屋根葺き替えの見積もりはここを見る!明細のチェックリストと「要注意な見積書」例

こんにちは、株式会社アップリメイク代表取締役の齋藤直樹です。

屋根の葺き替え工事は、お住まいのメンテナンスにおいて最も大きな投資の一つです。

それだけに「提示された金額は妥当なのか?」「手抜きをされないか?」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

私はこれまで元職人として現場に立ち、現在は経営者として数多くの見積書を作成・精査してきました。

その経験から断言できるのは、屋根工事の成功は「見積書の透明性」で決まるということです。

この記事では、見積書のどこをチェックし、どのような記載があれば安心して任せられるのか、専門家の視点で詳しく解説します。

最後までお読みいただくことで、不透明な明細を見抜き、後悔しないリフォームへの第一歩を踏み出せるはずです。

記事のポイント

  • 見積書の「一式」表記に隠されたリスク
  • 適正な屋根面積と材料費の算出根拠
  • 防水シートや下地補修の見落としがちな重要性
  • 失敗しないための業者比較と保証の確認方法

屋根葺き替えの見積書で失敗しないための心得

屋根葺き替えの見積書で失敗しないための「明細」確認ポイントをまとめたガイドブックの表紙画像

屋根の葺き替え工事を検討する際、まず手元に届くのが見積書です。

しかし、そこに並ぶ数字や項目をただ眺めるだけでは不十分です。

見積書は、業者があなたの家をどれだけ真剣に診断し、どのような責任を持って工事に取り組もうとしているかを示す「約束手形」のようなものだからです。

まずは、専門家の視点で見積もりをチェックする意味を深く掘り下げてみましょう。

専門家が教える見積もりチェックの重要性

屋根工事の見積もりをチェックする際、最も大切なのは「金額の安さ」ではなく、「施工内容が具体的にイメージできるか」という点に尽きます。

屋根は外壁以上に紫外線や雨風のダメージを直接受ける過酷な部位であり、家全体の寿命を左右する「最外殻」の役割を果たしています。

静岡という地域柄、強い日差しや潮風の影響も無視できず、適切な工程が一つでも抜けてしまうと、たとえ高価な屋根材を使っても数年後に雨漏りが再発するなど、致命的なトラブルに直結してしまいます。

昨今、建築資材の価格高騰や人件費の上昇により、リフォーム費用は上昇傾向にあります。

こうした背景の中で「安さ」だけを追求した見積もりには、必ずと言っていいほど「削られた工程」や「落とされた材料のグレード」が隠れています。

私たちアップリメイクが創業以来、大切にしてきたのは「お客様の幸せ」を第一に施工品質を考えることです。

亡き父が親方として厳しく指導してくれた「仕事=幸せや感動を提供すること」という定義は、現在の見積もり作成の基準にもなっています。

私たち専門家が見積書を見る際は、単に合計金額を比較するのではなく、材料の型番、施工範囲、および既存の屋根をどのように処理するかが、誰が見ても分かるように記載されているかを確認します。

例えば、既存屋根の撤去において「どこまで解体し、どのように廃材を処理するのか」が曖昧な場合、現場で予期せぬ追加費用が発生したり、最悪の場合は不適切な不法投棄などのリスクを施主が背負わされる可能性すらあります。

曖昧な表現が多い見積書は、現場での判断も曖昧になりがちです。

お客様自身がチェックポイントを知っておくことは、単なるコスト削減のためではなく、大切なお住まいの資産価値を守り、将来的なメンテナンスコスト(ライフサイクルコスト)を最適化するための最大の防衛策となるのです。

正しい知識を持って見積書と向き合うことで、業者との信頼関係もより強固なものになります。

まずは価格の裏側にある「品質の根拠」を見極める目を持つことから始めましょう。

◆斎藤のワンポイントアドバイス

見積書は、いわば業者の「姿勢」そのものです。

どんなに安くても、中身が分からない見積もりは、後から追加費用が発生したり、必要な工程を省かれたりするリスクがあります。

私たちは「幸せ提供日本一」の会社を目指し、職人の技術と人間性にこだわった透明な見積もりを徹底しています。

要注意な見積書の特徴と「一式」表記の罠

見積書の中には、一見分かりやすく見えても、実は深刻なリスクが潜んでいるものが少なくありません。

特に、詳細を省いた大まかな記載は、業者にとって都合の良い「逃げ道」を作っている可能性があります。

ここでは、私たちが「これは危険だ」と判断する見積書の特徴を具体的に挙げ、その裏に隠された真実を解説していきます。

明細が不透明な見積書に潜む手抜き工事のリスク

「屋根工事一式 1,500,000円」と書かれた不透明な見積書を見て困惑する男性と、詳細不明な見積もりが手抜き工事の原因になることを警告する図解

最も警戒すべきは、多くの項目が「屋根工事一式 〇〇円」とまとめられている見積書です。

屋根葺き替え工事には、足場、既存材の撤去、下地調整、ルーフィング(防水紙)敷設、新規屋根材の施工、そして雨樋や板金などの付帯工事といった、少なくとも数十の細かな工程が含まれます。

これらをすべて「一式」で片付けてしまう最大の弊害は、どのような品質の部材を使い、職人が何日かけて作業するのかがブラックボックス化してしまうことにあります。

特に屋根工事は「隠れて見えなくなる部分」が多いため、「一式」表記は手抜き工事の温床になりやすいのです。

例えば、本来なら交換が必要な下地の腐食箇所を「一式だから」という理由でそのまま蓋をされてしまっても、お客様側で気づくことは不可能です。

また、副資材である釘や接着剤、シーリング材の品質まで指定されていない場合、業者は利益を確保するために最も安価なものを選ぶ誘惑に駆られます。

こうした細かな部材の妥協が、10年後の雨漏りや部材の脱落を引き起こします。

不透明な明細を出す業者は、往々にして現場管理も杜撰(ずさん)であり、万が一トラブルが起きた際も「それは一式の範囲外です」と逃げられるケースが後を絶ちません。

信頼できる業者であれば、内訳を細かく分解し、どの作業にいくらの人件費と材料費がかかっているかを透明化することで、お客様の安心を担保しようとするはずです。

詳しくは、外壁塗装の相見積もり|危険な業者の見抜き方でも解説していますが、屋根工事においてもこの原則は全く同じです。

数字合わせをしているだけの業者は、施工面積に対する規定塗布量を守らないなどの不正を行いやすく、結果として数年で不具合が出る工事になりかねません。

決定的な違いは「理念」と「職人」です。

どんなに良い塗料を使っても、職人の情熱が伴わなければその性能は活かしきれません。

「一式」表記が多い場合に考えられるリスク:

  • メーカー純正ではない安価な部材への勝手な変更
  • 下地の腐食を見逃したまま、新しい屋根材で「蓋」をするだけの施工
  • 工事途中の想定外という名目による、高額で逃げ場のない追加請求
  • 保証の対象範囲が曖昧になり、トラブル時に「免責」とされる

提示された数量が実際の屋根面積と合致するか

見積書の精度は、最終的な合計金額よりも、その根拠となる「数量(㎡)」に如実に表れます。

時折、図面も見ずに「延床面積が30坪だから屋根は100㎡くらいですね」といった、どんぶり勘定で見積もりを作成する業者がいますが、これはプロとして非常に危険な行為です。

なぜなら、屋根の面積は建物の坪数だけでなく、屋根の形状(切妻、寄棟、入母屋など)や「勾配(屋根の傾斜角)」によって劇的に変化するからです。

建物の床面積と屋根面積の違いを視覚的に示した図。屋根の角度(勾配)によって実際の面積が1.2倍〜1.5倍に変わるため、実測や図面が必要であることを説明している

同じ30坪の住宅であっても、屋根の勾配が急になればなるほど、実際の施工面積は「勾配係数」によって1.2倍、1.5倍と膨らんでいきます。

正確な見積もりを出す業者は、必ず図面から計算するか、ドローンや実測を行って正確な平米数を算出します。

この数量が実際の面積より極端に多ければ、それは単なる「水増し請求」です。

逆に、数量が少なすぎる場合はさらに深刻で、材料が不足して本来必要な重ね幅を確保できなかったり、規定の釘の数を守れなかったりといった施工不良の原因となります。

さらに、不正確な採寸は足場の面積計算にも影響し、結果として全体の見積もりが歪んでしまいます。

お手元に複数の見積書がある場合は、まず各社が提示している「施工面積」を比較してみてください。

もし10㎡以上の大きな差がある場合は、どこか一社の採寸が不正確であるか、計算ミスをしている可能性があります。

算出根拠を尋ねた際に、図面や実測図を見せて論理的に説明できない業者は、工事の管理能力自体を疑うべきです。

私たちアップリメイクでは、国家資格者による「お住まいの健康診断」を行い、30倍の専用スコープで建物の状況を総合的に分析します。

曖昧な面積提示は一切せず、診断書をもとに根拠のある数値を提示することを徹底しています。

適正価格を判断する見積明細のチェックリスト

では、具体的にどのような項目が記載されていれば「適正な見積書」と言えるのでしょうか。

私たちがお客様にご提示する際にも特に重視している、住宅の寿命に直結する核心的なチェックポイントを深掘りします。

これらを確認することで、業者の専門性と誠実さを推し量ることができます。

屋根材の製品名とグレードが明記されているか

単なる「金属屋根」という曖昧な表記と、「スーパーガルテクト」のような具体的な製品名が記載された見積もりの比較画像。具体的な製品名がないと古い在庫品を使われるリスクがあることを示している

「ガルバリウム鋼板」や「スレート」といった大まかな種類名だけでなく、必ず「メーカー名」と「具体的な商品名」が正式名称で記載されているかを確認してください。

昨今の金属屋根市場では、従来のガルバリウム鋼板を凌駕する耐食性を持つ「SGL(次世代ガルバリウム鋼板)」が主流となっており、アイジー工業の「スーパーガルテクト」などがその代表格です。

しかし、中には「金属屋根」としか書かずに、一世代前の古い在庫品や、断熱材が含まれていない安価な製品を使用しようとする業者も存在します。

具体的な商品名が特定されていれば、その製品の耐用年数や、メーカーが提供する「塗膜15年保証」「赤さび20年保証」といった具体的な保証内容をウェブサイトなどで容易に確認できます。

商品名がないということは、そうした公的な保証が受けられないリスクがあることを意味します。

また、屋根の端部分や頂上を覆う「役物(やくもの)」についても、メーカー純正の専用部材を使うのか、現場で板金を曲げて作る汎用品なのかで、将来の雨漏りリスクは大きく変わります。

純正部材は本体と同じ素材・同じ耐久性で設計されていますが、汎用品は色味が微妙に違ったり、数年でそこから錆び始めたりすることがあります。

細部までこだわり、商品名を明記している見積書は、施工後の品質に対する業者の強い自信と責任感の表れなのです。

私たちは職人直営店として、日進産業のGAINA(ガイナ)やKFケミカルの認定施工店でもあります。

こうした一流メーカーの塗料や部材を、その性能を100%引き出せる正しい工法で施工することをお約束しています。

防水シートの種類と下地補修の範囲は具体的か

屋根の葺き替え工事において、最も重要でありながら最も軽視されやすいのが、表面の屋根材の下に敷く「ルーフィング(防水シート)」の存在です。

お客様の目に見えるのは新しい屋根材ですが、我々プロが最も神経を研ぎ澄ませるのが、この防水シートの施工です。

実は、強風を伴う雨の際、屋根材の隙間から浸入した水を最終的に防ぎ、お家の中に一滴も通さない「最後の砦」はこのシートなのです。

ここが「ルーフィング一式」となっている見積もりは、絶対にそのまま通してはいけません。

なぜなら、シートの種類によって耐用年数が10年以上も変わってくるからです。

一般的に普及している安価な「アスファルトルーフィング(紙ベース)」は寿命が15年〜20年程度と短く、金属屋根材の寿命が30年以上ある中で、先に防水シートがボロボロになって雨漏りするという本末転倒な事態が起きてしまいます。

これを避けるためには、材料の選定が全てです。

推奨されるのは、耐久性と止水性に優れた「改質アスファルトルーフィング(通称:ゴムアス)」です。

さらに、釘穴の周りに吸い付いて水漏れを防ぐ「粘着式」などの高性能品が理想的です。

こうした高機能なシートは、安価なものに比べて㎡単価は上がりますが、将来の雨漏り修理費用を考えれば、結果として安上がりになります。

屋根の防水シートを施工する様子。安価なシート(寿命約15年)と、推奨される高耐久なゴムアス(改質アスファルト:寿命約30年)の比較解説

また、既存の屋根を剥がした際に出てくる「野地板(下地合板)」の補修についても重要です。

「野地板補強:厚さ12mm合板張り 〇〇㎡」といった具体的な項目があるかを確認しましょう。

多くの住宅では、葺き替えが必要な時期には下地も傷んでいます。

これを見逃して新しい屋根を被せるのは、根本的な治療をせずに蓋をするのと同じです。

表面だけ綺麗になっても、中が腐っていれば建物全体の寿命を縮めます。

どのような劣化状態であれば、どの程度の補修を行うのか、その場合の追加費用単価はいくらなのかを事前に明確に提示してくれる業者こそが、真の意味でお客様の家の健康を考えていると言えます。

職人が屋根の下地(野地板)を確認している様子。悪い下地にそのまま蓋をする工事の危険性と、「野地板増し張り」などの具体的な補修内容を確認するよう促す図解

詳細は、ガルバリウム鋼板で屋根カバー工法:費用相場・種類・デメリットまで一気に解説でも、下地の重要性について触れています。

我々は、お客様が見ることのできない部分こそ、日本一丁寧な仕事をすることにこだわっています。

それが創業以来守り続けてきた職人の意地です。

◆斎藤のワンポイントアドバイス

屋根の葺き替えは、いわば「お家の外科手術」です。

表面を綺麗にするだけでなく、中の骨組み(下地)をどれだけ丁寧に治すかが重要。

私たちは、1級建築塗装技能士などの国家資格者が現場を担当し、目に見えない部分こそ日本一厳しい品質管理システムで施工します。

アスベストの有無と廃材処分費の妥当性

廃材を積んだトラックと石綿(アスベスト)注意のマーク。2004年以前のスレート屋根におけるアスベスト処分の重要性と、処分費用の目安の説明

屋根の葺き替えにおいて、費用を大きく左右する要因が「アスベスト(石綿)」の処理です。

これは近年の法改正により、非常に厳格な管理が求められるようになり、リフォーム費用に大きな影響を与えるようになりました。

かつては曖昧にされていた部分ですが、今はそうはいきません。

2004年以前に製造されたスレート屋根(カラーベストやコロニアル)の多くにはアスベストが含まれており、これらを撤去・処分するには厳格な手順が求められます。

具体的には、作業員の防護服着用、周囲の湿潤化、特定の産廃処分場への搬入などが必要となり、これだけで一般的な30坪の住宅では数十万円の追加コストが発生します。

これは法を遵守するために必要な経費です。

見積書に「廃材処分費」として一括りにされている場合、その中にアスベスト対策費が含まれているか、あるいはアスベストの有無を事前に調査しているかを確認してください。

もしアスベスト含有の可能性があるのに処分費が不自然に安い場合は、後に「アスベストが見つかったので追加で40万円必要です」と請求されるか、あるいは適切な処理を行わずに不法な手段で処分している懸念があります。

これは施主様も罰せられる可能性がある重大な問題です。

現在、リフォーム工事におけるアスベストの事前調査と報告は義務化されています。

優良な業者であれば、見積もり前の診断時に屋根材の製品を特定し、アスベストの有無に基づいた適正な処分費を明示します。

弊社では、資格を持ったスタッフが専門的な見地から調査を行い、適正な処分ルートを確保しています。

正確な処分費用については、㎡あたり3,000円〜7,500円程度と幅がありますが、石綿の有無により倍以上の差が出ます。

また、アスベストを含まない「ノンアスベスト屋根材」の初期製品(パミールなど)は、塗装ができないため葺き替えが必須となりますが、こうした診断もプロの目が必要です。

私たちは、法令を遵守し、専門的な資格を持つスタッフが適切に調査・報告・処理を行います。環境への配慮と、お客様をリスクから守ることは、地元密着の専門店としての務めだと考えています。

曖昧な「処分費一式」の裏には、こうした法的な義務を無視しているリスクが隠れている可能性があることを、どうか知っておいてください。

25坪から30坪の住宅における費用相場の目安

見積もりの妥当性を判断するために、静岡県内でも多い一般的な住宅規模における適正な相場観を把握しておきましょう。

ただし、これらはあくまで標準的な劣化状態を想定した目安であり、実際の金額は建物の状態や立地によって変動します。

延床面積 屋根面積目安 葺き替え費用相場(目安) 主な内訳(中心価格帯)
25坪 約80㎡〜90㎡ 90万円〜180万円 足場、撤去、処分、下地補強、本体、板金
30坪 約100㎡〜110㎡ 110万円〜220万円 ※アスベスト含有時の処分費は+20〜40万

※既存屋根材の撤去処分費、足場代、新規材料費、管理費、諸経費を含む一般的な目安。詳細は、屋根カバー工法の費用相場はいくら?平米単価・内訳・安くするコツの各項目比較もご参照ください。

階数や屋根勾配による見積もりの加算要因

相場価格に幅があるのは、決して業者の「いい加減な設定」ではなく、住宅ごとに異なる「施工の難易度」が価格に反映されるためです。

まず大きな要素となるのが「階数」です。

3階建ての住宅は2階建てに比べて足場の高さが上がるだけでなく、風の影響を受けやすくなるため足場の補強が必要です。

これにより、足場代だけで2階建てより10万円〜20万円ほど高くなるのが一般的です。

次に「屋根の勾配」です。

6寸(約31度)以上の急な傾斜を持つ屋根は、職人が立って作業することができず、常に滑落の危険が伴います。

そのため、安全確保のために屋根の上に「屋根足場」を設置しなければなりません。

この屋根足場費用は、通常の足場とは別に、㎡あたり800円〜1,000円程度のコストが上乗せされます。

傾斜が急な分、一日の施工進捗も遅くなるため、本体の施工手間賃も10%〜20%程度割増しになります。

さらに「立地条件」も無視できません。

トラックが横付けできない狭い路地の先にある家や、隣家との隙間が極端に狭い場所では、解体した廃材を何往復もかけて手運びしたり、クレーン車が使えず人力で新しい屋根材を上げたりする必要があります。

こうした手間は「小運搬費」や「手運び加算」といった項目で計上されます。

これらは決して「不要な費用」ではなく、安全かつ丁寧な作業を完遂するためにどうしても削ることができない正当な経費です。

一般的な足場代の相場は15万円〜30万円程度ですが、建物の大きさや立地によって最適化されます。

納得のいく説明があれば、それは高い信頼に足る業者と言えます。

相見積もりで見るべき保証とアフターサポート

見積書における「数字」と同じくらい、あるいはそれ以上に大切なのが、工事が終わった後の「安心」を形にする保証制度です。

屋根葺き替えは一度行えば30年は持たせたい工事。

だからこそ、万が一の事態に誰がどのように責任を取るのか、その契約内容を精査しなければなりません。

メーカー保証と施工保証の範囲を確認する

「保証付きだから安心です」という言葉に惑わされてはいけません。

保証には大きく分けて、材料自体に製造上の欠陥があった場合の「メーカー保証」と、業者の施工ミス(釘の打ち方や防水処理の不備など)を保証する「施工保証」の2種類が存在します。

特に重要なのは後者です。

なぜなら、屋根のトラブルの9割以上は、材料の品質ではなく「施工の不備」から発生するからです。

自社施工保証の期間が「10年」とあっても、その対象範囲を必ず確認しましょう。

例えば「雨漏り」だけを対象とするのか、あるいは「部材の著しい褪色や脱落」まで含むのか。

口頭での約束ではなく、必ず「保証規定」という書面で見積書と共に提出してもらうことが鉄則です。

私たちアップリメイクでは、最長10年の自社保証に加え、工事が完成してからがお客様とのお付き合いの始まりだと考えています。

さらに、私たちは国土交通大臣指定の「リフォームかし保険」登録施工店でもあります。

これは、万が一工事後に業者が倒産してしまった場合でも、第三者機関が修理費用を担保してくれる、施主にとって最強の防衛策です。

工事完了後には「工事保証書」を書面で発行し、細かなアフターフォロー体制を整えています。

見積もりを比較する際は、単なる保証年数だけでなく、その実効性と継続性まで含めて総合的に判断してください。

失敗を防ぐための同条件比較見積テンプレート

複数の業者から見積もりを取ったものの、各社で項目名も単位もバラバラで、結局どこが妥当なのか分からなくなってしまった…という声をよく耳にします。

そんな時は、以下の「同条件比較チェックリスト」を使って見積もりを横並びに整理してみてください。

不足している項目があれば、業者に追加で記入を求めることで、隠れたコストやリスクを浮き彫りにできます。

同条件で比較するためのチェックリスト

  • 屋根の施工面積(㎡数):坪数からの概算ではなく、実測に基づいた正確な数値か
  • 仮設足場工事(15〜30万円程度):近隣への配慮と飛散防止ネットが徹底されているか
  • 既存屋根材の撤去・処分費:アスベストの有無が反映され、適正な処分費が明記されているか
  • 野地板(下地)の補修・新規張り:腐食時の対応ルールと㎡単価(2,000〜4,000円程度)が決まっているか
  • 新規屋根材の正式名:メーカー、商品名、塗装仕様(SGL等)が指定されているか
  • 防水シート(ルーフィング)の製品名:高耐久な「ゴムアス(改質アス)」以上のグレードか
  • 役物・板金工事の詳細:棟、ケラバ、谷樋などの交換がすべて含まれているか
  • 雨樋の交換または塗装:足場があるうちに同時施工する場合の費用が含まれているか
  • 換気棟の設置:屋根裏の湿気対策として適切な個数が盛り込まれているか
  • 保証期間と窓口:メーカー保証(材料)と自社施工保証(工事)の双方が明文化されているか

不透明な「一式」表記を排除し、これらの項目を細かく出してもらうことで、初めて「真の価値」が見えてきます。

もし特定の項目を頑なに「一式」で押し通そうとする業者がいれば、そこには理由があるかもしれません。

賢明な施主として、細部まで徹底的に問い質す勇気を持ってください。

それが、数十年間の安心を勝ち取る唯一の方法です。

屋根葺き替えの見積もりに関するよくある質問(FAQ)

Q1. 見積書の有効期限はどれくらいですか?半年先でも同じ金額でできますか?

A. 一般的には1ヶ月〜3ヶ月程度としている業者が多いです。

現在は建築資材(特に鉄鋼や石油由来の製品)や、物流にかかる燃料費の変動が非常に激しいため、見積もりから半年以上経過すると、当時の金額での施工が難しくなるケースがあります。

契約直前には必ず「最新の相場」を確認することをお勧めします。

Q2. 追加料金が発生することはありますか?契約後に増えるのが不安です。

A. 誠実な業者であれば、事前に調査を行い、追加の可能性がある箇所をあらかじめ提示します。

屋根工事において想定外の要素は、古い屋根を剥がしてみないと分からない「野地板(下地)の深部の腐敗」です。

これについては、事前に「下地補修が必要な場合の1㎡あたりの単価」を明確にしておけば、法外な請求をされることはありません。

Q3. 「今契約すれば足場代を無料にします」と言われましたが、これはお得ですか?

A. 結論から申し上げますと、非常に注意が必要です。

足場は専門の職人が組み立て、高額な資材をレンタルする「実費」が発生する工程です。

それが無料になるということは、他の項目にその分が上乗せされているか、あるいは著しく工程を省いているリスクが高いです。

総額の妥当性と明細の透明性で判断してください。

Q4. 葺き替えとカバー工法、見積もりにどれくらいの差が出ますか?

A. 一般的には、カバー工法の方が葺き替えよりも2割〜3割ほど安くなる傾向にあります。

これは既存の屋根を剥がす解体費用と処分費用がほぼ不要になるためです。

ただし、下地が激しく痛んでいる場合はカバー工法ができず、無理に行うと後で大きな被害に繋がります。

安さだけで選ばず、お住まいの劣化状況に適した工法であるかが重要です。

アップリメイクの無料診断で安心の屋根改修を

屋根葺き替えの見積書を正しく読み解くことは、お住まいの未来、そしてご家族の安心を守ることに他なりません。

もし、お手元の見積書に少しでも不安を感じたり、納得のいく説明が得られなかったり、あるいは比較で迷っている場合は、ぜひ私たちアップリメイクにご相談ください。

私たちは静岡県に根ざし、職人直営のプライドを持って「誠実な工事」を追求しています。

単に安さを競うのではなく、30年先まで見据えた最適なプランをご提示することが私たちの使命です。

国家資格を持つ専門家が、30倍スコープやドローンなどの最新機器を用いて、あなたの大切なお住まいを隅々まで診断いたします。

その上で、メリットだけでなくリスクも正直にお伝えし、詳細で透明性の高いお見積りをご提示することをお約束します。

強引な営業は一切いたしません。

まずは、あなたのお悩みを私たちに聞かせてください。

まずは現状を正確に知ることから始めませんか?

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※正確な情報は現地の詳細調査が必要となります。最終的な判断については、ぜひ専門家へ直接ご相談ください。

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  • この記事を書いた人

齋藤直樹

(株)アップリメイク代表取締役で元職人、塗装という仕事が大好きです。人生の大きな挫折と数多くの出会いを経て今は大好きな地元・静岡で、お客様の笑顔のために仕事ができることに何よりの誇りを感じています。

▼保有資格▼
1級建築塗装技能士・2級建築施工管理技士・有機溶剤作業主任者・高所作業主任者・2級カラーコーディネーター・光触媒施工技能士・乙4類危険物取扱者・ゴンドラ特別教育・職長・安全衛生責任者・第2種酸素欠乏危険作業主任者・宅地建物取引主任者・2級ファイナンシャルプランニング技能士・AFP