こんにちは、株式会社アップリメイク代表取締役の齋藤直樹です。
静岡で外壁塗装を考え始めたとき、「水性塗料と油性塗料はどちらが良いの?」「やっぱり油性の方が長持ちするの?」「水性は臭いが少ないと聞くけど、本当に外壁に使って大丈夫?」と迷う方はかなり多いですよ。
外壁塗装は決して安い工事ではありません。
だからこそ、塗料選びで失敗したくないですし、せっかく塗るなら見た目だけでなく、雨や紫外線から住まいをしっかり守れる塗装にしたいところです。
特に静岡は、日差しが強い地域、海に近く潮風の影響を受けやすい地域、湿気がこもりやすい地域など、同じ市内でも住まいの条件がかなり変わります。
そのため、「水性だから良い」「油性だから良い」と一言で決めるよりも、あなたの家の外壁材、屋根材、劣化状態、立地環境、これから何年住み続けたいかまで含めて判断することが大切です。
この記事では、外壁塗装に使う水性塗料と油性塗料の違い、メリット・デメリット、耐久性の考え方、屋根や金属部、コンクリートへの向き不向きまで、できるだけ分かりやすくお話しします。
読み終わるころには、「自分の家では、何を基準に塗料を選べばよいのか」がかなり見えてくるはずです。
この記事でわかること
- 水性塗料と油性塗料の基本的な違いがわかります
- それぞれのメリットとデメリットを現場目線で理解できます
- 耐久性は「水性か油性か」だけで決まらない理由がわかります
- 屋根、金属部、コンクリートなど部位別の選び方がわかります
- 静岡の住まいに合う塗料選びの考え方がわかります
- 塗料選びで失敗しないために、見積もり時に確認すべき点がわかります
外壁塗装の油性・水性はどちらが良い?最初に結論をお伝えします
まず結論からお伝えすると、現在の外壁塗装では、一般的な戸建て住宅の外壁には高性能な水性塗料が向いているケースが多くなっています。
理由は、臭いが少なく、近隣への負担を抑えやすく、環境面にも配慮しやすいからです。
さらに、近年の水性塗料は技術がかなり進んでおり、シリコン、フッ素、無機といった高耐久グレードの製品も増えています。
一昔前のように「水性は弱い」「長持ちさせるなら油性一択」とは言い切れない時代になっています。
ただし、油性塗料が不要になったわけではありません。
屋根、鉄部、錆びやすい金属部分、すでに劣化が進んだ付帯部、乾燥条件が厳しい場面などでは、油性塗料や弱溶剤塗料の強みが活きることもあります。
つまり大切なのは、「どちらが上か」を決めることではなく、建物の状態に合わせて使い分けることです。
先に押さえておきたい判断基準
- 外壁全体:臭いや近隣配慮を重視するなら、高性能な水性塗料が候補になります。
- 屋根:紫外線や熱の影響が強いため、屋根専用の高耐久塗料や遮熱塗料を優先して選びます。
- 鉄部・金属部:密着性や防錆性を重視し、下地処理と錆止めの選定が重要です。
- コンクリート:透湿性、防水性、ひび割れ補修の状態を見て判断します。
- 沿岸部:塩害や強い紫外線を考慮し、耐候性の高い塗料を選ぶ必要があります。
- 長持ち重視:水性か油性かより、樹脂グレードと施工品質を優先して見ます。
静岡の沿岸部に近いお住まいの場合は、潮風や紫外線の影響も考えたいところです。
地域特有の劣化については、こちらの静岡の強い日差しと潮風に勝つ塗料の選び方でも詳しく解説していますので、海に近いエリアの方はあわせて読んでおくと判断しやすいかなと思います。
水性と油性の根本的な違いはどこにある?
外壁塗装に使われる塗料は、大きく分けると「水性塗料」と「油性塗料」の2種類があります。
この2つの一番大きな違いは、塗料を塗りやすい液体の状態にするために、何を使って薄めているかです。
専門的には、この薄める液体を「希釈剤」と呼びます。
水で薄めるものが水性塗料、シンナーなどの有機溶剤で薄めるものが油性塗料です。
水性塗料:水を希釈剤とする、住宅外壁で使いやすい塗料
水性塗料は、主成分を薄めるために水を使います。
製品によっては水道水で希釈できるものもあり、施工中の臭いが少ないことが大きな特長です。
シンナー特有の刺激臭が少ないため、小さなお子さまやペットがいるご家庭、臭いに敏感なご家族がいるご家庭、住宅が密集しているエリアでも選びやすい塗料です。
また、水性塗料は揮発性有機化合物、いわゆるVOCの排出が少ない製品が多く、作業する職人、ご家族、ご近所への負担を抑えやすいのもメリットです。
昔は「水性は耐久性が心配」と言われることもありましたが、今は塗料メーカーの技術開発が進み、高耐久の水性塗料も数多くあります。
現在の戸建て外壁塗装では、かなり実用的で、選ばれることの多い塗料と言えます。
油性塗料:有機溶剤を希釈剤とする、密着性に強みのある塗料
油性塗料は、シンナーなどの有機溶剤を使って希釈する塗料です。
溶剤系塗料と呼ばれることもあります。
油性塗料は、樹脂をしっかり溶かし込む性質があり、下地への密着性や塗膜の硬さに強みがあります。
金属部や屋根など、過酷な条件にさらされる部分では、油性塗料の強さが活きる場面があります。
一方で、シンナー臭が強く、施工中はご家族や近隣への配慮が必要です。
また、引火性があるため、保管や取り扱いにも注意が必要になります。
油性塗料を使う場合は、塗料そのものの性能だけでなく、現場管理の丁寧さも大事になります。
【豆知識】塗料は「色を塗る液体」ではなく、家を守る保護材です
塗料は、ただ外壁に色を付けるためのものではありません。
雨水、紫外線、汚れ、カビ、藻、温度変化から建物を守るための保護材です。
- 樹脂:塗膜の骨格になる成分です。アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、無機などがあり、耐久性に大きく関わります。
- 顔料:色を付ける成分です。見た目だけでなく、紫外線への抵抗性や隠ぺい性にも関係します。
- 水または溶剤:塗りやすい状態にするための液体です。これが水なら水性塗料、シンナーなどなら油性塗料です。
- 添加剤:防カビ、防藻、艶調整、紫外線対策、タレ防止など、塗料に機能を加える成分です。
水性か油性かだけを見るのではなく、この中でも特に「樹脂」と「下地との相性」を見ることが大切ですよ。
水性塗料と油性塗料のメリット・デメリットを現場目線で比較
ここからは、水性塗料と油性塗料のメリット・デメリットを、実際の外壁塗装でどう影響するのかという視点で見ていきます。
カタログ上の性能だけではなく、工事中の生活、近隣への配慮、施工後の持ちまで含めて考えると、選び方が変わってきます。
水性塗料のメリット
- 臭いが少ない
水性塗料はシンナーを使わないため、施工中の刺激臭がかなり抑えられます。
外壁塗装中も生活は続きますので、臭いの負担が少ないことは大きな安心材料です。
- ご近所への負担を抑えやすい
住宅が近い静岡市内の住宅街では、塗料の臭いが近隣トラブルにつながることもあります。
水性塗料なら、油性塗料に比べて近隣への説明もしやすく、工事中のストレスも抑えやすいです。
- 環境や安全面に配慮しやすい
低VOCの製品が多く、作業者や住む人への負担を抑えられます。
引火の危険性が低い点も、現場管理のしやすさにつながります。
- 外壁材によっては透湿性を活かしやすい
外壁内部の湿気を逃がす性能を持つ製品もあります。
湿気がこもりやすい下地では、透湿性のある塗料が塗膜の膨れを防ぐ助けになることがあります。
水性塗料のデメリット
- 乾燥が天候に左右されやすい
水分が蒸発して乾燥するため、低温時や湿度が高い日は乾燥が遅くなります。
無理に次の工程へ進めると、塗膜不良につながるため、施工管理が重要です。
- 塗装直後の雨に弱い
塗りたての状態で雨に当たると、塗料が流れたり、艶ムラが出たりする可能性があります。
そのため、天気の読み方と工程管理がかなり大事です。
- 金属部には下塗り選定が重要
アルミ、ステンレス、亜鉛メッキ鋼板などには、そのまま塗っても密着しにくい場合があります。
金属専用のプライマーや錆止めを使うなど、下地に合わせた処理が必要です。
油性塗料のメリット
- 密着性に優れる
油性塗料は、下地にしっかり食いつきやすい性質があります。
特に鉄部、金属部、劣化が進んだ付帯部では、油性塗料や弱溶剤塗料が候補になりやすいです。
- 硬く強い塗膜を作りやすい
紫外線や雨風を受けやすい屋根、破風板、鉄骨階段などでは、塗膜の強さが大切です。
油性塗料は緻密な塗膜を作りやすく、過酷な場所で使いやすい場合があります。
- 乾燥が比較的速い
溶剤の揮発によって乾燥するため、水性塗料より乾燥が速い製品もあります。
冬場や工期に制約がある現場では、この点がメリットになることがあります。
- 艶のある仕上がりを出しやすい
光沢感のある仕上がりを求める方には、油性塗料の質感が好まれることもあります。
ただし、最近は水性塗料でも美しい艶を出せる製品が増えています。
油性塗料のデメリット
- 臭いが強い
油性塗料の一番の注意点は、シンナー特有の臭いです。
施工中は窓を閉める、換気扇の使用に気をつける、ご近所へ事前に説明するなどの配慮が必要です。
- 取り扱いに注意が必要
有機溶剤を使うため、火気厳禁、保管管理、防毒マスクなど、安全管理が欠かせません。
職人側の知識と現場管理がきちんとしていないと、安心して任せにくい塗料でもあります。
- 既存塗膜との相性に注意が必要
既存の塗膜が水性の場合、強い溶剤の塗料を上から塗ると、旧塗膜を侵してしまうことがあります。
シワのように縮む「ちぢみ」が起きる場合もあるため、事前診断が大事です。
外壁塗装は水性と油性のどちらが長持ちする?
「水性と油性、結局どちらが長持ちするの?」
これは、本当によくいただく質問です。
正直なところ、昔は油性塗料の方が長持ちしやすいと言われることが多くありました。
しかし現在は、塗料の技術がかなり進んでいるため、単純に油性の方が長持ちすると言い切るのは少し違います。
現代の塗料選びでは、水性か油性かよりも、塗料の樹脂グレード、下地の状態、施工品質、建物の立地環境の方が耐久性に大きく影響します。
例えば、水性のフッ素塗料や無機塗料は、油性の一般的なシリコン塗料より長持ちすることがあります。
反対に、高性能な油性塗料を使っても、下地処理が不十分だったり、メーカーが定める塗布量を守らなかったりすれば、期待したほど長持ちしません。
◆齋藤のワンポイントアドバイス
耐久性を考えるときは、「水性か油性か」だけで判断しないでください。
それよりも、どの樹脂グレードを選ぶかがかなり重要です。
一般的には、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、無機の順で耐久性が高くなります。
そしてもう一つ大事なのが施工品質です。
どんなに良い塗料を選んでも、下地処理、塗布量、乾燥時間、重ね塗りの工程を守らなければ、塗料本来の性能は出ません。
塗料選びは、商品名だけでなく「誰が、どんな工程で塗るのか」まで見てほしいですね。
アップリメイクでは、お住まいの状態や将来のライフプランに合わせて、複数の塗装プランをご提案しています。
長持ちを重視する方、費用とのバランスを重視する方、遮熱や断熱など快適性を重視する方では、選ぶべき塗料が変わります。
プランの目安を先に知りたい方は、外壁塗装・屋根塗装の料金プランも参考にしてみてください。
塗膜の寿命を左右する「重ね塗り」の重要性
水性塗料でも油性塗料でも、長持ちする外壁塗装に欠かせないのが重ね塗りです。
外壁塗装は、一度ペンキを塗って終わりではありません。
一般的には、下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りが基本です。
ただし、建物の劣化状態や使用する塗料によっては、下塗りを2回行うなど、さらに工程を増やした方が良い場合もあります。
アップリメイクでは、建物を長く守るために、外壁塗装は合計4回塗りを標準仕様としています。
一部プランや仕様によって異なる場合はありますが、下地をしっかり整え、塗膜に必要な厚みを持たせることを大切にしています。
- 1回目:下塗り
下塗りは、外壁材と仕上げ塗料をつなぐ接着剤のような役割をします。
劣化した外壁は塗料を吸い込みやすいため、下塗りで吸い込みを止め、下地を固めることが重要です。
ここを省くと、どんなに高価な塗料を使っても、剥がれやムラが起きやすくなります。
- 2回目:下塗りまたは中塗り前の下地強化
外壁の傷みが強い場合は、下塗りを一度だけで終わらせると吸い込みが止まりきらないことがあります。
アップリメイクでは、状態に応じて下塗りを重ね、仕上げ塗料がしっかり密着できる土台を作ります。
- 3回目:中塗り
選んだ仕上げ塗料を塗る工程です。
中塗りでは、塗膜に必要な厚みをつけ、耐久性、防水性、防汚性を発揮するためのベースを作ります。
- 4回目:上塗り
最後の仕上げ塗りです。
中塗りで出たわずかなムラを整え、均一で美しい仕上がりにします。
同時に、塗膜の厚みを確保し、塗料の性能をより引き出します。
塗料のカタログには耐用年数の目安が書かれています。
しかし、その年数はメーカーが定めた条件通りに施工された場合の目安です。
下地処理を省いたり、塗料を必要以上に薄めたり、乾燥時間を守らなかったりすると、本来の耐久性は期待できません。
だからこそ、見積書を見るときは「どの塗料を使うか」だけでなく、「何回塗るのか」「下地処理はどこまで行うのか」「塗布量は守られるのか」まで確認してください。
なぜ水性シリコン塗料は人気なのか
戸建て住宅の外壁塗装でよく選ばれるのが、シリコン塗料です。
その中でも、水性シリコン塗料は、価格、耐久性、臭いの少なさ、扱いやすさのバランスが良く、多くの住宅で選びやすい塗料です。
シリコン塗料は、ウレタン塗料より耐久性が高く、フッ素や無機塗料より費用を抑えやすいグレードです。
「できるだけ費用は抑えたいけれど、短期間で塗り替えになるのは困る」という方には、かなり現実的な選択肢になります。
また、水性シリコン塗料は臭いが少ないため、住みながらの工事でも負担を抑えやすいです。
ご近所との距離が近い住宅街では、この点は見逃せません。
水性シリコン塗料が向いている方
- 費用と耐久性のバランスを重視したい方
- 臭いの少ない塗料で外壁塗装をしたい方
- 住宅密集地で近隣への配慮を大切にしたい方
- 10年前後を目安に次回メンテナンスを考えたい方
- 初めての外壁塗装で、標準的な選択肢から検討したい方
ただし、水性シリコン塗料にも注意点はあります。
低温や高湿度の日は乾燥が遅くなりますし、金属部には専用の下塗り材が必要になることがあります。
また、同じ「水性シリコン」と名前がついていても、メーカーや製品によって性能は違います。
見積もりでは、塗料名、メーカー名、塗布回数、保証年数を必ず確認してください。
外壁塗装の油性・水性を住まいの条件別に判断する
ここからは、実際の住まいの条件ごとに、水性塗料と油性塗料のどちらを考えるべきかを見ていきます。
外壁塗装では、外壁全体だけでなく、屋根、雨樋、破風板、水切り、鉄部、コンクリートなど、部位ごとに条件が違います。
すべてを一つの塗料で考えるのではなく、部位ごとに適した塗料を選ぶことが、仕上がりと耐久性を高める近道です。
油性塗料が向いているケース
水性塗料の性能が高くなった今でも、油性塗料や弱溶剤塗料が向いている場面はあります。
特に、下地への密着性、防錆性、塗膜の強さを重視する場面では、油性塗料が候補になります。
1. 屋根など過酷な環境にさらされる場所
屋根は、住まいの中でも特に過酷な場所です。
強い紫外線、雨、風、熱、寒暖差を直接受け続けます。
外壁よりも劣化が早く進みやすいため、屋根塗装では水性か油性かだけでなく、屋根専用塗料かどうか、遮熱性があるか、下塗り材が屋根材に合っているかを見る必要があります。
油性塗料や弱溶剤塗料は、屋根材への密着性や塗膜の強さを活かしやすい場面があります。
一方で、最近は高性能な水性遮熱塗料も増えているため、屋根だから必ず油性というわけではありません。
屋根材の種類、劣化状態、日当たり、室内の暑さへの悩みまで含めて判断するのがおすすめです。
2. 雨樋、破風板、水切り、鉄部などの付帯部
外壁塗装では、壁だけでなく付帯部の塗装も大切です。
雨樋、破風板、鼻隠し、水切り、霧除け、シャッターボックス、鉄骨階段などは、外観の印象を左右するだけでなく、建物を守る役割もあります。
特に金属部分は、錆が進むと塗装だけでは済まなくなることがあります。
水性塗料でも施工できる製品はありますが、金属部ではケレン作業、錆止め、専用プライマーの選定が欠かせません。
すでに錆が出ている場合や、密着性を強く求める場合には、油性の錆止めや弱溶剤塗料が選ばれることもあります。
3. 冬場や乾燥条件が難しい時期の施工
冬場は気温が低く、塗料の乾燥に時間がかかりやすくなります。
水性塗料は特に、気温や湿度の影響を受けやすいため、無理な施工は避けるべきです。
油性塗料は比較的乾燥が速い製品もあり、条件によっては工期管理がしやすい場合があります。
とはいえ、雨天、結露、気温が低すぎる日などは、油性塗料であっても品質に影響します。
大切なのは、塗料の種類ではなく、現場の状態を見て無理な施工をしないことです。
【注意点】油性塗料を選ぶなら臭い対策は必須です
油性塗料は、塗膜の強さや密着性にメリットがあります。
ただし、施工中の臭いは水性塗料より強くなります。
ご近所への事前挨拶、工事期間の説明、窓の開閉、換気扇の使用タイミングなど、細かな配慮が必要です。
臭いに敏感な方、小さなお子さま、ペット、アレルギーが気になる方がいる場合は、必ず事前に業者へ伝えてください。
コンクリート塗装では水性と油性のどちらを選ぶべきか
コンクリート外壁や打ち放しコンクリートは、一般的なサイディング外壁とは考え方が少し違います。
コンクリートは水分を含みやすく、内部の湿気をどう逃がすかが大切です。
見た目をきれいにするだけでなく、ひび割れ、中性化、防水性、透湿性を見ながら塗料を選ぶ必要があります。
水性塗料が適しているケース
コンクリートで水性塗料が選ばれやすい理由は、透湿性を確保しやすいことです。
透湿性とは、外からの雨水は防ぎながら、内部の湿気を水蒸気として外へ逃がす性質のことです。
コンクリート内部の湿気が逃げ場を失うと、塗膜を内側から押し上げ、膨れや剥がれの原因になることがあります。
そのため、湿気がこもりやすいコンクリートでは、透湿性のある塗料を選ぶことが大切です。
また、住宅密集地や臭いへの配慮を重視する場合は、低臭の水性塗料が使いやすいです。
油性塗料が適しているケース
油性塗料は、コンクリート表面に強い塗膜を作りやすく、防水性や耐摩耗性を重視する場所で候補になります。
例えば、工場の床、倉庫、駐車場など、人や車が通る場所では、耐摩耗性や耐薬品性を持つ床用塗料が必要になることがあります。
ただし、住宅の外壁コンクリートに使う場合は、内部湿気との相性を慎重に見る必要があります。
防水性だけを優先して透湿性を無視すると、膨れや剥がれにつながることがあるからです。
◆齋藤のワンポイントアドバイス
コンクリート塗装で一番怖いのは、ひび割れを見ないまま塗ってしまうことです。
表面だけきれいにしても、ひび割れから雨水が入れば、内部の鉄筋が錆び、建物の耐久性に影響します。
特に幅のあるひび割れは、塗装前の補修がとても大切です。
コンクリートの場合は、塗料選びより先に「どこが傷んでいるか」を正しく見ることから始めてください。
アップリメイクの無料診断・お見積りでは、外壁の種類、ひび割れ、チョーキング、シーリングの状態、屋根や付帯部まで確認し、必要な工事と不要な工事をできるだけ分かりやすくお伝えしています。
「まだ塗装するか決めていないけど、今の状態だけ知りたい」という段階でも大丈夫です。
プロが選ぶ、おすすめの高性能水性塗料
水性塗料は、現在では「臭いが少ないだけの塗料」ではありません。
耐久性、防汚性、遮熱性、断熱性など、さまざまな機能を持つ製品があります。
ここでは、外壁塗装で候補になりやすい代表的な高性能水性塗料を紹介します。
ただし、実際にどの塗料が合うかは、外壁材、既存塗膜、劣化状態、立地環境によって変わります。
1. 日本ペイント パーフェクトトップ
パーフェクトトップは、ラジカル制御技術を搭載した高性能塗料として知られています。
従来のシリコン塗料より耐久性を高めたいけれど、フッ素や無機ほど費用を上げたくない方に向いています。
外壁塗装で価格と性能のバランスを取りたい方には、検討しやすい塗料です。
アップリメイクの料金プランでも、パーフェクトトッププランは、仕上がりと性能のバランスを重視する方にご案内しやすい選択肢の一つです。
2. エスケー化研 エスケープレミアムシリコン
エスケープレミアムシリコンも、ラジカル制御技術を持つ高性能な水性シリコン塗料です。
紫外線や雨風に対する耐候性を高め、外壁の美観を長く保ちたい方に向いています。
防カビ、防藻性を重視したい住宅にも候補になります。
湿気がこもりやすい北面や、周囲に植栽が多いお住まいでは、防カビ・防藻性能も大切な判断ポイントですよ。
3. 日進産業 ガイナ
ガイナは、遮熱や断熱などの機能を持つ塗料として知られています。
「夏の2階が暑い」「屋根からの熱が気になる」「塗装で快適性も上げたい」という方には、候補になりやすい塗料です。
初期費用は一般的なシリコン塗料より高くなることがありますが、快適性や省エネ面まで含めて考えたい方には検討する価値があります。
ただし、すべての家で同じような体感になるとは限りません。
屋根の向き、断熱材の状態、窓の性能、室内環境によって感じ方は変わるため、事前に期待できる効果と限界を確認しておくことが大切です。
4. KFケミカル 超高耐久無機塗料
長持ちを重視する方には、無機系塗料も候補になります。
無機塗料は、紫外線に強い無機成分と、塗膜としての柔軟性を持たせる有機成分を組み合わせた塗料です。
汚れにくさや耐候性を重視したい方、将来的な塗り替え回数を減らしたい方に向いています。
アップリメイクの料金プランでは、超高耐久無機プランを耐久性重視の方向けにご用意しています。
ただし、無機塗料は高性能な分、費用も上がります。
今後の住まい方、築年数、将来の建て替え予定、ご予算まで含めて選ぶことが大切です。
とにかく長持ちさせたい場合は何を選ぶべきか
外壁塗装をできるだけ長持ちさせたい場合、優先して見るべきポイントは3つあります。
一つ目は塗料のグレード、二つ目は下地処理、三つ目は施工品質です。
水性か油性かは大切な要素ですが、それだけで耐久性が決まるわけではありません。
| 塗料グレード | 耐用年数の目安 | 向いている方 |
|---|---|---|
| シリコン塗料 | 10年〜15年程度 | 費用と耐久性のバランスを重視したい方 |
| フッ素塗料 | 15年〜20年程度 | 塗り替え回数を減らし、長期的に守りたい方 |
| 無機塗料 | 20年程度以上を目安に検討 | 耐久性を最優先し、長期的な維持費を抑えたい方 |
| 遮熱・断熱系塗料 | 製品により異なる | 耐久性だけでなく、暑さや快適性も改善したい方 |
※耐用年数は一般的な目安です。実際の持ちは、立地、外壁材、下地状態、施工品質、メンテナンス状況によって変わります。
長持ちする塗料ほど、初期費用は高くなりやすいです。
しかし、塗り替え回数を減らせれば、足場代や人件費を含めた長期的な費用を抑えられる場合があります。
外壁塗装は、今の金額だけでなく、20年、30年単位で考えると見え方が変わります。
例えば、今後も長く住み続ける予定なら、高耐久塗料を選ぶ価値はあります。
反対に、10年後に建て替えや大規模リフォームを考えているなら、最高級グレードが必ずしも最適とは限りません。
◆齋藤のワンポイントアドバイス
長持ちさせたい方ほど、塗料だけで決めないでください。
外壁塗装で本当に大事なのは、診断、下地処理、塗布量、乾燥時間、そして職人の丁寧さです。
アップリメイクでは、職人直営の塗装専門店として、下地処理と重ね塗りを大切にしています。
お住まいを見ないまま「この塗料が一番です」と言い切るのではなく、家の状態とあなたの暮らし方に合わせて選ぶのが、後悔しにくい塗料選びかなと思います。
実際の仕上がりを見てイメージしたい方は、アップリメイク公式サイトの施工事例も参考にしてみてください。
塗料名だけでは分かりにくい色味や艶感、外壁材との相性を見やすくなります。
見積もりで失敗しないために確認したいポイント
外壁塗装で後悔しないためには、塗料選びと同じくらい見積書の見方が大切です。
水性塗料か油性塗料かを質問する前に、見積書の中身がきちんと分かる形になっているかを確認してください。
「外壁塗装工事一式」とだけ書かれている見積書では、何の塗料を何回塗るのか、下地処理が含まれているのか、付帯部はどこまで施工するのかが分かりません。
この状態で価格だけを比較すると、安く見えても必要な工程が抜けている可能性があります。
見積書で確認したい項目
- 塗料のメーカー名と製品名が書かれているか
- 水性、油性、弱溶剤などの種類が説明されているか
- 下塗り、中塗り、上塗りの回数が明記されているか
- 下地処理、シーリング、ケレン、錆止めが含まれているか
- 塗装面積が㎡で記載されているか
- 付帯部の施工範囲が分かるか
- 保証内容と保証年数が書面で確認できるか
- 大幅値引きや契約を急がせる説明がないか
アップリメイクでは、見積書の内容をできるだけ分かりやすくお伝えすることを大切にしています。
塗料の機能、工法、耐久年数、材料費、工事費、保証年数を確認しながら、あなたが納得して選べるようにご説明します。
外壁塗装は、焦って決めるものではありません。
分からないところを質問して、納得できる業者に任せるのが一番です。
外壁塗装の油性・水性に関するよくある質問
Q1. 水性塗料は油性塗料より性能が低いのでしょうか?
A. 今は、水性塗料だから性能が低いとは言えません。
昔は油性塗料の方が耐久性や密着性で有利と言われることが多くありました。
しかし、現在は水性塗料の技術が進み、ラジカル制御型シリコン、水性フッ素、水性無機など、高耐久の製品も増えています。
大切なのは、水性か油性かだけではなく、塗料のグレード、下地処理、施工品質まで含めて判断することです。
Q2. 屋根塗装は油性塗料を選んだ方が良いですか?
A. 屋根は外壁より過酷な環境にあるため、高耐久な塗料を選ぶことが大切です。
油性塗料や弱溶剤塗料が向いている場合もありますが、最近は屋根専用の高性能水性塗料や遮熱塗料もあります。
屋根材の種類、劣化状態、日当たり、室内の暑さへの悩みによって最適な塗料は変わります。
「屋根だから油性」と決めつけるより、現地診断で屋根材と劣化状況を確認してから選ぶのがおすすめです。
Q3. 水性塗料で金属部分を塗っても大丈夫ですか?
A. 適切な下地処理と下塗り材を使えば、水性塗料でも金属部分に使える場合があります。
ただし、金属部分は密着性と錆止めがとても重要です。
古い塗膜や錆を落とすケレン作業、錆止めプライマー、上塗りとの相性を確認する必要があります。
すでに錆が進んでいる場合や、耐久性を重視する場合は、油性の錆止めや弱溶剤塗料を選ぶこともあります。
Q4. 水性塗料なら完全に無臭ですか?
A. 完全に無臭ではありません。
ただし、油性塗料のようなシンナー臭は少なく、かなり負担を抑えやすいです。
水性塗料でも、樹脂や添加剤に由来するにおいを少し感じることはあります。
臭いに敏感な方、小さなお子さま、ペットがいるご家庭では、施工前に塗料の種類や工事中の換気方法を相談しておくと安心です。
Q5. 水性と油性で費用は大きく変わりますか?
A. 塗料の種類だけで費用が大きく決まるわけではありません。
費用は、塗料グレード、塗装面積、下地処理、足場、シーリング、屋根や付帯部の有無によって変わります。
水性でも高耐久の無機塗料なら費用は高くなりますし、油性でも一般グレードなら費用を抑えられる場合があります。
正確な金額を知るには、建物を見たうえで面積と劣化状態を確認する必要があります。
Q6. 外壁塗装で一番失敗しやすいポイントは何ですか?
A. 一番多い失敗は、塗料名や価格だけで決めてしまうことです。
塗料が良くても、下地処理が甘い、塗布量が足りない、乾燥時間を守らない、必要な補修を省くと、数年で剥がれや色あせが出ることがあります。
外壁塗装は、塗料と施工がセットです。
見積書の中身、職人の技術、施工管理、保証内容まで確認して判断してください。
外壁塗装の油性・水性で迷ったら、まず住まいの状態を知ることが大切です
ここまで、水性塗料と油性塗料の違い、メリット・デメリット、耐久性、部位別の選び方についてお話ししてきました。
最後にもう一度お伝えしたいのは、外壁塗装は「水性か油性か」だけで決めるものではないということです。
一般的な戸建て外壁では、臭いが少なく、近隣への配慮もしやすい高性能な水性塗料が向いているケースが多くあります。
一方で、屋根、鉄部、錆が出ている付帯部、過酷な環境にさらされる部分では、油性塗料や弱溶剤塗料の強みが活きる場合もあります。
そして、どちらの塗料を選んでも、下地処理、重ね塗り、塗布量、乾燥時間を守らなければ、塗料本来の性能は発揮されません。
つまり、長持ちする外壁塗装に必要なのは、正しい診断、適切な塗料選び、丁寧な施工です。
◆齋藤からあなたへ
外壁塗装は、家をきれいにするだけの工事ではありません。
これから10年、15年、20年と、あなたの大切な住まいを雨や紫外線から守るための工事です。
だからこそ、私は塗料選びで迷っている方には、まず家の状態をきちんと見てもらうことをおすすめしています。
アップリメイクは、1973年より静岡で屋根・外壁塗装リフォームに携わってきた地域密着の専門店です。
施工実績は6000件以上、2026年4月末時点です。
ただ数が多いことよりも、一件一件のお住まいに対して、職人として誠実に向き合うことを大切にしています。
私自身、塗装職人からこの仕事を始めました。
だからこそ、塗料という商品を売るのではなく、あなたの家にとって本当に必要な施工を一緒に考えたいと思っています。
「水性と油性、うちの場合はどちらがいいのかな」
「屋根も一緒に塗った方がいいのかな」
「見積もりを取る前に、まず劣化状態だけ知りたい」
そんな段階でも大丈夫です。
まずは現状を知るだけでも、今後のメンテナンス計画がかなり立てやすくなります。
無料診断では、外壁、屋根、シーリング、付帯部、ひび割れ、チョーキングなどを確認し、写真をもとに分かりやすくご説明します。
今すぐ工事が必要な場合もあれば、数年後でよい場合もあります。
必要のない工事を無理におすすめすることはありません。
実際に工事をされた方の感想を知りたい場合は、アップリメイク公式サイトのお客様の声も参考にしてみてください。
塗装後の仕上がりや色選びの参考には、施工事例もご覧いただけます。
無料診断で確認できること
- 外壁や屋根の劣化状態
- 水性塗料と油性塗料のどちらが向いているか
- 今すぐ塗装が必要か、数年後でもよいか
- 下地補修やシーリング工事が必要か
- 塗料グレードごとの費用感
- 屋根と外壁を同時に行うべきか
- 長期的なメンテナンス計画
大切な住まいの塗り替えで迷ったら、まずはお気軽にご相談ください。
静岡県中部を中心に、静岡市駿河区、葵区、清水区、焼津市、藤枝市、島田市、牧之原市など、地域の気候や住まいの特徴を踏まえてご提案します。
「まだ塗装するか決めていない」という方も歓迎です。
まずは、あなたの家に水性塗料が合うのか、油性塗料が必要な部分があるのか、一緒に見ていきましょう。
無料診断・お見積りはこちらからご相談いただけます。
お急ぎの方や、まず話だけ聞いてみたい方は、お電話でのご相談も大丈夫です。
お電話の際は「齋藤社長のブログを見ました」とお伝えください。
あなたの住まいにとって、無理のない、納得できる塗装プランを一緒に考えます。








