屋根葺き替えの足場は必要?足場代の目安と「足場なし」のリスク

こんにちは、株式会社アップリメイク代表取締役の齋藤直樹です。

屋根の葺き替えを検討し始めて、業者から見積書を受け取ったとき、「足場だけで15万円~30万円もかかるの?」と驚いた方も多いのではないでしょうか。

屋根材や防水シートなど、実際に家に残るものなら費用をかける意味をイメージしやすいですよね。

でも、足場は工事が終われば撤去されてしまいます。

そのため、「形として残らないものに、これだけの金額を払う必要があるのかな」「屋根の上だけの工事なら、はしごやロープで対応できないのかな」と疑問に感じるのも無理はありません。

私たちも、お客様から「足場なしで少し安くできませんか」「平屋でも足場は必要ですか」といったご相談をいただくことがあります。

ただ、元職人として現場に立ってきた私の考えを正直にお伝えすると、一般的な戸建て住宅の屋根を全面的に葺き替える工事では、固定足場は実務上ほぼ欠かせません。

足場は、職人が屋根へ上るためだけの踏み台ではないからです。

職人の墜落を防ぎ、防水処理や屋根材の固定を正確に行い、撤去した屋根材や粉じんが近隣へ落下・飛散するのを防ぐための工事設備でもあります。

「屋根の葺き替えに『足場』は本当に必要?」という問いかけが書かれた、記事の導入となるスライド

この記事では、屋根葺き替えに足場が必要とされる理由、法律上のルール、足場代の費用相場、急勾配屋根で追加される費用、足場なし工法の限界まで詳しく解説します。

さらに、外壁塗装や雨樋工事とまとめて足場代を抑える方法、補助金を確認するときの注意点、見積書で必ず見ておきたい項目もお伝えします。

「足場代を払うべきか」だけでなく、その見積もりに必要な安全対策が含まれているか、金額が適正か、今まとめて行うべき工事がないかまで判断できるようになりますよ。

記事のポイント

  • 一般的な屋根葺き替えで固定足場が実務上必要になる理由
  • 高さ2メートル以上の作業に関する法律上の原則と例外
  • 2024年4月から適用された本足場に関する新しい基準
  • 一般住宅における足場代15万円~30万円の計算方法
  • 狭小地・3階建て・急勾配で追加費用が発生する仕組み
  • 足場なし工法による施工不良・落下物・近隣トラブルのリスク
  • 外壁塗装や雨樋工事との同時施工で足場代を抑える考え方

屋根葺き替えに足場は絶対必要?一般的な全面工事では実質的に必要

「結論:絶対に必要です。安全と品質を守るための『命綱』です」と、足場の不可欠さを強調するメッセージ。

最初に、少しだけ言葉を正確にしておきます。

法律上は、高さ2メートル以上の場所で行うすべての作業について、どのような状況でも必ず建物全体に足場を組まなければならない、と一律に定められているわけではありません。

作業床の設置が難しい場合には、防網や墜落制止用器具など、別の安全措置を講じることも認められています。

ただし、それは「安全帯を着ければ、屋根葺き替えも足場なしでよい」という意味ではありません。

屋根の全面葺き替えは、数分で終わる点検や瓦1枚の差し替えとは作業内容がまったく違います。

古い屋根材を撤去し、廃材を地上へ降ろし、下地の状態を確認して、傷んだ部分を補修します。

その後、ルーフィングと呼ばれる防水シートを決められた重なり幅で敷き、新しい屋根材や板金部材を固定していきます。

屋根材、工具、防水シート、板金部材などを何度も上げ下ろししながら、屋根の端や軒先でも作業しなければなりません。

こうした工事を、はしごやロープだけで安全かつ正確に行うのは現実的ではないんです。

そのため、一般的な戸建て住宅の全面的な屋根葺き替えでは、建物の周囲に固定足場を設けることが、安全面でも品質面でも標準的な対応となります。

平屋であっても、軒先の高さは2メートルを超えることが多く、屋根には傾斜があります。

地面から見てそれほど高く感じなくても、屋根の上では足元が斜めになり、屋根材の粉や雨露によって滑りやすくなることもあります。

「平屋だから安全」「屋根が低いから足場はいらない」とは限らないので注意してくださいね。

足場が必要な理由として「職人の安全」「工事の品質」「法律での義務」の3点を挙げた図解スライド

屋根葺き替えで足場が必要になる主な理由

  1. 職人の安全を確保するため:屋根からの墜落や、足を滑らせた際の重大事故を防ぎます。
  2. 施工品質を安定させるため:安定した足元を確保し、防水シートや板金、屋根材の固定を正確に行います。
  3. 屋根材を安全に運搬するため:撤去材や新しい屋根材、工具を安全に上げ下ろしできます。
  4. 落下物を防ぐため:屋根材、釘、木片、工具などが敷地外へ落下する危険を抑えます。
  5. 近隣への飛散を減らすため:メッシュシートによって粉じんや細かな破片の飛散を抑えます。

足場があると屋根工事の品質が安定する

足場の有無は、職人の安全だけでなく、仕上がりにも影響します。

屋根の葺き替えでは、防水シートの重ね方、屋根材を固定する位置、板金の加工、軒先や棟部分の納まりなど、細かな確認を繰り返します。

足元が不安定な状態では、職人は施工だけでなく、自分が滑らないことにも意識を向け続けなければなりません。

それでは、本来持っている技術を十分に発揮しにくくなりますよね。

安定した作業床と昇降設備があれば、職人は両手を使って作業でき、必要な工具や部材も安全に置けます。

特に屋根の端にあたる軒先、屋根の頂上にあたる棟、壁と屋根が接する雨押え部分などは、雨水の侵入を防ぐうえで大切な場所です。

こうした細部まで落ち着いて確認できる環境を整えることが、将来の雨漏りリスクを抑えることにつながります。

足場は屋根へ上るためだけの設備ではない

「屋根へ上るだけなら、はしごで十分なのでは」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、葺き替え工事では、職人が上り下りできればよいわけではないんです。

撤去した屋根材を安全に降ろす経路、新しい屋根材を上げる経路、工具や資材を一時的に置く場所、落下物を受け止める設備も必要になります。

建物を囲う足場には、これらの作業を安全につなぐ役割があります。

足場代は、単なる「はしご代」ではありません。

資材の運搬、組立て、解体、使用期間中の管理、メッシュシート、昇降設備などを含めた、工事全体の安全設備費と考えるとわかりやすいかなと思います。

法律で定められた高所作業のルールと足場の基準

足場を設置するかどうかは、施工業者の感覚だけで決めるものではありません。

建設現場では、労働安全衛生法や労働安全衛生規則に基づき、墜落、転落、物体の落下などを防ぐ措置が求められます。

ここでは、屋根工事を依頼する方にも関係する部分を、なるべくわかりやすくお伝えします。

高さ2メートル以上では作業床の設置が原則

労働安全衛生規則第518条では、高さ2メートル以上の場所で、墜落によって労働者に危険が及ぶおそれがある場合、足場を組み立てるなどの方法によって作業床を設けることが原則とされています。

ただし、作業床を設けることが困難な場合には、防網を張る、墜落制止用器具を使用させるなど、墜落を防ぐための別の措置を講じなければなりません。

つまり、正確には「高さ2メートル以上なら、例外なく建物全体に足場を組む」という条文ではありません。

一方で、全面的な屋根葺き替えは、広い範囲を移動しながら重量物を扱い、屋根の端でも長時間作業する工事です。

そのため、部分点検などと同じ安全措置で対応するのは難しく、固定足場による作業床や墜落防止設備を整えるのが一般的です。

法令の内容を詳しく確認したい方は、厚生労働省が公開している資料も参考になります。

厚生労働省「労働安全衛生規則(抄)」を確認する

なお、これらの安全措置を講じる義務は、基本的には工事を行う事業者側にあります。

施主様が足場の専門知識を持ち、細かな構造まで判断する必要はありません。

ただし、極端に安い見積もりや「足場なしでも大丈夫です」という提案をそのまま受け入れると、事故、工事停止、工期の遅れ、近隣への損害などに巻き込まれる可能性があります。

だからこそ、契約前に「どのような墜落防止措置を行うのか」「足場の点検は誰が行うのか」を確認しておくことが大切なんです。

2024年4月から本足場の使用範囲が明確になった

2024年4月1日からは、一側足場の使用範囲に関するルールも変わっています。

一側足場とは、建地と呼ばれる縦方向の支柱を原則として一列に設置する足場です。

これに対し、本足場は建地を二列に設け、その間に作業床を設置する構造になっています。

本足場の方が安定した作業床を確保しやすく、手すりや中さんなどの墜落防止設備も設けやすいのが特徴です。

改正後は、足場を設ける場所に、建物の外面から水平方向へ1メートル以上の幅を確保できる場合、原則として本足場を使用することになりました。

ただし、次のようなケースでは例外があります。

  • 撤去が難しい障害物があり、二列の建地を設置できない場合
  • 建物の外面形状が複雑で、本足場を設けることが難しい場合
  • 足場を設ける床面に大きな傾斜や凹凸がある場合
  • 本足場を使用すると、建物と作業床の間隔が広がって危険が増す場合
  • 公道や管理範囲外の土地を含めなければ1メートルを確保できない場合

そのため、「2024年から、すべての住宅で必ず本足場になった」という理解も正確ではありません。

敷地条件を確認したうえで、本足場を使用できる場所では原則として本足場を使い、難しい場所では安全性を確保した別の構造を検討します。

厚生労働省・労働局「足場からの墜落防止措置が強化されます」を確認する

法改正によって、使用する部材の量や設置の手間が増える現場もあります。

そのため、以前に工事をしたときより足場代が高く感じることもあるかもしれません。

ただし、すべての値上がりが法改正だけによるものとは限りません。

資材運搬、人件費、建物の高さ、敷地の狭さ、道路条件なども費用に影響するため、見積書では数量と単価を確認しましょう。

足場の組立て後には点検も必要

安全な足場は、組み立てれば終わりではありません。

足場の組立て、一部解体、変更などを行った後は、決められた項目を点検し、点検者を明確にすることが求められています。

強風や大雨の後には、部材の緩み、メッシュシートの状態、壁つなぎ、作業床などをあらためて確認することも重要です。

見積書を見るときは、足場の数量だけでなく、工事期間中の安全管理まで含めて考えている業者かどうかも確認してください。

屋根葺き替えにかかる足場代の費用相場

株式会社アップリメイクの最新情報では、一般的な戸建て住宅の足場代は、15万円~30万円程度を目安としています。

3階建てや狭小地、複雑な形状の住宅では、20万円~40万円程度になる場合もあります。

ただし、足場代は延床面積だけでは決まりません。

同じ30坪の家でも、正方形に近いシンプルな建物と、凹凸やバルコニーが多い建物では、必要な足場の面積や組立て時間が変わります。

相場だけで高い、安いと判断せず、何平方メートルの足場を、いくらの単価で計算しているのかを見ることが大切です。

足場代は建物の坪数ではなく足場架面積で計算する

足場代を計算するときに使われるのが、「足場架面積」です。

足場架面積とは、建物の周囲に組み立てる足場の外周と高さから求める面積のことです。

建物の床面積や屋根面積と同じではありません。

足場は、外壁にぴったり密着させるのではなく、職人が作業できる距離を確保して建物の外側に設置します。

さらに、屋根の端より少し高い位置まで手すりやシートを設けるため、建物そのものの外周や高さより大きな面積になるんです。

簡易的な目安として、次の計算式が使われることがあります。

足場架面積の簡易計算式

(建物の外周+8メートル)× 建物の高さ

「+8メートル」は、足場を建物から外側へ離して設置する分を、四辺に加えるための簡易的な考え方です。

ただし、建物の形状が複雑な場合、バルコニーや下屋がある場合、道路側だけ特殊な組み方が必要な場合などは、この計算だけでは正確な金額を出せません。

あくまで自分で見積もりを確認するときの目安として使ってくださいね。

足場の平米単価は600円~900円程度が一つの目安

アップリメイクの最新料金情報では、飛散防止ネットを含む足場の単価は、1平方メートルあたり600円~900円程度を目安としています。

この費用には、一般的に次のような作業や資材が含まれます。

  • 足場材の運搬
  • 足場の組立て
  • 足場の解体
  • 作業床や手すりなどの部材
  • 昇降設備
  • 飛散防止用のメッシュシート
  • 工事期間中の足場材使用料

ただし、狭小地、3階建て、急斜面、道路使用、手運びなどが必要な現場では、この範囲を上回ることがあります。

反対に、足場面積が小さく、資材車両を建物の近くまで入れられる現場では、負担を抑えられる場合もあります。

一般的な住宅での足場費用の目安が「15万円から30万円」であることを示す費用案内のスライド

建物の条件 足場代の目安 費用が変わる主な理由
一般的な2階建て住宅 15万円~30万円程度 外周、高さ、凹凸、足場面積によって変動
3階建て住宅 20万円~40万円程度 部材量、高所作業の手間、安全対策が増える
狭小地・住宅密集地 標準相場より高くなる場合あり 手運び、小運搬、特殊な組立てが必要になる
急勾配屋根 通常足場に加えて屋根足場代が発生 屋根面にも作業用の足場を設置するため

屋根葺き替え全体の費用相場や、足場以外の内訳も確認したい方は、次の記事も参考にしてください。

屋根葺き替えの費用相場はいくら?内訳・単価・高額になるケースまで解説

見積書では「一式」だけでなく数量と単価を確認する

見積書に「足場工事一式」とだけ記載されている場合、必ずしも不適切とは限りません。

小規模な工事や特殊な現場では、一式で計上した方がわかりやすいこともあります。

ただし、一般住宅を囲う規模の足場であれば、次の内容を確認できる方が安心です。

  • 足場の面積は何平方メートルか
  • 1平方メートルあたりの単価はいくらか
  • メッシュシートは含まれているか
  • 昇降階段や屋根上への安全な経路が含まれているか
  • 屋根足場が別途必要か
  • 道路使用や警備員などの追加費用があるか
  • 消費税込みの金額か

相場より高い見積もりでも、3階建て、狭小地、急勾配、資材の手運びなど、納得できる理由があれば不当とは限りません。

反対に、極端に安い場合は、必要な作業床、手すり、メッシュシート、昇降設備などが省かれていないか確認しましょう。

足場代が高くなりやすい住宅の特徴

足場代は、次のような条件で高くなることがあります。

  • 建物が3階建てで高さがある
  • 外壁や屋根の形状に凹凸が多い
  • 隣家との距離が狭い
  • 足場車両を建物の近くに停められない
  • 敷地までの通路が狭く、部材を手運びする必要がある
  • 敷地に高低差や傾斜がある
  • カーポート、テラス、植栽などの障害物が多い
  • 道路や歩道へ足場がかかり、許可や誘導員が必要になる
  • 屋根の勾配が急で、屋根足場が必要になる

このような追加条件がある場合、単価だけを他社と比べても正しく判断できません。

相見積もりでは、同じ工事範囲、同じ安全設備、同じ屋根足場の条件で比較することが大切です。

急勾配の屋根では通常の足場に加えて屋根足場が必要

屋根の傾斜が急な場合は、建物の周囲を囲う足場とは別に、「屋根足場」が必要になることがあります。

屋根足場とは、屋根面に沿って単管や支持部材を設け、職人が足を掛けたり姿勢を安定させたりするための設備です。

周囲の足場があっても、急な屋根面に立てなければ、屋根材の撤去や防水シートの施工はできません。

6寸勾配前後が一つの判断目安

屋根足場が必要になる基準は、屋根材、屋根の状態、作業内容、職人の安全確保方法によって異なります。

一般的には、6寸勾配前後の屋根が一つの判断目安になります。

6寸勾配とは、水平方向に10進む間に、高さが6上がる傾斜です。

見た目にも傾斜が強く、屋根材の表面が滑りやすい場合は、そのまま立って作業するのが難しくなります。

ただし、6寸未満なら必ず不要、6寸以上ならすべて同じ金額というわけではありません。

屋根材の種類、表面の状態、屋根の長さ、下屋の有無なども含め、現地で判断します。

屋根足場の追加費用は事前に確認する

屋根足場が必要な場合は、通常の外周足場とは別に追加費用が発生します。

住宅の大きさや屋根形状によって差がありますが、数万円から10万円前後が一つの目安になることがあります。

見積書に屋根足場が含まれていないまま契約すると、着工後に追加費用として提示される可能性もあります。

屋根の傾斜が強い住宅では、契約前に次の点を確認してください。

  • 屋根足場は必要か
  • 通常の足場代に含まれているか
  • 別料金なら、数量と金額はいくらか
  • 屋根足場を使わない場合、どのような安全措置を行うか

アップリメイクでは、30倍スコープや高所カメラなどを使い、屋根材の状態だけでなく、屋根形状や安全な施工方法も含めて確認します。

屋根へ無理に上って調査すると、調査員が転落するだけでなく、劣化した屋根材を踏み割ることもあります。

調査段階から、安全性と建物への負担を考えている業者を選ぶことが大切です。

足場なし工法では屋根葺き替えの品質を確保しにくい

建物の外壁補修や窓清掃などでは、ロープアクセスや高所作業車を使う方法があります。

固定足場を組まずに作業できるため、条件が合えば工期や費用を抑えられる場合があります。

ただし、屋根を全面的に葺き替える工事では、これらの方法だけで対応するのは現実的ではありません。

屋根葺き替えには、屋根面を広く移動しながら、重量のある撤去材と新しい部材を運ぶ工程があるからです。

撤去材と新しい屋根材を安全に運べない

屋根葺き替えでは、既存の屋根材を撤去して地上まで降ろします。

瓦屋根などは、屋根材そのものに重量があります。

スレートや金属屋根でも、屋根材だけでなく、古い防水シート、木材、板金、釘など、さまざまな廃材が発生します。

これらを職人が抱えたまま、はしごで何度も上り下りするのは危険です。

廃材を投げ下ろせば、建物、植栽、車、隣家、人を傷つけるおそれがあります。

固定足場があれば、荷揚げや荷下ろしの経路を設け、周囲への落下を防ぎながら作業できます。

防水シートや板金の細部で施工精度が下がりやすい

屋根の防水を最終的に支えるのは、表面の屋根材だけではありません。

屋根材の下に敷くルーフィング、防水シートの重ね幅、谷部や壁際の板金、軒先の納まりなどが重要です。

屋根材の内側へ雨水が入り込んだとしても、防水シートと板金が適切に施工されていれば、建物内部への侵入を防ぎやすくなります。

反対に、重なりが不足している、破れた部分が補修されていない、板金の立ち上がりが不足しているといった不備があると、雨漏りにつながる可能性があります。

こうした作業は、不安定な姿勢で急いで行うものではありません。

安定した足元で、施工箇所を見ながら、両手を使って丁寧に進める必要があります。

工事直後は問題が見えなくても、台風や強い雨が重なった数年後に雨漏りとして表れるケースもあります。

そのときには、屋根材を再び外して原因を探さなければならないこともあります。

足場代を抑えたつもりが、再工事によって結果的に負担が増えてしまっては困りますよね。

◆齋藤のワンポイントアドバイス

職人にとって足場は、単に立つための場所ではありません。

安全な昇降経路があり、足元が安定していることで、下地の傷み、防水シートの重なり、釘やビスの固定状態、板金の納まりまで落ち着いて確認できます。

どれだけ性能の高い屋根材を選んでも、下地処理や防水施工が不十分なら、その性能を十分に生かせません。

アップリメイクでは、施工中の工程を写真で記録し、工事写真報告書としてご確認いただけるようにしています。

完成後には隠れてしまう下地や防水部分こそ、確認できる形で残すことが大切だと考えています。

高所作業車で対応できる住宅も限定される

高所作業車は、部分補修や点検では便利な設備です。

ただし、屋根の全面葺き替えで使うには、車両を長時間停められるスペースと、ブームを安全に動かせる空間が必要です。

電線、樹木、隣家、道路幅などによっては使用できません。

また、高所作業車のバケットが届く範囲は限られており、屋根全面を自由に移動できるわけではありません。

車両費、作業員、道路使用や誘導員の費用がかかれば、固定足場より安くなるとも限りません。

メッシュシートが粉じん・落下物・近隣トラブルを防ぐ

足場には、建物の周囲へメッシュシートを張るための下地としての役割もあります。

屋根葺き替えでは、古い屋根材を撤去するときに、砂、ほこり、木片、屋根材の細かな破片などが発生します。

金属屋根を加工する場合は、切りくずにも注意が必要です。

メッシュシートがあれば、すべての飛散を完全に防げるわけではありませんが、敷地外へ広がる量を減らせます。

隣家の車・窓・洗濯物への影響を抑える

住宅密集地では、屋根から隣家の駐車場や窓までの距離が数メートルしかないこともあります。

風がある日に屋根材の粉や細かな破片が飛べば、隣家の車、窓ガラス、外壁、洗濯物などへ影響する可能性があります。

工事中の飛散が原因で汚れや傷が発生すると、清掃や補修だけでなく、ご近所との関係にも影響します。

足場とメッシュシートは、施主様の家だけでなく、周囲の暮らしを守る設備でもあるんです。

工事前の近隣挨拶も欠かせない

足場をきちんと組んでいても、何の説明もなく工事が始まれば、近隣の方は不安になります。

足場の組立てや屋根材の撤去では、一定の音が発生します。

車両の出入り、職人の話し声、一時的なほこりなどもあります。

そのため、工事前には次の内容を近隣へ伝えることが大切です。

  • 工事の開始日と終了予定日
  • 足場を組み立てる日と解体する日
  • 音や振動が大きくなりやすい工程
  • 車両が出入りする時間帯
  • 洗濯物や窓の開閉に注意してほしい日
  • 緊急時の連絡先

アップリメイクでは、着工前に隣接するご近隣のお宅へご挨拶に伺い、工事内容をご説明しています。

足場とシートだけでなく、事前のコミュニケーションまで含めて近隣対策と考えています。

足場を設置している間の生活で注意したいこと

足場を組むと、普段の暮らしに多少の変化があります。

事前に知っておけば慌てずに対応できるので、代表的な注意点も確認しておきましょう。

足場の組立て・解体時には金属音が発生する

足場材は金属製のため、組立てや解体の際には部材同士が触れる音が発生します。

一般的な戸建て住宅では、組立てと解体をそれぞれ一日程度で行うことが多いですが、建物の大きさや敷地条件によって変わります。

在宅勤務、小さなお子様のお昼寝、夜勤後の睡眠などがある場合は、事前に作業予定を確認しておくと安心です。

窓やベランダを使いにくい期間がある

足場やメッシュシートが窓の近くに設置されるため、窓を大きく開けにくくなることがあります。

屋根材の撤去中は粉じんが発生する可能性もあるため、窓を閉めていただくようお願いする日もあります。

ベランダ内へ足場を設ける場合は、洗濯物を外に干せない期間が発生することもあります。

工事前に、エアコンの使用、洗濯物、ベランダの荷物について確認しておきましょう。

防犯対策にも気を配る

足場があると、通常より上階の窓へ近づきやすくなります。

工事期間中は、職人がいない時間帯であっても窓やベランダの鍵を閉めておくと安心です。

センサーライトや補助錠を活用する方法もあります。

また、足場へ関係者以外が立ち入らないよう、入口の管理や注意表示を行っているかも業者へ確認してください。

足場代を賢く抑えるなら外壁塗装との同時施工を検討する

足場そのものを省くのではなく、一度設置した足場を複数の工事で有効活用することが、最も現実的な費用対策です。

屋根葺き替えと外壁塗装を別々に行えば、それぞれの工事で足場が必要になります。

一般的な住宅で足場代が15万円~30万円程度かかるとすれば、分けて工事することで、同じ家に二度足場を設置することになります。

同時施工なら、足場の設置は一回で済みます。

屋根と外壁の両方がメンテナンス時期を迎えている場合は、足場代一回分の将来的な負担を減らせる可能性があります。

屋根と外壁を別々に工事する場合と、同時に工事する場合を比較し、同時なら足場代が1回分で済むことを示すイラスト

同時施工が向いているケース

  • 屋根と外壁の両方に劣化症状が出ている
  • 屋根と外壁の前回施工時期が近い
  • 外壁にチョーキング、ひび割れ、シーリング劣化がある
  • 今後も長期間その家に住む予定がある
  • 雨樋や破風板なども傷んでいる
  • 将来の工事回数を減らしたい

無理に同時施工しなくてもよいケース

同時施工は足場代の面で合理的ですが、どの家でも必ずまとめるべきとは限りません。

例えば、屋根は下地まで劣化している一方、外壁は数年前に塗装したばかりという場合、外壁を再塗装する必要はありません。

反対に、外壁の劣化が進んでいても、瓦屋根の状態が良く、屋根工事が必要ないケースもあります。

使える足場を無駄にしないことは大切ですが、まだ必要のない工事まで前倒しすると、かえって総額が増えてしまいます。

建物全体を診断したうえで、「今行う工事」「足場があるうちに行った方がよい工事」「数年後でよい工事」を分けるのがおすすめです。

屋根塗装、葺き替え、外壁塗装をどのように組み合わせるべきか迷っている方は、次の記事も参考にしてください。

屋根塗装と葺き替えの違い|外壁塗装と同時に行う費用と判断基準

屋根と外壁を同時に塗装する場合の坪数別相場については、こちらで詳しく解説しています。

【2026年版】外壁・屋根塗装の費用相場|坪数別の総額と内訳

雨樋・破風板・軒天も一緒に点検する

足場があるときに確認しておきたいのが、雨樋、破風板、鼻隠し、軒天などの付帯部です。

雨樋の全交換は、一般的な2階建て住宅で20万円~40万円程度が目安です。

雨樋工事だけを後から行うと、その時点で再び15万円~30万円程度の足場代が必要になることがあります。

屋根葺き替えと同時に必ず交換すべきという意味ではありません。

まだ十分に使える雨樋を交換する必要はありませんが、変形、ひび割れ、金具の緩み、継ぎ目からの漏れなどがある場合は、足場があるタイミングで直した方が合理的です。

見積もりの際は、「雨樋も交換しましょう」と一方的に勧められるのではなく、現在の状態がわかる写真と、補修・部分交換・全交換の選択肢を確認しましょう。

2026年度の補助金は屋根葺き替えだけで使えるとは限らない

屋根工事の費用を抑える方法として、補助金や助成金を探している方も多いと思います。

ただし、屋根が古くなったという理由だけで、通常の葺き替え費用が自動的に補助される制度は多くありません。

補助制度は、断熱、省エネ、耐震、防災、空き家活用など、制度ごとの目的に合った工事が対象になります。

住宅省エネ2026キャンペーンでは屋根・天井の断熱改修が対象になり得る

2026年度の国の制度として、「住宅省エネ2026キャンペーン」が実施されています。

このうち「みらいエコ住宅2026事業」では、一定の要件を満たす外壁、屋根・天井、床の断熱改修が補助対象に含まれています。

そのため、屋根葺き替えに合わせて、対象となる断熱材を使用して屋根や天井の断熱改修を行う場合は、補助対象となる可能性があります。

ただし、屋根材を新しく交換するだけでは、必ずしも補助対象にはなりません。

対象住宅の築年、断熱材の性能、施工量、窓や設備を含む工事の組み合わせ、登録事業者による申請など、複数の条件があります。

補助金を前提に工事計画を立てる場合は、契約前に次の点を確認してください。

  • 住宅が制度の対象条件を満たしているか
  • 予定している断熱材が登録対象製品か
  • 必要な施工量を満たすか
  • 他の必須工事との組み合わせが必要か
  • 依頼する業者が対象事業の登録事業者か
  • 予算の受付状況や申請期限に間に合うか

住宅省エネ2026キャンペーン公式サイト

補助対象リフォームMAPで屋根・天井断熱を確認する

静岡市の耐震補助は通常の屋根交換に一律で使えるわけではない

静岡市では、一定の条件を満たす木造住宅を対象とした耐震事業が実施されています。

2026年度の木造住宅耐震事業では、1981年5月31日以前に建築された木造住宅などが対象となり、耐震診断や補強計画に基づく工事であることが求められます。

耐震補強計画の中に、重い屋根から軽い屋根への変更が組み込まれる場合は、屋根の軽量化が耐震改修の一部として扱われる可能性があります。

ただし、「屋根を軽くすれば、どの住宅でも補助される」という制度ではありません。

対象住宅、耐震評点、補強計画、申請時期などの条件を満たす必要があります。

また、静岡市の制度では、工事を実施した後に申請しても補助を受けられません。

補助制度を使いたい方は、見積もりや契約を進める前に、静岡市や対応業者へ相談してください。

静岡市「木造住宅耐震事業」の最新情報を確認する

補助金で足場代が必ず無料になるわけではない

補助金を利用できたとしても、「足場代の項目だけが全額支給される」とは限りません。

対象工事ごとに補助額が決められている制度もあれば、工事費の一定割合を補助する制度もあります。

補助対象外の工事や、基準を超えた分は自己負担です。

そのため、「補助金を使えば足場代が無料になります」と契約を急がせる説明には注意してください。

利用できる制度名、対象工事、予定補助額、申請者、申請時期を書面で確認することが大切です。

自治体の補助金を使える場合があることを案内し、相談を促すスライド

あわせて読みたい:葺き替えとカバー工法の違い

既存の屋根材や下地の状態によっては、全面葺き替えではなく、既存屋根の上に新しい屋根材を重ねるカバー工法を選べる場合があります。

ただし、下地の腐食、雨漏り、屋根材の種類、建物への重量負担などによっては、カバー工法を選べません。

屋根の葺き替えとカバー工法はどっちが良い?費用・耐久・工期を比較

「足場代無料」の広告を見るときに確認したいこと

リフォームの広告では、「今なら足場代無料」「足場代を全額サービス」といった表現を見かけることがあります。

足場には、資材、運搬、組立て、解体、人件費などの実費がかかります。

そのため、見積書上で足場代が0円になっていても、工事全体から足場にかかる原価そのものが消えるわけではありません。

会社側が利益を削って値引きする場合もあれば、屋根工事、塗装工事、諸経費など、別の項目へ含めている場合もあります。

「足場代無料」という言葉だけで得かどうかを判断せず、最終的な工事総額と施工内容を比べましょう。

足場代無料の提案で確認したいポイント

  • 無料になる前の通常価格はいくらか
  • 他の工事項目の単価が相場より高くなっていないか
  • 必要な手すり、作業床、メッシュシートが含まれているか
  • 使用する屋根材や防水シートの製品名が明記されているか
  • 下地補修費を極端に少なく見積もっていないか
  • 契約後に追加費用が発生する条件が書かれているか
  • 値引き前ではなく、値引き後の総額で他社と比較したか

本当に大切なのは、どの項目が無料になったかではなく、必要な工事を適正な内容と総額で受けられるかどうかです。

信頼できる屋根業者を選ぶための見積書チェック

屋根葺き替えは、完成すると防水シートや下地の多くが見えなくなります。

そのため、価格だけでなく、工事前の診断、見積書の内容、施工中の記録、保証まで確認することが大切です。

足場だけでなく屋根工事の内訳も確認する

信頼できる見積書では、少なくとも次の内容がわかるようになっています。

  • 既存屋根材の撤去範囲
  • 撤去材の処分費
  • 下地合板の補修または増し張り
  • 使用する防水シートの種類
  • 新しい屋根材の商品名と施工面積
  • 棟板金、谷板金、雨押えなどの役物
  • 軒先やケラバ部分の施工内容
  • 足場面積と単価
  • 屋根足場の有無
  • 追加費用が発生する条件
  • 保証内容と保証期間

「屋根葺き替え一式」という記載だけでは、下地補修や防水シートがどこまで含まれているのかわかりません。

不明な項目は、契約前に遠慮なく質問してください。

相見積もりは同じ条件にそろえて比較する

アップリメイクでは、塗替えリフォームで後悔しないために、3社以上から見積もりを取ることをおすすめしています。

ただし、総額だけを並べても正しい比較にはなりません。

例えば、一方は高耐久の防水シートと下地補修を含み、もう一方は最低限の材料だけという場合、安い方が同じ工事とはいえないからです。

相見積もりでは、次の条件をそろえましょう。

  • 撤去する屋根の範囲
  • 下地補修の想定範囲
  • 防水シートの種類
  • 屋根材の商品と仕様
  • 足場とメッシュシートの仕様
  • 屋根足場の有無
  • 廃材処分費
  • 保証内容

条件が違う場合は、「なぜこの会社では必要で、別の会社では不要なのか」を確認すると、業者の診断力や説明力も見えてきます。

施工中の写真を残してくれるか確認する

屋根葺き替えでは、完成後に見えなくなる部分が多くあります。

既存屋根を撤去した後の下地、防水シートの施工、板金の納まり、屋根材の固定などを写真で残してもらえると安心です。

アップリメイクでは、施工中の工程を写真に収め、工事写真報告書としてご確認いただけるようにしています。

見た目がきれいに完成しているだけでなく、見えなくなる部分がどのように施工されたかを確認できることが重要だと考えているからです。

保証書の有無だけでなく保証条件も読む

「10年保証」と書かれていても、何が保証されるのかは会社によって異なります。

屋根材メーカーの商品保証なのか、施工会社による工事保証なのか、雨漏りを含むのか、免責事項は何かを確認しましょう。

部分補修、自然災害、建物の構造的な動き、他社が手を加えた場合などは、保証対象外になることがあります。

保証期間の長さだけでなく、保証書を書面でもらえるか、会社が将来も点検や修理に対応できる体制かを見ることも大切です。

施工事例とお客様の声を確認する

業者を比較するときは、施工実績の件数だけでなく、自分の家に近い屋根形状や工事内容の事例があるか確認しましょう。

施工前、施工中、施工後の写真が掲載されていると、工事の進め方もイメージしやすくなります。

株式会社アップリメイクの施工事例を見る

また、担当者の説明、職人の対応、工事中の配慮、完成後の対応については、実際に工事を依頼した方の声が参考になります。

株式会社アップリメイクのお客様の声を見る

契約前に業者へ聞いておきたい質問

見積書を受け取ったら、次の質問をしてみてください。

  • この家の足場面積は何平方メートルですか?
  • メッシュシートと昇降設備は足場代に含まれていますか?
  • 本足場を使う部分と、使えない部分はありますか?
  • 屋根足場は必要ですか?
  • 近隣との境界が狭い部分は、どのように足場を組みますか?
  • 足場組立て後の点検は誰が行いますか?
  • 台風や強風が予想される場合は、どのように対応しますか?
  • 下地が想定以上に傷んでいた場合、追加費用はいくらですか?
  • 施工中の写真は見せてもらえますか?
  • 保証の対象と対象外を教えてください。

信頼できる業者であれば、専門用語だけで押し切らず、写真、図面、数量などを使って説明してくれるはずです。

質問したときに嫌な顔をする、回答が毎回変わる、今日中の契約を強く迫るといった場合は、いったん持ち帰って検討しましょう。

屋根葺き替えの足場に関するよくある質問

Q1. 足場代を抑えるため、自分で足場を組むことはできますか?

A. 屋根葺き替えに使用する足場を、施主様自身で組み立てることはおすすめできません。

足場は、部材を並べて固定すれば完成するものではなく、地盤、建物形状、荷重、壁つなぎ、手すり、作業床などを考えて組み立てる必要があります。

つり足場、張出し足場、高さ5メートル以上の足場の組立て・解体・変更作業では、資格を有する足場の組立て等作業主任者の選任が必要です。

また、高さ5メートル未満であっても、組立て作業を安全に行うための知識や教育が必要になります。

部材の購入やレンタル、運搬、保管まで考えると、費用面でも専門業者へ依頼した方が現実的です。

Q2. 平屋の屋根葺き替えでも足場は必要ですか?

A. 平屋でも、全面的な葺き替えでは足場が必要になるのが一般的です。

平屋の軒先でも高さ2メートルを超えることが多く、屋根面には傾斜があります。

屋根材の撤去、新しい資材の荷揚げ、軒先での作業、落下物対策を考えると、はしごだけで安全に工事するのは困難です。

ただし、地面から作業できる低い部分の補修などでは、別の方法を選べる可能性があります。

Q3. 庭が狭く、隣家との間隔がほとんどなくても足場を組めますか?

A. 建物形状や障害物によりますが、狭い敷地でも足場を組めるケースはあります。

ただし、必要な幅を確保できない部分では、本足場以外の構造や特殊な組み方を検討することがあります。

隣地へ足場や作業員が入らなければ施工できない場合は、所有者の承諾が必要です。

業者任せにして無断で隣地へ入るのではなく、工事内容、期間、養生、万一の対応を事前に説明しましょう。

アップリメイクでは、必要に応じてご近隣への説明もサポートしています。

Q4. 台風で足場が倒れる心配はありませんか?

A. 適切に設計・施工・管理された足場であれば、通常時に簡単に倒れるものではありません。

足場は、壁つなぎなどによって建物と固定し、倒壊や揺れを防ぎます。

ただし、メッシュシートを張ったまま強風を受けると、足場に大きな風圧がかかります。

台風や強風が予想される場合は、シートを畳む、固定状態を点検する、飛散物を撤去するなどの養生が必要です。

契約前に、悪天候時の連絡体制と対応方法を確認しておくと安心です。

Q5. 瓦数枚の交換など、小さな修理でも足場は必要ですか?

A. 作業範囲、屋根の高さ、勾配、作業時間、周辺環境によって判断が変わります。

瓦数枚の差し替え、雨樋の部分補修、棟板金の一部点検などでは、高所作業車、専用のはしご、安全器具などで対応できることがあります。

一方、屋根材を広範囲に撤去する工事や、軒先で長時間作業する工事では、部分工事であっても足場が必要になる場合があります。

「工事金額が小さいから足場不要」とは限りません。

安全な方法と足場代を含めた総額を比較して判断しましょう。

Q6. 足場を組むと屋根葺き替えの工期は長くなりますか?

A. 足場の組立てと解体に一定の時間は必要ですが、足場があることで屋根工事そのものを安全かつ効率的に進めやすくなります。

資材の上げ下ろし、職人の移動、廃材の搬出がスムーズになるため、足場を省けば工事全体が早くなるとは限りません。

天候、屋根面積、下地の傷み、屋根材の種類によって工期は変わるため、見積書とあわせて工程表も確認してください。

Q7. 他社の足場見積もりが適正かどうかだけ相談できますか?

A. はい。見積もり内容の確認や、屋根の状態を知るためのご相談だけでも大丈夫です。

足場代は、建物の高さ、外周、敷地条件、屋根勾配によって変わるため、金額だけでなく、現地の条件と施工内容をあわせて確認します。

まだ工事を依頼する会社を決めていない段階でも、疑問点をそのままにせず、専門業者へ確認してみてください。

まとめ:足場は屋根葺き替えの安全と品質を支える必要経費

一般的な戸建て住宅の屋根を全面的に葺き替える場合、固定足場は職人が屋根へ上るためだけの設備ではありません。

墜落を防ぎ、撤去材や新しい屋根材を安全に運び、防水シートや板金を正確に施工し、落下物や粉じんから周囲を守るための設備です。

法律上は、作業床の設置が困難な場合に別の墜落防止措置を取ることも認められています。

ただし、広い屋根面で重量物を扱う全面葺き替えでは、はしごやロープだけで同じ安全性と施工品質を確保するのは難しく、固定足場を設けるのが現実的な選択です。

一般的な住宅の足場代は15万円~30万円程度が一つの目安ですが、3階建て、狭小地、急勾配、道路条件などによって金額は変わります。

見積書では、総額だけでなく、足場面積、単価、メッシュシート、昇降設備、屋根足場、追加費用の条件を確認してください。

足場代の負担を抑えたい場合は、安全設備を省くのではなく、外壁塗装、雨樋、破風板など、近い時期に必要となる工事がないかを確認しましょう。

一度の足場を複数の工事で共用できれば、将来もう一度足場を組む負担を減らせる可能性があります。

ただし、まだ傷んでいない部分まで無理に工事する必要はありません。

大切なのは、屋根だけを見るのではなく、外壁、雨樋、付帯部を含めて建物全体を診断し、今必要な工事と将来でよい工事を分けることです。

アップリメイクは、1973年の創業以来、静岡で屋根・外壁塗装リフォームに携わってきました。

施工実績は6,000件以上となっています(2026年4月末時点)。

30倍スコープや高所カメラなどを使って建物の状態を確認し、工事が必要な理由だけでなく、まだ工事をしなくてもよい部分も含めてわかりやすくお伝えします。

また、見積書では、工事内容、数量、材料、施工方法、保証について確認できる形でご説明します。

「確かな足場と技術で、ご家族が安心して暮らせるお家を守ります」というメッセージと住宅のイメージ画像

「うちの屋根には、どのような足場が必要なのかな」

「他社からもらった足場代は適正なのかな」

「外壁塗装や雨樋工事も一緒に行った方がいいのかな」

このような疑問がありましたら、工事を決める前の段階でもお気軽にご相談ください。

まずは現在の屋根と外壁の状態を知り、必要な工事、急がなくてもよい工事、将来まとめた方がよい工事を確認するところから始めましょう。

診断や見積もりを受けたからといって、すぐに契約する必要はありません。

他社の見積もりと比較するための判断材料としてご利用いただいても大丈夫です。

足場は、工事後に形として残るものではありません。

それでも、職人が安全に働き、屋根の防水性能を丁寧に仕上げ、あなたとご近所の暮らしを守るためには欠かせない存在です。

目先の金額だけでなく、工事後10年、20年と安心して暮らすための安全設備として、必要性と見積もり内容をしっかり確認してくださいね。

※足場代、屋根工事費用、補助制度の対象可否は、建物の形状、屋根材、勾配、敷地条件、施工時期などによって異なります。

※補助金や助成金は、申請期限前であっても予算上限に達すると受付を終了する場合があります。必ず契約・着工前に、国や自治体の公式情報と施工業者へご確認ください。

記事をここまでお読みいただいた方へ

ご自宅の外壁や屋根について、少しでも気になることがあればお気軽にご相談ください。
「まだ工事するか決めていない」という段階でも大丈夫です。
※アパート・マンション工事も大歓迎

📞 お電話の際は

「斎藤社長のブログを見ました!」
とお伝えください。

普段から精一杯頑張っていますが、ブログをご覧いただいた方には、
いつも以上にお値段を勉強させていただきます。
そのひと言で、私・斎藤直樹が本領発揮。ご納得いただけるご提案を全力でお届けします
※施工実績6,000件突破!

【駿河店】

フリーダイヤル:
0800-100-1641

代表TEL:
054-285-1641

営業時間 9:00~18:00/年中無休

【葵店】

フリーダイヤル:
0800-111-1641

代表TEL:
054-262-1641

営業時間 9:00~18:00/年中無休

✉ メールでのお問い合わせも歓迎です

メールでのお問い合わせは、そのままフォームよりお送りいただいて大丈夫です。
診断・お見積りは無料。相見積もりのご相談も歓迎しております。

※ まだ工事をするか決めていない方も大歓迎です。
※ ご希望がない限り、しつこい営業はいたしません。

  • この記事を書いた人

齋藤直樹

(株)アップリメイク代表取締役で元職人、塗装という仕事が大好きです。人生の大きな挫折と数多くの出会いを経て今は大好きな地元・静岡で、お客様の笑顔のために仕事ができることに何よりの誇りを感じています。

▼保有資格▼
1級建築塗装技能士・2級建築施工管理技士・有機溶剤作業主任者・高所作業主任者・2級カラーコーディネーター・光触媒施工技能士・乙4類危険物取扱者・ゴンドラ特別教育・職長・安全衛生責任者・第2種酸素欠乏危険作業主任者・宅地建物取引主任者・2級ファイナンシャルプランニング技能士・AFP