こんにちは、株式会社アップリメイク代表取締役の齋藤直樹です。
私たちは1973年の創業以来、静岡の地で「職人直営」の塗装・リフォーム専門店として、地域の皆様の住まいを守り続けてきました。
「屋根のカバー工法を提案されたけれど、重ねてしまって本当に大丈夫なのか?」
「後から雨漏りしたり、内部で結露したりしないだろうか?」
近年、既存の屋根を解体せずに新しい屋根材を被せる「屋根カバー工法(重ね葺き)」が、廃材が少なく工期も短いことから急速に普及しています。
特に2004年以前に製造されたスレート屋根にはアスベストが含まれている可能性が高いため、その飛散防止策としても非常に有効な手段です。
しかし、既存の屋根をそのまま残して新しい屋根で蓋をするという構造上、「見えない部分」でのリスク、特に湿気や雨水の閉じ込めを心配されるお客様は非常に多いです。
実はその直感は正しく、安易な施工を行うと、屋根の寿命を縮める深刻なトラブルを招くことがあります。
実際に、「カバー工法をして数年しか経っていないのに、天井にシミができた」「屋根裏がかび臭い」といったご相談を受けるケースも少なくありません。
しかし、正しい建築物理学の知識に基づいた施工を行えば、断熱性能を高め、家を長持ちさせる素晴らしい工法であることもまた事実です。
今回は、外壁塗装と屋根リフォームの専門家として、カバー工法における「結露」や「雨漏り」の本当のリスクと、それを回避するために私たちが現場で実践している具体的な対策について、包み隠さずお伝えします。
私たちアップリメイクが掲げる「14項目の品質管理システム」の視点からも、失敗しないためのポイントを解説します。
そもそもカバー工法がどのような工事なのか、全体像や費用感を詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
屋根カバー工事とは?向いている家・工事の流れ・費用目安をわかりやすく
この記事のポイント
- カバー工法で屋根内部に結露が発生する物理的なメカニズム
- 野地板(下地)を腐らせないために不可欠な「換気」の技術
- 屋根の寿命を決定づける「防水シート(ルーフィング)」の正しい選び方
- 雨漏りしている屋根にカバー工法を行う際の絶対的な注意点
屋根カバー工法の結露リスクとは
屋根カバー工法は、既存の屋根材(コロニアルやカラーベストなど)の上に新しい防水シート(ルーフィング)を敷き込み、さらにその上に新しい金属屋根材などを設置する工法です。
廃材処分費の大幅な削減や、アスベスト含有建材を安全に封じ込められる点など、社会的・経済的なメリットは計り知れません。
しかし、建築物理学の視点、特に「熱と湿気の移動」という観点で見ると、この工法は屋根の環境を劇的に変化させる行為でもあります。
これまでは一枚の屋根材と野地板で構成されていたシンプルな構造の上に、新たな断熱・気密ラインを追加することで、屋根は「二重構造」となります。
この変化を正しく理解し、適切な湿気対策(=換気計画)を講じなければ、見えないところで進行する「内部結露」のリスクに晒されることになります。
このリスクは、施工直後には現れず、数年から十年単位で静かに進行し、気づいた時には屋根の下地がボロボロになっているという恐ろしい性質を持っています。
なぜ施工後に結露が起きるのか
多くの施主様が「雨漏り」は心配されますが、「結露」まで意識される方は稀です。
しかし、実は雨漏り以上に家の構造を蝕むのがこの結露です。
雨漏りは「外からの水」ですが、結露は「中からの水」であり、生活している限り常に発生のリスクがあるからです。
なぜカバー工法を行うと結露リスクが高まるのか、その詳細なメカニズムを解説します。
湿気が閉じ込められる仕組み
通常、私たちの生活空間(室内)では、調理、入浴、洗濯、そして人間の呼吸などによって大量の水蒸気が発生しています。
暖かく湿った空気は軽いため上昇する性質があり、天井の断熱材の隙間や壁体内を通って、最終的に屋根裏(小屋裏)へと到達します。
従来のスレート屋根の場合、屋根材同士の重なり部分にはわずかな隙間があり、そこから自然な通気が確保されていました。
そのため、小屋裏に入り込んだ湿気もある程度は外部へ排出されるバランスが保たれていました。
しかし、カバー工法では状況が一変します。
既存屋根の上に、気密性の非常に高い防水シート(ゴムアスファルトルーフィングなど)を隙間なく敷き詰め、さらにその上から金属屋根で覆います。
これにより、既存屋根と新規屋根の間、あるいは既存屋根と野地板の間には、極めて閉鎖的な空間が形成されます。
冬場の夜を想像してください。
外気によってキンキンに冷やされた新規金属屋根の冷熱は、防水シートを介して既存屋根材へと伝わります。
一方で、室内から上がってきた湿気を含んだ空気は、逃げ場を失いこの冷やされた面に接触します。
空気中の水蒸気量が飽和水蒸気量を超えた瞬間、余分な水分が水滴へと変わります。
これが「野地裏結露」や「層間結露」と呼ばれる現象です。
この水分は、雨が降っていないにもかかわらず、屋根の内部をびしょ濡れにしてしまうのです。
野地板の腐朽が進む危険性
結露が恐ろしいのは、単に水滴がつくだけでなく、それが「野地板(のじいた)」という屋根を支える木質構造材を常時湿潤状態に置き続ける点にあります。
木材は乾燥していれば数百年もつ素材ですが、水分を含み続けると急速に劣化します。
具体的には、木材腐朽菌(きくらげ等の菌類)の繁殖条件である「適度な温度」「酸素」「水分(含水率20%以上)」が揃ってしまうことが問題です。
カバー工法によって湿気の逃げ場が塞がれた野地板は、慢性的に含水率が高止まりしやすくなります。
こうして腐朽菌が繁殖すると、木材の繊維が分解され、強度が一気に失われます。
【結露による劣化の負の連鎖】
腐った野地板は、まるでスポンジのように脆くなり、「釘やビスを保持する力」を完全に失います。
つまり、いくら表面に高耐久なガルバリウム鋼板を施工しても、それを留めている釘が効いていない状態になるのです。
この状態で大型台風が直撃すれば、新しい屋根材が下地ごと剥がれ飛び、近隣へ被害を及ぼす大惨事になりかねません。
「屋根を新しくしたばかりなのに飛んだ」という事例の裏には、こうした施工不良による結露腐朽が隠れていることが多いのです。
DIYなどで屋根の隙間をコーキングで埋めてしまう失敗例も、この湿気の逃げ場を塞ぐ行為にあたります。
以下の記事でも詳しく解説していますが、通気を遮断することは屋根にとって致命的です。
結露を防ぐ「換気」の重要性
では、どうすれば結露を防げるのでしょうか。
答えはシンプルで、「湿気の出口を作ること」すなわち「換気」です。
高気密なカバー工法を行うからこそ、意図的な換気計画がセットでなければなりません。
アップリメイクでは、ただ屋根を被せるだけでなく、空気の流れを物理計算した施工を徹底しています。
換気棟で湿気を逃がす
最も有効かつ必須の対策は、屋根の最頂部である「棟(むね)」の部分に、換気機能を持った専用部材「換気棟(かんきむね)」を設置することです。
これは、自然の物理法則である「重力換気(温度差換気)」と「風力換気」を利用したシステムです。
暖かい空気は密度が低く軽いため、上昇気流となって屋根の高い方へ、つまり棟へと集まります(スタック効果)。
この自然な上昇力を利用し、棟部分から熱気と湿気を効率よく外部へ排出するのです。
また、屋根の上を吹く風によって換気棟周辺に負圧が発生し、内部の空気を吸い出す効果(ベルヌーイの定理)も働きます。
換気棟を設置することで、同時に屋根の低い位置(軒先)にある吸気口から新鮮で乾燥した外気が取り込まれます。
これにより、屋根内部や小屋裏空間全体を常に空気が流れる「通気層(通気経路)」が形成されます。
空気が淀まず循環していれば、湿気が一箇所に滞留して結露限界(露点)に達することを防ぐことができ、野地板を常に乾燥した健全な状態に保つことができるのです。
これは夏場の小屋裏温度の上昇を抑え、2階の暑さを軽減する副次的なメリットもあります。
既存屋根への開口処理が必須
ここで施工品質を左右する非常に重要なポイントがあります。
それは、「換気棟をポンと乗せるだけでは意味がない」ということです。
換気棟の効果を100%発揮させるためには、空気の通り道となる「穴」を物理的に開けなければなりません。
【ここがプロの分かれ道:通気スリットの重要性】
正しい施工手順は以下の通りです。
- 既存の棟板金を撤去する。
- 下にある「既存の野地板」を屋根の頂点に沿って幅数センチにわたりカットし、開口部(スリット)を設ける。
- この開口部を通して、小屋裏空間と外部が繋がるようにする。
- その上に、雨が入らない構造の換気棟を取り付ける。
この「野地板の開口処理」を行って初めて、小屋裏の湿気は換気棟を通じて外に出ることができます。
しかし残念ながら、この作業は手間がかかる上に、切り屑が出るため掃除も大変です。
そのため、知識のない業者や手抜き業者の場合、開口処理を行わずに、既存の屋根の上にただ換気棟の形をした板金を被せているだけのケース(=飾り換気棟)が散見されます。
これでは換気機能はゼロです。
私たちアップリメイクは、この見えない下地処理こそが家の寿命を決定づけると認識し、必ず適切な開口処理と通気確保を行っています。
防水シートこそが寿命の要
屋根材(ガルバリウム鋼板やスレート)は、目に見える「一次防水」として雨を受け止めますが、強風時の吹き込みや毛細管現象によって、屋根材の裏側に水が回ることは構造上避けられません。
その侵入した水を、野地板(構造体)に一滴も触れさせずに軒先まで流し切るのが、その下に敷く防水シート(ルーフィング)、いわゆる「二次防水」の役割です。
屋根材がどんなに長持ちしても、この防水シートが破れてしまえば即雨漏りです。
つまり、カバー工法の本当の耐久年数は、屋根材ではなく防水シートの性能で決まると言っても過言ではありません。
改質アスファルトが標準仕様
一昔前の住宅で標準的に使われていた「アスファルトルーフィング940」などの従来品は、紙にアスファルトを染み込ませただけのものでした。
これは安価ですが、約10年程度で硬化してボロボロになり、地震の揺れなどで簡単に破れてしまう弱点がありました。
これから30年住むためのリフォームにこれを使っては意味がありません。
私たちアップリメイクでは、より耐久性の高い「改質アスファルトルーフィング(ゴムアス)」を最低限の標準仕様としています。
これはアスファルトに合成ゴム(ポリマー)を添加して改良したもので、優れた伸縮性と柔軟性を持っています。
最大の特徴は「釘穴止水性(タック性)」です。
屋根工事では防水シートの上から何千本ものビスや釘を打ち込みますが、ゴムアスはその弾力で釘にねっとりと密着し、釘穴からの雨水の侵入を物理的に防ぎます。
耐用年数も20年以上と長く、金属屋根材の寿命ともバランスが取れています。
透湿防水シートがベストな選択
さらに、予算が許すのであれば、そして結露リスクを極限までゼロに近づけたいのであれば、「透湿防水シート(タイベックルーフなど)」の使用がベストな選択です。
このシートは、ゴアテックスのような素材をイメージしていただくと分かりやすいでしょう。
「液体の水(雨)は通さないが、気体の湿気(水蒸気)は通す」という特殊な性質を持っています。
これを使えば、万が一屋根内部に湿気が溜まっても、シートの繊維を通して湿気だけを外部(通気層)へ逃がすことが可能です。
野地板を常に乾燥状態に保つことができるため、屋根の寿命を飛躍的に延ばすことができます。
欧米の高耐久住宅では標準採用されている素材であり、初期費用は多少上がりますが、将来的な安心感と資産価値維持の観点からは最も推奨できる選択肢です。
| 種類 | 耐久年数 | 釘穴止水性 | 透湿性 | 推奨度 |
|---|---|---|---|---|
| アスファルトルーフィング (940等) |
約10年 | △ 低い | × なし | 非推奨 |
| 改質アスファルト (ゴムアス) |
20年〜 | ◎ 高い | × なし | 標準推奨 |
| 透湿防水シート (タイベックルーフ等) |
30年〜50年 | ○ あり | ◎ あり | 最高品質 |
雨漏り中のカバー工法は厳禁
「今、雨漏りしているからカバー工法で直したい」というご相談をよくいただきます。
雨漏りを止めるために屋根工事を検討されるのは当然のことですが、プロとしての結論を申し上げますと、原則として雨漏りしている状態のまま、根本的な修理をせずにカバー工法を行うことは厳禁です。
これは、業界内でも悪徳業者が行いがちな手口の一つですので、十分にご注意ください。
雨漏りの原因解決が先決
雨漏りしているということは、屋根材の下にある防水シートが破れ、さらにその下の野地板までもが水を吸ってしまっている状態を意味します。
つまり、屋根の内部が既に腐食し始めている可能性が高いのです。
その上から新しい防水シートと屋根材で「蓋」をしてしまうとどうなるでしょうか。
内部に残された大量の水分は、新しい防水層に阻まれて蒸発することができず、内部に閉じ込められます。
これは「濡れた雑巾をタッパーに入れて密閉し、暖かい場所に放置する」のと同じ状態です。
湿度は100%近くになり、カビや腐朽菌が爆発的に繁殖します。
その結果、野地板や垂木(たるき)といった重要な構造材がボロボロに腐り果て、最悪の場合、屋根の重さを支えきれずに天井が落下したり、カビの胞子が室内に蔓延して健康被害を引き起こしたりするリスクがあります。
カバー工法はあくまで「予防」や「健全な屋根のリニューアル」のための工法です。
雨漏りの「修理」として行う場合は、まず雨水の浸入箇所を特定し、腐った野地板を部分的に張り替えるなどの適切な処置を行い、内部を完全に乾燥させてからでなければ施工してはいけません。
プロによる野地板の健全性診断
だからこそ、契約前の「診断」が何よりも重要なのです。
私たちアップリメイクでは、いきなり見積もりを出すことはありません。
まず「一級塗装技能士」や「建築施工管理技士」などの国家資格を持ったスタッフが屋根に上がり、綿密な調査を行います。
具体的には、屋根の上を歩いた時の「沈み込み」を確認します。
野地板が腐っていると、独特の「フカフカ」した踏み心地があり、プロなら足裏の感覚ですぐに分かります。
さらに、「30倍スコープ」を使って塗膜や基材の状況を詳細に確認したり、小屋裏(天井裏)に入り込み、野地板の裏面に雨染みがないか、光が漏れていないかを目視で点検します。
必要であれば、木材水分計を使って含水率を数値で測定することもあります。
もし診断の結果、野地板の強度が著しく低下していると判断した場合は、正直に「カバー工法はできません」とお伝えします。
その場合は、既存の屋根材をすべて撤去し、野地板から新しく作り直す「葺き替え(ふきかえ)」工事をご提案します。
無理に工事を受注して後でお客様が困るようなことは、職人として絶対にしたくないからです。
ご自宅の屋根がカバー工法に適しているかどうか、不安な方はぜひ一度プロの診断を受けてみてください。
失敗しない施工業者の選び方
屋根カバー工法は、単に新しい材料を張るだけではありません。
これまで解説してきた通り、熱や湿気のコントロール、板金加工の精密な技術、そして雨仕舞い(あまじまい)の知識が必要な、非常に専門性の高い工事です。
業者選びを一歩間違えれば、高額な費用を払って家の寿命を縮めることになりかねません。
見積書の詳細と職人の質を確認
業者選びの最初のフィルターとなるのが「見積書」です。
もし提示された見積書に「屋根工事 一式」「ルーフィング 一式」としか書かれていない場合は、即決を避けてください。
「一式」という言葉は、詳細を隠すための便利な言葉でもあります。
アップリメイクのお見積りでは、数量、単位、単価を明確に記載し、あとから追加費用が発生しないよう努めています。
【優良な見積書に必ず記載されている項目】
- 屋根材のメーカー名・商品名:例)アイジー工業 スーパーガルテクト
- 防水シートのメーカー名・種類:例)田島ルーフィング タディスセルフ(改質アスファルト)
- 換気棟の設置費用:標準装備かオプションか、何箇所設置するか
- 下地処理費:既存棟板金の撤去や、野地板の開口処理、腐食部の補修費
また、契約前に必ず確認していただきたいのが、「誰が施工するのか」という点です。
大手リフォーム店や家電量販店などに依頼しても、実際に施工するのは下請け、孫請けの職人であるケースが多々あります。
その場合、中間マージンが発生するだけでなく、現場の指示系統が曖昧になり、今回解説したような「開口処理」などの見えない重要工程が省略されるリスクも高まります。
アップリメイクのように、自社で職人を抱え、責任を持って施工管理を行う「職人直営店」を選ぶことを強くお勧めします。
私たちは営業マンを置かず、中間業者を挟まないため、余計なマージンをカットし、その分を「塗料のグレード」や「職人の手間」に還元しています。
また、工事中は「工事写真報告書」を作成し、お客様が留守の間でもどのような作業が行われたか、見えない部分がどうなっているかを全て記録して提出しています。
顔の見える職人が、プライドを持って施工し、万が一の際も迅速に駆けつける体制があるかどうかが、10年後、20年後の安心に直結します。
屋根カバー工法に関するよくある質問(FAQ)
Q1. カバー工法をすれば、もう一生メンテナンスは不要ですか?
A. 「一生不要」ではありませんが、メンテナンスサイクルは劇的に長くなります。
最新の「SGL鋼板(次世代ガルバリウム)」などを使用すれば、メーカー保証だけで20年以上、実質的な耐久年数は30年〜40年近く期待できます。
これは塗装工事の倍以上の寿命です。
ただし、棟板金の継ぎ目にあるコーキングなどは紫外線で劣化するため、15年〜20年程度での点検・補修は必要になる場合があります。
それでも、スレート屋根のように10年ごとの塗装は不要になるため、トータルの維持費は大幅に安くなります。
Q2. 金属屋根にすると、雨音がうるさくなりませんか?
A. 断熱材一体型の屋根材を選べば、ほとんど気になりません。
「金属屋根=トタン屋根=うるさい」というイメージをお持ちの方も多いですが、現在のカバー工法で主流となっている「断熱材一体型金属屋根(スーパーガルテクト等)」は全く別物です。
鋼板の裏面に厚みのある断熱材が密着しており、これが吸音材の役割も果たします。
実験データでも、従来のスレート屋根と同等か、それ以上の静粛性が証明されています。
実際に施工されたお客様からも「雨音が静かになった」というお声をいただくことが多いので、ご安心ください。
Q3. パミールなどの劣化しやすい屋根でもカバー工法はできますか?
A. 原則としておすすめできません。非常にリスクが高いです。
ニチハ製の「パミール」などは、経年劣化で層間剥離(ミルフィーユ状に層が剥がれる現象)を起こします。
この状態の屋根にカバー工法を行っても、釘やビスを打ち込む下地(パミール自体)がボロボロと剥がれてしまうため、新しい屋根材を強固に固定することができません。
強風で新しい屋根ごと剥がれ落ちる危険性があるため、パミール等の特定の屋根材については、カバー工法ではなく、既存屋根を撤去して野地板を補強する「葺き替え工事」が、安全かつ確実な唯一の選択肢となります。
Q4. 工事中はずっと家にいなければなりませんか?
A. 基本的に外回りの工事ですので、ご在宅の必要はありません。
屋根工事は室内に入って作業することはほとんどありませんので、戸締まりだけしっかりしていただければ、お仕事や買い物にお出かけいただいても全く問題ありません。
私たちアップリメイクでは、お客様が不在でも工事の進捗状況がわかるよう、その日の工事内容を詳細に撮影し、「工事写真報告書」として記録・ご報告する体制を整えています。
安心してお任せください。
◆斎藤のワンポイントアドバイス
屋根のリフォームは、一度行ってしまえば何十年も手を加えることがない、家にとって非常に重要なイベントです。
だからこそ、目先の費用の安さだけで業者を選ぶのではなく、「結露対策(換気)は万全か」「下地の状態を正しく診断しているか」「防水シートのグレードは適切か」といった、普段は見えない部分へのこだわりを大切にしてください。
これらをおろそかにすると、安物買いの銭失いになるばかりか、家そのものの寿命を縮めてしまいます。
私たちも、お客様の家が30年後も健全であり続けるよう、プロとしての技術と誠意を持って全力でサポートさせていただきます。
まとめ:見えない「中身」へのこだわりが、30年後の安心をつくる
ここまで、屋根カバー工法における結露や雨漏りのリスク、そしてそれを防ぐための具体的な対策について解説してきました。
屋根カバー工法は、廃材を減らし、工期を短縮し、コストを抑えながら住まいを再生できる、現代の「ストック活用時代」において極めて合理的かつ有効な工法です。
しかし、それは決して「臭いものに蓋をする」ような安易な工事であってはなりません。
既存の屋根の上に新しい屋根を重ねるということは、建物の物理的な環境を一変させる行為です。
だからこそ、表面の仕上がりの綺麗さだけでなく、以下の「見えない部分のエンジニアリング」が完璧になされているかが、家の寿命を決定づけます。
【本記事の重要ポイント】
- 結露対策:「換気棟」と「野地板の開口処理」で、湿気の逃げ道を確保する。
- 防水対策:最低でも「改質アスファルト」、できれば「透湿防水シート」を選定する。
- 下地診断:雨漏りしている屋根や、強度が低下した野地板には施工しない。
私たち株式会社アップリメイクは、職人直営の専門店として、これらの「見えなくなる部分」にこそ、最大の情熱と技術を注いでいます。
「日本一厳しい品質管理システム」として14項目の基準を設け、お客様の「30年後の安心」と「笑顔」を守ることをお約束します。
「ウチの屋根はカバー工法で大丈夫だろうか?」「見積もりの内容は適正だろうか?」
もし少しでも不安を感じられたら、ぜひ一度、私たちの無料診断をご利用ください。
30倍スコープや水分計を用いた精密な診断で、あなたのお住まいに最適なリフォームプランを、正直かつ誠実にご提案させていただきます。
静岡で屋根リフォームをご検討の皆様、大切なお住まいの未来を、私たちと一緒に守っていきましょう。












