積水ハウスの外壁塗装300万円は高い?費用を抑え保証も活かすプロの知識

モダンな住宅を背景に、診断器具を手に持ち笑顔で立つ塗装専門店の日本人男性代表者

こんにちは、静岡の屋根・外壁塗装リフォーム専門店、アップリメイク代表の齋藤です。

積水ハウスで建てられた大切なお住まい。新築から10年が経過するとメーカーによる有償工事の提案が始まり、その後も5年ごとの定期点検が続きます。特に築20年という大きな節目を迎え、メーカーから提示された300万、あるいは500万といった外壁塗装の見積もり金額に、驚きや戸惑いを覚えてはいないでしょうか。

「この金額は本当に適正なのだろうか?」「なぜこんなに高いのだろうか?」といったご不安を抱えるのは、決して特別なことではありません。実際に、弊社にも静岡の多くのオーナー様から同様のご相談が寄せられます。

今回のリフォームでは、シャーウッドなどご自宅の外壁に合った塗料や人気の色選び、この先30年を見据えた長期的なメンテナンス計画、また、実際に工事をした方々の口コミや、担当者との値引き交渉は可能なのか、そしてお住まいの地域で利用できる助成金の有無など、気になる点は多岐にわたるかと存じます。

まずは、積水ハウスの初期30年保証の仕組みとメンテナンス費用の全体像を押さえておくと、今回の外壁塗装の見積もりが高いかどうか判断しやすくなります。

さらに、保証の要となる20年点検でどこを見るべきで、その点検費用はどうなるのか、という点も気になるポイントでしょう。この記事では、外壁塗装のプロである私が、皆様が抱える積水ハウスの外壁塗装に関する金額のお悩みを解消できるよう、専門家の視点から、その理由と対策を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。

この記事でわかること

  • 積水ハウスの外壁塗装が高額になる具体的な理由
  • 300万円や500万円といった見積もりの妥当性を判断する基準
  • メーカー保証を賢く活かしつつ、費用を抑える具体的な方法
  • 静岡の気候風土も踏まえた、信頼できる業者選びのポイント

◆実際にいただいたご相談(築23年・セラミック外壁+高額見積もりでお悩みのお客様)

「積水ハウスで建築してから23年になります。外壁は白を基調としたセラミックで、とても気に入っているのですが、そろそろ外壁塗装を検討する時期かなと感じています。

先日の点検の際に、積水ハウスさんからハーモカラーズを使った塗り替えプランと、フレアトーンのような多彩模様仕上げのプランをご提案いただきました。その際、外壁の目地交換やサッシまわりのシーリング工事も一緒に行ったほうが良いこと、目地には積水ハウスさん独自の材料が使われているため、施工には注意が必要だと丁寧に説明を受けました。

出していただいたお見積もりは、外壁塗装やシーリング工事を含めるとかなりしっかりした金額となり、内容自体には納得しつつも、
『わが家の規模でこの金額は妥当なのかどうか』
『塗装工事だけ他社さんにお願いしても問題はないのか』
という点で少し迷っています。

アップリメイクさんでも、このような積水ハウス特有の目地やシーリングに対応していただくことは可能でしょうか? また、エスケー化研さんでフレアトーンと同等の多彩模様塗料があると聞きました。そういった塗料を使いながら、品質はしっかり確保しつつ、費用を少しでも抑えられるプランのご提案はできますでしょうか。」

このように、「メーカーさんからのご提案内容には安心感があるけれど、金額面や他社との比較で不安がある」というご相談を、築20年前後のオーナー様から多くいただきます。この記事では、こうした実際のご相談事例も踏まえながら、「金額は適正なのか」「他社に任せても大丈夫か」といった疑問に、一つひとつお答えしていきます。

積水ハウスの外壁塗装、300万円・500万円の金額は本当?

  • 外壁塗装の金額が高いと言われる理由
  • 積水ハウスの外壁塗装300万円の内訳
  • 築20年の口コミと500万の見積もり
  • 30年保証とリフォーム計画の立て方
  • 定期点検でどこを見る?点検費用は?

外壁塗装の金額が高いと言われる理由

積水ハウスの外壁塗装が、一般的な塗装工事相場と比べて金額が高い傾向にあるのには、いくつかの明確な理由が存在します。これは、決して不当な価格設定というわけではなく、積水ハウスというトップブランドが提供する品質、信頼性、そして長期的な安心感の裏返しでもあります。

その価格構造を理解することが、適切な業者選びの第一歩となります。

理由1:多重下請け構造による中間マージンの発生

最も大きな理由が、工事の受発注構造にあります。ハウスメーカーに工事を依頼した場合、多くはメーカーが直接施工するのではなく、グループ会社であるリフォーム会社(積水ハウスリフォームなど)を経由し、さらにその下の一次、二次下請けの塗装業者が実際の施工を担当する、という多重構造になっています。

この過程で、各階層において管理費や紹介手数料といった「中間マージン」が発生します。最終的にオーナー様が支払う金額には、これらのマージンが上乗せされるため、私たちのような職人が直接施工を管理する専門店と比較して、費用が割高になるのです。

施主と元請け業者の契約、元請け業者から下請けへの指示、そして職人による実際の塗装作業という、住宅塗装の多重下請け構造を3枚の写真でリアルに表現した画像

理由2:高性能なオリジナル塗料と厳格な施工基準

積水ハウスでは、30年以上の耐久性を誇る「タフクリア-30」や、意匠性の高い「フレアトーン」といった、独自の高機能塗料を提案されることがあります。

これらは大手塗料メーカーが製造するOEM製品である場合が多いですが、積水ハウス独自の仕様やブランド価値が付加されるため、一般的な市販塗料よりも単価が高く設定されています。

また、通常の3回塗りではなく4回塗りを標準とするなど、メーカーとして高い品質を担保するための厳格な施工基準も、人件費や材料費の増加に繋がり、工事金額に反映されます。

理由3:手厚い長期保証とブランド価値の維持コスト

積水ハウスの最大の強みである長期保証制度。この手厚い保証や充実したアフターサービスを維持・提供するためには、当然ながらコストがかかります。

定期点検の人件費、保証対応のための費用、そして「積水ハウス」というブランドの信頼性を保つための品質管理体制など、見えにくい部分のコストも塗装費用に含まれていると考えることができます。

つまり、オーナー様が支払う金額は、単なる塗装工事費ではなく、長期的な安心感を得るための「保険料」のような側面も持っているのです。

価格が高い理由のまとめ

積水ハウスの塗装費用は、「中間マージン」「高機能なオリジナル塗料と施工基準」「長期保証・ブランド価値」という3つの要素が大きく関係しています。この構造を理解し、ご自身が「価格」と「メーカーブランドの安心感」のどちらを重視するかを明確にすることが、後悔しない業者選びの鍵となります。

積水ハウスの外壁塗装300万円の内訳

「外壁塗装の見積もりが300万円だった」という場合、その金額にどのような工事内容が含まれているのか、具体的な内訳を把握することが価格の妥当性を判断する上で非常に重要です。

ここでは、あくまで一般的な30坪〜40坪程度の住宅を想定し、300万円という金額がどのような要素で構成されているのか、その一例を詳しく見ていきましょう。

【参考】外壁塗装 300万円の見積もり内訳例
工事項目 内容 費用目安 備考
仮設工事 足場設置・解体、飛散防止メッシュシート 約30万円~50万円 職人の安全確保と、丁寧な作業品質を実現するために不可欠な工事です。建物の形状や立地条件によって費用は変動します。
外壁塗装工事 バイオ高圧洗浄、下地処理、外壁塗装(3~4回塗り) 約120万円~160万円 工事の核となる部分です。使用する塗料のグレード(シリコン、フッ素、無機など)で価格が大きく変動します。
シーリング工事 既存シーリング撤去・新規打ち替え(ガスケット含む) 約30万円~50万円 外壁の防水性能を左右する重要な工事です。積水ハウス特有の乾式目地「ガスケット」の交換や処理が含まれる場合、費用が高くなることがあります。
屋根・付帯部塗装 屋根塗装、雨樋、破風板、軒天、シャッターボックスなど 約40万円~60万円 美観だけでなく、各部材を紫外線や雨から守り、寿命を延ばすために重要です。屋根材の種類や劣化状況によって費用は変わります。
諸経費 現場管理費、廃材処理費、近隣挨拶、工事保険料など 約30万円~40万円 工事を円滑かつ安全に進めるための費用です。一般的に工事総額の5%~15%程度が目安とされます。
合計   約250万円~360万円  

見積もり金額の注意点

上記の表はあくまで一般的なモデルケースです。実際の金額は、お住まいの正確な塗装面積、外壁や屋根の劣化状況、使用する塗料のグレード、そして陸屋根や広いバルコニーの防水工事の有無などによって大きく変動します。特に、防水工事は専門的な技術と材料が必要なため、工事内容によっては費用が大幅に加算される要因となります。

◆斎藤のワンポイントアドバイス

見積書を確認する際、最も注意していただきたいのが「〇〇工事一式」という表現です。これが多いと、どの作業にいくらかかっているのかが不透明になりがちです。

私たちアップリメイクでは、お客様に全ての工事内容をクリアにご理解いただくため、「塗料名:KFケミカル 無機UVコート」「塗装面積:150㎡」「単価:〇〇円」というように、誰が見ても分かりやすい詳細な見積書をご提出することをお約束しています。

製のテーブルの上に置かれた、ペンと電卓が添えられた外壁塗装の詳細な見積書。項目、塗料名、面積、単価などが日本語で明記され、透明性を示している

正確な費用を把握するためには、最低でも2〜3社から相見積もりを取り、各社の見積もり内容を項目ごとに細かく比較検討することが不可欠です。

>> アップリメイクの無料診断・お見積りはこちらからお気軽にどうぞ

築20年の口コミと500万の見積もり

インターネットの口コミサイトや個人のブログなどで、「積水ハウスの築20年点検で、500万円を超えるリフォーム見積もりを提示された」という体験談を目にすることがあります。多くの方がこの金額に驚かれますが、これには外壁塗装以外の「大規模な工事」が大きく影響していることがほとんどです。

500万円という高額な見積もりになる最大の理由は、多くの場合、屋上(陸屋根)や広いバルコニーの「防水工事」が含まれているためです。積水ハウスの鉄骨住宅「イズ・シリーズ」などで採用されている陸屋根は、デザイン性に優れる一方、雨漏りを防ぐための防水層の定期的なメンテナンスが建物の寿命を維持する上で絶対に欠かせません。

なぜ防水工事で高額になるのか?

メーカーから提案される防水工事は、一般的なウレタン塗膜防水よりも、耐久性や信頼性が高いとされる「塩ビシート防水」の重ね張り(かぶせ工法)であることが多いです。

この工法は、既存の防水層の上から新しい防水シートを被せるため、廃材が少なく済みますが、材料費や専門職人による施工費が高額になりがちです。この防水工事だけで200万円~300万円以上の費用がかかることも珍しくなく、外壁塗装と合わせると総額が500万円規模になるのです。

住宅の陸屋根で、専門的な道具を使い塩ビシート防水工事を施工する日本の職人。高額見積もりの一因となる専門工事の様子

実際に、インターネット上の口コミを見ると、「メーカー提案は高額だったが、防水は専門業者、塗装は塗装店と分離して発注したら費用を大幅に抑えられた」という声が見られます。一方で、「高くてもメーカーの施工と保証が安心できる」という意見も根強くあります。

ここで最も重要なのは、提示された500万円という金額の内訳を詳細に確認し、それぞれの工事項目が「今、本当に必要な工事なのか」を冷静に判断することです。例えば、外壁の劣化は軽微であるにも関わらず、防水工事とセットで高価な塗装を提案されているケースなどもあります。

お住まいの状態を正確に診断し、オーナー様の予算や将来計画に寄り添った最適な工事プランを提案してくれる、信頼できる専門家(セカンドオピニオン)に相談することが、賢明な判断に繋がります。

アップリメイクなら防水工事もセットでお得に施工できます

アップリメイクでは、セキスイハウスの防水工事も合わせて施工可能です。メーカーで高額になりがちな塩ビシート防水の重ね貼り工法やウレタン防水の施工も、ハウスメーカー様の5~7掛け程度の金額でご提供できます。

外壁塗装のために足場を設置するのであれば、防水工事を同時に施工するお客様が多数です。万が一、塗装と防水を分離して数年後に施工する場合、その都度足場代がかかり、中長期的な修繕計画で見てトータルコストが増えてしまうため注意が必要です。

弊社で全面防水工事を施工した際は、安心の雨漏り保証10年を保証書を発行してお渡ししています。(※保証の免責事項として、防水メーカーとの連名保証の中で3〜5年に一度のトップコート塗装をお願いしております。)

30年保証とリフォーム計画の立て方

積水ハウスのオーナー様にとって、最大の関心事の一つが「初期30年保証制度」の存在でしょう。新築時から30年間、建物の構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分を保証してくれるこの制度は、他社にはない大きな魅力です。

しかし、この手厚い保証を維持するためには、非常に重要な条件があります。それは、築10年から始まり5年ごとに行われるメーカーの定期点検を受け、その際に「メーカーが必要と判断した有料のメンテナンス工事」を、「メーカー指定の業者(積水ハウスリフォームなど)」で実施することです。この点が、長期的なリフォーム計画を立てる上で大きな分岐点となります。

30年保証を考慮したリフォーム計画の選択肢

オーナー様には、大きく分けて2つの選択肢があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身の価値観に合った計画を立てましょう。

  1. 【選択肢A】メーカーの保証延長を最優先する
    メリット:メーカーによる建物の構造・防水保証が継続され、長期的な安心感が得られます。
    デメリット:提案される外壁塗装や防水工事は、市場価格よりも割高になる傾向があります。塗料や工法の選択肢も限られる場合があります。
    →こんな方におすすめ:費用よりも、メーカーブランドの安心感と保証の継続を最も重視する方。
    -
  2. 【選択肢B】コストと品質のバランスを重視する
    メリット:私たちのような塗装専門店に依頼することで、中間マージンが削減され、高品質な工事を適正価格で実施できます。また、豊富な種類の塗料から最適なものを選べます。
    デメリット:メーカーによる「塗装箇所」の保証はなくなります。(ただし、建物自体の基本保証が全て無効になるわけではありません)
    →こんな方におすすめ:メーカー保証に固執せず、ご自身の目で信頼できる業者を選び、コストパフォーマンスの高いリフォームを実現したい方。

◆斎藤のワンポイントアドバイス

よく誤解されがちなのですが、積水ハウス以外の業者で外壁塗装をしても、建物全体の保証が即座に全て無効になるわけではありません。あくまで保証対象外となるのは、その業者が工事を行った箇所(塗装面など)と、その工事が原因で発生した不具合に限られます。この点を正確に理解した上で、どちらの選択がご自身のライフプランに合っているかをじっくりご検討ください。

どちらの道を選ぶにしても、まずはお住まいの現状を正確に把握することがスタートです。長期的な視点を持ち、後悔のないリフォーム計画を立てていきましょう。

あわせて読みたい

そもそも積水ハウスの「初期30年保証」とは、具体的に何を保証してくれるのでしょうか?保証が継続される条件や、オリジナル塗料「タフクリア-30」「フレアトーン」の評判など、より詳しい情報はこちらの記事で解説しています。

積水ハウスの外壁塗装、30年保証の真実とリアルな費用

定期点検でどこを見る?点検費用は?

積水ハウスの長期保証を維持する上で、避けては通れないのが築10年以降、5年ごとに行われる定期点検です。この点検がどのような内容で、費用は発生するのかを事前に知っておくことは、賢いメンテナンス計画の第一歩です。

まず、オーナー様にとって最も気になる費用ですが、20年目の定期点検「自体」は基本的に無料で実施されます。積水ハウスのカスタマーサービスの担当者がお住まいを訪問し、建物の劣化状況を診断してくれます。

しかし、多くの体験談で語られている通り、この点検は、次の10年間の保証を延長するための「有料メンテナンス工事の提案」とセットになっていることがほとんどです。つまり、「点検は無料、ただし保証延長には工事が必要」という仕組みになっています。

主な点検項目とプロの視点

20年点検では、建物の寿命に直結する重要な箇所がプロの目でチェックされます。ご自身でも事前に確認できるポイントと合わせて見ていきましょう。

点検箇所 チェック項目 プロの視点・補足
外壁全体 ひび割れ、塗膜の膨れ・剥がれ、チョーキング現象 チョーキング(壁を手で触って白い粉が付く)は、塗膜の防水機能が失われ始めたサインです。ご自身でも簡単に確認できます。
シーリング(目地) ひび割れ、肉やせ、剥離 積水ハウス特有の「ガスケット」は硬化や縮みが起きていないか、隙間ができていないかを重点的に見ます。ここからの浸水は外壁内部を傷める大きな原因となります。
屋根 屋根材の割れ、ズレ、コケ・カビの発生、防水層の劣化 屋根はご自身で確認するのが難しい場所です。ドローンなどを使用して隅々まで診断してくれる業者を選ぶと安心です。
バルコニー 床防水層の膨れ・破れ、排水口の詰まり、手すりの固定状態 バルコニーの床は、雨漏りの原因になりやすい要注意箇所です。水たまりができていないかもチェックポイントです。
付帯部 雨樋の破損・変形、軒天のシミ、破風板の塗膜剥がれ 細かい部分ですが、これらの劣化を放置すると、建物の美観を損なうだけでなく、雨漏りなどの不具合に繋がります。

点検後の高額提案に備える

点検後には、診断結果を基にした詳細な報告書と共に、保証延長のためのリフォーム見積もりが提示されます。この際に300万円や500万円といった金額が提示されることが多いため、その場で契約を即決するのは絶対に避けましょう。

提示された工事内容と金額が妥当なのかを判断するために、セカンドオピニオンとして私たちのような専門業者にご相談いただくことを強くお勧めします。

最新のドローンを操作し、住宅の屋根の劣化状況を精密に診断する日本の専門技術者。専門性と正確な診断能力を示している

アップリメイクでは、国家資格を持つ専門家がお住まいの隅々まで診断し、写真付きの詳細な報告書をご提出いたします。ぜひお気軽にご利用ください。
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積水ハウスの外壁塗装は300万円~500万円?金額を抑える方法

  • 担当者との値引き交渉は可能か
  • 外壁塗装で使える助成金や補助金
  • シャーウッドの外壁塗装における注意点
  • 外壁塗装で人気の色と選び方のコツ

担当者との値引き交渉は可能か

積水ハウスリフォームから提示された見積もりに対し、「もう少し安くならないか」という値引き交渉は、結論から言うと可能です。しかし、街の塗装店のように「社長のさじ加減で大幅値引き」といった柔軟な対応は期待しにくいのが実情です。ハウスメーカーは価格体系が明確に決まっているため、交渉には少し工夫が必要になります。

ただ、諦める必要はありません。以下のポイントを押さえて交渉に臨むことで、いくらかの費用削減を実現できる可能性があります。

効果的な交渉のポイント

  1. 「相見積もり」を交渉材料にする
    最も有効な手段です。私たちのような塗装専門店から、同等グレードの塗料・工事内容で見積もりを取り、「他社さんはこのくらいの金額ですが、御社でお願いしたいので、もう少し頑張っていただけませんか」と相談する形が理想的です。単に価格をぶつけるのではなく、メーカーへの信頼を伝えつつ、予算面での相談をするという姿勢が大切です。
  2. 工事の「時期」を譲歩する
    塗装業界には繁忙期(春・秋)と閑散期(梅雨時・冬)が存在します。メーカー側のスケジュールに余裕がある閑散期に工事時期を合わせることを提案すれば、価格面で多少の譲歩を引き出せる可能性があります。「もし工事時期を○月にするのであれば、お安くなりますか?」と尋ねてみましょう。
  3. 工事内容や仕様を見直す
    提案されている塗料のグレードを、フッ素からシリコンへ一つ下げる、あるいは緊急性の低い付帯工事を今回は見送るなど、工事の仕様を見直すことで直接的なコストダウンが可能です。ただし、耐久年数が短くなるなどのデメリットも正しく理解した上で判断する必要があります。担当者に「この仕様にした場合はいくらになりますか?」と、複数のパターンで見積もりを再提出してもらうと良いでしょう。

過度な値引き要求は品質低下のリスクも

注意したいのは、無理な値引きを強行すると、見えない部分で品質が調整されてしまうリスクがあることです。例えば、規定よりも塗料を薄めて使用する、下地処理の手間を省くといった手抜き工事に繋がりかねません。それでは本末転倒です。適正な価格で、質の高い工事をしてもらうことが最も重要です。

◆斎藤のワンポイントアドバイス

私たち職人直営店は、そもそも中間マージンを含まない適正価格をご提示しています。その上で、お客様のご予算に合わせた最適なプランを複数ご提案し、一緒に最善の方法を考えていくスタイルです。大切なのは、業者とお客様が信頼関係を築き、納得のいくゴールを目指すこと。価格交渉も、そのためのコミュニケーションの一環だと考えています。

外壁塗装で使える助成金や補助金

高額になりがちな外壁塗装の費用負担を軽減する上で、非常に有効なのが国や地方自治体が実施している助成金(補助金)制度です。これらを活用できるかどうかで、最終的な自己負担額が数十万円単位で変わることもありますので、必ずチェックしておきましょう。

助成金制度は、自治体が掲げる政策目的(例:省エネルギーの推進、空き家対策、地域の景観維持、住宅の長寿命化など)に沿ったリフォーム工事に対して、その費用の一部を補助するものです。そのため、お住まいの自治体によって制度の有無、名称、補助金額、申請条件などが大きく異なります。

まずは自治体のホームページで情報収集を

最初に行うべきは、「お住まいの市区町村名 外壁塗装 助成金」といったキーワードで検索し、自治体の公式ホームページを確認することです。特に、省エネ効果のある遮熱・断熱塗料を使用した塗装工事は、多くの自治体で補助対象となっています。

静岡県内で過去に実施された助成金制度の例

  • 静岡市 住宅リフォーム支援事業:市内に本店のある施工業者による住宅リフォーム工事費用の一部(最大10万円など)を補助。
  • 焼津市 住宅リフォーム支援事業補助金:市民が市内の施工業者を利用して行う20万円以上の住宅リフォーム工事に対して一律5万円などを補助。
  • 藤枝市 住宅リフォーム事業費補助:省エネ改修やバリアフリー改修を含むリフォーム工事に補助。

※注意:これらの情報は過去の事例です。年度によって制度内容や予算は大きく変わりますので、必ず最新の情報を各自治体の公式サイトでご確認ください。

助成金を利用する際の重要ポイント

  • 申請期間と予算枠
    助成金制度は、毎年4月頃から受付が開始されることが多く、予算の上限に達した時点で年度途中でも締め切られます。塗装を計画し始めたら、いち早く情報をキャッチし、準備を進めることが重要です。
  • 申請は「契約・着工前」が絶対条件
    ほとんど全ての助成金は、工事の契約や着工前に申請し、交付決定を受ける必要があります。工事が終わってからでは申請できませんので、段取りには十分注意してください。
  • 手続きは専門業者に相談
    申請には、見積書、工事計画書、使用する材料のカタログ、施工前後の写真など、多くの書類が必要となり、手続きが煩雑です。こうした手続きに慣れている塗装業者に依頼すれば、申請のサポートをしてもらえる場合があります。

日本の顧客夫婦に対し、外壁塗装で利用できる助成金の申請書類について分かりやすく説明する塗装会社の親切なスタッフ

私たちアップリメイクは、地元静岡での実績が豊富です。地域の助成金情報にも精通しておりますので、「うちの市で使える制度はある?」「申請を手伝ってほしい」といったご相談も、ぜひお気軽にお寄せください。
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シャーウッドの外壁塗装における注意点

積水ハウスが誇る木造住宅ブランド「シャーウッド(Sha-wood)」。独自の「シャーウッド構法」による高い耐震性と、木の温もりを活かした美しいデザインで、多くのオーナー様に愛されています。そのシャーウッドの外壁塗装を行う際には、一般的な住宅とは異なる、いくつかの特有の注意点を理解しておく必要があります。

シャーウッドの外壁材には、高級感あふれる陶版外壁「ベルバーン」をはじめ、様々なデザインの窯業系サイディング、そして吹き付け仕上げなどが採用されています。それぞれの特性に合わせたメンテナンスが、建物の美観と耐久性を長く保つ鍵となります。

注意点1:陶版外壁「ベルバーン」は塗装不要

まず知っておきたいのは、陶器と同じ製法で作られる「ベルバーン」自体は、塗装によるメンテナンスが基本的に不要であるという点です。焼き物ならではの自然な色合いと質感は、紫外線による色褪せや劣化がほとんどなく、非常に高い耐久性を誇ります。

ただし、外壁全体がメンテナンスフリーというわけではありません。ベルバーンであっても、パネルの継ぎ目にある「シーリング(目地)」は経年で劣化するため、15年~20年を目安に打ち替え工事が必要となります。

注意点2:特殊コーティングされた「難付着サイディング」の存在

シャーウッドのサイディング仕様、特に2001年以降の建物では、表面に光触媒や無機塗装などの特殊なコーティングが施された「難付着サイディング」が使用されている可能性があります。この外壁は、防汚性に優れるという大きなメリットがある反面、通常の塗料を塗ってもすぐに剥がれてしまうという重大な欠点があります。

塗装前には、専門的な知識を持つ業者がシンナーなどを用いて塗膜のテストを行い、難付着サイディング専用の下塗り材を正しく選定することが絶対に不可欠です。この見極めを誤ると、せっかくの塗装が数年で台無しになってしまいます。

シャーウッドなどに使われる難付着サイディングの塗装適性を確認するため、専門家が溶剤で塗膜の付着テストを行う手元のクローズアップ

注意点3:シーリング(目地)の適切な処理

サイディング仕様のシャーウッドでは、外壁材の継ぎ目にあるシーリングのメンテナンスが非常に重要です。この部分が劣化すると、ひび割れや剥がれから雨水が浸入し、建物の内部構造を傷める原因となります。

外壁塗装を行う際には、必ずこのシーリングの打ち替え工事も同時に行いましょう。既存の古いシーリングをきれいに撤去し、高耐久な変成シリコン系の材料で新たに充填することが、お住まいを長く健康に保つための秘訣です。

このように、シャーウッドの塗装には専門的な知識と経験が求められます。ご依頼の際は、積水ハウスの住宅、特にシャーウッドの施工実績が豊富な塗装店かどうかを、一つの重要な判断基準にされることをお勧めします。

外壁塗装で人気の色と選び方のコツ

外壁塗装は、お住まいの機能性を回復させるだけでなく、外観のイメージを一新する絶好の機会です。色選びは、塗装工事の満足度を大きく左右する重要なプロセス。ここでは、洗練されたデザインにマッチする人気のカラーや、後悔しないための色選びのコツを、専門家の視点から詳しくご紹介します。

人気のカラー系統

モダンで品のあるデザインが多い住宅には、街並みに溶け込むような落ち着いたベーシックカラーが根強い人気を誇ります。

  • ホワイト系:清潔感があり、建物を明るく、そして大きく見せる効果があります。どんなデザインにもマッチしやすいですが、汚れが目立ちやすいデメリットも。そのため、雨水で汚れを洗い流す「セルフクリーニング機能」を持つ塗料を選ぶのがおすすめです。
  • ベージュ・アイボリー系:温かみと優しさを感じさせ、和洋問わずどんなスタイルの住宅にも調和する万能カラーです。汚れが目立ちにくく、飽きがこないため、長年にわたり人気No.1の系統です。
  • グレー系:都会的でスタイリッシュな印象を与えます。淡いグレーは上品で落ち着いた雰囲気に、濃いグレーは重厚でモダンな雰囲気になります。汚れが目立ちにくいのも大きなメリットです。

◆斎藤のワンポイントアドバイス

近年、静岡のお客様からもご要望が増えているのが、2色を使って塗り分ける「ツートンカラー」です。1階と2階で色を分けたり、バルコニーや玄関周りなど、一部分にアクセントカラーを取り入れたりするだけで、お住まいの個性がぐっと引き立ちます。単色塗りのシンプルさも素敵ですが、少し遊び心を加えることで、より愛着の湧く外観に仕上げることが可能ですよ。

プロが教える!色選びで失敗しないための3つの鉄則

  1. 鉄則1:必ず「A4サイズ以上の塗り板」で確認する
    小さな色見本帳だけで色を決めるのは、失敗の元です。色は面積が大きくなるほど明るく、鮮やかに見える傾向があります(これを面積効果と呼びます)。候補の色を2〜3色に絞ったら、必ず業者に依頼してA4サイズ以上の大きな板に実際に塗装してもらいましょう。それを屋外の自然光の下で、時間帯を変えながら(朝・昼・夕)、実際の外壁にあてて確認することが、イメージとのズレを防ぐ最も確実な方法です。
  2. 鉄則2:「カラーシミュレーション」で全体の調和を見る
    色単体で見るのではなく、家全体のバランスを見ることが重要です。お住まいの写真を使って、屋根や窓サッシ、玄関ドアの色との組み合わせを確認できるカラーシミュレーションは必須のツールです。様々なパターンを試すことで、思いがけない素敵な組み合わせが見つかることもあります。
  3. 鉄則3:「艶(つや)」の度合いも考慮する
    同じ色でも、艶の有無で印象は大きく変わります。ピカピカの「艶あり」は新築のような輝きが出ますが、少し落ち着いた「半艶」や「3分艶」、マットな「艶消し」は、上品でしっとりとした雰囲気を演出できます。周辺の景観や、ご自身の好みに合わせて艶の度合いも選びましょう。

色選びは、一番楽しく、そして一番悩む工程かもしれません。私たちアップリメイクでは、お客様が心から「この色にして良かった!」と思えるまで、専門家の視点からじっくりとアドバイスさせていただきます。

日本の施主と塗装専門家が、住宅の外壁に大きなカラーサンプル板を当てながら、太陽光の下で塗装色を真剣に選んでいる様子

 

積水ハウスの外壁塗装 よくあるご質問(FAQ)

Q.

積水ハウス以外の業者で塗装すると、30年保証は切れてしまいますか?

A.

いいえ、必ずしも保証が全て無効になるわけではありません。積水ハウス以外の業者で塗装を行った場合、その「塗装した箇所」に関するメーカーの保証は対象外となります。しかし、建物の構造耐力上主要な部分や、塗装工事とは無関係な部分の防水に関する基本的な保証は原則として継続されます。ただし、保証延長の条件は契約内容によって異なる場合があるため、一度ご自身の保証書を確認し、積水ハウスの担当者に直接問い合わせることをお勧めします。

Q.

積水ハウスのオリジナル塗料は、他の業者では使えないのですか?

A.

はい、積水ハウスが「タフクリア-30」や「フレアトーン」といった名称で提供している塗料は、積水ハウスリフォームなどの指定業者でしか取り扱いができません。しかし、ご安心ください。これらの多くは、国内の大手塗料メーカーが製造しているOEM製品です。私たちのような塗装専門店は、塗料に関する深い知識を持っていますので、それらと同等、あるいはお客様のご予算やご要望によってはそれ以上の性能を持つ最適な塗料を、数多くの選択肢の中からご提案することが可能です。

Q.

見積もり以上に費用がかかることはありますか?

A.

基本的には、ご契約時の見積もり金額から変動することはございません。ご安心ください。ただし、工事を開始し足場を組んでから、事前の診断では発見が困難だった下地の深刻な劣化(例:サイディングの大きな反りや内部の雨水浸入による腐食など)が見つかった場合に限り、追加の補修工事をご提案させていただくことがございます。その場合でも、必ずお客様に現状を写真などでご報告し、工事内容と費用にご納得・ご許可をいただいてからでなければ、作業を勝手に進めることは一切ありません。

Q.

静岡で外壁塗装を依頼する場合、気候などで注意すべき点はありますか?

A.

はい、おっしゃる通りです。静岡県は、全国的に見ても日照時間が長く、一年を通して降り注ぐ紫外線量が非常に多い地域です。また、駿河湾や遠州灘に面した沿岸部では、潮風による塩害の影響も無視できません。そのため、塗料選びでは、紫外線による色褪せや塗膜の劣化に強い「高耐候性」の塗料(フッ素グレードや無機ハイブリッド塗料など)や、塩害に強い塗料を選ぶことが、お住まいを長く美しく保つための重要なポイントです。私たちアップリメイクは、この静岡の気候風土を熟知した上で、一軒一軒に最適な塗装仕様をご提案しています。

積水ハウスの外壁塗装の金額は300万円~500万円?

この記事では、積水ハウスの外壁塗装における300万円や500万円といった金額の背景から、費用を賢く抑えるための具体的な方法まで、静岡の塗装専門店の視点で詳しく解説してきました。最後に、今回の重要なポイントをまとめます。

  • 積水ハウスの塗装金額が高いのは中間マージンや高品質な材料・保証が理由
  • 300万円の見積もりは外壁塗装のほかシーリングや付帯部工事を含むことが多い
  • 500万円を超える高額見積もりは屋根やバルコニーの防水工事が主な要因
  • 築10年から有償メンテナンスの提案が始まり、特に築20年は大規模な修繕を検討する重要な時期
  • 築10年以降、5年ごとの定期点検自体は無料だが、保証延長のための有償リフォームがセットで提案されることが多い
  • 点検では外壁のひび割れやチョーキング、シーリング、防水層の劣化を見る
  • メーカーの30年保証は構造躯体や防水が主で経年による塗装の劣化は対象外
  • 他社で塗装しても建物全体の保証が全て無効になるわけではない
  • 値引き交渉は可能だが他社との相見積もりを取得することが最も効果的
  • お住まいの自治体(静岡県内など)の助成金や補助金も費用を抑える有効な手段
  • シャーウッドなどの木造住宅は難付着サイディングなど外壁材に合わせた塗料選びが不可欠
  • 人気の色はベーシックカラーだがカラーシミュレーションや塗り板での確認が重要
  • メーカー保証の継続を優先するか、コストパフォーマンスを重視するかで業者選びは変わる
  • 見積もりは詳細な内訳(㎡数、単価など)を確認し「一式」表記の多さに注意する
  • 静岡の気候(強い紫外線・塩害)を考慮した高耐候性の塗料選びが家を長持ちさせる

大切なお住まいのメンテナンスで後悔しないためには、正しい知識を持ち、信頼できるパートナーを選ぶことが何よりも重要です。この記事が、あなたの賢い業者選びの一助となれば幸いです。ご不安な点やご不明な点がございましたら、いつでも私たちアップリメイクにお気軽にご相談ください

  • この記事を書いた人

齋藤直樹

(株)アップリメイク代表取締役で元職人、塗装という仕事が大好きです。人生の大きな挫折と数多くの出会いを経て今は大好きな地元・静岡で、お客様の笑顔のために仕事ができることに何よりの誇りを感じています。

▼保有資格▼
1級建築塗装技能士・2級建築施工管理技士・有機溶剤作業主任者・高所作業主任者・2級カラーコーディネーター・光触媒施工技能士・乙4類危険物取扱者・ゴンドラ特別教育・職長・安全衛生責任者・第2種酸素欠乏危険作業主任者・宅地建物取引主任者・2級ファイナンシャルプランニング技能士・AFP