです。ほとんどの場合、信頼できる塗装業者であれば、保険を使って誠実に対応し、訴訟に至る前に解決します。大切なのは、トラブルに発展する前に、信頼できる業者かどうかを見極めて工事を依頼すること、そして万が一被害に遭った場合は、初期対応を間違えないことです。
ミスト除去の値段と費用の内訳
※ここで提示する費用は、あくまで一般的な目安です。実際の費用は、被害の範囲、車種、車の状態、依頼する専門業者によって大きく変動します。正確な金額は、必ず正式な見積もりでご確認ください。
塗装ミストの除去費用は、被害の状況によって大きく異なりますが、決して安いものではありません。一般的に、普通車1台で10万円~30万円程度かかるケースが多く、高級車や被害が甚大な場合はそれ以上の費用になることもあります。
なぜこれほど高額になるのか、その費用の内訳を理解することが重要です。ミストの除去作業は、単に「洗い流す」だけでは終わらない、非常に専門的で手間のかかる工程だからです。
| 作業工程 | 内容 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 1. ミスト除去作業 | 鉄粉除去用の特殊な粘土(トラップ粘土)や専用の溶剤を使い、ボディに付着した塗料ミストを一粒一粒、手作業で丁寧に取り除いていく。非常に根気のいる作業。 | 5万円 ~ |
| 2. 研磨作業(ポリッシング) | ミスト除去の際に、どうしてもボディ表面には微細な傷(スクラッチ傷)が付いてしまう。この傷を消し、塗装本来の輝きを取り戻すために、数種類のコンパウンドとポリッシャーを使い、塗装面を平滑に磨き上げる。 | 5万円 ~ |
| 3. コーティング再施工 | 研磨作業によって、既存のコーティング被膜は剥がれてしまう。磨き上げた無防備な塗装面を保護するために、ガラスコーティングなどを再施工する。 | 5万円 ~ |
上記の通り、費用は大きく3つの工程で構成されます。これらの合計が、最終的な請求額となります。被害範囲がボディ全体に及んでいる場合は、当然ながら全てのパーツにこれらの作業が必要となり、費用は高額になります。
「一式」見積もりには要注意!
業者から提示された見積書が「塗装ミスト除去費用 一式 〇〇円」のように、内訳が全く記載されていない場合は注意が必要です。どのような作業にいくらかかるのかが不透明であり、不当に高額な請求をされている可能性があります。信頼できる専門業者であれば、必ず上記のような作業工程ごとの詳細な見積書を提示してくれます。
費用は高額ですが、前述の通り、基本的には施工業者が加入している損害保険で全額カバーされるべきものです。被害者であるあなたが自己負担する必要はありませんので、毅然とした態度で全額補償を求めてください。
予防策としての車カバーの有効性
これまで被害に遭った際の対処法を解説してきましたが、最も良いのは言うまでもなく、被害に遭わないことです。そのための最も確実で効果的な予防策が、工事期間中に車全体を専用のカバーで覆うことです。
外壁塗装工事を依頼する際、あるいは近隣で工事が始まると知った際には、以下の対応をとることを強くお勧めします。
1. 業者に車カバーの使用を依頼する
優良な塗装業者は、工事前の近隣挨拶の際に、駐車しているお車について確認し、飛散防止用の車カバー(養生カバー)をかけることを提案してくれます。もし業者から提案がない場合は、こちらから「工事期間中、車にカバーをかけてもらえませんか?」とお願いしましょう。ほとんどの業者は無料で対応してくれます。
2. 自分でカバーを用意する場合の注意点
万が一、業者が対応してくれない場合や、ご自身で対策したい場合は、カー用品店などで車カバーを購入して使用するのも一つの手です。ただし、注意点があります。風が強い日にカバーがバタつくと、カバーとボディが擦れて逆に傷を付けてしまう可能性があります。裏地が柔らかい素材(起毛タイプなど)で、車体にフィットするサイズのカバーを選び、紐でしっかりと固定するようにしてください。
3. 一時的に駐車場を移動する
もし可能であれば、工事期間中だけ月極駐車場やコインパーキングなど、少し離れた場所に車を移動させるのが最も安全な方法です。費用はかかりますが、愛車を確実に守ることができます。
私たちアップリメイクでは、工事着工前に必ず担当者がご近隣のお宅へご挨拶にお伺いし、工事内容や期間のご説明とともに、駐車されているお車への影響についてもお話をさせていただいております。ご希望に応じて養生カバーをおかけするなど、トラブルを未然に防ぐための配慮を徹底しております。
こうした細やかな心配りができるかどうかも、信頼できる業者を見極める重要なポイントです。お住まいの健康状態が気になる方は、まずはお気軽に無料診断からご相談ください。
外壁塗装で車がザラザラになった際のよくある質問(FAQ)
Q1. 塗装業者に被害を伝えても、全く対応してくれない場合はどうすればいいですか?
A. まずは、工事を発注した隣家の住人の方に事情を説明し、施工業者へ対応するよう促してもらうのが一つの方法です。それでも業者が動かない場合は、お住まいの自治体の消費生活センターに相談することをお勧めします。専門の相談員が、業者との間に入って交渉(あっせん)を手伝ってくれる場合があります。最終手段としては、弁護士に相談し、法的な手続きを検討することになります。
Q2. 費用を抑えたいので、自分でミストを除去することはできますか?
A. ご自身での除去作業は絶対におやめください。市販の鉄粉除去粘土やコンパウンドを使用すると、ほぼ間違いなく車の塗装に深い傷を付けてしまいます。また、シンナーなどの溶剤は塗装を溶かしてしまう危険性が非常に高いです。結果的に、専門業者に依頼するよりも高額な修理費用がかかってしまうことになりかねません。ミストの除去は、必ず専門知識と技術を持ったプロに任せるようにしてください。
Q3. 車の修理には、どのくらいの期間がかかりますか?
A. 被害の範囲や程度、依頼する専門業者のスケジュールによって異なりますが、一般的な目安としては5日間~10日間程度を見込んでおくと良いでしょう。ミスト除去、研磨、再コーティングという一連の作業には、相応の時間が必要です。代車の要否も含め、事前に業者としっかりと打ち合わせを行うことが大切です。
Q4. 業者が加入している「損害保険」とは、具体的にどのようなものですか?
A. これは一般的に「請負業者賠償責任保険」と呼ばれるものです。この保険は、塗装業者などが工事中に誤って他人の財産(今回のケースでは車)に損害を与えてしまったり、他人にケガをさせてしまったりした場合の法律上の賠償責任を補償してくれます。信頼できる業者であれば、ほぼ100%加入しています。業者選びの際に、この保険に加入しているかを確認するのも良い方法の一つです。
Q5. 修理期間中の代車は用意してもらえますか?
A. 代車費用が補償されるかどうかは、塗装業者が加入している保険の契約内容によります。必ずしも補償対象とは限りません。そのため、塗装業者との最初の話し合いの段階で、修理期間中の代車の有無や費用負担について、明確に確認しておくことが非常に重要です。もし保険でカバーされない場合は、業者に直接費用負担を交渉する必要があります。
外壁塗装で車がザラザラになっても慌てずに
今回は、外壁塗装工事によって愛車がザラザラになってしまった際の、原因から対処法までを詳しく解説しました。
最もお伝えしたいことは、万が一被害に遭ってしまっても、決して慌てず、感情的にならず、正しい手順で冷静に対処してほしいということです。今回ご紹介したように、まずは証拠を保全し、施工業者へ連絡するという初期対応を間違えなければ、問題が深刻化することは稀です。
適切な対処を行えば、車は専門家の手によって元通り以上に美しくなり、その費用も基本的には施工業者の責任において補償されます。被害に遭われた方が、泣き寝入りをする必要は一切ありません。
そして、これから外壁塗装をお考えの方にとっては、今回の記事が「信頼できる業者選びの重要性」を再認識するきっかけになれば幸いです。価格の安さだけで業者を選ぶのではなく、近隣への配慮を徹底し、万が一の事故の際にも誠実に対応してくれる、真のプロフェッショナルを見極めることが、後悔しないリフォームの最大の秘訣です。
◆最後に








