こんにちは、株式会社アップリメイク代表取締役の齋藤直樹です。
「屋根が古くなってきたけれど、葺き替えには一体いくらかかるのだろう」「業者から高額な見積もりを出されたけれど、この金額は本当に適正なのかな」と不安になっていませんか。
屋根の葺き替えは、大切なお住まいを雨漏りや下地の腐食から守るための工事です。
ただし、住宅メンテナンスの中でも比較的費用が大きくなりやすいため、相場や内訳が分からないまま契約するのは怖いですよね。
インターネットで「30坪の屋根葺き替え費用」を調べても、100万円と書かれている記事もあれば、250万円以上と書かれている記事もあります。
これだけ金額に差があると、「結局、我が家はいくらなの?」と余計に迷ってしまうかもしれません。
実は、屋根の葺き替え費用は、住宅の延床面積だけでは決まりません。
実際に施工する屋根面積、建物が平屋か2階建てか、屋根の形、勾配、既存屋根材、アスベストの有無、下地の傷み、足場の組みやすさによって大きく変わります。
この記事では、私が職人として現場に携わってきた経験と、屋根・外壁塗装リフォーム専門店としての視点から、10坪から60坪までの費用目安、100㎡の屋根を葺き替える場合の内訳、一般的な工期、見積もりが高くなる原因を詳しくお伝えします。
さらに、葺き替えとカバー工法のどちらを選ぶべきか、見積書のどこを確認すればよいか、工事を依頼する前に業者へ聞いておきたいことまで解説します。
読み終わるころには、単に相場を知るだけでなく、「我が家の場合は何を確認すればよいのか」「この見積もりには何が不足しているのか」が分かるようになるはずですよ。
記事のポイント
- 10坪から60坪までの住宅規模別に、屋根葺き替え費用の現実的な目安
- 延床面積と屋根面積が同じではない理由と、正しい屋根面積の考え方
- 屋根面積100㎡を葺き替える場合の平米単価と、見積もりの内訳
- 一般的な30坪前後の住宅で必要になる工事日数と、工事中の生活への影響
- アスベスト、急勾配、3階建て、下地腐食など、見積もりが高くなる原因
- 葺き替え、カバー工法、屋根塗装のどれを選ぶべきか判断する基準
- 一式見積もりや極端に安い提案を避け、信頼できる業者を選ぶポイント
屋根葺き替え費用は10坪で約40万円から、30坪で約120万円からが目安
最初に、住宅規模別の大まかな費用目安を確認しておきましょう。
屋根の形や階数によって大きく変わりますが、一般的な住宅で屋根全体を葺き替える場合、費用はおおむね次の範囲に収まることが多いです。
| 延床面積の目安 | 葺き替え費用の目安 | 該当しやすい建物 |
|---|---|---|
| 約10坪 | 約40万円〜80万円 | 離れ、ガレージ、小規模平屋など |
| 約15坪 | 約70万円〜120万円 | 狭小住宅、小規模平屋など |
| 約20坪 | 約100万円〜160万円 | コンパクトな戸建て住宅など |
| 約25坪 | 約120万円〜200万円 | 一般的な小〜中規模住宅など |
| 約30坪 | 約150万円〜240万円 | 標準的な戸建て住宅など |
| 約40坪 | 約200万円〜320万円 | 広めの戸建て、二世帯住宅など |
| 約50坪 | 約250万円〜400万円 | 大型住宅、複雑な和風住宅など |
| 約60坪 | 約300万円〜500万円以上 | 大型二世帯住宅、入母屋住宅など |
ただし、この表だけを見て「我が家は30坪だから必ず150万円以上かかる」と判断する必要はありません。
この坪数は、あくまで住宅規模をつかむための目安です。
屋根工事の正式な金額は、延床面積ではなく、実際に施工する屋根面積を測って決めます。
特に同じ延床面積30坪でも、総2階の住宅と平屋では屋根面積が大きく違うため、費用に100万円近い差が出ることもあります。
相場表は「極端に高い見積もりではないか」を確認する参考にはなりますが、正確な予算を決める資料ではないと考えてください。
屋根葺き替えの平米単価と基本相場
屋根の葺き替え工事を適正価格で行うためには、基本となる平米単価と、費用を構成する工事項目を知っておくことが欠かせません。
ただ総額を見るだけでは、高いのか安いのかを判断できません。
屋根材の撤去、防水シート、下地補修、新しい屋根材、板金、足場など、何にいくらかかっているかを確認することが大切です。
坪数と屋根面積は同じではありません
お客様から「我が家は30坪なのですが、葺き替え工事はいくらになりますか?」とお問い合わせをいただくことは非常に多いです。
ここで注意したいのが、住宅の「延床面積」と、工事を行う「屋根面積」は同じではないことです。
延床面積とは、1階、2階、3階など、各階の床面積を合計した数字です。
一方、屋根面積は、建物を真上から見た屋根の水平投影面積に、軒の出や屋根の傾斜を加味して求めます。
そのため、延床面積から屋根面積を単純に計算することはできません。
例えば、延床面積30坪の総2階住宅なら、1階が約15坪、2階が約15坪という構成が考えられます。
この場合、屋根が覆っている建築面積は15坪前後になるため、軒の出と勾配を含めた屋根面積は、屋根形状によっておおむね55〜75㎡程度になることがあります。
一方、延床面積30坪の平屋は、建築面積自体が30坪前後です。
同じ30坪でも、軒の出や勾配を含めると、屋根面積が100〜130㎡程度になることもあります。
| 延床面積30坪の例 | 建物の特徴 | 屋根面積のイメージ |
|---|---|---|
| 総2階 | 1階と2階がほぼ同じ大きさ | 約55〜75㎡程度 |
| 部分2階 | 1階が広く、下屋がある | 約70〜100㎡程度 |
| 平屋 | 床面積と建築面積が近い | 約100〜130㎡程度 |
上記はあくまで建物の違いをイメージするための例であり、すべての住宅に当てはまる数字ではありません。
軒が深い住宅、急勾配の住宅、下屋が多い住宅、L字型やコの字型の住宅では、さらに屋根面積が増えることがあります。
反対に、箱型で軒の出が少なく、屋根勾配も緩やかな住宅なら、同じ延床面積でも施工面積は小さくなります。
もし業者が現地を確認せず、「30坪なら一律で〇〇万円です」と断定した場合は、少し慎重になった方がよいかもしれません。
図面や現地寸法を確認せずに、正確な屋根面積を出すことは難しいからです。
私自身、職人としてさまざまな屋根を見てきましたが、同じ坪数でも形や傷み方は一軒一軒違います。
アップリメイクでは、図面の確認や現地での計測に加え、高所カメラやドローンなどを活用して、屋根の形状や状態を確認します。
30倍スコープは、塗装面の細かな劣化を確認する必要がある箇所などで使用し、測定機器の役割を分けながら診断しています。
坪数から概算を調べることは悪くありませんが、最終的には見積書に記載された「屋根面積の数量」を確認してください。
【屋根面積の基本的な考え方】
屋根面積は、建物の水平投影面積に、軒の出と屋根勾配を加味して計算します。
図面がある場合は、屋根伏図や各階平面図から算出できます。
図面がない場合は、現地採寸、高所カメラ、ドローン写真などを用いて確認します。
見積書では、屋根本体だけでなく、棟、谷、ケラバ、軒先、雨押えなどの長さや数量も確認することが大切です。
屋根面積100㎡の葺き替え費用は150万円〜240万円程度が目安
一般的な戸建て住宅で、実際の屋根面積が100㎡ある場合、葺き替え工事の総額は、約150万円〜240万円程度が一つの目安となります。
足場、既存屋根材の撤去、廃材処分、下地補修、防水シート、新規屋根材、板金工事などを含めた平米単価に換算すると、約15,000円〜25,000円程度になるケースが多いです。
ただし、この平米単価は、屋根本体の施工費だけを表したものではありません。
足場代や現場管理費など、面積だけでは決まらない固定費を総額に含めて屋根面積で割った場合の目安です。
そのため、屋根面積が小さい住宅ほど平米単価が高くなり、屋根面積が大きい住宅では固定費が分散されることがあります。
価格差が生まれる大きな理由は、採用する屋根材です。
現在の葺き替えでは、軽量で耐久性に配慮されたガルバリウム鋼板やSGL鋼板などの金属屋根が選ばれることが多くなっています。
昔のトタン屋根を想像される方もいますが、現在の金属屋根には断熱材が一体になった製品や、雨音を抑える工夫が施された製品もあります。
一方、陶器瓦、石粒付き金属屋根、高機能な断熱材一体型屋根などを採用すれば、材料費は上がります。
価格だけで屋根材を決めるのではなく、これから何年住む予定なのか、塩害の影響がある地域か、夏の暑さや雨音をどこまで軽減したいかも含めて選ぶことが大切です。
見積もりで確認したい費用の内訳
屋根葺き替えの見積もりで特に重要なのが、下地補修と防水シートです。
葺き替え工事では、古い屋根材を撤去するため、その下にある防水シートや野地板の状態を直接確認できます。
これは葺き替えならではの大きなメリットです。
古い屋根を剥がした際に、雨漏りや結露によって野地板が傷んでいれば、補修または張り替えが必要になります。
傷んだ下地を残したまま新しい屋根を施工しても、固定するビスや釘が十分に効かず、屋根の耐久性や耐風性を確保できません。
そのため、下地補修は削ってはいけない工程です。
| 費用項目 | ㎡あたり単価目安 | 確認したい内容 |
|---|---|---|
| 仮設足場設置 | 600円〜900円程度 | 飛散防止ネット、昇降設備、運搬費などが含まれているかを確認します。 |
| 既存屋根材撤去 | 1,500円〜3,500円程度 | 瓦、スレート、金属など、撤去する屋根材によって変わります。 |
| 廃材処分費 | 1,500円〜3,500円程度 | 運搬費、処分費、アスベスト含有の有無を確認します。 |
| 下地補修・野地板施工 | 2,500円〜3,500円程度 | 全面増し張りか、部分補修か、合板の厚さや仕様を確認します。 |
| 防水シート | 500円〜2,000円程度 | 製品名、改質アスファルトルーフィングなどの種類を確認します。 |
| 新規屋根材施工 | 5,000円〜15,000円程度 | メーカー名、製品名、屋根材本体と施工費が含まれているかを確認します。 |
| 役物・板金工事 | 形状や長さによって算出 | 棟、谷、ケラバ、軒先、雨押え、換気棟などの数量を確認します。 |
| 現場管理・諸経費 | 工事条件によって算出 | 運搬、駐車場、現場管理、清掃など、何が含まれるかを確認します。 |
単価表は、見積もりを比較するための参考です。
実際の金額は、屋根材、施工面積、屋根の形、現場条件によって変わります。
単価が相場内に入っているかだけでなく、「どの製品を何㎡使うのか」「どの範囲を補修するのか」が明記されているかを確認してください。
見積書に「屋根葺き替え工事一式」としか書かれていない場合、工事範囲が分かりません。
一式表記が一つあるだけで悪い業者とは限りませんが、主要な工程まで一式でまとめられている場合は、契約前に内訳を出してもらいましょう。
規模別に見る屋根葺き替えの費用相場
お住まいの規模が変わると、屋根面積だけでなく、足場や資材運搬などの固定費の割合も変わります。
ここからは、10坪から60坪までの住宅規模別に、費用が変わる理由を詳しく見ていきます。
約10坪・15坪・20坪の葺き替え費用
10坪から20坪程度の建物には、離れ、ガレージ、小規模な平屋、都市部の狭小住宅などが該当します。
費用の目安は、10坪で約40万円〜80万円、15坪で約70万円〜120万円、20坪で約100万円〜160万円程度です。
屋根が小さいため、総額は大型住宅より抑えやすいものの、平米単価は割高になる傾向があります。
なぜなら、足場の運搬、資材の配送、産業廃棄物の回収、職人の移動などは、屋根が小さくても必要だからです。
足場を運ぶ車両や職人の人数は、屋根面積が半分になったからといって、すべて半分になるわけではありません。
特に都市部の狭小住宅では、建物と隣家との間隔が狭く、一般的な足場を組めないことがあります。
敷地内に資材を置く場所がなければ、離れた場所から小分けにして運ぶ必要もあります。
こうした条件では、通常の足場より組み立てに手間がかかり、養生や運搬の費用が加算される場合があります。
小規模住宅では、屋根だけでなく、外壁、雨樋、破風、軒天などの状態も一緒に確認しておくとよいでしょう。
数年後に外壁工事のためだけにもう一度足場を組むと、足場代を二重に支払うことになります。
ただし、まだ外壁塗装が必要ない状態なら、無理に同時施工する必要はありません。
同時施工がお得かどうかは、屋根と外壁の劣化時期が近いかを診断したうえで判断してください。
◆齋藤のワンポイントアドバイス
狭小地では、工事内容と同じくらい近隣への配慮が大切です。
足場の設置、工事車両、資材搬入、騒音が近隣の生活に影響することがあるため、着工前の挨拶や日程説明を行う業者を選びましょう。
アップリメイクでは、工事前に近隣の皆様へご挨拶し、工事内容や日程をお伝えしています。
約25坪・30坪の屋根葺き替え費用
日本の戸建て住宅で、比較的ご相談が多いのが25坪から30坪前後の住宅です。
費用の目安は、25坪で約120万円〜200万円、30坪で約150万円〜240万円程度です。
ただし、先ほどお伝えしたとおり、同じ30坪でも総2階と平屋では屋根面積が違います。
総2階で屋根がシンプルなら相場の下限に近づきやすく、平屋、部分2階、下屋が多い住宅では上限に近づきやすくなります。
既存の重い日本瓦や傷んだスレート屋根から、軽量な金属屋根へ葺き替える仕様では、撤去費、下地工事、防水シート、屋根材、板金工事が必要です。
この規模で費用に差が出やすいのが、屋根の形です。
本を伏せたような形の切妻屋根は、屋根面が2面で、屋根材を比較的効率よく施工できます。
切断する箇所が少ないため、材料のロスも抑えやすい形です。
一方、寄棟屋根は4面あり、棟や斜めの接合部が増えます。
谷がある屋根、L字型の屋根、ドーマーがある屋根では、雨仕舞いの処理がさらに複雑です。
雨仕舞いとは、雨水を建物内部へ入れず、安全に外へ流すための納まりや施工方法を指します。
屋根材そのものが高性能でも、棟、谷、壁との取り合いなどの施工が不適切なら、雨漏りにつながる可能性があります。
そのため、屋根の複雑さによっては、同じ30坪でも20万円以上の差が出ることがあります。
既存屋根が平らなスレートで、野地板に大きな腐食や沈みがなく、重量や屋根形状などの条件を満たす場合は、古い屋根を撤去しない「屋根カバー工法」も選択肢になります。
カバー工法は撤去・処分する廃材を減らせるため、葺き替えより費用と工期を抑えやすい工法です。
ただし、下地が傷んでいる屋根、雨漏りが広範囲に及んでいる屋根、瓦屋根などには適さないことがあります。
カバー工法の基本については、屋根カバー工事とは?向いている家・工事の流れ・費用目安をわかりやすくの記事でも詳しく解説しています。
【25坪・30坪住宅で確認したいこと】
・総2階、部分2階、平屋のどれに該当するか
・見積書の屋根面積が何㎡になっているか
・葺き替えとカバー工法の両方を比較したか
・屋根材と防水シートの製品名が書かれているか
・外壁や雨樋を同時施工する必要性が本当にあるか
約40坪・50坪・60坪の葺き替え費用
40坪から60坪程度の住宅には、広い戸建て住宅、二世帯住宅、入母屋造りの和風住宅などが該当します。
費用の目安は、40坪で約200万円〜320万円、50坪で約250万円〜400万円、60坪で約300万円〜500万円以上です。
この規模になると、屋根面積が広いだけでなく、形状が複雑な住宅も多くなります。
入母屋屋根、複数の下屋、ドーマー、谷樋、壁との取り合いなどが増えると、現場で加工する板金部材も多くなります。
既製品を並べるだけでは施工できないため、職人が屋根の角度や寸法に合わせて板金を加工します。
雨水が集まりやすい谷樋や壁際は、特に技術が必要な部分です。
面積が大きい住宅では、資材搬入と廃材搬出にも費用がかかります。
古い瓦やスレートを撤去すると、廃材がトラック数台分になることがあります。
敷地内へトラックやクレーン車を入れられない場合は、離れた場所から人力で運ぶ小運搬が必要です。
工事期間も長くなりやすいため、職人の人数、資材置き場、駐車場、近隣への配慮まで含めた施工計画が欠かせません。
大規模住宅では、数十万円の価格差だけで業者を決めるのではなく、施工方法と管理体制を確認してください。
屋根の一部だけを安く施工しても、残した部分が数年後に傷めば、再び足場代が必要になります。
住宅全体の築年数や劣化状態を見ながら、今直す部分と将来直す部分を決めることが重要です。
耐震改修や断熱改修などを伴う場合は、国や自治体の補助制度を利用できる可能性もあります。
ただし、「断熱材付きの屋根を使えば必ず補助金が出る」というわけではありません。
対象工事、住宅の条件、申請時期、登録事業者による施工など、制度ごとに条件が定められています。
補助制度を検討する場合は、契約や着工の前に確認してください。
詳しくは、屋根カバー工法で使える補助金・助成金はある?条件と申請の流れも参考にしてください。
葺き替え・カバー工法・屋根塗装のどれを選ぶべき?
屋根が古くなったからといって、すべての住宅で葺き替えが必要になるわけではありません。
屋根表面の色あせや軽いコケだけなら、屋根材の種類と状態によっては塗装で対応できる場合があります。
一方、屋根材の割れや剥がれ、広範囲の雨漏り、野地板の腐食が進んでいる場合は、塗装では直せません。
塗装は屋根材表面を保護する工事であり、腐った下地を元に戻す工事ではないからです。
| 工法 | 向いている状態 | 注意点 |
|---|---|---|
| 屋根塗装 | 屋根材と下地が健全で、主な劣化が色あせや塗膜の低下にとどまる場合 | 割れ、反り、層間剥離、下地腐食は塗装だけでは直せません。 |
| カバー工法 | 既存屋根がスレートなどで、下地が比較的健全な場合 | 屋根が重くなり、将来は二重の屋根を撤去する費用が必要になります。 |
| 葺き替え | 下地腐食、雨漏り、瓦から軽量屋根への変更、塗装不可屋根など | 撤去と処分が必要なため、費用と工期は大きくなります。 |
カバー工法には、廃材を減らせる、工期を短縮しやすい、アスベスト含有屋根材を撤去せずに工事できるといったメリットがあります。
その一方で、下地の状態を直接確認しにくいこと、屋根重量が増えること、将来の撤去費用が増えることなどの注意点もあります。
メリットだけを見て決めるのではなく、屋根カバー工法のメリット・デメリット:向いている家・向かない家も確認したうえで比較しましょう。
塗装では直せない可能性が高い症状
・屋根を歩くと沈む、ふわふわする
・天井や小屋裏に雨染みがある
・屋根材が大きく割れている、欠けている
・スレート屋根が何層にも剥がれている
・野地板や垂木に腐食が確認されている
・過去に何度も雨漏り補修をしている
・塗装による維持が難しい屋根材が使われている
屋根の上は地上から見えにくいため、訪問業者から突然「今すぐ葺き替えないと危険です」と言われると不安になりますよね。
その場で契約せず、写真や映像を見せてもらい、どの部分にどのような症状があるのかを確認してください。
可能であれば、別の専門業者にも診断を依頼すると判断しやすくなります。
新しい屋根材は価格だけでなく、今後の暮らし方から選ぶ
葺き替え費用を考えるとき、屋根材の価格だけを比較してしまいがちです。
ただ、屋根材によって重量、耐久性、断熱性、遮音性、将来のメンテナンス方法が異なります。
最初の工事費を少し抑えられても、早い時期に再塗装や補修が必要になれば、長期的な負担は大きくなるかもしれません。
軽量な金属屋根
ガルバリウム鋼板やSGL鋼板などの金属屋根は、軽量であることが大きな特徴です。
重い瓦屋根から軽量な金属屋根へ変更すると、建物上部の重量を減らせるため、耐震性を考えるうえでも選択肢になります。
一方、製品や施工方法によっては、雨音や夏の暑さが気になることがあります。
断熱材一体型の製品を選ぶ、適切な換気を確保するなど、屋根材本体以外の仕様も確認してください。
陶器瓦
陶器瓦は、屋根材そのものの耐久性が高く、塗装による定期的な塗り替えを基本的に必要としません。
ただし、金属屋根より重量があり、瓦本体以外にも漆喰、棟、下地、防水シートの点検が必要です。
既存の建物に瓦を載せられるかは、構造や耐震性を確認して判断します。
石粒付き金属屋根などの高機能屋根材
金属表面に天然石粒などを施した屋根材は、意匠性や雨音への配慮を求める方に選ばれることがあります。
一般的な金属屋根より材料費が高くなることがありますが、仕上がりや長期的なメンテナンス性を重視する方には候補になります。
どの屋根材にもメリットと注意点があります。
「一番高い屋根材が一番よい」とは限りません。
今後10年程度で建て替える予定なのか、30年以上住み続けるのかによって、適した仕様は変わります。
将来の暮らし方や修繕計画まで業者へ伝えたうえで、複数の屋根材を比較してください。
約30坪の屋根葺き替えにかかる日数と工期
費用と同じくらい多いのが、「工事には何日かかるのか」「工事中も普通に生活できるのか」というご質問です。
標準的な戸建て住宅で屋根を葺き替える場合、足場の設置から解体までを含めて、7日〜14日程度が一つの目安です。
ただし、これは晴天が続き、下地に大きな腐食がなく、資材の納品も予定どおり進んだ場合です。
雨や強風が続けば、工期は延びます。
屋根が大きい住宅や、瓦の撤去量が多い住宅、下地補修が必要な住宅では、2週間以上かかることもあります。
詳しい工程や雨天時の対応は、屋根葺き替え工事の流れと期間:工程・日数・雨の日対応まででも解説しています。
| 日程の目安 | 主な作業内容 | お客様が確認したいこと |
|---|---|---|
| 第1日 | 足場仮設、飛散防止シートの設置 | 車の移動、出入り口、植木や設備の養生を確認します。 |
| 第2〜3日 | 既存屋根材の撤去、廃材搬出 | 撤去した屋根材や下地の写真を残してもらいます。 |
| 第3〜4日 | 既存防水シートの撤去、野地板の確認と補修 | 追加補修が必要な場合は、範囲と費用の説明を受けます。 |
| 第4〜5日 | 野地板施工、防水シート敷設 | 防水シートの製品名、重ね幅、施工写真を確認します。 |
| 第6〜8日 | 新しい屋根材の荷揚げ、本体施工 | 注文した製品と色に間違いがないか確認します。 |
| 第8〜9日 | 棟、谷、ケラバ、雨押えなどの板金工事 | 雨仕舞いに関わる部分の施工写真を残してもらいます。 |
| 第9〜10日 | 最終点検、清掃、補修 | 施工忘れ、傷、汚れ、雨樋内のゴミなどを確認します。 |
| 第10日以降 | 足場解体、周辺清掃、完了報告 | 保証書、工事写真、使用材料の資料を受け取ります。 |
屋根を剥がしてから防水シートを張るまでが重要です
工事中に特に神経を使うのが、古い屋根材を剥がしてから、新しい防水シートを施工するまでの工程です。
屋根材を撤去した状態では、建物を雨から守る部分が少なくなっています。
そのため、天気予報を確認しながら、雨が降る可能性が高い日に無理な撤去を行わないことが重要です。
作業途中で天候が変わる可能性もあるため、必要に応じて防水シートやブルーシートなどで雨養生を行います。
強風時も、大判の金属屋根材や防水シートがあおられる危険があります。
工期を守ることは大切ですが、無理に作業して事故や雨漏りを起こしてしまっては意味がありません。
予定表に雨天時の予備日を設け、余裕のある工期を提示してくれる業者の方が安心です。
工事中も在宅する必要はありません
屋根工事は基本的に屋外で行うため、工事期間中ずっと在宅する必要はありません。
お仕事や買い物で外出していただいても、通常は作業を進められます。
ただし、工事初日の足場設置時、追加補修が発生したとき、完了確認時などは、連絡を受けられる状態にしておくと安心です。
工事中は足場を組む音、屋根材を剥がす音、資材を切断する音などが発生します。
小さなお子様、ご高齢の方、在宅勤務をしている方、音に敏感なペットがいるご家庭では、事前に作業時間を確認しておきましょう。
足場のシートによって室内が暗くなったり、窓を開けにくくなったりする場合もあります。
洗濯物、駐車場所、給湯器やエアコンの使用、玄関や勝手口の通行など、生活への影響を着工前の打ち合わせで確認してください。
費用相場や見積もりが高くなる4つの要因
屋根葺き替えの見積もりを取ったところ、インターネットで見た相場より高く、驚かれる方もいらっしゃいます。
もちろん、内容に見合わない高額な見積もりには注意が必要です。
ただし、相場より高いという理由だけで、不当な金額と決めつけることもできません。
屋根工事では、その住宅特有の条件によって必要な作業が増えるからです。
アスベスト含有屋根材の調査・撤去・処分費
既存のスレート屋根などにアスベストが含まれている場合、撤去と処分に追加費用がかかることがあります。
アスベストは、かつて耐火性や耐久性を高める目的で、さまざまな建材に使用されていました。
古い屋根だから必ず含まれているわけではありませんが、2000年代前半以前に製造された屋根材などでは、含有の可能性を確認する必要があります。
製造時期だけで断定せず、建築時の図面、屋根材の商品名、メーカー資料、現地調査、必要に応じた分析によって判断します。
建築物の解体・改修工事では、工事規模の大小にかかわらず、工事する部分にアスベスト含有建材が使用されているかを事前に調べる必要があります。
また、2023年10月1日以降に着工する建築物の解体・改修工事では、原則として一定の資格を持つ調査者による事前調査が必要です。
さらに、一定規模以上の工事では、調査結果を行政へ報告する必要があります。
この事前調査費、分析費、飛散防止対策、運搬費、処分費などによって、通常の屋根材より撤去費用が高くなる場合があります。
正確な単価は屋根材の種類、含有状態、施工面積、処分先、地域によって異なるため、一律ではありません。
見積書では、「アスベスト含有を前提とした金額なのか」「分析後に金額が変わるのか」を確認してください。
アスベストを含む可能性があるスレート屋根では、既存屋根を撤去せずに新しい屋根を重ねるカバー工法が提案されることもあります。
カバー工法なら、既存屋根材の破砕や撤去を避けられるため、葺き替えより飛散を抑えやすく、当初の処分費用も抑えられる可能性があります。
ただし、「アスベストの問題が完全になくなる」という意味ではありません。
将来、建物を解体するときや、重ねた屋根を再改修するときには、上の屋根材と下の既存屋根材を撤去する費用が必要です。
現在の費用だけでなく、将来の撤去費用まで説明してくれる業者を選びましょう。
屋根のアスベスト調査については、屋根の葺き替えとアスベスト:必要な調査・費用・工事の流れでも詳しく解説しています。
3階建てや急勾配による足場割増費用
建物の高さや屋根の傾斜も、葺き替え費用に影響します。
同じ延床面積でも、3階建ては2階建てより建物が高く、足場の面積や補強箇所が増えます。
高所まで資材を運ぶ必要があるため、荷揚げ設備やクレーン車を使用する場合もあります。
狭小地では、クレーン車を近くに止められず、人力で小分けにして運ぶこともあります。
こうした条件により、足場や資材搬入の費用が数万円から十数万円以上増えるケースがあります。
急勾配の屋根で追加費用がかかる理由
6寸勾配前後を超える急な屋根では、職人が屋根面に立って安全に作業することが難しくなります。
建物の周囲に設置する外部足場とは別に、屋根面へ梯子状の屋根足場を設置する場合があります。
屋根足場の材料費と設置費が加わるほか、職人の移動や材料運搬に時間がかかるため、施工費が割り増しになることがあります。
割増率や屋根足場の単価は、屋根の角度、面積、建物の高さ、施工会社によって異なります。
見積書では、「急勾配割増」だけでなく、どの作業に追加費用がかかっているかを確認してください。
野地板や垂木など下地の傷みによる追加補修
屋根の葺き替えで、事前に正確な金額を出しにくい部分が下地の状態です。
屋根は、上から屋根材、防水シート、野地板、垂木などで構成されています。
屋根材の表面は高所カメラやドローンで確認できますが、防水シートの下にある野地板の状態は、既存屋根を撤去するまで完全には分からないことがあります。
雨漏りが長く続いていた住宅では、野地板だけでなく、垂木や小屋組の一部まで傷んでいる可能性があります。
その場合は、腐食した部分を撤去し、新しい木材で補修する必要があります。
構造用合板、垂木、補強材などの材料費に加え、大工作業の費用と追加日数が発生します。
下地が傷んでいるのに、追加費用を避けるためそのまま屋根を施工するのはおすすめできません。
新しい屋根材を固定するビスが十分に効かず、強風時の安全性や屋根の耐久性に影響する可能性があるからです。
一方で、工事開始後に「下地が傷んでいました」と言われ、高額な追加費用を提示されたら不安になりますよね。
追加工事を行う前に、傷んでいる箇所の写真、補修範囲、使用材料、追加金額、追加日数を説明してもらいましょう。
アップリメイクでは、下地補修が必要になった場合、該当箇所を写真でお客様へご報告し、内容をご確認いただいたうえで工事を進めます。
複雑な屋根形状による工期と材料ロスの増加
屋根の形は、外観だけでなく工事費にも影響します。
切妻屋根は面が少なく、屋根材を一定方向へ施工しやすい形です。
一方、寄棟、入母屋、L字型、ドーマー付きの屋根では、棟、谷、壁際などの接合部分が増えます。
屋根材を斜めに切る箇所が増えると、使用できない端材も多くなります。
さらに、谷や壁際は雨漏りが発生しやすいため、板金の加工と防水処理に時間がかかります。
屋根面積が同じでも、シンプルな切妻屋根と複雑な多面体屋根では、材料費と職人の作業時間に差が出ます。
住宅によっては、その差が20万円から30万円以上になることもあります。
◆齋藤のワンポイントアドバイス
相見積もりでは、総額だけを並べないでください。
足場面積、屋根面積、撤去数量、野地板の仕様、防水シート、屋根材、棟や谷などの役物数量が同じ条件になっているかを確認しましょう。
金額が安くても、施工面積が少なかったり、必要な役物が含まれていなかったりすれば、公平な比較にはなりません。
屋根葺き替えの見積書で確認したい8つの項目
屋根工事で失敗しないためには、業者の説明だけでなく、見積書に内容が残っているかを確認することが大切です。
口頭では「すべて入っています」と言われても、契約後に認識の違いが起きる可能性があります。
1. 屋根面積と足場面積
屋根面積と足場面積は、同じ数字ではありません。
屋根面積は屋根工事を行う面積であり、足場面積は建物の外周と高さをもとに算出します。
両方の数量が書かれているか確認しましょう。
2. 既存屋根材の種類と撤去方法
瓦、スレート、金属屋根では、撤去方法と処分費が異なります。
アスベスト含有の可能性がある場合は、事前調査、分析、処分の扱いも確認してください。
3. 野地板の施工範囲と厚さ
野地板を全面的に張るのか、傷んだ部分だけ補修するのかで費用が変わります。
構造用合板の厚さや施工方法まで書かれていると、比較しやすくなります。
4. 防水シートの製品名
防水シートは、屋根材の下で雨水の侵入を防ぐ重要な部材です。
「ルーフィング」とだけ書かれている場合は、製品名や種類を確認しましょう。
屋根材が長持ちしても、防水シートが先に劣化すれば、再工事が必要になる可能性があります。
5. 新しい屋根材のメーカー名と製品名
「ガルバリウム鋼板」とだけ書かれていても、製品ごとに表面処理、断熱材、保証条件などが異なります。
メーカー名、製品名、色、厚さ、保証内容を確認してください。
6. 棟・谷・ケラバなどの役物
屋根本体以外の板金部材を役物と呼びます。
棟、谷、ケラバ、軒先、雨押え、換気棟などが必要な場合、数量や施工内容を確認しましょう。
雨漏りを防ぐうえで重要な部分です。
7. 追加費用が発生する条件
既存屋根を剥がした後で下地腐食が見つかることがあります。
追加費用が発生する可能性があるなら、どのような状態で、どの程度の単価になるのかを契約前に確認しておきましょう。
「追加費用は一切ありません」と言い切る業者でも、どこまでを当初金額に含めているのか確認が必要です。
8. 保証の対象と免責事項
保証年数だけでなく、何が保証されるかを確認します。
屋根材メーカーの製品保証と、施工会社の工事保証は別のものです。
雨漏り、色あせ、サビ、強風被害、自然災害など、対象外となる条件も確認してください。
【契約前に業者へ聞いておきたい質問】
・この見積もりの屋根面積は、どのように測りましたか?
・葺き替え以外に、塗装やカバー工法で対応できますか?
・既存屋根にアスベストが含まれる可能性はありますか?
・野地板が傷んでいた場合、追加費用はいくらですか?
・防水シートと屋根材の製品名は何ですか?
・工事中に雨が降った場合、どのように養生しますか?
・工事写真と保証書は発行されますか?
・施工後の点検や不具合対応は、誰が担当しますか?
極端に安い屋根葺き替え見積もりにも注意が必要です
屋根葺き替えは高額な工事なので、できるだけ安くしたいと思うのは当然です。
ただし、相場より極端に安い見積もりでは、必要な工程や部材が省かれていないかを確認してください。
例えば、防水シートのグレードを下げる、野地板の補修を最低限にする、棟や谷の数量を見積もりに入れない、足場や廃材処分を後から追加するなどの可能性があります。
もちろん、企業努力によって適正価格を実現している業者もあります。
大切なのは、安いこと自体を疑うのではなく、「なぜ安くできるのか」を具体的に説明してもらうことです。
反対に、高額な見積もりだから安心とも限りません。
有名企業やハウスメーカーの見積もりには、営業、管理、広告、下請けなどの費用が含まれる場合があります。
施工内容と金額のバランスを確認するため、同じ条件で2〜3社程度の見積もりを比較することをおすすめします。
比較するときは、屋根材や防水シートの仕様をそろえてください。
仕様が違うまま総額だけを比べても、適正な判断はできません。
屋根の葺き替えに関するよくある質問
Q1. 屋根の葺き替え工事中は、ずっと家にいなければなりませんか?
A. いいえ、基本的には普段どおり外出していただいて問題ありません。
屋根工事は屋外で行うため、通常は職人が家の中へ入る必要はありません。
ただし、追加補修の確認や緊急時の連絡が必要になる可能性があるため、電話に出られるようにしておくと安心です。
アップリメイクでは、足場、撤去、下地、防水シート、屋根材、仕上げまで、施工内容を写真に残し、工事内容をご確認いただけるようにしています。
Q2. 葺き替えとカバー工法では、どちらを選ぶべきですか?
A. 既存屋根材と下地の状態によって変わります。
日本瓦やセメント瓦など、形状や重量の関係でカバー工法に適さない屋根では、基本的に葺き替えを検討します。
平らなスレート屋根で、野地板に大きな腐食がなく、屋根形状などの条件を満たす場合は、カバー工法を選べる可能性があります。
雨漏りや下地腐食が進んでいるなら、既存屋根を撤去して内部を補修できる葺き替えの方が適しています。
費用だけで決めず、下地の状態と将来の撤去費用まで比較してください。
Q3. 見積書に「一式」という表記が多いのですが、大丈夫でしょうか?
A. 小さな雑工事などで一式表記を使うことはありますが、主要な工事まで一式でまとめられている場合は確認が必要です。
足場、撤去、処分、野地板、防水シート、新規屋根材、役物、諸経費など、主要項目の数量と単価が分かる見積書が理想です。
特に、屋根材と防水シートの製品名、施工面積、追加費用の条件は、契約前に明確にしておきましょう。
Q4. 屋根葺き替えで火災保険は利用できますか?
A. 台風、強風、雹、積雪など、契約内容で補償される自然災害によって屋根が損傷した場合は、保険金が支払われる可能性があります。
ただし、経年劣化、サビ、施工不良、メンテナンス不足などは、一般的に保険の対象になりません。
自然災害による一部の損傷が認められても、屋根全体の葺き替え費用がすべて支払われるとは限りません。
保険金の支払いは施工業者ではなく、保険会社が契約内容と被害状況を確認して判断します。
「必ず無料で葺き替えられる」と断定する業者や、事実と異なる申請を勧める業者には注意してください。
Q5. 屋根葺き替えで補助金は利用できますか?
A. 耐震改修や所定の断熱改修などに該当する場合は、国や自治体の補助制度を利用できる可能性があります。
ただし、単に古い屋根を新しい屋根へ交換するだけでは、対象にならないこともあります。
制度は年度や自治体によって変わり、契約前や着工前の申請が必要な場合もあります。
補助金を利用したい場合は、最初の相談時に施工業者へ伝え、国や自治体の公式情報を確認してください。
Q6. 工事中に雨が降ったら、雨漏りしませんか?
A. 適切な工程管理と雨養生を行えば、雨漏りのリスクを抑えながら工事できます。
ただし、屋根材を撤去した状態で雨に降られると危険なため、天気予報を確認し、1日で防水できる範囲だけ撤去するなどの計画が必要です。
工事前に、雨天時の作業中止基準、作業途中の養生方法、万が一雨漏りした場合の対応を確認しておきましょう。
正確な屋根葺き替え費用は無料現地調査で確認しましょう
屋根の葺き替えは、家電製品のように全国一律の定価で販売できる工事ではありません。
延床面積、実際の屋根面積、屋根形状、勾配、既存屋根材、アスベストの有無、下地の状態、周辺環境によって、必要な作業が一軒一軒異なります。
この記事でご紹介した相場は、見積もりを判断するための目安として活用してください。
正確な金額を知るためには、現地で屋根の状態と施工条件を確認する必要があります。
最初は写真による相談でも大丈夫です
「まずは大まかな費用だけ知りたい」という場合は、住宅の外観や屋根が見える写真を用意しておくと、相談がスムーズです。
建物の正面だけでなく、可能であれば四方向から撮影した写真、屋根材が分かる写真、雨漏りや破損箇所の写真、建築図面などがあると、概算を出しやすくなります。
ただし、写真だけでは屋根の勾配、正確な面積、下地の腐食、細かなひび割れまで確認できません。
写真による金額はあくまで概算として考え、正式な見積もりは現地調査後に確認してください。
アップリメイクの無料お住まい診断
アップリメイクでは、屋根や外壁の状態を確認する無料お住まい診断を行っています。
1973年の創業以来、地元静岡で屋根・外壁塗装リフォームに携わり、施工実績は6,000件以上となりました。
※施工実績は2026年4月末時点の情報です。
診断では、地上から見ただけで判断するのではなく、建物の状態に応じて高所カメラ、ドローン、専用機器などを用いて確認します。
屋根材の割れ、反り、浮き、棟板金の状態、雨漏りの兆候、屋根形状、足場の設置条件などを確認し、葺き替え、カバー工法、塗装、部分補修のどれが適しているかを検討します。
塗装で十分に維持できる屋根に、無理に葺き替えを勧める必要はありません。
反対に、下地が傷んでいる屋根へ塗装をしても、根本的な解決にはならないんです。
大切なのは、高い工事を選ぶことではなく、現在の状態と今後の暮らし方に合った工事を選ぶことです。
診断結果は、撮影した写真などを使い、できるだけ分かりやすくご説明します。
見積書には、施工面積、工事項目、使用材料、数量、単価などを記載し、「なぜこの工事が必要なのか」をご確認いただけるようにしています。
実際の仕上がりや工事内容を確認したい方は、アップリメイクの施工事例も参考にしてください。
業者選びで迷っている方は、工事を依頼された方がどのような点を評価しているか、お客様の声も判断材料になります。
「今すぐ工事するかは決めていない」「他社の見積もりが適正か確認したい」「葺き替えとカバー工法のどちらがよいか聞きたい」というご相談でも大丈夫です。
屋根は普段見えない場所だからこそ、不安をあおられたまま契約せず、現在の状態を写真や根拠とともに確認してください。
私たちは、地元静岡の専門店として、お客様が内容に納得できることを何より大切にしています。
まずは屋根の状態を知るところから、一緒に始めていきましょう。
【無料診断を利用すると確認できること】
・現在使われている屋根材と、塗装できる屋根かどうか
・屋根材、棟板金、防水シート、下地に見られる劣化の兆候
・葺き替え、カバー工法、塗装、部分補修のどれが適しているか
・実際の屋根面積と、工事に必要な足場の条件
・使用できる屋根材と、耐久性や費用の違い
・工事費用の概算と、追加費用が発生する可能性
・外壁や雨樋を同時施工した方がよいかどうか
※本記事に記載している費用相場、平米単価、工期は、2026年時点における一般的な住宅を想定した目安です。
実際の費用は、屋根面積、建物の階数、屋根形状、勾配、既存屋根材、アスベストの有無、下地の劣化、使用する屋根材、施工地域などによって変わります。
※火災保険の補償可否や支払額は、保険会社が契約内容と損害状況を確認して判断します。
※補助制度は年度や自治体によって異なり、予算上限に達すると受付が終了する場合があります。契約や着工の前に、国や自治体の公式情報をご確認ください。
正確な費用や工法については、屋根・外壁塗装リフォーム専門店による現地診断を受け、内容に納得したうえでご判断ください。






