屋根カバー工法の屋根材(素材)と種類:選び方とおすすめ組み合わせ

失敗しない屋根リフォームと最適な素材選びについて解説するスライドのタイトル画像

こんにちは、株式会社アップリメイク代表取締役の齋藤直樹です。

屋根カバー工法を検討し始めると、「ガルバリウム鋼板とSGL鋼板は何が違うの?」「天然石付き金属屋根は本当に塗り替えなくていいの?」「価格の安い屋根材を選んでも大丈夫?」と、次々に疑問が出てきますよね。

見積書を何社か取り寄せても、提案される屋根材や防水シートが会社ごとに違い、どれを信用すればよいのかわからなくなる方も少なくありません。

屋根リフォームは、決して安い買い物ではありません。

屋根は、雨、風、台風、紫外線、塩害、積雪などから建物を守る大切な部分です。

選んだ屋根材と施工方法によって、その後の雨漏りリスク、室内の暑さや雨音、定期点検の内容、数十年後の修繕費まで変わってきます。

そのため、表面のデザインや見積金額だけを比べるのではなく、「今の屋根に施工できるか」「下地は健全か」「地域の環境に合っているか」「今後どれくらい住み続けるか」まで考えて選ぶことが大切です。

私自身、キャリアのスタートは塗装職人でした。

亡き父から教えられた「お客様の幸せを第一に施工品質を考えること」という言葉を大切にしながら、静岡で屋根や外壁の工事に携わってきました。

現場では、屋根材そのものの劣化だけでなく、防水シートの選定、板金の納まり、ビスの固定、換気計画など、完成後には見えなくなる部分が原因で起きた不具合を見ることがあります。

そこでこの記事では、屋根カバー工法に使われる代表的な屋根材の特徴だけでなく、向いている住宅、向いていない住宅、防水シートとの組み合わせ、メーカー保証の確認方法、見積書の見方まで詳しく解説します。

最後まで読んでいただくことで、単に「人気の屋根材」を選ぶのではなく、あなたのお住まいに合った屋根材と工事方法を判断しやすくなるはずです。

記事のポイント

  • 屋根カバー工法の仕組みと、施工できる屋根・施工できない屋根の判断基準
  • アスファルトシングル、SGL鋼板、天然石付き金属屋根の違いと注意点
  • 耐震性、屋根勾配、塩害、積雪、台風などを考慮した屋根材の選び方
  • 屋根材の性能を活かす防水シート、換気、断熱材との組み合わせ
  • 製品保証、施工保証、雨漏り保証で確認すべき対象範囲と免責条件
  • 雨漏りを防ぐために見積書と施工写真で確認したい重要な工事項目
  • 初期費用だけでなく、点検・再塗装・将来の撤去費用まで含めた選び方

屋根カバー工法の種類と基礎知識

屋根カバー工法は「重ね葺き工法」とも呼ばれ、既存の屋根材を基本的に撤去せず、その上に新しい防水シートと屋根材を重ねる改修方法です。

既存の古い屋根の上に新しい防水シートと屋根材を被せる二重構造の屋根カバー工法を図解した画像

一般的には、既存の棟板金や雪止めなどを撤去した後、屋根全体へ新しい防水シートを敷き、金属屋根やアスファルトシングルを施工します。

古い屋根材をすべて撤去する葺き替え工事と比較すると、撤去作業や廃材の量を減らしやすく、工期と費用を抑えやすいことが特徴です。

ただし、「古い屋根を残すから簡単な工事」というわけではありません。

カバー工法では既存の屋根が新しい屋根材の土台になるため、下地の状態を確認せずに施工すると、新しい屋根材を固定するビスが十分に効かない可能性があります。

また、屋根材を重ねることで重量が増えるため、建物の構造や既存屋根の種類も確認しなければなりません。

屋根カバー工法の主なメリット

屋根カバー工法の大きなメリットは、既存屋根材の撤去量を抑えやすいことです。

撤去作業が少なければ、解体費や廃材処分費を減らせる可能性があります。

葺き替えと比べて屋根が大きく開放される時間も短いため、工事中の雨に対するリスクも管理しやすくなります。

工期は屋根面積、形状、天候、下地補修の有無によって異なりますが、一般的な戸建て住宅では、屋根部分の工事が数日から10日前後で進むケースが多いです。

足場の設置と解体、雨天による順延まで含めると、全体の工事期間はもう少し長くなることがあります。

屋根材を重ねることで雨音や熱の伝わり方が変わる場合もありますが、必ず断熱性や遮音性が大幅に向上するわけではありません。

断熱材一体型か、断熱材のない金属屋根か、石粒付きか、屋根裏の断熱や換気がどのようになっているかによって、感じ方は変わります。

カバー工法に向いている屋根

屋根カバー工法は、主に平らなスレート屋根や、施工する製品が対応している一部の金属屋根で検討されます。

既存屋根材に割れや色あせがあっても、野地板や垂木などの下地が健全で、雨漏りによる大きな腐朽がない場合は、カバー工法を選べる可能性があります。

特に、塗装では長期間の保護が難しくなったスレート屋根を改修したい場合に、有力な選択肢となります。

一方で、屋根材表面が傷んでいるように見えても、下地まで傷んでいるとは限りません。

反対に、外からは比較的きれいに見えても、屋根裏側に雨染みや結露跡が見つかることがあります。

見た目だけでカバー工法ができるかを判断しないことが大切ですよ。

カバー工法に向いていない屋根

日本瓦やセメント瓦のように表面の凹凸が大きい屋根は、一般的な屋根カバー工法には向いていません。

新しい屋根材を平らに固定できず、屋根の重量も増えすぎる可能性があるためです。

また、雨漏りを長期間放置し、野地板が広い範囲で腐っている場合も、カバー工法だけで対応するのは難しくなります。

カバー工法は下地をすべて露出させないため、傷んだ下地の交換が必要な場合は、既存屋根材を撤去する葺き替え工事の方が適しています。

すでに一度カバー工法を行っている屋根に、さらに屋根材を重ねる「三重屋根」は、重量、固定、納まり、将来の撤去などの問題が大きくなるため、通常は選ばれません。

ご自宅がカバー工法と葺き替えのどちらに向いているか迷う場合は、屋根の葺き替えとカバー工法の違いを解説した記事も参考にしてください。

アスベストを含む可能性がある屋根の考え方

築年数が古いスレート屋根では、アスベストが含まれている可能性があります。

ただし、「2004年以前に建てた家だから必ず含まれている」「この年代なら含有率が高い」と、建築年だけで断定することはできません。

同じ年代の住宅でも、使用された製品、製造時期、改修履歴によって状況が異なるからです。

アスベストの有無は、設計図書、建材の商品名、メーカー資料、現地確認などをもとに、必要な資格を持つ調査者が事前調査を行って判断します。

解体・改修工事では、工事の規模にかかわらず、工事部分に使用されている建材について事前調査を行う必要があります。

カバー工法は既存屋根材を全面撤去しないため、葺き替えと比較すると屋根材を割ったり砕いたりする作業を減らしやすく、粉じんの発生を抑えやすい工法です。

しかし、棟板金や雪止めの撤去、ビス固定、部分補修などで既存屋根材に触れることがあります。

そのため、「撤去しないからアスベスト調査は不要」ということではありません。

事前調査の結果を確認し、必要な飛散防止措置や施工手順を守る業者へ依頼してください。

屋根カバー工法の費用を考えるときの基本

屋根カバー工法の費用は、屋根材だけで決まりません。

足場、防水シート、棟板金、軒先やケラバの役物、雪止め、下地補修、換気棟、廃材処分、現場管理などが含まれます。

同じ延床面積30坪の住宅でも、切妻屋根と寄棟屋根では、屋根面積や役物の長さが異なります。

谷が多い屋根、急勾配の屋根、3階建て、隣家との間隔が狭い住宅などは、施工の手間と安全対策が増え、費用が高くなることがあります。

屋根カバー工法の詳しい価格帯や見積もり内訳については、屋根カバー工法の費用相場を解説した記事も併せてご確認ください。

人気の屋根カバー素材を徹底比較

屋根カバー工法に使用する屋根材は、その後の点検頻度、室内の快適性、耐震性、将来の修繕費に影響します。

現在、カバー工法では主にアスファルトシングル、金属屋根、天然石付き金属屋根が使用されています。

どれか一つがすべての住宅で最も優れているわけではありません。

価格、重量、屋根形状、立地条件、今後住み続ける年数を考えたうえで選ぶ必要があります。

アスファルト素材、金属素材、天然石付き金属素材の費用、軽さ、耐久性を比較した一覧表

屋根材 主な特徴 向いている人 主な注意点
アスファルトシングル 柔軟で複雑な屋根へ施工しやすい。金属ではないため赤さびが発生しない。 初期費用を抑えたい人、複雑な形状の屋根、金属の質感を避けたい人 強風対策、接着と固定、石粒の脱落、コケや藻の点検が必要
金属屋根 軽量で、製品の選択肢が多い。SGL鋼板や断熱材一体型製品もある。 耐震性への影響を抑えたい人、性能と価格のバランスを重視する人 製品ごとに断熱材、保証、対応勾配、沿岸地域の条件が異なる
天然石付き金属屋根 金属表面に石粒を施し、落ち着いた質感と雨音を抑えやすい構造を持つ。 意匠性、雨音、将来の塗装回数を重視する人 初期費用が高くなりやすい。石粒や役物を含めた定期点検は必要

軽量で加工しやすいアスファルトシングル

アスファルトシングルは、ガラス繊維などの基材へアスファルトを含浸させ、表面に石粒を施したシート状の屋根材です。

北米などで広く使用されており、日本でも戸建て住宅や集合住宅の屋根に採用されています。

金属屋根と比べて柔軟性があり、カッターなどで加工しやすいことが特徴です。

曲線や谷が多い屋根など、複雑な形状にも対応しやすく、金属屋根とは異なる柔らかなデザインに仕上がります。

金属ではないため、塩分の影響による赤さびが発生しない点もメリットです。

ただし、海に近いから無条件でアスファルトシングルが最適とは限りません。

強風、日当たり、湿気、屋根勾配、メーカーの施工条件まで確認したうえで判断する必要があります。

【アスファルトシングルの注意点】

アスファルトシングルは、接着剤だけで固定するわけではありません。

製品ごとに定められた釘やビスの本数、位置、接着方法を守り、風でめくれないように施工することが重要です。

施工不良や接着不足があると、台風や強風で端部がめくれる可能性があります。

また、日当たりが悪く湿気が残りやすい面では、コケや藻が付きやすくなることがあります。

表面の石粒が少し落ちること自体は製品の特性として見られる場合がありますが、広い範囲で基材が露出している場合や、めくれ、破れ、浮きがある場合は点検が必要です。

施工後は完全に放置するのではなく、台風後や10年前後の節目などに点検してもらうと安心ですよ。

アスファルトシングルの耐久性、費用、施工上の注意点については、アスファルトシングル屋根の特徴を解説した記事でも詳しく紹介しています。

軽量性と耐久性のバランスに優れた金属屋根

現在の屋根カバー工法で、広く使われているのが金属屋根です。

以前のトタン屋根と、現在のガルバリウム鋼板やSGL鋼板を使った屋根材は、めっき組成や塗装、形状、断熱材などが異なります。

そのため、「金属屋根はすぐにさびる」「雨音が必ずうるさい」と一括りにすることはできません。

金属屋根の大きなメリットは軽さです。

製品によって異なりますが、屋根材本体が1平方メートルあたり約5kg前後の製品もあり、瓦屋根と比較すると軽量です。

カバー工法では既存屋根の上に新しい屋根材を重ねるため、新しい屋根材が軽いことは重要な判断材料になります。

ただし、「軽い屋根材なら耐震性にまったく影響しない」という意味ではありません。

既存屋根を残す以上、施工前より重量は増えます。

建物の築年数、構造、劣化、耐震改修の履歴などを確認したうえで、カバー工法を選ぶ必要があります。

ガルバリウム鋼板とSGL鋼板の違い

ガルバリウム鋼板は、アルミニウムや亜鉛などを含むめっき鋼板です。

SGL鋼板は、ガルバリウム鋼板のめっき組成へマグネシウムを加え、耐食性を高めた鋼板として屋根材などに使用されています。

ただし、「SGL鋼板」と書かれていれば、どの製品も同じ性能というわけではありません。

表面塗膜、鋼板の厚み、断熱材の有無、役物、保証、施工方法によって製品の特徴は変わります。

見積書では「SGL鋼板屋根 一式」ではなく、メーカー名と製品名まで確認してください。

断熱材一体型と断熱材なしの違い

金属屋根には、鋼板の裏側に断熱材を貼り合わせた製品と、断熱材が付いていない製品があります。

断熱材一体型は、金属板だけの製品と比較すると、熱や雨音が室内へ伝わるのを抑える効果が期待できます。

しかし、屋根材だけで住宅全体の断熱性能が決まるわけではありません。

小屋裏の断熱材、天井断熱、換気、屋根形状、日射条件などの影響も受けます。

「この屋根材を使えば夏の室温が必ず何度下がる」といった説明を受けた場合は、測定条件や根拠を確認しましょう。

金属屋根の種類 主な特徴 施工単価の目安
断熱材なし金属屋根 軽量で比較的費用を抑えやすい。屋根裏の断熱や雨音対策を別に検討したい。 約8,000円~12,000円/㎡
SGL鋼板屋根 耐食性に配慮された鋼板を使用。製品ごとに塗膜、厚み、保証条件が異なる。 約9,000円~14,000円/㎡
断熱材一体型金属屋根 鋼板裏面に断熱材を一体化。断熱性と遮音性を重視する住宅で検討しやすい。 約12,000円~18,000円/㎡

※上記は屋根材本体と施工費を考える際の一般的な目安であり、足場、防水シート、棟板金、軒先、ケラバ、谷板金、下地補修などは別にかかる場合があります。

実際の金額は、屋根面積、勾配、形状、立地、材料価格によって変わります。

意匠性と雨音対策に優れた天然石付き金属屋根

天然石付き金属屋根は、金属の基材表面へ石粒を施した屋根材です。

ストーンチップ鋼板、石粒付き鋼板などと呼ばれることもあります。

金属屋根の軽さを活かしながら、表面の石粒によって金属特有の光沢を抑え、瓦やシングルに近い落ち着いた外観に仕上げられることが特徴です。

表面の石粒が雨粒の衝撃を分散するため、金属板だけの屋根材と比較すると、雨音を抑えやすい製品があります。

雪が一気に滑り落ちにくい形状を持つ製品もありますが、積雪量や屋根勾配によっては雪止めが必要です。

天然石付き金属屋根の中には、表面の石粒部分について、一般的な塗装による定期的な塗り替えを基本的に想定していない製品があります。

ただし、これは屋根全体を一切点検しなくてよいという意味ではありません。

【「再塗装不要」と「メンテナンス不要」は違います】

屋根材本体の表面を再塗装する必要が少なくても、棟板金、谷板金、壁際の雨押さえ、雪止め、ビス、シーリング、雨樋などは別の部材です。

台風や飛来物によって屋根材が傷付くこともあります。

また、石粒の一部が脱落した場合や、役物の塗膜が劣化した場合は、部分補修が必要になることがあります。

天然石付き金属屋根を検討するときは、「屋根材本体の塗装が必要か」だけでなく、周辺部材を含めた点検内容と施工保証を確認してください。

初期費用は標準的な金属屋根より高くなることがありますが、将来の再塗装回数を減らせる場合は、長期的な修繕費を抑えられる可能性があります。

何年住み続ける予定なのか、外壁塗装と足場を共用できるのかまで含めて比較すると判断しやすいですよ。

カバー工法の屋根材の種類と失敗しない選び方

屋根材のカタログには、「高耐久」「軽量」「高断熱」「長期保証」といった魅力的な言葉が並んでいます。

ただし、性能の高い屋根材を選ぶだけでは、屋根リフォームは成功しません。

建物の構造、屋根勾配、周辺環境、下地、防水シート、施工方法が合っていなければ、本来の性能を発揮できないからです。

建物の構造(屋根の勾配や耐震性)と地域の気候(塩害や雪止め)に合わせて屋根材を選ぶ重要性を解説したスライド

建物の構造と屋根の重量を確認する

カバー工法を検討するときは、既存屋根に新しい屋根材、防水シート、役物などの重量が加わることを考えなければなりません。

新しい金属屋根材が1平方メートルあたり約5kgで、屋根面積が100平方メートルある場合、屋根材本体だけでも約500kgが加わる計算です。

実際には防水シートや板金部材なども加わります。

この重量が直ちに危険というわけではありませんが、築年数が古い住宅、耐震性に不安がある住宅、雨漏りやシロアリによる構造劣化が疑われる住宅では、慎重な判断が必要です。

旧耐震基準で建てられた住宅だから、必ずカバー工法ができないわけではありません。

一方で、軽量な屋根材を使うから、無条件で問題ないともいえません。

必要に応じて図面を確認し、建築士や住宅構造に詳しい専門家の意見も取り入れてください。

既存屋根材を撤去して屋根全体を軽くしたい場合や、下地を広く交換したい場合は、葺き替えが適しています。

製品ごとの対応勾配を確認する

屋根の勾配とは、屋根の傾きのことです。

勾配が緩い屋根は雨水が流れる速度が遅く、風を伴う雨が屋根材の継ぎ目から入りやすくなります。

そのため、屋根材には製品ごとに施工できる最低勾配や、最大流れ長さが定められています。

横葺き金属屋根でも、製品によって2寸以上、2.5寸以上など条件が異なります。

地域、屋根の長さ、防水シートの仕様によって施工条件が変わる製品もあります。

「金属屋根ならどの勾配でも施工できる」と考えず、見積書に記載された製品の施工マニュアルを確認しましょう。

緩勾配の屋根では、縦葺き金属屋根などが選ばれることがあります。

ただし、縦葺きであれば必ず施工できるわけではないため、製品メーカーの基準に沿った判断が必要です。

屋根形状と雨漏りしやすい部分を確認する

同じ屋根材でも、屋根の形状によって施工難易度は変わります。

切妻屋根は比較的シンプルですが、寄棟、入母屋、複数の谷がある屋根、屋根と外壁が複雑に取り合う住宅では、板金加工の量が増えます。

特に注意したいのが、次の部分です。

  • 雨水が集まる谷板金
  • 屋根と外壁が接する雨押さえ板金
  • 屋根の頂部にある棟板金
  • 屋根の端にあるケラバ
  • 雨水を雨樋へ流す軒先
  • 下屋根と外壁が接する部分
  • 天窓や煙突などの周囲

雨漏りは、屋根材の平らな部分よりも、こうした取り合い部分から発生することがあります。

見積もりを比較するときは、屋根材本体の価格だけでなく、谷板金、棟板金、雨押さえ、ケラバなどの施工内容を確認してください。

塩害地域では保証範囲まで確認する

静岡県には海に近い地域が多く、沿岸部では塩分を含む風が金属部材へ影響することがあります。

SGL鋼板や天然石付き金属屋根は、沿岸部で検討されることが多い屋根材ですが、海岸からの距離によってメーカー保証の対象外になる製品もあります。

耐食性の高い素材を選ぶことに加え、切断面、ビス、役物、雨樋などを含めた施工と点検が重要です。

「SGLだから海沿いでも絶対にさびない」という説明は正確ではありません。

見積書を受け取ったら、メーカーの沿岸地域に関する保証条件と施工可能地域を確認しましょう。

積雪地域では雪止めと落雪対策を考える

表面が滑らかな金属屋根では、屋根に積もった雪がまとまって滑り落ちることがあります。

落雪によって雨樋、カーポート、植栽、隣家の設備などを傷める可能性があるため、積雪地域では雪止めの設置位置と数量を検討します。

一方で、雪止めを増やせばよいという単純な話でもありません。

屋根材に適合した専用部材を使い、メーカーの施工方法に沿って固定しなければなりません。

屋根のどこへ、どの種類の雪止めを、何個設置するのかが見積書へ記載されているか確認してください。

台風や強風への固定方法を確認する

静岡県では台風や強風への備えも欠かせません。

屋根材が高耐久でも、ビスの長さ、本数、固定位置、下地への効き方が不十分であれば、風に対する性能を十分に発揮できません。

野地板が傷んでいる状態では、規定どおりビスを打っても固定力が得られない場合があります。

使用するビスの種類、固定間隔、棟板金の下地材、軒先やケラバの納まりなどを施工前に確認しましょう。

屋根カバー工法で起こりやすい失敗や後悔については、屋根カバー工法で後悔しないための対策をまとめた記事も参考にしてください。

何年住み続けるかで屋根材を選ぶ

屋根材選びでは、耐久年数が長ければ長いほど正解とは限りません。

今後10年程度で建て替えや売却を考えている住宅に、最上位グレードの屋根材を選ぶことが、必ずしも合理的とはいえないからです。

反対に、子どもや孫へ引き継ぎ、今後30年以上住み続ける予定であれば、初期費用だけでなく、再塗装回数や足場代まで考えた方がよいでしょう。

次のような点を家族で話し合っておくと、屋根材を選びやすくなります。

  • 今後何年住む予定か
  • 将来、建て替えや売却の予定があるか
  • 外壁塗装と屋根工事の時期を合わせられるか
  • 今の費用を抑えたいか、将来の工事回数を減らしたいか
  • 夏の暑さや雨音に悩んでいるか
  • 太陽光パネルを今後も使い続けるか

アップリメイクでは、単に最も高い屋根材をご案内するのではなく、ご家族のライフプランや資金計画まで伺いながら、必要な性能を考えることを大切にしています。

屋根材と防水シートの組み合わせが寿命を左右する

屋根カバー工法では、完成後に見える屋根材だけへ注目しがちです。

しかし、雨漏りを防ぐうえで非常に重要なのが、屋根材の下に施工する防水シートです。

屋根材は雨を受けて外へ流す一次防水、防水シートは屋根材の継ぎ目から入った水を排出する二次防水の役割を担います。

屋根材の裏へ雨水が入ることを想定したうえで、防水シートが野地板への浸水を防ぎ、軒先まで排水します。

改質アスファルトルーフィング

改質アスファルトルーフィングは、一般的なアスファルトへ合成ゴムや樹脂などを加え、耐久性や施工性を高めた防水シートです。

「ゴムアス」と呼ばれることもあります。

製品によって、釘穴やビス穴の周囲へ密着しやすい性質、破れにくさ、温度変化への追従性などが異なります。

ただし、「改質アスファルト」と書かれていれば、すべて同じ性能ではありません。

メーカー名、製品名、施工方法、耐久性の目安まで確認することが大切です。

粘着層付きルーフィング

カバー工法では、既存スレートの上へ粘着層付きのルーフィングを施工することがあります。

粘着層によって既存屋根へ密着させやすく、ステープルなどによる穴を減らせる製品もあります。

一方で、既存屋根の汚れ、コケ、段差、割れなどが残ったままでは、十分に密着しない可能性があります。

施工前の清掃、割れの補修、浮いた部材の処理などが重要です。

透湿防水ルーフィングは換気計画と一緒に考える

透湿防水ルーフィングは、水の浸入を抑えながら湿気を外へ逃がす性能を持つ防水シートです。

屋根内部の湿気対策として提案されることがありますが、シートだけを変更すれば結露を防げるわけではありません。

野地板の種類、屋根の構造、通気層、軒裏換気、換気棟、室内から上がる湿気などを含めて考える必要があります。

また、すべての屋根材や工法と自由に組み合わせられるとは限りません。

メーカーの施工基準と住宅の構造を確認して選びましょう。

目的別に考える屋根材と防水シートの組み合わせ

初期費用を抑えたい場合

アスファルトシングルと改質アスファルトルーフィング

屋根形状が複雑で、金属屋根よりも柔らかな外観を希望する方に検討しやすい組み合わせです。

施工性が高く、屋根材本体の費用を抑えられる場合があります。

ただし、強風に対する固定方法と、湿気が多い面のコケ対策を確認してください。

性能と費用のバランスを重視する場合

断熱材一体型SGL鋼板とカバー工法対応の改質アスファルトルーフィング

軽量性、耐久性、断熱性、遮音性のバランスを重視する方に検討しやすい組み合わせです。

製品の保証条件、沿岸地域への対応、対応勾配を確認したうえで選びます。

既存屋根の状態によっては、粘着層付き防水シートが提案されることもあります。

将来の再塗装回数を減らしたい場合

天然石付き金属屋根と高耐久な改質アスファルトルーフィング

長く住み続ける予定があり、金属屋根の軽さと落ち着いたデザインを両立したい方に向いています。

屋根材本体だけでなく、防水シートの耐久性も合わせて考えることが重要です。

ただし、屋根全体が完全なメンテナンスフリーになるわけではありません。

役物、固定部、雨樋、シーリングなどの点検計画も確認してください。

【屋根材と防水シートは自由に組み合わせられるとは限りません】

屋根材メーカーが指定する防水シートや施工条件がある場合、異なる仕様で施工するとメーカー保証を受けられない可能性があります。

見積書に「高耐久ルーフィング」とだけ書かれている場合は、製品名を確認しましょう。

屋根材、防水シート、換気部材、固定方法が一つの工事システムとして成立していることが大切です。

信頼できる屋根カバー工法メーカーと製品の見方

屋根材メーカー各社は、軽量性、耐食性、断熱性、意匠性などに特徴を持つ製品を販売しています。

ただし、メーカー名だけで選ぶのではなく、製品名と仕様まで確認する必要があります。

同じメーカーでも、断熱材の有無、塗膜、保証期間、対応地域、勾配条件が異なる製品があるからです。

アイジー工業のスーパーガルテクト

アイジー工業の「スーパーガルテクト」は、断熱材一体型の金属屋根材として、屋根カバー工法で広く検討されている製品です。

公式仕様では、屋根材本体の重量は1平方メートルあたり5kgと案内されています。

スーパーガルテクトとスーパーガルテクトCには、条件を満たして保証登録を行った場合、塗膜15年、赤さび20年、穴あき25年の製品保証が案内されています。

ただし、保証年数は屋根全体の寿命や、すべての不具合を無償で直してもらえる期間を意味しません。

保証の対象は製品本体であり、施工不良、役物、切断部、周辺部材、自然災害などが対象外になる場合があります。

契約前に最新の保証規定を確認してください。

スーパーガルテクトの費用や特徴については、スーパーガルテクトによる屋根カバー工法を解説した記事でも詳しく紹介しています。

ケイミューのスマートメタル

ケイミューの「スマートメタル」は、鋼板製の軽量屋根材です。

公式仕様では、葺き上がり3.3平方メートルあたり約15kgで、対応勾配は2寸以上とされています。

ただし、地域や勾配によって、防水シートの仕様や最大流れ長さなどの条件が異なります。

スマートメタルは断熱材一体型ではないため、断熱性や雨音を重視する場合は、既存屋根、小屋裏断熱、換気などを含めて比較しましょう。

軽量性を重視したい住宅では候補になりますが、製品の特徴を理解せず、「大手メーカーだから安心」とだけ考えて選ぶのはおすすめできません。

スマートメタルの特徴や断熱材一体型屋根との違いは、ケイミューの屋根カバー工法を解説した記事でも確認できます。

天然石付き金属屋根のメーカーと製品

天然石付き金属屋根には、ディーズルーフィングシリーズやLIXILのT・ルーフなど、複数の製品があります。

同じ天然石付き金属屋根でも、基材、石粒の固定方法、デザイン、保証、施工可能な勾配などが異なります。

再塗装の考え方や、沿岸地域における保証条件も製品ごとに違います。

「天然石付きならすべて30年保証」「一生何もしなくてよい」と考えず、最新のカタログと保証書を確認してください。

LIXILのT・ルーフについては、LIXILの屋根カバー工法とT・ルーフの特徴を解説した記事も参考になります。

メーカー保証と施工保証は別のもの

屋根工事では、主に次の保証が関係します。

保証の種類 主な対象 確認したい内容
メーカー製品保証 屋根材本体の塗膜、赤さび、穴あきなど 保証期間、対象面積、沿岸地域、登録の要否、免責事項
施工業者の工事保証 固定不良、板金の納まりなど、施工に起因する不具合 保証期間、雨漏りの対象範囲、自然災害、定期点検の条件
リフォーム瑕疵保険 契約した保険の対象工事と不具合 保険期間、免責金額、支払限度額、検査の有無

「25年保証」と書かれていても、塗膜、赤さび、穴あきでは保証期間が異なる場合があります。

雨漏りが25年間すべて保証されるという意味でもありません。

保証年数だけで判断せず、何が起きたときに、誰が、どこまで対応してくれるのかを確認しましょう。

保証書で見るべき項目については、屋根カバー工法の保証とメンテナンスを解説した記事も併せてご覧ください。

屋根カバー工法の材料を選ぶ際の重要注意点

屋根カバー工法の品質は、完成後に見える屋根材だけでは判断できません。

防水シート、野地板、ビス、棟下地、谷板金、雨押さえ、換気部材など、完成すると見えなくなる部分が屋根の耐久性を左右します。

ルーペで屋根の内部(下地)の腐食を確認するイラスト。見えない土台が家を守ることを解説。

事前の下地診断を行う

既存屋根の下には、防水シート、野地板、垂木などがあります。

雨漏りや結露によって野地板が腐っていると、新しい屋根材を固定するビスが十分に効かない可能性があります。

ビスが空回りする状態で新しい屋根を施工しても、強風に対して必要な固定力を確保できません。

ただし、すべての住宅で屋根裏へ入れるわけではありません。

点検口がない場合や、屋根裏が狭い場合もあります。

その場合は、屋根表面の踏み心地、既存屋根材の割れ、室内の雨染み、軒裏、可能な範囲の小屋裏、図面、ドローン、高所カメラなどを組み合わせて判断します。

「屋根へ上がらず、地上から少し見ただけ」「屋根裏を確認できない理由の説明がない」という調査で、すぐに契約を迫られた場合は慎重になりましょう。

防水シートの商品名を確認する

見積書に「防水シート施工」とだけ記載されている場合、どの製品が使われるのかわかりません。

一般的なアスファルトルーフィング、改質アスファルトルーフィング、粘着層付き、透湿防水タイプなど、種類によって特徴と費用が異なります。

安価な防水シートが直ちに雨漏りを起こすわけではありませんが、新しい屋根材より先に防水シートが大きく劣化すると、屋根材を一度外さなければ交換できない可能性があります。

長く使う屋根材を選ぶなら、防水シートの耐久性も合わせて考えましょう。

棟板金の下地材を確認する

棟板金は、屋根の頂部を覆う部材です。

台風後に「棟板金が浮いた」「釘が抜けた」という相談が発生することがあります。

棟板金の固定には、下地となる貫板などが使用されます。

木製下地と樹脂製下地では特徴が異なり、どちらを選べば絶対に安心ということではありません。

大切なのは、使用する部材が屋根材の施工仕様に合っていることと、固定方法を守ることです。

見積書では、棟板金だけでなく、その下に使用する下地材も確認してください。

谷板金と壁際の施工を確認する

谷板金は、複数の屋根面から雨水が集中する部分です。

わずかな施工不良が雨漏りにつながりやすいため、防水シートの増し張り、板金の幅、継ぎ目、固定方法などが重要になります。

屋根と外壁が接する部分も、雨水が入りやすい場所です。

既存の外壁や雨押さえ板金をどこまで外し、新しい屋根材とどのように納めるのかを確認しましょう。

完成写真だけでは内部の防水処理を確認できません。

防水シート、板金、固定前後の写真を残してもらうことをおすすめします。

屋根内部の結露対策を考える

屋根から水が入っていないのに、野地板の裏側へ水滴や黒ずみが発生することがあります。

これは、室内から上がった暖かく湿った空気が、小屋裏や屋根内部で冷やされて起こる結露の可能性があります。

カバー工法を行えば、自動的に結露が解消するわけではありません。

断熱材の位置、気密、軒裏換気、換気棟、小屋裏の空気の流れなどを確認する必要があります。

既存の換気口を新しい屋根材で塞いでしまったり、屋根の構造に合わない換気棟を設置したりすると、十分に換気できない場合があります。

結露や雨漏りの違い、防水シートの選び方については、屋根カバー工法で結露・雨漏りが起きる原因を解説した記事も参考にしてください。

詳細が不明な悪い見積書の例と、製品名や面積が明記された良い見積書の例を比較した画像

見積書で確認したい項目

屋根カバー工法の見積書では、少なくとも次の項目を確認してください。

  • 屋根面積と実測方法
  • 屋根材のメーカー名・製品名・色
  • 防水シートのメーカー名・製品名
  • 既存棟板金や雪止めの撤去費
  • 軒先、ケラバ、棟、谷、雨押さえなどの役物
  • 雪止めの種類・数量
  • 換気棟の有無・数量
  • 下地補修が発生した場合の単価
  • 足場、メッシュシート、運搬、廃材処分
  • メーカー保証と施工保証
  • 施工中の写真報告
  • 追加費用が発生する条件

「屋根カバー工事 一式」とだけ書かれた見積書では、材料や工程を比較できません。

一式表記があること自体が必ず悪いわけではありませんが、主要な材料、数量、単価、工事範囲が別紙などで確認できるかが重要です。

◆斎藤のワンポイントアドバイス

良い会社かどうかは、見積書の金額だけでなく、説明の姿勢に表れます。

「なぜこの屋根材なのか」「なぜこの防水シートなのか」「もっと安い方法はあるのか」「反対に、この方法の弱点は何か」と質問してみてください。

メリットだけでなく、デメリットや将来の修繕まで説明してくれる会社の方が、あなたのお住まいに合った提案を考えている可能性が高いです。

アップリメイクでは、他社との比較材料として使っていただくためにも、見積もりは3社以上から取ることをおすすめしています。

金額だけでなく、面積、製品名、工程、保証、施工写真まで比べてみてください。

将来の撤去費用まで考える

【カバー工法の次のリフォームは大掛かりになる可能性があります】

屋根カバー工法は、既存屋根の撤去費を抑えやすい合理的な工法です。

一方で、数十年後に新しい屋根材と既存屋根材の両方を撤去する場合、単層の屋根より廃材量が多くなります。

既存屋根材にアスベストが含まれていれば、その時点の法令に沿った撤去と処分が必要です。

将来の処分費や人件費を正確に予測することはできませんが、初期費用を抑えた代わりに、次回の大規模改修費が高くなる可能性は理解しておきましょう。

今後長く住み続けるのか、子どもへ引き継ぐのか、建て替えを考えているのかによって、カバー工法と葺き替えの評価は変わります。

一部分だけの屋根カバー工法はできる?

「傷んでいる北側だけ」「太陽光パネルがない面だけ」など、屋根の一部だけをカバーできないかと考える方もいます。

物理的に部分施工ができるケースはありますが、屋根全体の防水性や保証を考えると、慎重な判断が必要です。

新旧屋根材の境目に雨水が集まりやすくなり、複雑な板金処理が必要になることがあります。

今回は一面だけ施工し、数年後に残りの面を工事すると、足場代や棟部分の工事費が二重にかかる可能性もあります。

施工会社によっては、部分施工部分だけを保証対象とし、境界部分や未施工面からの雨漏りを保証対象外とする場合があります。

台風で一部だけ破損した、増築部分と既存部分が構造的に分かれているなど、部分施工に合理性があるケースもあります。

部分施工を選ぶ場合は、施工範囲、境界部の納まり、保証対象、将来の工事計画を必ず書面で確認してください。

一部施工の可否や注意点は、屋根カバー工法の部分施工について解説した記事でも詳しく紹介しています。

ハウスメーカー住宅の屋根改修と定期点検

積水ハウスなどのハウスメーカー住宅では、独自の屋根材、下地、外壁との取り合い、雨樋、換気部材などが使用されていることがあります。

一般的な住宅と同じ方法で工事すると、正しい納まりにならない可能性があるため注意が必要です。

また、ハウスメーカー以外の業者へ工事を依頼すると、新築時の保証や延長保証へ影響する場合があります。

すべての保証が自動的に失われるとは限りませんが、工事を契約する前に、現在の保証内容と指定工事の条件をハウスメーカーへ確認してください。

ハウスメーカーへ依頼する場合は、建物の仕様を把握している安心感があります。

一方で、工事管理、保証、窓口対応などを含むため、地域の専門店より費用が高くなることがあります。

単純に総額だけを比べず、屋根材、防水シート、施工範囲、保証、点検内容をそろえて比較することが大切です。

私たちアップリメイクでは、ハウスメーカー住宅についても、既存の構造や保証条件を確認しながら、施工可能な方法をご提案しています。

メーカーの工法を否定して安さだけを優先するのではなく、保証へ与える影響も含めてご説明します。

築10年、15年などの定期点検で高額な工事を提案され、内容が適正か判断できない場合は、セカンドオピニオンとして地域の専門店へ相談する方法もあります。

太陽光パネルがある屋根のカバー工法

太陽光パネルが設置されている屋根でも、カバー工法を行える場合があります。

ただし、一般的には太陽光パネルと架台を一度取り外し、屋根工事後に再設置する工程が必要です。

脱着費用は、パネル枚数、設置方法、屋根形状、配線、足場などによって大きく変わります。

一律に20万円や40万円と決められるものではないため、屋根工事と太陽光工事の両方を含む見積書を取りましょう。

再設置後に、太陽光発電システムのメーカー保証や施工保証が継続するかも確認が必要です。

屋根へ穴を開けない掴み金具を使用できる製品もありますが、すべての屋根材、太陽光架台、屋根勾配に対応するわけではありません。

屋根材メーカーと太陽光架台メーカーの施工条件を確認してください。

太陽光パネル付き屋根の工事方法や費用については、太陽光パネル付き屋根のカバー工法を解説した記事も参考になります。

屋根カバー工法に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 日本瓦やセメント瓦の上から金属屋根を被せることはできますか?

A. 一般的な屋根カバー工法は、日本瓦やセメント瓦には向いていません。

瓦屋根は表面の凹凸が大きく、新しい屋根材を平らに固定することが難しいためです。

また、重い瓦を残したまま新しい屋根材を追加すると、屋根重量がさらに増えます。

瓦屋根を軽量な金属屋根へ変更する場合は、既存の瓦を撤去する葺き替えが主な選択肢です。

ただし、下地の状態、瓦の種類、建物の構造によって工事内容が変わるため、現地調査を受けて判断してください。

Q2. 太陽光パネルが載っていてもカバー工法はできますか?

A. 施工できる場合がありますが、パネルと架台の一時撤去が必要になるのが一般的です。

屋根工事後に再設置し、配線や発電状況を確認します。

脱着後の太陽光パネル保証、屋根材保証、架台の固定方法を事前に確認してください。

パネルの下だけ施工しない方法は、屋根全体の防水性や将来のメンテナンスに問題が残る可能性があります。

Q3. 工事期間中も普段どおり生活できますか?

A. 基本的には、住みながら工事を進められます。

室内へ入る工事は少なく、お仕事などで留守にしていただくことも可能です。

ただし、足場の設置、屋根材の切断、板金加工、ビス固定などで音や振動が発生します。

在宅勤務、夜勤、乳幼児、高齢者、ペットがいる場合は、音の大きい工程と時間帯を事前に確認しましょう。

窓を開けにくい時間や、駐車場所を移動する必要がある日もあります。

アップリメイクでは、施工中の工程を写真で記録し、工事内容をご確認いただけるようにしています。

Q4. アスベストを含むスレート屋根へカバー工法をしても安全ですか?

A. カバー工法は既存屋根材の全面撤去を避けられるため、葺き替えと比べて屋根材を割ったり砕いたりする作業を減らしやすい工法です。

ただし、工事前のアスベスト事前調査は必要です。

工事中には棟板金の撤去やビス固定などで既存屋根へ触れるため、調査結果に沿った施工方法と飛散防止措置を守らなければなりません。

「カバー工法なら調査も対策も不要」という説明をする業者には注意してください。

Q5. 金属屋根は雨音がうるさくなりますか?

A. 製品と屋根の構造によって異なります。

断熱材が付いていない薄い金属板だけの屋根では、雨音が伝わりやすい場合があります。

断熱材一体型や天然石付き金属屋根では、雨音を抑える効果が期待できます。

カバー工法では既存屋根材を残すため、その層が音を抑える場合もあります。

ただし、音の感じ方には個人差があるため、施工事例や製品サンプルだけでなく、屋根裏の断熱状況も確認しましょう。

Q6. 天然石付き金属屋根は本当に塗装しなくてよいですか?

A. 屋根材本体の石粒部分について、一般的な塗装による定期的な塗り替えを基本的に想定していない製品があります。

ただし、棟板金、谷板金、シーリング、ビス、雪止め、雨樋などは別の部材です。

台風や飛来物による傷も考えられるため、屋根全体の定期点検は必要です。

「再塗装を基本的に想定していない」と「何十年も点検不要」は別の意味だと考えてください。

Q7. 屋根カバー工法をすれば雨漏りは必ず直りますか?

A. 雨漏りの原因が屋根にあり、適切な下地補修と防水工事を行えば、改善できる可能性があります。

ただし、外壁、窓まわり、ベランダ、防水層、配管など、屋根以外が原因の雨漏りもあります。

原因を特定せずに屋根全体をカバーしても、雨漏りが止まらない場合があります。

雨漏りがある住宅では、工事前に散水調査、屋根裏調査、外壁調査などを行い、浸入口を確認することが重要です。

Q8. 見積もりは何社から取ればよいですか?

A. 私たちは、可能であれば3社以上から見積もりを取ることをおすすめしています。

ただし、総額だけを比べないでください。

屋根面積、屋根材、防水シート、役物、下地補修、保証、施工写真など、条件をそろえて比較することが大切です。

極端に安い見積もりでは、必要な役物や下地補修が含まれていない可能性があります。

反対に、高い見積もりでも、不要な工事が含まれていれば適正とはいえません。

金額と工事内容の両方を見て判断しましょう。

最適な屋根カバー工法と屋根材をご提案します

ここまで、屋根カバー工法の仕組み、屋根材の種類、防水シート、保証、施工品質について解説してきました。

屋根リフォームで後悔しないために、特に大切なのは次のポイントです。

カバー工法ができるかを、屋根材の種類と下地の状態から判断する

アスファルトシングル、金属屋根、天然石付き金属屋根の長所と弱点を比較する

建物の構造、屋根勾配、塩害、積雪、台風などの条件に合う製品を選ぶ

屋根材だけでなく、防水シート、板金、換気、固定方法まで確認する

メーカー保証と施工保証の対象範囲、免責条件を分けて確認する

初期費用、定期点検、再塗装、将来の撤去費用まで含めて考える

製品名、面積、役物、保証が明記された見積書を複数社で比較する

すべての住宅に無条件で当てはまる「最高の屋根材」はありません。

価格の高い屋根材が、必ずあなたの住宅に最適とは限りません。

反対に、初期費用が安い屋根材でも、住宅の状態と今後の計画に合っていれば、合理的な選択になることがあります。

大切なのは、現在の劣化状態と、ご家族が今後どのように暮らしたいのかを確認したうえで選ぶことです。

職人直営の誠実施工でお住まいを守ります

私たち株式会社アップリメイクは、1973年の創業以来、静岡に密着し、屋根・外壁塗装や外装リフォームに携わってきました。

大企業のように多くの営業マンを配置するのではなく、職人一人ひとりが専門店としてのこだわりを持ち、お客様のお住まいと向き合っています。

私たちが目指しているのは、工事を販売することではありません。

お客様へ「安心」や「満足」をご提供するだけでなく、その先にある「幸せ」や「感動」までお届けすることです。

そのため、屋根材のメリットだけを並べて契約を急いでいただくことはありません。

塗装で対応できるのか、カバー工法が必要なのか、葺き替えを選ぶべきなのかを、建物の状態に合わせて考えます。

屋根カバー工法を検討する場合は、必要に応じて屋根上、屋根裏、軒裏などを確認し、ドローンや高所カメラも活用しながら劣化状態を調査します。

調査結果は写真を使ってご説明し、屋根材、防水シート、工法、耐久性、費用、保証を比較できるようにご提案します。

また、ファイナンシャルプランニングの視点から、今後の居住年数やご家族の計画を伺い、必ずしも最も高耐久な仕様だけをおすすめするのではなく、あなたにとって無理のないプランを考えます。

屋根材の製品名や防水シートを伏せたまま、「一式」で契約をお願いすることもありません。

屋根の状態が気になる方は、まだ工事を決めていない段階でも大丈夫です。

「塗装で済むのか知りたい」「他社の見積もりが適正か確認したい」「カバー工法と葺き替えで迷っている」といったご相談も歓迎しています。

実際の仕上がりや工事内容を確認したい方は、アップリメイクの施工事例も参考にしてください。

会社選びで迷っている方は、実際に工事をご依頼いただいた方のお客様の声もご覧いただけます。

お住まいのことで少しでも不安がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

あなたの物語に、心と技術で寄り添います。

まずは無料診断・お見積りを依頼する >

※本記事に記載している屋根材の費用、耐用年数、施工期間などは、一般的な住宅を想定した目安です。

実際の費用と適合性は、屋根面積、勾配、形状、立地、既存屋根材、野地板の状態、足場条件、使用する製品などによって異なります。

メーカーの製品仕様や保証内容は変更される場合があります。

契約前には、施工業者から最新のカタログ、施工仕様書、保証規定を受け取り、対象範囲と免責条件をご確認ください。

アスベストを含む可能性がある建材については、資格を持つ調査者による事前調査を行い、関係法令と調査結果に沿った工事を行う必要があります。

最終的な工法と屋根材は、現地調査を受けたうえで、複数の選択肢を比較してご判断ください。

記事をここまでお読みいただいた方へ

ご自宅の外壁や屋根について、少しでも気になることがあればお気軽にご相談ください。
「まだ工事するか決めていない」という段階でも大丈夫です。
※アパート・マンション工事も大歓迎

📞 お電話の際は

「斎藤社長のブログを見ました!」
とお伝えください。

普段から精一杯頑張っていますが、ブログをご覧いただいた方には、
いつも以上にお値段を勉強させていただきます。
そのひと言で、私・斎藤直樹が本領発揮。ご納得いただけるご提案を全力でお届けします
※施工実績6,000件突破!

【駿河店】

フリーダイヤル:
0800-100-1641

代表TEL:
054-285-1641

営業時間 9:00~18:00/年中無休

【葵店】

フリーダイヤル:
0800-111-1641

代表TEL:
054-262-1641

営業時間 9:00~18:00/年中無休

✉ メールでのお問い合わせも歓迎です

メールでのお問い合わせは、そのままフォームよりお送りいただいて大丈夫です。
診断・お見積りは無料。相見積もりのご相談も歓迎しております。

※ まだ工事をするか決めていない方も大歓迎です。
※ ご希望がない限り、しつこい営業はいたしません。

  • この記事を書いた人

齋藤直樹

(株)アップリメイク代表取締役で元職人、塗装という仕事が大好きです。人生の大きな挫折と数多くの出会いを経て今は大好きな地元・静岡で、お客様の笑顔のために仕事ができることに何よりの誇りを感じています。

▼保有資格▼
1級建築塗装技能士・2級建築施工管理技士・有機溶剤作業主任者・高所作業主任者・2級カラーコーディネーター・光触媒施工技能士・乙4類危険物取扱者・ゴンドラ特別教育・職長・安全衛生責任者・第2種酸素欠乏危険作業主任者・宅地建物取引主任者・2級ファイナンシャルプランニング技能士・AFP