積水ハウスの外壁塗装口コミの真実|費用・保証・他社比較までプロが全解説

塗装会社のスタッフが、住宅の前で女性の顧客に笑顔で説明している様子。タブレットを見ながら、リフォームの計画について丁寧に話している。

こんにちは、アップリメイク代表の斎藤です。静岡で地元密着の塗装店を営んでおります。私のキャリアは塗装職人から始まり、亡き父の「お客様の幸せを第一に」という教えを胸に、日々業務に励んでいます。

さて、このページをご覧の方は、積水ハウスの外壁塗装の口コミを調べているうちに、様々な情報に触れ、疑問や不安を感じているのではないでしょうか。費用が高いという評判は本当なのか、提示された金額、例えば300万円や500万といった具体的な数字は妥当なのか。

築20年を迎え、そろそろリフォームを考えるべきか、その際に他社と比較すべきか。また、30年持つと言われる特別な塗料の実際のところや、利用できる助成金の有無、そしてお住まいの印象を大きく左右する外壁塗装色の選び方まで、知りたいことは山積みだと思います。

ご安心ください。この記事では、塗装専門家であり、お客様のライフプランまで考えるファイナンシャルプランナーの視点から、皆様が抱える積水ハウスの外壁塗装に関する疑問にお答えしていきますので、後悔のないリフォームを実現するためのお手伝いができれば幸いです。

この記事でわかること

  • 積水ハウスの外壁塗装が高いと言われる本当の理由
  • 300万円~500万円という費用の具体的な内訳と適正価格
  • 他社と積水ハウス、それぞれのメリット・デメリット
  • 後悔しないための業者選びとメンテナンスの知識

積水ハウス外壁塗装で実際にいただいたご相談と専門家の回答

◆実際にいただいたご相談(築23年・セラミック外壁+高額見積もりでお悩みのお客様)

「積水ハウスで建築して23年になります。外壁は白いセラミックで、そろそろ外壁塗装を考えています。

積水ハウスからはハーモカラーズを取り入れたプランと、フレアトーンのような多彩模様仕上げを提案されました。その際、外壁の目地交換やサッシまわりのシーリング工事も必要と言われ、目地は積水ハウスのオリジナルの材料なので注意が必要とも聞きました。

提示された見積もりは、外壁塗装やシーリング工事などを含めて非常に高額になり、本当にこの価格が妥当なのか、他社にお願いしても大丈夫なのか、不安に感じています。

御社でもこのような積水ハウス特有の目地やシーリングに対応していただくことは可能でしょうか?また、エスケー化研でフレアトーンと同等の塗料があると聞きましたが、そのような多彩模様塗料を使って、費用を少しでも抑えたプランを提案していただくことはできますか。」

◆斎藤からの回答

ご相談ありがとうございます。築23年というタイミングは、ちょうど外壁や目地まわりの本格的なメンテナンスを検討される方が多い時期です。積水ハウスさんからご提案されている内容も、建物の性能やデザイン性をきちんと維持するための工事を一式でまとめたプランであることが多く、その分、金額も大きく見えやすいのが正直なところです。

まず、ご質問の点について順番にお答えします。

  • 積水ハウス特有の目地・シーリングについて
    積水ハウスの外壁には、一般的なサイディングとは異なるセラミック外壁やオリジナルの目地材(ガスケット・専用シーリングなど)が使われているケースがあります。そのため、メーカーさんとしては「純正部材でしっかりと直したい」という意図から、目地交換やサッシまわりのシーリング工事までセットでご提案されることが多いです。

当社でも、こうした積水ハウス住宅の目地・シーリングの施工実績があり、現在の状態を確認したうえで、既存ガスケットを活かす方法・シーリングに打ち替える方法など、複数の工法から最適なものをご提案することが可能です。

  • フレアトーン相当の多彩模様塗料について
    フレアトーンはデザイン性が高く、とても人気のある仕上げですが、その分コストも高めになりがちです。一方で、エスケー化研をはじめとした大手塗料メーカーからも、石材調の多彩模様仕上げができる塗料がいくつか発売されています。

これらを活用することで、

  • 正面などよく見える面だけ多彩模様で高級感を出す
  • その他の面は高耐久の単色仕上げにして、トータルの費用を抑える

といったように、見た目とご予算のバランスをとったプランニングも可能です。

また、「他社に頼んでも大丈夫か?」という点についてですが、

  • 積水ハウスさんの構造や仕様を理解している業者かどうか
  • 過去の施工事例や保証内容がしっかりしているか

といったポイントをきちんと確認していただければ、専門店での施工でも十分に安心していただけるケースが多いと感じています。なお、長期保証の継続条件などは、内容によって異なりますので、気になる場合は一度、積水ハウスの担当者さんにもあわせて確認されると安心です。

当社では、

  • 「積水ハウスの見積もり」と「専門店での見積もり」の違い
  • フレアトーンを含めたデザイン重視のプランと、助成金や将来の塗り替え回数も踏まえたライフプラン重視のプラン

などを比較しながら、お客様ご自身が納得して選べる形でご提案することを大切にしています。

「うちの場合はどうなのか?」という具体的なお話は、図面や現在の外壁の状態を拝見しながらでないと断定はできませんが、積水ハウスさんの良さを活かしつつ、費用面とのバランスをとるお手伝いは十分に可能です。よろしければ一度、無料診断で、今のお住まいの状態から一緒に整理していきましょう。

積水ハウスの外壁塗装の口コミでわかる費用相場

  • 塗装費用が高いと言われる理由
  • 具体的な金額と見積もりの内訳
  • 300万円台の施工事例と内容
  • 500万を超えるケースとその要因
  • 助成金を活用して費用を抑える方法

塗装費用が高いと言われる理由

積水ハウスの外壁塗装の見積もりを見て、「なぜこんなに高いのだろう?」と驚かれる方は少なくありません。その理由は、単に利益を多く乗せているという単純な話ではなく、ハウスメーカー特有の構造的な要因がいくつか重なっているためです。

主な理由として、以下の3点が挙げられます。

詳細な工事の見積書と契約書を、電卓を使いながら真剣に確認している写真。費用の内訳を精査している様子を象徴している

1. 下請け・孫請けによる中間マージンの発生

大手ハウスメーカーでは、リフォーム工事を自社の職人で直接行うことは稀です。多くの場合、元請けであるハウスメーカーから下請けの工務店へ、さらにそこから塗装を専門とする孫請けの会社へと仕事が発注されます。

この過程で、それぞれの会社が管理費や利益(中間マージン)を上乗せするため、お客様が最終的に支払う金額は、専門業者に直接依頼するよりも高くなる傾向にあります。

【中間マージンの仕組み】
お客様が支払う工事費の中には、実際に施工を行う職人の人件費や材料費の他に、元請けや下請けの経費・利益が含まれます。私たちのような職人直営の専門店では、この中間マージンが発生しないため、その分を高品質な塗料の使用や丁寧な作業工程に充てることが可能です。

2. 高性能なオリジナル塗料の採用

2. 高性能なオリジナル塗料の採用

積水ハウスでは、「フレアトーン」や「タフクリア30」といった、自社開発のオリジナル塗料を使用することがあります。これらの塗料は、一般的な塗料に比べて耐久性や防汚性に優れているものが多く、その分、材料費自体が高価になります。特に代表的な「フレアトーン」の費用や30年耐久の真実については、こちらの記事で詳しく掘り下げています。

市場には流通していない専用塗料であるため、価格競争が起きにくく、価格が高めに設定されているのが実情です。

3. 手厚い長期保証の維持コスト

積水ハウスの大きな魅力の一つが、手厚い長期保証制度です。この保証を維持・延長するためには、メーカーが指定する点検や有償メンテナンスを受ける必要があります。

外壁塗装もその一環として提案されることが多く、その費用には、塗装工事そのものの代金だけでなく、保証を継続するための料金が含まれていると考えることができます。これも、総額が割高になる一因と言えるでしょう。

具体的な金額と見積もりの内訳

外壁塗装の費用は、お住まいの大きさや形、劣化状況、そして使用する塗料のグレードによって大きく変動します。したがって、「いくらが適正価格か」を一概に言うことはできません。本当に大切なのは、提示された金額そのものではなく、その内訳が明確で、納得できるものかどうかです。

信頼できる業者の見積書は、誰が見ても分かりやすく、詳細に記載されているのが特徴です。逆に、「外壁塗装工事 一式 〇〇円」といった大雑把な見積書には注意が必要です。必要な工程が省かれたり、安価な塗料を使われたりするリスクが潜んでいます。

【「一式」見積もりの危険性】
「一式」という表記が多い見積書は、具体的にどのような作業にいくらかかるのかが全く分かりません。これでは、塗料を規定量より薄められたり、重要な下地処理を簡略化されたりしても、お客様は見抜くことが困難です。後々のトラブルを避けるためにも、詳細な内訳を提示してくれる誠実な業者を選びましょう。

見積もりをチェックする際は、主に以下の項目がきちんと記載されているかを確認してください。

工事項目 内容 単価の目安
足場仮設 安全で質の高い作業を行うための足場設置・解体、および塗料飛散防止のメッシュシート。 600~900円/㎡
高圧洗浄 長年の汚れやコケ、古い塗膜を徹底的に洗い流す工程。塗料の密着性を高めます。 100~200円/㎡
下地処理・補修 ひび割れの補修(コーキング)や、古い塗膜の除去(ケレン)など、塗装の仕上がりと耐久性を左右する最も重要な工程。 200~400円/㎡
シーリング工事 外壁材の継ぎ目(目地)を埋める防水材の打ち替えや増し打ち。雨漏りを防ぐ重要な役割を担います。 800~1,300円/m
塗装(下塗り・中塗り・上塗り) 塗料メーカーの規定である3回塗りが一般的ですが、私たちアップリメイクでは、より高い耐久性を実現するため、下塗りを2回行う「合計4回塗り」を標準仕様としています(UVクリヤープランなど一部を除く)。使用する塗料名まで記載されているか確認しましょう。 1,500~2,500円/㎡
付帯部塗装 雨樋、破風板、軒天など、外壁以外の部分の塗装。これらの部分の劣化は家の美観を大きく損ないます。 600~900円/m

【費用の記載に関するご注意】
上記の単価はあくまで一般的な目安です。お住まいの形状や劣化状況、使用する材料によって変動します。正確な費用を知るためには、必ず専門家による現地調査に基づいた詳細な見積もりを取得してください。

300万円台の施工事例と内容

「積水ハウスの外壁塗装で300万円」という金額は、決して珍しいものではありません。特に、延床面積が30坪(約100㎡)前後のお住まいであっても、施工内容によってはこの価格帯になることがあります。

では、どのような場合に300万円台になるのでしょうか。これは、単に塗装を施すだけでなく、お住まいの資産価値を長期的に維持するための、質の高いメンテナンスが含まれているケースがほとんどです。

具体的な内容としては、以下のような項目が挙げられます。

  • 高品質な塗料の使用: 前述の「タフクリア30」や、それに準ずる高い耐久性を持つフッ素塗料や無機塗料などを採用した場合。
  • 丁寧な下地処理と補修: 経年による外壁の細かなひび割れや損傷を、専用の材料と工法で一つひとつ丁寧に補修する作業。これが塗装の寿命を大きく左右します。
  • シーリングの全打ち替え: 既存のシーリング材を全て撤去し、高耐久な新しいものに交換する「打ち替え」工法。これは部分的な補修(増し打ち)よりも手間とコストがかかりますが、防水性能は格段に向上します。
  • 4回塗りの採用: 積水ハウスで標準とされることもある、下塗り・中塗り・上塗り2回の合計4回塗り。塗膜に厚みを持たせることで、耐久性をさらに高めます。

◆斎藤のワンポイントアドバイス

300万円という金額だけを見ると高く感じるかもしれませんが、その中身が重要です。10年後に再び塗装が必要になる工事と、20年以上美観と機能性を保てる工事とでは、長期的な視点で見るとコストパフォーマンスは大きく異なります。目先の安さだけでなく、「どのような工事をすれば、この先安心して暮らせるか」という視点でご検討いただくことが大切です。

500万を超えるケースとその要因

さらに高額な500万円を超えるケースも、口コミなどで見られます。これは一体どのような状況なのでしょうか。主に、「建物の規模が大きい」ことと「塗装以外の追加工事が多い」こと、この二つの要因が重なった場合に考えられます。

要因を詳しく見ていきましょう。

建物の規模と形状

当然ながら、延床面積が40坪、50坪と大きくなれば、塗装する面積も増えるため、材料費や人件費もそれに比例して増加します。また、単純な総二階建てよりも、凹凸の多い複雑なデザインの家や、3階建ての家は、足場の設置費用や作業の手間が増えるため、割高になる傾向があります。

外壁の著しい劣化

メンテナンスの時期を逃し、外壁の劣化が深刻化している場合も費用が増大します。例えば、広範囲にわたるひび割れ、塗膜の深刻な剥がれ、外壁材そのものの反りや欠損などが見られると、それらを補修・修繕するための下地処理に多大な時間とコストが必要になります。

屋根や防水工事の同時施工

外壁塗装のために足場を設置する機会に、劣化が進んでいることが多い屋根のメンテナンスも同時に行うのは非常に合理的です。屋根塗装だけでなく、損傷が激しい場合には、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる「カバー工法」や、全てを新しくする「葺き替え工事」を行うこともあります。

また、陸屋根やベランダの防水工事も同様です。これらの大規模な工事が加わると、総額は500万円を超えることも十分にあり得ます。

もし高額な見積もりが提示された場合は、その内容をよく精査し、本当に必要な工事なのか、複数の専門家から意見を聞くことを強くお勧めします。私たちアップリメイクでは、お住まいの状態を無料で診断し、お客様にとって最適なプランをご提案しています。お気軽にご相談ください。

アップリメイクの無料お住まい診断はこちら

助成金を活用して費用を抑える方法

高額になりがちな外壁塗装ですが、お住まいの自治体が実施している助成金(補助金)制度を活用することで、費用負担を軽減できる可能性があります。これは、多くの方が見落としがちな、非常に重要なポイントです。

助成金制度は、省エネルギー化の推進や地域経済の活性化などを目的に、各自治体が独自に設けています。そのため、制度の有無や条件、補助額はお住まいの地域によって様々です。

例えば、私たちが拠点とする静岡県内の市町でも、リフォームに関する助成金制度を実施しているところが多数あります。多くの場合、「遮熱塗料」や「断熱塗料」といった、省エネ効果の高い塗料を使用することが条件となっています。

【助成金活用のポイント】

  • 早めの情報収集: 助成金は予算が上限に達し次第、受付を終了することがほとんどです。塗装を検討し始めたら、まずはお住まいの市役所や町役場のウェブサイトを確認するか、直接問い合わせてみましょう。
  • 申請のタイミング: 多くの制度では、工事の契約前や着工前に申請が必要です。契約後に制度を知っても利用できないケースが多いため、注意が必要です。
  • 対象となる業者: 自治体によっては、市内に本店を置く業者による施工が条件となっている場合があります。

手続きが複雑に感じるかもしれませんが、私たちのような地元の塗装業者であれば、こうした制度に精通していることが多く、申請のサポートをさせていただくことも可能です。

◆斎藤のワンポイントアドバイス(FPとして)

私自身ファイナンシャルプランナーの資格も持っていますが、使える公的制度を最大限に活用することは、賢い資金計画の基本です。助成金の活用は、塗装のグレードを下げずに費用を抑えられる最良の方法の一つと言えます。ご自身で調べるのが難しい場合は、ぜひ私たち専門家にご相談ください。

【助成金情報に関するご注意】
助成金・補助金に関する情報は、年度によって内容が変更されたり、受付が終了している場合があります。最新かつ正確な情報については、必ずお住まいの自治体の公式情報をご確認ください。

積水ハウスの外壁塗装の口コミから見る業者選びのコツ

  • 他社施工とのメリット・デメリット比較
  • 築20年時点でのメンテナンス内容
  • 30年保証の条件と注意点
  • 塗装以外のリフォームも同時に行うべきか
  • 人気の外壁塗装色とデザイン例

他社施工とのメリット・デメリット比較

積水ハウスの住宅を塗装する際、多くの方が「引き続き積水ハウスに頼むべきか、それとも他の専門業者に頼むべきか」で悩まれます。これは非常に重要な選択であり、どちらにもメリットとデメリットが存在します。後悔しないためには、両者の違いを正しく理解し、ご自身の価値観に合った方を選ぶことが大切です。

ここでは、それぞれの特徴を比較してみましょう。

比較項目 積水ハウスリフォーム 地元の優良塗装店(他社)
費用 高め(中間マージン、保証料等) 適正価格(直接施工のため)
使用塗料 オリジナル塗料が使用可能 各メーカーの豊富な塗料から最適提案
保証 建物全体の長期保証を継続できる安心感 使用プランに応じた独自の施工保証(5年・7年・最長10年)を発行
専門性 自社建物の構造を熟知している 塗装や防水に関する深い専門知識・技術
対応の柔軟性 マニュアルに沿った提案が中心 お客様の要望に合わせた柔軟な提案が可能

積水ハウスに依頼する最大のメリットは、「安心感」です。建物の構造を隅々まで把握しており、純正の部材や塗料を使ったメンテナンスを受けられ、建物の長期保証を継続できる点は大きな魅力と言えます。ただし、その安心感は、前述の通り高めの費用とセットになっていることがほとんどです。

一方で、私たちのような地元の専門業者に依頼するメリットは、「価格の適正さ」と「提案の柔軟性」です。職人直営であれば中間マージンがなく、同じ予算でもよりグレードの高い塗料を使える可能性があります。また、特定の商品に縛られず、数ある塗料メーカーの中から、お客様のお住まいの状態やご希望に最も合ったものを客観的な立場で選定し、ご提案できます。

【他社に依頼する場合の注意点】
他社に依頼する場合、積水ハウスの建物保証の一部(主に外装に関する部分)が対象外となる可能性があります。ただし、構造躯体など重要な部分の保証まで無効になるわけではありません。また、信頼できる専門業者であれば、自社でしっかりとした工事保証を発行します。契約前に、保証の範囲と内容を必ず確認しましょう。

築20年時点でのメンテナンス内容

新築から20年という節目は、お住まいにとって大きなメンテナンスのタイミングです。紫外線や雨風に常に晒されている外壁は、見た目以上に劣化が進行していることが多く、この時期に適切な処置を行うかどうかが、この先の建物の寿命を大きく左右します。

築20年でチェックすべき主なポイントは、塗装面だけではありません。

専門家の手袋をはめた手が、住宅の外壁にある深刻なひび割れと塗膜の剥がれを指し示しているクローズアップ写真。メンテナンスの必要性を強調している

  • チョーキング現象: 外壁を手で触ると、チョークのような白い粉が付く状態。これは塗膜が劣化し、防水機能が失われ始めているサインです。
  • シーリング(コーキング)の劣化: 外壁材の継ぎ目にあるゴム状のシーリングに、ひび割れや剥がれ、痩せが見られる状態。ここから雨水が侵入する原因となります。
  • ひび割れ(クラック): 外壁材自体に発生する大小のひび割れ。特に幅0.3mm以上のものは構造クラックと呼ばれ、早急な補修が必要です。
  • カビやコケの発生: 日当たりの悪い北面などに発生しやすく、塗膜の劣化を促進させ、美観を損ないます。
  • 付帯部の劣化: 雨樋の色あせや歪み、破風板・軒天の塗膜の剥がれなど、細かな部分の劣化も放置できません。

【専門家コラム:静岡の気候と積水ハウス住宅のメンテナンス】

私たちが活動する静岡県は、全国的に見ても日照時間が長く、紫外線が強い地域です。また、沿岸部では潮風による塩害も考慮しなくてはなりません。このような環境下では、一般的な地域よりも塗膜の劣化が早く進む傾向があります。

特に積水ハウスの住宅で採用されている「ガスケット」と呼ばれる乾式の目地材は、経年で硬化したり痩せてきたりします。このガスケットのメンテナンスには専門的な知識が必要で、状態によっては撤去して高耐久のシーリング材に打ち替える工法が最適です。

紫外線や塩害に強い塗料を選ぶことはもちろん、こうした目地の部分までしっかりと診断し、適切な処置を提案できる業者を選ぶことが、静岡で長く安心して住むための秘訣です。

20年というタイミングで、一度専門家によるお住まいの健康診断を受け、現状を正確に把握することをお勧めします。問題が小さいうちに対処することが、結果的に大きな出費を防ぐことに繋がります。

30年保証の条件と注意点

積水ハウスが提供する「30年保証」は、オーナー様にとって非常に心強く、大きな魅力の一つです。しかし、この保証は「何もしなくても30年間、全ての不具合を無償で直してもらえる」というものではないことを、正しく理解しておく必要があります。

この保証を維持するためには、いくつかの重要な条件があります。

【30年保証の主な継続条件】

  1. 定期的な点検の実施: 10年、20年といった節目に、積水ハウスによる有料または無料の点検を受ける必要があります。
  2. 指定された有償メンテナンスの実施: 点検の結果、メーカーが「保証を継続するために必要」と判断した補修・リフォーム工事(多くは有償)を、積水ハウスリフォームに依頼して実施することが条件となります。

つまり、定期的な点検と、そこで提案される有償メンテナンスをセットで受け続けることで、保証が延長されていく仕組みなのです。もし、この有償メンテナンスを他社で行ったり、実施しなかったりした場合は、その関連部分の保証は失効してしまう可能性があります。

【保証に関する注意点】

「保証が切れるから」という言葉は、オーナー様にとって非常に強い影響力を持ちます。そのため、時には本来まだ必要のない工事や、相場よりも高額な工事を勧められるケースも残念ながら耳にします。

保証を維持することのメリットと、そのために支払い続けるメンテナンス費用を天秤にかけ、本当にご自身のライフプランに合っているのかを冷静に判断する視点が重要です。保証内容の詳細や条件については、お手元の保証書を改めてご確認いただくか、積水ハウスの担当者に直接問い合わせることをお勧めします。

塗装以外のリフォームも同時に行うべきか

「外壁塗装のついでに、気になっている他の場所もリフォームすべきだろうか?」これは、多くのお客様からいただくご質問です。私の答えは、「足場が必要な工事は、ぜひ同時に行うべきです」というものです。

その最大の理由は、「足場代の節約」です。外壁塗装において、足場の設置・解体費用は工事総額の約20%を占め、一般的な2階建て住宅で15万円~30万円ほどかかります。もし、外壁塗装の数年後に屋根の葺き替えを行うと、その時にもう一度、同じくらいの足場代が必要になってしまうのです。

この足場がある機会を最大限に活用することで、将来的なメンテナンスコストを大幅に削減できます。

【同時施工を強くお勧めする工事】

  • 屋根塗装・屋根リフォーム: 屋根は外壁以上に過酷な環境にあり、劣化が進んでいることが多い場所です。塗装、カバー工法、葺き替えなど、状態に合わせたメンテナンスが必須です。
  • 雨樋の交換・修理: 歪みや破損、色あせがある場合は交換のチャンスです。
  • ベランダ・バルコニーの防水工事: 防水層の寿命は10年~15年が目安です。雨漏りを防ぐために非常に重要な工事となります。
  • シーリングの打ち替え: 前述の通り、外壁の防水性能を保つ生命線です。

◆斎藤のワンポイントアドバイス

中長期的な視点でお住まいの修繕計画を立てることは、家計にとっても非常に重要です。バラバラに工事を行うと、その都度足場代や諸経費がかかり、結果的に総額は大きく膨らんでしまいます。ファイナンシャルプランナーの観点からも、メンテナンスのタイミングを揃え、一度にまとめて行う「計画的なリフォーム」を強くお勧めします。

人気の外壁塗装色とデザイン例

外壁塗装は、お住まいの機能性を回復させるだけでなく、見た目の印象をガラリと変えることができる絶好の機会です。積水ハウスの住宅はもともとのデザイン性が高いため、その良さを活かしつつ、より自分好みの外観に生まれ変わらせることができます。

色選びには、大きく分けて2つの方向性があります。

1. 既存のデザインや風合いを活かす

特にタイル調や石積み調のサイディング(ベルバーンなど)の場合、その美しい模様を塗りつぶしてしまうのは非常にもったいないです。そのような場合には、「UVプロテクトクリヤー」という無色透明の塗料をお勧めします。

これは、紫外線による色あせを防ぎ、新築時のようなツヤと彩りを蘇らせることができる塗料で、既存のデザインを長く楽しみたい方に最適な選択肢です。

2. 色を変えてイメージを一新する

せっかく塗り替えるなら、全く違う色にしてみたいという方も多くいらっしゃいます。最近のトレンドとしては、以下のような色が人気です。

外壁塗装のビフォーアフター写真。塗装前(左側)の古びた外観が、塗装後(右側)にはモダンなツートンカラーで美しく生まれ変わっている。

  • モダンなグレー・チャコール系: 重厚感のあるダインコンクリートなど、直線的なデザインの住宅と相性が良く、洗練された都会的な印象を与えます。
  • 温かみのあるベージュ・ブラウン系: どんな街並みにも調和しやすく、飽きのこない定番の人気色です。汚れが目立ちにくいというメリットもあります。
  • スタイリッシュなツートンカラー: 1階と2階で色を分けたり、バルコニー部分だけをアクセントカラーにしたりすることで、建物に立体感と個性を与えることができます。

【色選びで失敗しないために】
小さな色見本だけで色を決めると、実際に壁全体に塗られたときに「思っていたより明るすぎた(暗すぎた)」と感じることがあります。これは色の「面積効果」によるものです。後悔しないためには、A4サイズ程度の大きな塗り板サンプルで確認したり、実際にその色で塗装された近隣のお宅を見学させてもらったりすることが有効です。

私たちも、ご希望に応じてカラーシミュレーションを作成し、お客様のイメージづくりをお手伝いしています。

積水ハウスの外壁塗装に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 積水ハウスの保証期間中に、他社で塗装しても大丈夫ですか?

A. はい、塗装工事自体は可能です。ただし、他社で塗装を行った場合、積水ハウスの保証のうち「外壁の塗膜」に関する部分は対象外となるのが一般的です。しかし、建物の構造躯体や雨漏りに関する根本的な保証まで全てが無効になるわけではありません。

塗装業者を選ぶ際には、その業者が独自に発行する「工事保証書」の内容をしっかりと確認することが重要です。私たちアップリメイクでも、使用する塗料プランに応じて5年・7年・最長10年の自社施工保証をご用意しており、保証書を書面で発行しています。

Q2. オリジナル塗料「フレアトーン」と同じような仕上がりにできますか?

A. はい、可能です。積水ハウスのオリジナル塗料は市場には流通していませんが、他の大手塗料メーカーからも、石材調の多彩模様を表現できる塗料が数多く販売されています。例えば、エスケー化研の「エレガンストーン」など、同等以上の性能とデザイン性を持つ塗料もございます。私たち専門家が、お客様のイメージに最も近い塗料を選定し、ご提案させていただきます。

Q3. 見積もりが高いと感じた場合、値引き交渉は可能ですか?

A. 大幅な値引きには注意が必要です。正当な理由なく大幅な値引きを提示する業者は、本来必要な工程を省いたり、塗料の質を落としたりする可能性があります。本当に大切なのは、価格の妥当性です。

複数の業者から相見積もりを取り、各工事項目の単価や内容を比較検討することが、適正価格を見極める最善の方法です。その上で、誠実な業者であれば、端数の調整など、お客様の予算に寄り添う姿勢を見せてくれるはずです。

Q4. 外壁の目地がゴム状の「ガスケット」なのですが、どうメンテナンスすれば良いですか?

A. ガスケットのメンテナンスには専門知識が必要です。ガスケットは経年で硬化し、防水機能が低下します。塗装する際には、ガスケットに含まれる成分が塗料に影響を与えないよう、専用の下塗り材(プライマー)を使用する必要があります。

また、劣化が著しい場合は、既存のガスケットを全て撤去し、高耐久な変成シリコンなどのシーリング材に交換する「打ち替え工事」が最も確実な方法です。この判断は専門家でなければ難しいため、必ず積水ハウスの施工実績が豊富な業者にご相談ください。

積水ハウス外壁塗装の口コミの総まとめ

ここまで、積水ハウスの外壁塗装に関する費用や業者選びのポイントについて解説してきました。

積水ハウスの外壁塗装の口コミを調べると、「費用は高いが、品質や安心感も高い」という評価が多いのが実情です。しかし、最も大切なのは、その評価がご自身の価値観やライフプラン、そしてお住まいの現状に合っているかどうかを見極めることです。

なぜなら、ハウスメーカーと私たちのような地域の専門業者とでは、費用構造、保証の考え方、提案の柔軟性など、根本的な部分が異なるからです。

純正の意匠や建物全体の長期保証を最優先するならば積水ハウスリフォーム、価格の適正さや塗料の選択肢、きめ細やかな対応を重視するならば地元の優良専門業者、というように、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で選択する必要があります。

アップリメイクのスタッフが住宅の無料診断を行っている様子。専門家が真剣な表情で外壁の状態を確認しており、プロによる丁寧な点検作業を示している

塗装工事は、決して安い買い物ではありません。だからこそ、一つの情報源や一社の提案だけで決めてしまうのではなく、必ず複数の専門家から話を聞き、ご自身の目で比較・検討し、心から信頼できるパートナーを見つけることが、後悔のないリフォームを実現する唯一の道です。

私たちアップリメイクは、生まれ育ったこの静岡で、お客様に「幸せ」や「感動」までお届けしたいと心から願っています。しつこい営業は一切いたしません。まずはお住まいの現状を正確に知ることから、始めてみてはいかがでしょうか。

お住まいの健康状態、無料で診断いたします。
専門の資格を持ったスタッフが、お客様の大切な資産の状態を隅々までチェックし、
写真付きの分かりやすい診断書をご提出します。
お気軽にお問い合わせください。

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  • この記事を書いた人

齋藤直樹

(株)アップリメイク代表取締役で元職人、塗装という仕事が大好きです。人生の大きな挫折と数多くの出会いを経て今は大好きな地元・静岡で、お客様の笑顔のために仕事ができることに何よりの誇りを感じています。

▼保有資格▼
1級建築塗装技能士・2級建築施工管理技士・有機溶剤作業主任者・高所作業主任者・2級カラーコーディネーター・光触媒施工技能士・乙4類危険物取扱者・ゴンドラ特別教育・職長・安全衛生責任者・第2種酸素欠乏危険作業主任者・宅地建物取引主任者・2級ファイナンシャルプランニング技能士・AFP