積水ハウスの外壁塗装|フレアトーンの費用と30年耐久の真実【プロが解説】

こんにちは、株式会社アップリメイク代表取締役の齋藤直樹です。私は職人からこの道をスタートし、父が創業した1973年から、ここ地元静岡で数多くのお住まいの塗装を手がけてまいりました。

さて、この記事をご覧のあなたは、積水ハウスで建てられた大切なお住まいのメンテナンスをお考えで、特にデザイン性の高いフレアトーンでの外壁塗装に強い関心をお持ちのことでしょう。

その一方で、30年といった長期耐久性は本当に実現できるのか、実際の口コミや評判はどうなのか、といった疑問や、ハーモカラーズを取り入れた理想の外観づくり、失敗しないための色見本の確認方法、さらには費用が300万円にもなるといった話の真相、そして助成金を賢く活用する方法など、知りたい情報がたくさんあるのではないでしょうか。

積水ハウスの外壁塗装、特にフレアトーンは、専門的な知識が必要な場面も多く、不安を感じるのも当然のことです。

しかし、ご安心ください。この記事では、外壁塗装のプロである私が、長年の経験と知識を基に、積水ハウスの外壁塗装とフレアトーンに関するあらゆる疑問に徹底的にお答えしていきます。最後までお読みいただければ、あなた様が心から納得できる、最高の選択をするための確かな知識が身につくはずです。

この記事でわかること

  • フレアトーンの特徴と他の多彩模様塗料との比較
  • フレアトーンHDや無機塗料の耐久性とリアルな費用感
  • 色選びで後悔しないための具体的な注意点とコツ
  • ハウスメーカー塗装と専門店の違いや賢い業者選びのポイント

積水ハウスでよくいただくご相談事例

まずは、実際に積水ハウスにお住まいのお客様からいただいたご相談と、それに対する私の回答をご紹介します。この記事をご覧のあなたも、きっと同じような不安や疑問をお持ちではないでしょうか。

◆実際にいただいたご相談(築23年・セラミック外壁のお客様)

「積水ハウスで建築して23年になります。外壁塗装を考えています。外壁はセラミックの白で、できれば多彩模様の塗装を検討しています。

積水ハウスからはハーモカラーズを取り入れたプランと、フレアトーンのような多彩模様仕上げを提案されました。その際、外壁の目地交換やシーリング工事も必要と言われ、目地は積水ハウスのオリジナルの材料なので注意が必要とも聞きました。

御社でもこのような積水ハウス特有の目地やシーリングに対応していただくことは可能でしょうか?また、エスケー化研でフレアトーンと同等の塗料があると聞きましたが、そのような塗料を使った施工もお願いできますか。」

◆齋藤からの回答

結論から申し上げますと、当社アップリメイクでも積水ハウスの多彩模様塗装や目地・シーリング工事にしっかり対応可能です。以下のような考え方でご提案しています。

  • メーカー提案では多彩模様塗装が主流
    積水ハウスの外壁塗装では、メーカー提案の場合、フレアトーンをはじめとした多彩模様仕上げのプランが多数を占めます。既存がセラミック外壁(白)であっても、多彩模様で高級感のあるデザインに仕上げることは十分可能です。
  • 塗装前に「目地」と「サッシまわりのシーリング」のチェックと打ち替えが必須
    塗装工事を長持ちさせるためには、外壁板間目地およびサッシまわりのシーリング打ち替えがほぼ必須です。特に築20年前後を過ぎたお住まいでは、見た目はまだ持ちそうでも、内部の劣化が進行しているケースが多く見られます。
  • 積水ハウス専用の目地材(ガスケット)の扱い方
    積水ハウスの外壁目地やサッシまわりには、セキスイ専用のガスケット(オリジナル目地材)が使われていることがあります。この場合、築年数や劣化の状態を現地で確認した上で、次の3つの中からベストな方法を選びます。
  1. 現状のガスケットをそのまま活かし、上から保護する方法
  2. ガスケットをすべて撤去し、新たにシーリング材で全打ち替えする方法
  3. 特に劣化の激しい部分のみを選別して部分的にシーリング打ち替えする方法

目地が「セキスイオリジナル」と言われるのは、まさにこのガスケット目地のことです。このガスケットそのものを、まったく同じ仕様で新しいものに入れ替えたい場合は、積水ハウスのみで取り扱いが可能で、金額も驚くほど高額になります。

一方で、ガスケットを撤去してシーリング材に打ち替える方法であれば、

  • 工事費用を大幅に抑えられる
  • 本来の目的である雨漏り防止性能の面でも、ガスケットと同等以上の性能を確保できる

といったメリットがあるため、当社ではシーリングへの打ち替えを基本的に推奨しています。

実際に、これまで当社で塗り替えをお任せいただいた多くの積水ハウスのお住まいでは、ガスケット目地を撤去 → シーリング材を充填 → その上から塗装という仕様で施工を行ってきました。長期的に見ても、仕上がり・耐久性ともに非常に良好な結果が出ています。

また、ご質問にあったエスケー化研製の同等品についてですが、フレアトーンと同等クラスの多彩模様塗料は実在します。代表的なものが、エスケー化研の「エスケープレミアムマルチカラー」です。詳細はメーカー公式ページをご覧いただけます。

▶ エスケー化研「エスケープレミアムマルチカラー」製品ページ

この製品はシリコン系グレードの多彩色模様塗料ですが、より高耐久なフッ素や無機など、別グレードの多彩模様仕上げをご希望の場合でも、他メーカー品を含めて複数プランのご提案が可能です。

「積水ハウスで建てたから、塗り替えも積水ハウスに頼むしかない」とお考えの方は多いのですが、積水ハウス特有の目地や外壁仕様をきちんと理解している専門店であれば、同等以上の仕上がりをより適正な価格で実現することができます。当社では現地調査の上で、目地やシーリングの状態を細かく確認し、お住まいごとに最も合理的で安心な施工方法をご提案いたします。

積水ハウスの外壁塗装フレアトーンの基本情報

  • フレアトーンは積水ハウス専用塗料
  • フレアトーンに似た多彩模様塗料とは
  • ハーモカラーズで理想の外観を実現
  • 色見本で確認する際の注意点
  • フレアトーンの評判を示す口コミを紹介

フレアトーンは積水ハウス専用塗料

フレアトーン塗装で仕上げられた、天然の御影石のような深みと高級感のある積水ハウスの外壁

まず最初に押さえておくべき最も重要なポイントは、フレアトーンが積水ハウスのオリジナル商品であり、原則として積水ハウスリフォーム株式会社などを通さなければ施工できない専用塗料であるということです。

フレアトーンは、塗料の中に様々な色のチップ(骨材)が混ぜ込まれた「多彩模様塗料」の一種です。これを専用のスプレーガンで外壁に吹き付けることで、単色塗りでは表現できない、まるで天然の御影石のような深みと奥行きのある、格調高い仕上がりを実現します。プリントされたサイディングとは一線を画す、本物の質感が最大の魅力と言えるでしょう。

【豆知識】フレアトーンの製造元は?

実は、積水ハウスがフレアトーン塗料そのものを製造しているわけではありません。多くのハウスメーカーのオリジナル塗料がそうであるように、フレアトーンも実際には日本の大手塗料メーカーである「エスケー化研株式会社」が製造を担当しています。

つまり、積水ハウスがエスケー化研に製造を委託し、「フレアトーン」という名前で自社ブランド製品として提供している、いわゆるOEM製品なのです。この事実は、後述する「フレアトーンに似た塗料」を探す上で非常に重要なポイントとなります。

この「専用塗料」という点は、メリットとデメリットの両側面を持ちます。

フレアトーンを選ぶメリット

メリットは、なんといってもお住まいを建てたハウスメーカー自身が提供する塗料であるという安心感です。積水ハウスの建物の仕様や特性を最も熟知しているメーカーが選定した塗料であり、品質や建物との相性について高い信頼が置けます。また、工事も積水ハウスの管理基準に沿って行われるため、安定した品質を期待できるでしょう。

フレアトーンを選ぶデメリット

一方、デメリットは施工業者を自由に選べないこと、そしてそれに伴い費用が比較的高額になる傾向があることです。塗装工事は積水ハウスリフォームなどが元請けとなり、実際の施工は下請けの塗装会社が行うケースがほとんどです。

そのため、中間マージン(紹介手数料や管理費)が発生し、同じ品質の工事を地域の塗装専門店に直接依頼するよりも、費用が割高になることが一般的です。選択肢が一つに限られるため、価格競争の原理が働きにくい点も知っておく必要があります。

◆斎藤のワンポイントアドバイス

「絶対にフレアトーンでなければならない」という強いこだわりがないのであれば、他の選択肢も視野に入れてみることを強くお勧めします。次の項目で解説しますが、同等以上の品質と意匠性を持つ塗料は、実は数多く存在するのです。

私たちのような塗装専門店にご相談いただければ、中間マージンをカットし、高品質な施工をより適正な価格でご提供することが可能です。

フレアトーンに似た多彩模様塗料とは

熟練の日本人塗装職人が、スプレーガンを使って塗料を住宅の外壁に丁寧に吹き付けている様子

「フレアトーンの高級感あるデザインは気に入っているけれど、費用は抑えたい」「他の業者とも比較検討してみたい」…そうお考えの方も多いかと存じます。ご安心ください。フレアトーンと同等の美しい多彩模様仕上げは、私たちのような地域の塗装専門店でも十分に実現可能です。

前述の通り、フレアトーンの製造元はエスケー化研です。そのため、当然ながらエスケー化研自身も、一般の塗装店向けに非常に優れた多彩模様塗料をラインナップしています。また、他の国内主要塗料メーカーも、それぞれ独自の技術を駆使した高品質な多彩模様塗料を開発・販売しています。

ここでは、私が静岡の現場で実際に使用し、その品質を確かめてきた信頼性の高い塗料の中から、代表的なものをいくつかご紹介します。

代表的な多彩模様塗料(フレアトーンの代替候補)

  1. エスケー化研「エスケープレミアムマルチカラー」
    フレアトーンの製造元が誇る、まさに王道の多彩模様塗料です。色のラインナップも豊富で、フレアトーンに近い風合いを再現しやすいのが特徴です。耐候性や低汚染性にも優れており、長期にわたって美しい外観を維持します。
    同等品としてメーカーが公開しているのが、以下の公式ページです。
    ▶ エスケー化研「プレミアムマルチカラー2」製品ページ
    なお、多彩色模様にもいくつかグレードがあり、この商品はシリコン系グレードに分類されます。さらに上位のグレード(フッ素・無機など)の多彩模様仕上げをご希望の場合は、他メーカー品となりますが、当社でも複数プランをご提案可能です。
  2. 関西ペイント「アレスダイナミックカレイド(旧:RSダイヤモンド)」
    こちらも国内トップクラスの塗料メーカー、関西ペイントが誇る高意匠性塗料です。私たちアップリメイクでも施工実績が豊富で、「まるで外壁を張り替えたかのような重厚感」とお客様から大変ご好評をいただいています。ベーシックな色からモダンな色まで、多彩なカラーバリエーションも魅力です。
  3. 山本窯業化工「ネオフレッシュティアラ」
    天然の雲母(マイカ)をフレークとして塗料に配合しており、光が当たるとキラキラと上品に輝く、独特の美しい仕上がりが特徴です。ゲル状の塗料に比べて施工が比較的安定しやすいため、職人の技術によるムラが出にくいというメリットもあります。

これらの塗料を使用することで、積水ハウスに依頼しなくても、フレアトーンに勝るとも劣らない高級感あふれる外観を実現できます。大切なのは、これらの塗料の特性を熟知し、美しい模様を均一に吹き付けることができる、高い技術力と豊富な施工実績を持つ塗装店を選ぶことです。

ハーモカラーズで理想の外観を実現

1階をベージュ、2階をブラウンで塗り分けた、ハーモカラーズの考え方を取り入れたモダンでおしゃれな日本の住宅

「ハーモカラーズ」とは、特定の塗料商品を指す言葉ではありません。これは、積水ハウスが提唱する、建物の形状、外壁材の質感、そして複数の色を組み合わせることで、住まい全体として調和(ハーモニー)の取れた美しい外観をデザインするという、カラーコーディネートの設計思想そのものを指します。

参照:積水ハウスの外壁塗装ハーモカラーズ【完全ガイド】費用相場・耐用年数・30年保証の真実をプロが解説

この考え方を取り入れることで、塗り替えは単なる「メンテナンス」から、「我が家をデザインし直す」という創造的で楽しいイベントへと変わります。私たち塗装専門店でも、このハーモカラーズの考え方を応用し、お客様だけのオリジナルな外観をご提案しています。

ハーモカラーズを実現する代表的な塗装手法

ツートンカラー(塗り分け塗装)

建物の1階と2階、あるいはメインの壁面とバルコニーや玄関周りといった部分で色を塗り分ける、最もポピュラーなデザイン塗装です。色の組み合わせ次第で、上品にもモダンにも、様々な表情を創出できます。失敗が少なく洗練された印象に仕上がるのは、ベージュとブラウン、あるいはグレーの濃淡など、同系色でまとめる組み合わせです。

ダブルトーン(目地分け塗装)

特に凹凸のあるサイディング外壁で効果的な、高い技術を要する塗装方法です。まず全体をベースの色で塗装した後、表面の凸部分にだけ異なる色を専用のローラーで乗せていきます。これにより、まるでタイルを一枚一枚張り付けたかのような立体感と陰影が生まれ、単色塗りとは比較にならないほどの重厚感が生まれます。

アクセントカラー

基本は一色でシンプルにまとめつつ、窓枠の間や一部の壁面など、小さな面積にだけポイントとなる色(アクセントカラー)を入れる手法です。全体の印象を引き締め、遊び心や個性をさりげなく演出することができます。

◆斎藤のワンポイントアドバイス

これらのデザイン塗装を成功させる鍵は、色の組み合わせはもちろんですが、「どこで色を塗り分けるか」という境界線の設定にデザインセンスが問われます。建物の水平・垂直のライン(サッシや雨樋の位置など)を意識することがセオリーですが、私たちプロは、建物の形状が最も美しく見える塗り分けラインをご提案できます。カラーシミュレーションなども活用しながら、ぜひ一緒に理想の外観を創り上げていきましょう。

色見本で確認する際の注意点

施主と塗装業者が、屋外の太陽光の下でA4サイズの大きな塗り板を実際の外壁にあて、慎重に色味を確認している

外壁塗装の色選びは、リフォームの満足度を左右する最も重要な工程の一つです。しかし同時に、「完成したらイメージと違った…」という失敗が最も起きやすい工程でもあります。その失敗を防ぐために、塗料メーカーの色見本帳や塗り板(実際に塗料を塗った板)を確認する際には、いくつかの重要な注意点があります。

要注意!「面積効果」と「光源による色の変化」

絶対に知っておいていただきたいのが、この2つの現象です。

  • 面積効果:同じ色でも、見る面積の大きさによって明るさや鮮やかさが違って見える現象です。一般的に、小さな面積で見るよりも、大きな面積で見た方が色は明るく、鮮やかに感じられます。
  • 光源による色の変化:色は、当たる光の種類によっても見え方が大きく変わります。蛍光灯の下で見た色と、太陽光の下で見た色では、全く印象が異なることも珍しくありません。

「この落ち着いたグレーが良い」と小さな色見本で決めた色が、実際に家全体に塗られると「思ったより明るくて白っぽい…」と感じてしまうのは、この面積効果が原因です。このような後悔をしないために、私が必ず実践しているプロの確認方法をご紹介します。

プロが実践する色見本確認の鉄則

  1. 必ず「A4サイズ以上」の塗り板で確認する
    色見本帳の小さなチップ(数センチ四方)だけで判断するのは絶対に避けてください。必ず塗装業者に依頼し、候補の色を塗った最低でもA4サイズ以上の大きな塗り板を用意してもらいましょう。面積効果による誤差を最小限に抑えることができます。
  2. 必ず「屋外」で、時間帯と天候を変えて確認する
    塗り板を室内で見るのは意味がありません。必ず屋外に持ち出し、実際の太陽光の下で確認します。「晴れた日の午前中」「曇りの日の午後」「夕暮れ時」など、最低でも3つの異なる条件下で色の見え方をチェックしてください。
  3. 必ず「実際の壁」に垂直にあてて確認する
    塗り板を地面に置いたり斜めに見たりするのではなく、実際に塗装するご自宅の外壁に垂直にあてて確認します。特に、日が当たりにくい家の北面と、日差しが強い南面では色の見え方が大きく異なるため、両方の壁にあてて比較することが極めて重要です。

カラーシミュレーションは全体のイメージを掴むのに役立ちますが、あくまでCGです。最終的な色の決定は、ご自身の目で、実際の環境下で、大きな塗り板を見て行うことが何よりも大切なのです。

フレアトーンの評判を示す口コミを紹介

フレアトーンを実際に採用された方、あるいは検討された方の評判や口コミは、これから塗装をお考えのあなたにとって非常に参考になる情報です。インターネット上の情報を調査すると、主に以下のような声が見受けられます。

ポジティブな評判・口コミ

  • 「仕上がりが本当に美しい。新築時のような高級感が戻ってきて大満足です」
  • 「単色塗りにはない石材調の深みがあり、ご近所からも褒められます」
  • 「建ててもらった積水ハウスに任せるので、品質面での安心感が違います」

やはり、フレアトーンの最大の魅力である「意匠性の高さ」と「ハウスメーカーへの信頼感」を評価する声が非常に多いです。デザインにこだわりたい方、品質と安心を最優先したい方にとっては、非常に満足度の高い選択肢であることがうかがえます。

ネガティブな評判・口コミ

  • 「見積もりを見て驚いた。地元の塗装店の倍近い金額だった」
  • 「塗料は良いのかもしれないが、価格が高すぎて手が出なかった」
  • 「積水ハウス以外では施工できないので、相見積もりが取れず、価格が適正なのか判断できなかった」

一方で、最も多く見られるのが「費用の高さ」に関する意見です。前述の通り、ハウスメーカーに塗装を依頼する場合、広告宣伝費や営業担当者の人件費、そして下請け業者へ発注する際の中間マージンなどが価格に含まれるため、どうしても高額になりがちです。こうした積水ハウスの外壁塗装が高い理由や値引きの限界については、別の記事でさらに詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

品質は確かでも、その価格設定に躊躇してしまう方が多いのも事実です。これらのお客様の声は、塗装工事を検討する上で重要な判断材料となります。より詳しい積水ハウス外壁塗装の口コミや費用、保証の真実については、別の記事で網羅的に解説していますので、ぜひご覧ください。

結論として、フレアトーンは「デザイン性と安心感を最優先し、予算に十分な余裕がある方」にとっては非常に良い選択肢です。しかし、「デザイン性は妥協したくないが、コストパフォーマンスも重視したい」という方にとっては、先ほどご紹介したような代替の多彩模様塗料を、信頼できる塗装専門店で施工するという方法が、より賢明な選択となる可能性が高いと言えます。

積水ハウスの外壁塗装フレアトーンの費用と耐久性

  • フレアトーンHD30年の耐久性は本当か
  • 外壁塗装30年を実現する塗料選び
  • 費用が300万円を超えるケースとは
  • 助成金を活用して費用を抑える方法
  • 塗装専門業者の選び方と注意点

フレアトーンHD30年の耐久性は本当か

積水ハウスの提案の中には、高耐久仕様である「フレアトーンHD」という選択肢があり、その塗り替え目安として「約30年」という期間が示されることがあります。この数字は非常に魅力的ですが、その意味を正しく理解しておくことが重要です。

塗料の耐久性は、塗膜を形成する主成分である「樹脂」の種類によって決まります。フレアトーンHDには「アクリルシリコーン樹脂」が採用されています。この樹脂は、一般的な塗料の中では比較的高耐久なグレードに位置づけられ、期待耐用年数は10年~15年程度というのが塗装業界における一つの目安です。

「期待耐用年数」と「保証年数」の違い

「30年」という期間は、あくまでメーカーが定める特定の条件下での「期待耐用年数」や「設計耐用年数」であり、実際の塗装の持ちを保証する「保証年数」とは全く異なります。実際の建物の寿命は、静岡のような日差しや雨量が多い地域の気候、建物の立地条件(日当たり、風雨の当たり方)、外壁材の状態など、様々な要因に左右されます。

たとえ30年の期待耐用年数が示されていても、メーカーの製品保証は10年程度であることが一般的です。この違いを混同しないように注意が必要です。

結論として、「フレアトーンHDにすれば30年間全くメンテナンスが不要になる」と考えるのは現実的ではありません。塗料自体の性能は高いものの、目地のシーリング材の劣化や、環境による汚れの付着などは避けられないため、10年~15年を目安とした定期的な点検は不可欠です。その上で、建物の状態に応じた適切なメンテナンス計画を立てることが、お住まいを長持ちさせる最良の方法です。

外壁塗装30年を実現する塗料選び

超低汚染性の無機塗料で塗装された外壁。雨水が汚れをきれいに洗い流すセルフクリーニング効果を発揮している

では、「本当に30年近く持つ外壁塗装」は実現不可能なのでしょうか。近年の塗料技術の進歩により、それに近い耐久性を実現できる選択肢が登場しています。それが、フッ素樹脂塗料を超える耐久性を持つとされる「無機塗料」です。

無機塗料は、紫外線による劣化が極めて少ない鉱物(ガラスや石などの無機物)を主成分とし、そこに柔軟性を与える有機樹脂を組み合わせたハイブリッド塗料です。私たちアップリメイクでも、「超高耐久無機プラン」としてKFケ-ミカル社の優れた無機塗料を採用しており、その耐用年数は20年と、従来の塗料とは一線を画します。

無機塗料の主なメリット

  • 超耐候性:紫外線や酸性雨に非常に強く、長期間にわたって色褪せや塗膜の劣化を防ぎます。
  • 超低汚染性:塗膜が非常に硬く、雨水で汚れが洗い流される「セルフクリーニング効果」を発揮するため、長く美観を保ちます。
  • 難燃性:主成分が無機物であるため、燃えにくいという特徴もあります。

ライフサイクルコストで考える

無機塗料の初期費用は、シリコン塗料やフッ素塗料に比べて高額です。しかし、長期的な視点で考えてみましょう。例えば30年間で考えた場合、耐用年数10年のシリコン塗料では2回の塗り替え(合計3回の工事)が必要ですが、耐用年数20年以上の無機塗料なら1回の塗り替え(合計2回の工事)で済む可能性があります。

塗り替え工事には高額な「足場代」が毎回かかるため、塗り替え回数を減らせる無機塗料は、生涯のメンテナンス費用(ライフサイクルコスト)を大きく抑えられる、非常に経済的な選択となり得るのです。

一度の塗装で、できるだけ長く安心して暮らしたい。そうお考えの方にとって、無機塗料は最も有力な選択肢の一つです。

費用が300万円を超えるケースとは

「積水ハウスの外壁塗装は300万円以上かかることもある」という話を聞いて、不安に思われるかもしれません。どのような場合に、それほど高額な費用になるのでしょうか。これは、工事の内容を正しく理解することで見えてきます。

結論から言うと、単なる「外壁塗装」だけで300万円を超えることは、よほど大きな邸宅でない限り稀です。費用が300万円、あるいはそれ以上に達するのは、以下のような複数の工事が同時に行われる場合です。

高額になりやすい工事内容の組み合わせ例

  • 外壁塗装:塗料のグレード(フレアトーン、無機塗料など)や塗装面積によって変動します。
  • 屋根のメンテナンス:単なる塗装だけでなく、既存の屋根の上に新しい屋根材を被せる「カバー工法」や、既存の屋根を撤去して新しくする「葺き替え工事」を行うと、費用は大幅に上がります。
  • 目地(シーリング)の全打ち替え:積水ハウスの住宅は目地の量が多い傾向にあるため、全打ち替えを行うと相応の費用がかかります。
  • 付帯部の交換:雨樋の全交換など、塗装ではなく部材自体の交換を行う場合。
  • その他リフォーム:ベランダの防水工事を大規模に行ったり、他のリフォームを同時に行う場合。

特にハウスメーカーからの提案では、将来的なリスクを回避するため、部分的な補修ではなく、屋根のカバー工法や目地の全交換といった、より大規模で包括的なメンテナンスプランが提示されることが少なくありません。もちろん、それはお住まいを長く守るための堅実な提案ですが、「本当に今、その全ての工事が必要なのか」を冷静に判断する必要があります。

塗装専門店のセカンドオピニオンを聞くことで、よりコストを抑えた適切なメンテナンス計画が見つかることもあります。

提示された見積もりが高額だと感じた場合は、その内訳をよく確認し、どの工事にどれくらいの費用がかかっているのかを把握することが大切です。まずは無料診断でご自宅の正確な状態を把握することから始めましょう。

助成金を活用して費用を抑える方法

品質の高い外壁塗装にはそれなりの費用がかかりますが、その負担を少しでも軽減するために、国や地方自治体が用意している「住宅リフォームに関する助成金(補助金)制度」の活用をぜひ検討してください。こうした積水ハウスの外壁塗装で使える助成金や費用相場については、別の記事でさらに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

ここ静岡県でも、県や各市町(静岡市、焼津市、藤枝市など)で独自の助成金制度が設けられています。外壁塗装が対象となるのは、主に以下のような目的を持つ制度です。

  • 省エネルギー化の促進:太陽光の熱を反射する「遮熱塗料」や、熱の伝わりを抑える「断熱塗料(ガイナなど)」を使用するエコリフォームが対象となります。夏の室温上昇を抑え、冷房費の削減にも繋がります。
  • 地域の景観形成:自治体が定める景観ガイドラインに沿った色彩で塗装する場合。
  • 子育て支援や移住定住の促進:若者世帯の定住などを目的としたリフォーム。

助成金活用の最重要ポイント

助成金を活用する上で、絶対に守らなければならないルールがあります。

  1. 必ず「契約・着工前」に申請する
    これが最も重要です。工事が始まってから、あるいは終わってから制度の存在を知っても、遡って申請することはできません。
  2. 予算と期間に限りがある
    助成金は年度ごとに予算が組まれており、申請額が上限に達した時点で受付が締め切られます。人気の制度は、募集開始からすぐに終了することもあります。

これらの制度は毎年内容が見直されるため、常に最新の情報を確認する必要がありますが、手続きが複雑な場合も少なくありません。私たちアップリメイクのような地域密着の塗装店は、地元の助成金情報に精通しています。

「私の家でも使える制度はある?」「手続きが面倒そう…」といったご不安があれば、ぜひご相談ください。制度の調査から申請書類の作成サポートまで、私たちが全面的にお手伝いさせていただきます。

塗装専門業者の選び方と注意点

信頼できる塗装専門業者の診断士が、積水ハウスの住宅の外壁の劣化状況を真剣な表情で詳しく調査している

フレアトーンの代替となる多彩模様塗料を選び、地域の塗装専門店に依頼する場合、その「業者選び」がリフォームの成否を分ける最も重要なポイントになります。

特に、積水ハウスの住宅は、他の一般的な住宅とは異なる独自の仕様が随所に見られるため、それらを熟知した上で適切な施工ができる、高い専門知識と技術力が求められます。

積水ハウスの塗装で特に注意すべき仕様

  • ガスケット目地:一般的なペースト状のシーリング材とは異なり、ゴムパッキンのような「ガスケット」が目地に使われている場合があります。この上から通常の塗装をすると、早期に塗膜がベタついたり剥がれたりする原因となるため、可塑剤の移行を防ぐ特殊な下塗り材(プライマー)が必要です。
  • 難付着サイディング:外壁材の表面に、汚れが付着しにくい特殊なコーティング(無機やフッ素、光触媒など)が施されていることがあります。これも通常の塗料では密着せず、数年で剥がれてしまうため、専用の下塗り材を選定しなければなりません。
  • 塩化ビニル鋼板:破風板やシャッターボックスなどに使われている、塩ビ樹脂でコーティングされた鋼板です。これもガスケットと同様に、適切な下塗りを行わないと塗膜のベタつきや剥離を引き起こします。

これらの専門的な知識がない業者が施工してしまうと、せっかくの塗装が数年で台無しになってしまうリスクがあります。では、信頼できる業者をどのように見極めれば良いのでしょうか。

優良な塗装専門業者を見極める3つのポイント

  1. 積水ハウスの施工実績が豊富か
    これが最も確実な指標です。業者のホームページで施工事例を確認し、積水ハウスの建物を数多く手がけているか、そして多彩模様塗料の施工例が掲載されているかを必ずチェックしましょう。
  2. 詳細な「建物診断報告書」を提出するか
    ただ見積書を出すだけでなく、屋根や外壁の劣化状況を写真付きで詳細に報告し、なぜその補修や塗料が必要なのかを専門家の視点から分かりやすく説明してくれる業者は信頼できます。
    当社でも、ガスケット目地やサッシまわりの専用目地材の状態を一つひとつ確認し、「残す・部分的に打ち替える・すべてシーリングに打ち替える」という3つの選択肢の中からベストな案を、診断結果とともにご説明しています。
  3. 見積書の内訳が明確か
    「外壁塗装工事 一式 〇〇円」といった大雑把な見積書ではなく、「足場代」「高圧洗浄」「下塗り(塗料名)」「中塗り(塗料名)」…というように、工程ごと・材料ごとに数量と単価が明確に記載されているかを確認してください。誠実な業者は、透明性の高い見積書を提出します。

私たちアップリメイクは、もちろんこれらの条件を全て満たしています。静岡で積水ハウスの外壁塗装をお考えなら、ぜひ一度、私たちの無料お住まい診断をご利用ください。他社様との比較のためだけでも大歓迎です。

外壁塗装の塗料に関するよくある質問(FAQ)

Q1. カラーシミュレーションと実際の仕上がりの色の違いは、なぜ起きるのですか?

A. 主に2つの理由があります。1つ目は、本文でも触れた「面積効果」です。小さな画面で見る色と、家全体という大きな面積で見る色では、明るさや鮮やかさの印象が変わります。2つ目は、モニターの色再現性の限界です。お使いのパソコンやスマートフォンの画面設定によって、実際の色とは微妙に異なって表示されてしまいます。

シミュレーションはあくまで全体のイメージを掴むための補助ツールと考え、最終判断は必ずA4サイズ以上の「塗り板」を屋外で確認することが失敗しないための鉄則です。

Q2. 高級感を出すには、ツヤありとツヤなし、結局どちらがおすすめですか?

A. お客様が目指す「高級感の方向性」によります。新築のような光沢感や華やかさを求めるなら「ツヤあり」がおすすめです。塗膜が滑らかなため、汚れが付着しにくいという実用的なメリットもあります。

一方で、ダインコンクリートのような重厚な外壁材の質感を活かし、落ち着いた上品さやモダンな雰囲気を演出したい場合は、「ツヤなし(マット仕上げ)」や「3分ツヤ」などが非常に映えます。フレアトーンのような石材調の多彩模様塗料も、ツヤを抑えた方がより自然で格調高い仕上がりになります。

Q3. 赤や黄色系の色は色褪せしやすいと聞きましたが、本当ですか?

A. はい、本当です。これは塗料の色を作る「顔料」の性質によるもので、特に赤、黄、紫といった鮮やかな色は、紫外線のエネルギーによって化学構造が分解されやすく、他の色に比べて色褪せが早い傾向があります。

もしこれらの色を選びたい場合は、紫外線に強い「フッ素塗料」や「無機塗料」といった高耐候性の塗料を選択することで、美しい発色をより長く維持することが可能です。

Q4. フレアトーン以外の多彩模様塗料でも、保証は付きますか?

A. もちろんです。私たちのような塗装専門店が工事を行う場合、「自社工事保証」を発行いたします。これは、施工不良が原因で塗膜の剥がれなどが発生した場合に、無償で手直しを行うことをお約束するものです。

保証期間は使用する塗料のグレードによって異なりますが、5年~10年が一般的です。ハウスメーカーの保証とは内容が異なりますが、施工品質に対する責任の証として、安心して工事をお任せいただける体制を整えています。

積水ハウスの外壁塗装フレアトーンまとめ

今回は、積水ハウスの外壁塗装、特に人気の高い多彩模様塗料「フレアトーン」について、専門家の視点から詳しく解説してまいりました。

フレアトーンは、積水ハウスならではの高品質で美しい仕上がりを実現できる素晴らしい塗料です。しかし、その施工は積水ハウス関連会社に限られ、費用も高額になる傾向があります。

一方で、同等の意匠性と品質を持つ多彩模様塗料は他の塗料メーカーからも数多く提供されており、積水ハウスの建物を熟知した優良な塗装専門店に依頼することで、よりコストを抑えながら満足のいくリフォームを実現できるという選択肢も存在します。

大切なのは、それぞれのメリット・デメリットを正しく理解し、ご自身の価値観や予算、そしてお住まいの将来設計に合った最適な方法を選ぶことです。そのためには、まず専門家による正確な建物診断を受け、ご自宅の現状を把握することから始まります。

◆斎藤のワンポイントアドバイス

外壁塗装は、10年に一度の、お住まいにとって非常に大きなイベントです。そして、決して安い買い物ではありません。だからこそ、絶対に後悔してほしくないのです。

亡き父の「お客様の幸せを第一に施工品質を考える」という言葉を胸に、私たちアップリメイクは、ここ静岡の地でお客様一人ひとりに誠実に向き合ってきました。工事が完了してからが、本当のお付き合いの始まりです。

もし、あなた様が積水ハウスの外壁塗装でお悩みでしたら、ぜひ一度、私たちにご相談ください。専門家として、そして同じ静岡に暮らす人間として、必ずお力になれることをお約束します。

まずは、お気軽にお住まいの健康状態をチェックできる無料診断・お見積りからお問い合わせください。

  • この記事を書いた人

齋藤直樹

(株)アップリメイク代表取締役で元職人、塗装という仕事が大好きです。人生の大きな挫折と数多くの出会いを経て今は大好きな地元・静岡で、お客様の笑顔のために仕事ができることに何よりの誇りを感じています。

▼保有資格▼
1級建築塗装技能士・2級建築施工管理技士・有機溶剤作業主任者・高所作業主任者・2級カラーコーディネーター・光触媒施工技能士・乙4類危険物取扱者・ゴンドラ特別教育・職長・安全衛生責任者・第2種酸素欠乏危険作業主任者・宅地建物取引主任者・2級ファイナンシャルプランニング技能士・AFP