スレート屋根の葺き替え相場と時期:工事工程・注意点(アスベストも解説)

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こんにちは、株式会社アップリメイク代表取締役の齋藤直樹です。

日本の住宅街を歩くと、最も頻繁に目に触れるのが「スレート屋根」です。

カラーベストやコロニアルという名称でも親しまれていますが、この屋根材は軽量で耐震性に優れ、デザインも豊富なため、1970年代から現在に至るまで注文住宅の主役として君臨してきました。

しかし、新築から15年、20年と時を刻むなかで、多くのお客様から「いつ、どのようなタイミングで葺き替えればいいのか」「塗装で済むのか、それとも大掛かりな葺き替えが必要なのか」という切実なご相談をいただきます。

屋根は、文字通り「家を守る要」です。

雨風や強烈な紫外線、時には雪の重みからご家族を守る盾としての役割を果たしていますが、その一方で、劣化が進んでも地上からは気づきにくいというリスクを孕んでいます。

気づいた時には雨漏りが進行し、家を支える大切な柱や梁が腐食していた……という悲劇を、私は職人時代から数多く見てきました。

この記事では、私が30年以上の現場経験と、5,096件を超える施工実績から培った専門知識のすべてを注ぎ込み、スレート屋根の葺き替え相場、時期、そして工事の全工程について徹底的に解説します。

この記事を読み終える頃には、あなたの住まいを資産として守り続けるための最善の選択ができるようになっているはずです。

記事のポイント

  • スレートの製造年代による寿命とアスベストの問題
  • 劣化症状から判断する最適なメンテナンスのタイミング
  • 坪数別の具体的な費用相場と見積書を読み解くポイント
  • 工事の流れと失敗しないための優良業者の選び方

スレート屋根の寿命とアスベスト世代の分類

スレート屋根のメンテナンスを検討する際、まず何よりも先にご確認いただきたいのが、ご自宅が「いつ建てられたか」という点です。

実はスレート材の寿命やメンテナンスの可否は、その製造年代によって大きく3つの世代に分かれます。

これは単なる技術の進歩だけでなく、2004年に施行されたアスベスト(石綿)の原則禁止という日本の法規制が深く関わっているからです。

ご自身の屋根がどの世代に属するかを知ることは、将来の予算計画を立てる上で最も重要な第一歩となります。

アスベスト規制による世代別の耐用年数

まず、1990年代後半以前に製造された「第一世代」のスレートについて詳しく見ていきましょう。

この時代の製品には、セメントを補強するためにアスベストが含まれていました。

アスベストは「魔法の素材」と呼ばれたほど、耐火性、断熱性、そして何より物理的な「強さ」に優れていました。

そのため、第一世代のスレートは非常に頑丈で、適切に手入れをすれば30年〜40年という長寿命を全うすることができます。

しかし、葺き替えにおいては、アスベストが飛散しないよう「特別管理産業廃棄物」としての厳格な処分が義務付けられており、撤去費用が高額になるという大きなデメリットを抱えています。

次に、最も注意を払わなければならないのが、1990年代後半から2008年頃までに製造された「第二世代」のスレートです。

これは、アスベストの使用が規制される過程で、メーカー各社がアスベストを使わない「ノンアスベスト製品」として急いで開発した過渡期の製品です。

代表的なものに、ケイミュー社(当時はクボタ)の「パミール」や「コロニアルNEO」などがあります。

これらの製品は、アスベストに代わる補強繊維の技術が未熟だったため、致命的な強度不足を露呈してしまいました。

わずか築10年程度で、屋根材の先端がミルフィーユのようにポロポロと剥がれ落ちる「層状剥離」や、無数のひび割れが発生するのが特徴です。

この第二世代のスレートは、どんなに高級な塗料で塗装しても、土台となる材料そのものが崩れてしまうため、塗装メンテナンス自体が無意味となってしまいます。

そして、2008年以降から現在まで主流となっているのが「第三世代」の高耐久ノンアスベストスレートです。

これらは長年の研究によって強度が大幅に改善されており、さらに「グラッサコート」などの無機塗料を表面に使用することで、30年以上も美観と機能を維持できる製品が標準的になっています。

現在の注文住宅であれば、この第三世代が採用されていることが多く、10年から15年周期の適切な塗装を行うことで、非常に高いコストパフォーマンスを発揮します。

このように、ご自宅のスレートがどの世代に属するかによって、リフォームの提案内容は「塗装」から「葺き替え」まで180度変わってしまいます。

ご自身での判断が難しい場合は、私たちが図面や現地診断を通じて、材料の型番まで徹底的にお調べいたします。

もしご自宅が1990年代後半から2000年代前半に建てられ、屋根に「パミール」などの第二世代スレートが使われている場合、表面の塗装メンテナンスは絶対に避けてください。

たとえ高価な無機塗料を塗ったとしても、材料そのものが剥離して一緒に剥がれ落ちてしまいます。

この場合は、大切な住まいの資産価値を守るためにも最優先で計画する必要があります。

葺き替え時期を判断する劣化サインと築年数

「うちはまだ雨漏りしていないから、屋根のことは後回しでいいだろう」というお考えは、非常に危険なリスクを孕んでいます。

なぜなら、雨漏りが室内にまで到達したときには、すでに屋根の下地である「野地板」が湿気を吸い込み、腐食やシロアリの被害を誘発していることがほとんどだからです。

スレート屋根の真の寿命を判断するには、目に見える屋根材の傷みだけでなく、その下に隠れている「ルーフィング(防水シート)」の状態を推察しなければなりません。

ここでは、現場のプロが診断時に「これはもう葺き替えの時期だ」と判断する、決定的なサインについて詳しく解説します。

屋根のひび割れ、反り、苔の発生といった、葺き替えを検討すべき劣化症状のイラスト。

塗装か葺き替えかを見極める症状別の判断基準

スレート屋根のメンテナンス時期を判断する際、私たちは「3つの軸」で総合的に評価を下します。

それは「築年数(下地の経年変化)」「視覚的な劣化サイン」「過去の雨漏り履歴」です。

まず築年数ですが、たとえ10年ごとに綺麗に塗装を繰り返していても、屋根の下にある防水シート(ルーフィング)は約20年〜25年で寿命を迎えます。

シートが経年劣化で硬くなり、パリパリと割れやすくなった状態で、強風や大雨が重なると一気に浸水が始まります。

したがって、築25年〜30年が経過しているお住まいは、表面の状態に関わらず「葺き替え」の検討が必要な時期と言えます。

次に、私たちが実際に屋根に登った際にチェックする深刻な視覚的サインを挙げます。

一つは「広範囲にわたるひび割れと欠損」です。

一箇所や二箇所のヒビであれば部分補修も可能ですが、屋根全体のスレートが脆くなり、至る所にヒビが入っている場合は、セメントの成分が抜けきって防水機能が消失している証拠です。

二つ目は「反り・浮き」です。

スレートが水を吸い込み、日差しで乾燥する工程を長年繰り返すと、材料自体に歪みが生じ、端が反り上がります。

この反りによって生じた隙間に、強風を伴う雨が押し込まれると、下地の防水シートに直接的な負担をかけ続け、雨漏りの最短ルートとなってしまいます。

三つ目は「コケや藻の広範な定着」です。

「単なる汚れだろう」と思われるかもしれませんが、植物の根は常に湿気を保持し、スレートの内部にまで浸透して劣化を加速させます。

そして、最も深刻なのが「棟板金(むねばんきん)の浮きや錆」です。

屋根の頂上にある板金の釘が浮いている場合、そこから雨水が直接家の骨組みに侵入するため、早急な対応が求められます。

塗装、カバー工法、葺き替えの3つのメンテナンス手法を、症状の目安と推奨度で比較した表

屋根の状態を正確に把握するためには、ルーフィングの状態や野地板の健全性を確認することが欠かせません。詳細は以下の記事も参考にしてください。

屋根葺き替えで野地板・下地交換は必要?ルーフィングまで含めた注意点

◆斎藤のワンポイントアドバイス

私は現場でよく「屋根は人間で言えば皮膚、防水シートは血管や筋肉」と例えます。

お化粧(塗装)を綺麗に施すことも重要ですが、中身(防水シートや野地板)がボロボロになっては元も子もありません。

築25年を過ぎたなら、表面の美しさに惑わされず、一度プロによる精密な「健康診断」を受けることを強くお勧めします。

アップリメイクでは30倍スコープやドローンを用いて、お客様が直接見ることができない箇所の「真実」を余すことなくお伝えしています。

スレート屋根の葺き替え費用相場と内訳

お客様がリフォームを検討する際、最も大きなハードルとなるのが「費用」に関する不安でしょう。

スレート屋根の葺き替え工事は、外壁塗装と比較しても関わる職人の数や工程が多く、廃材の処分費用なども発生するため、どうしても金額は高くなりがちです。

しかし、2025年以降の建築業界は、2024年問題に伴う人件費や物流費の上昇に加え、資材価格の安定的な高騰が続いています。

古い情報を鵜呑みにして予算を立てると、実際の見積もりとのギャップに驚いてしまうかもしれません。

ここでは、今の市場に基づいた「最新のリアルな相場」と、その内訳を詳しく解説します。

30坪から50坪の家を対象とした、無駄のない適正な費用計画と最適な施工時期に関する案内

30坪から50坪の坪数別費用シミュレーション

「屋根 葺き替え スレート 費用」を算出する上で基本となるのは、平米(㎡)あたりの単価です。

一般的な30坪の住宅(屋根面積約100㎡)で、既存スレートの撤去から新しいスレートの設置までを行う場合、総額の相場は100万円〜220万円程度(税込)となります。

この金額に大きな幅があるのは、足場の組みやすさや屋根の形状、そして何より「どのグレードの屋根材を新しく採用するか」によって変動するからです。

延床面積 屋根面積(目安) 費用目安(税込) 主な内訳
20坪 60〜80㎡ 80万円〜150万円 足場・撤去・施工込
30坪 90〜110㎡ 100万円〜220万円 日本の標準的な戸建相場
40坪 120〜140㎡ 150万円〜280万円 形状が複雑な場合は加算
50坪 150〜170㎡ 200万円〜350万円 足場面積の増大に伴う費用増

さらに詳しく項目別の内訳を紐解くと、以下のようになります。

  • 仮設足場費用:15万円〜30万円。安全な作業と飛散防止のために不可欠です。
  • 既存屋根撤去・処分費:20万円〜40万円。スレートの処分は産業廃棄物として年々高騰しています。
  • 野地板増し張り(12mm厚):20万円〜35万円。釘の保持力を確保するために絶対に必要な工程です。
  • ルーフィング(防水シート)施工:8万円〜15万円。高品質な改質アスファルト系を推奨します。
  • 新規スレート施工(材料込):60万円〜90万円。採用する材料(クァッドやグラッサ等)で前後します。

屋根の平米単価は約15,000円(税別)程度を一つの指標とすることが、予算計画を立てる上での現実的なラインとなります。

また、寄棟(よせむね)屋根などの複雑な形状や、屋根足場が必要となる6寸以上の急勾配、あるいは3階建ての住宅などは、作業の難易度や資材の増加により、上記の相場からさらに20%〜30%の加算が見込まれることを念頭に置いておいてください。

アスベスト含有による撤去費用の増加リスク

2004年以前に建築された住宅において、相場を大きく左右する最大の要因が、アスベストの処分費用です。

かつてのアスベスト含有スレートは非常に頑丈でしたが、現在では健康被害を及ぼす可能性のある物質として、法的に厳格な管理が義務付けられています。

2025年現在、工事前には石綿含有の有無に関する事前調査(5万円〜10万円程度)を行い、一定規模以上の工事では自治体への電子報告が必須となっています。

実際の撤去作業においても、アスベストが飛散しないよう「湿潤化(水を撒きながらの作業)」や、機械を使わず1枚ずつ丁寧に取り外す手作業が求められます。

処分費用そのものも、石綿含有廃棄物は「特別管理産業廃棄物」として扱われ、1立方メートルあたり4万円〜7万円ほど必要となります。これは通常の瓦やゴミの3倍以上のコストです。

結果として、アスベストが含まれているだけで、工事総額は30万円から50万円ほど上乗せされるのが、業界の常識となっています。

もし相場を無視して極端に安い見積もりを出す業者がいた場合、適正な処分を行わずに不法投棄をする、あるいは作業員の安全を守っていないリスクがあるため、絶対に避けてください。

不適切な工事はお施主様自身の責任も問われかねません。私たちはコンプライアンスを第一に考え、安全で誠実な工事を徹底しています。

スレート屋根の葺き替え工事における全工程

屋根の葺き替え工事が始まると、ご自宅の周囲に足場が組まれ、普段とは違う不便な生活が一定期間続きます。

「どんな作業をしているのか分からない」「いつになったら終わるのか」という不安を解消するために、ここでは標準的な工程を時系列で詳しく解説します。

工事期間は天候に恵まれても実働で12日から20日ほど見ておくのが安全です。

屋根を剥がした状態で大雨に降られるのが施工における最大の懸念点ですので、プロの業者は常に週間天気予報と睨めっこしながら、慎重にスケジュールを組みます。

1.検査、2.足場組み立て、3.撤去と新設という、屋根工事の主要な3ステップの流れ

足場設置から完工までのスケジュール詳細

工事の全容は以下の7段階で進行します。

  1. 仮設足場の設置(1日):安全にキッチリした作業を行うための土台です。飛散防止ネットの設置まで含め丁寧に行います。
  2. 既存屋根材の撤去(1〜2日):棟板金からスレートまで1枚ずつ剥がします。この工程が最も騒音と粉塵が発生します。
  3. 野地板の増し張り(1〜2日):古い下地の上に、新しい12mm厚の構造用合板を重ね張りします。これで釘の保持力が復活します。
  4. 防水シート(ルーフィング)の施工(1日):屋根の二次防水の要です。軒先から棟に向かって丁寧に敷き詰めます。
  5. 新規スレートの設置(5〜9日):1枚ずつ正確に固定します。打ち込みが深すぎると材料を割り、浅すぎると雨水の道を作ってしまう職人の腕の見せ所です。
  6. 棟板金・役物の取り付け(1日):頂上部や壁との接合部に板金を施し、シーリングで雨を完全にシャットアウトします。
  7. 足場解体・最終清掃(1日):全体の仕上がりを社内検査し、敷地内をピカピカに清掃して完工となります。

撤去から防水シートの施工までをいかに迅速かつ確実に行うかが、工事成功の鍵となります。

特に下地の防水シートが施工されてしまえば、ひとまず雨が降っても家の中が濡れる心配はなくなります。そのため、私たちはこの工程を最優先で進めるよう、現場管理を徹底しています。

足場の重要性や詳細な費用相場については、以下の記事でも詳しく解説しています。

屋根葺き替えの足場は必要?足場代の目安と「足場なし」のリスク

葺き替えとカバー工法の違いと最適な選択基準

屋根リフォームの提案を受ける際、多くの場合「カバー工法(重ね葺き)」という選択肢が提示されます。

カバー工法は、今の屋根をそのままに、上からガルバリウム鋼板などの新しい屋根を被せる手法です。

既存の屋根を撤去しないため、アスベストの処分費用がかからず、工期も短縮できるため、初期費用を30万円〜60万円ほど抑えることが可能です。

しかし、安易に初期費用の安さだけでカバー工法を選ぶのは、非常に大きなリスクを伴う場合があります。

カバー工法の最大の欠点は、下地である野地板の状態を一切確認できないまま、新しい屋根で蓋をしてしまうことです。

もし野地板がすでに湿気を吸って腐食が始まっていたり、シロアリの被害があった場合、カバー工法で密閉することで腐朽が一気に加速し、数年後に屋根全体の強度が失われる大惨事になりかねません。

また、屋根が二重になることで建物全体の重量が約1.5倍から2倍程度重くなります。耐震性能に余裕がない古い木造住宅の場合、地震時の揺れが大きくなるリスクも考慮しなければなりません。

一方、葺き替えはすべての懸念事項を解決できる「究極のメンテナンス」です。

下地を完全に刷新し、アスベストという負の遺産を家から完全に取り除き、さらに軽量な最新の屋根材に変更することで、耐震性能も向上させることができます。

築30年を超えている、あるいは一度でも雨漏りしたことがあるお住まいなら、迷わず「葺き替え」を選ぶことが、家という資産の価値を次世代まで守る最善の道だと私は断言します。

カバー工法で使用する屋根材の選び方については、以下の記事も参考にしてください。

屋根カバー工法の屋根材(素材)と種類:選び方とおすすめ組み合わせ

DIY補修のリスクと専門家が推奨しない理由

高所作業による転落の危険や、誤った処置による雨漏り悪化のリスクを警告する画像

最近では動画サイトなどで「屋根のひび割れを自分で直す方法」といった情報が簡単に手に入るようになりました。

しかし、職人として数多くの現場を見てきた私から言わせていただければ、スレート屋根のDIY補修は、絶対におすすめしません。

「節約のつもりが、取り返しのつかない高額な被害に繋がった」という事例を、私は何度も目にしてきたからです。その理由は大きく分けて3つあります。

一つ目は、何よりも「命に関わる危険性」です。

2階建ての屋根の高さは地上から約6メートル以上あります。屋根の上は想像以上に滑りやすく、特に水分を含んだコケが発生しているスレートは、氷の上のように滑ります。

プロの職人は専用の滑り止め靴を履き、法的に定められた足場がある環境で細心の注意を払って作業しますが、不慣れな方が梯子一本で登るのはあまりにも無謀な行為です。

二つ目は「雨漏りを自ら誘発する物理的なトラップ」です。

スレート屋根には、雨水を逃がすための数ミリの「隙間」が計算されて設計されています。DIYでひび割れをコーキングでベタベタに塞いだり、知識のない塗装でこの隙間を埋めてしまうと、「毛細管現象」が発生します。

良かれと思って行った補修が水の逃げ道を奪い、逆に水分を屋根裏へと吸い上げてしまうのです。その結果、数カ月後には下地が全滅するという最悪のシナリオが待っています。

三つ目は「アスベスト飛散のリスク」です。

古いスレートをDIYで削ったり割ったりすると、目に見えない有害な繊維が飛散し、ご家族だけでなく近隣住民の健康まで脅かすことになります。これは法的な問題や深刻な近隣トラブルにも発展し得ます。

屋根のメンテナンスは「見える化」された点検まではDIYの範囲とし、実際の施工は必ず専門知識とライセンスを持つプロに任せてください。それが結局、一番安全で安上がりな選択です。

失敗しない優良業者の選び方と見積書の見方

屋根工事を依頼する際、誰もが「適正価格で、丁寧な工事をしてくれる業者」を探しているはずです。

しかし、この業界には残念ながら悪徳業者や、知識不足のまま高額な契約を迫る業者も存在します。

特に注意すべきは「訪問販売」です。「近くで工事をしていたらお宅の屋根が浮いているのが見えたので、点検させてほしい」という言葉は、彼らの常套句です。決してその場で契約してはいけません。

優良業者を見極めるポイントは3つ。第一に、「詳細な写真による事前診断」です。

ドローンや高所カメラ、あるいは30倍のマイクロスコープを用いて、お施主様が見えない部分をすべて可視化してくれるかを確認してください。根拠のない不安を煽るだけの業者には注意が必要です。

第二に、「見積書の透明性」です。「屋根工事一式」という大雑把な記載ではなく、各工程の面積(㎡)と単価が明記されているか。使用する屋根材の商品名や、防水シートのグレードまで具体的に書かれているか。これが信頼の証です。

第三に、「アフターフォローと保証内容」です。工事が終わってからが本当のお付き合いの始まりです。書面による工事保証書を発行し、数年ごとの定期点検を約束してくれる業者を選んでください。地元に根付いた専門店こそが、最大の安心に繋がります。

中間マージンのない自社施工店を選ぶメリット

多くの方は、有名なハウスメーカーや全国展開の大手リフォーム会社に頼むのが一番安心だと考えます。

確かにブランド力はありますが、彼ら自身が屋根工事を直接行うわけではありません。実際の作業は、地元の塗装店や板金屋に外注されます。

その際、20%〜30%の中間マージンが発生します。つまり、100万円の工事を頼んでも、現場で汗を流す職人の手元には70万円分しか予算が回らないということです。

これでは、最高級の材料を使ったり、手間をかけた丁寧な下地処理を行ったりすることは困難です。

私たちのような「自社職人を抱える専門店(職人直営店)」は、この無駄なマージンを一切カットできます。

カットした分を安くするだけでなく、その予算をより耐久性の高い材料の選定や、時間をかけた念入りな施工に充てることができます。

同じ予算を出すのであれば、実際に手を動かす職人が直接責任を持って請け負う店に依頼する。これが、最も賢く、かつ高品質な仕上がりを手に入れるための唯一の近道です。私たちは「職人直営」だからこそ実現できる、日本一の施工品質を追求しています。

アップリメイクは1973年創業。亡き父から受け継いだ「お客様の幸せを第一に施工品質を考える」という理念を今も貫いています。

大企業のような派手な宣伝はできませんが、現場を知り尽くした一級塗装技能士たちが、あなたの住まいを我が家のように想って、心を込めて施工いたします。

補助金や助成金・火災保険を賢く活用する方法

葺き替え工事のような高額なリフォームを検討する際、公的な支援制度を使わない手はありません。

賢く制度を利用すれば、自己負担額を数十万円単位で減らすことも可能です。

2025年以降、静岡市をはじめ多くの自治体では「木造住宅耐震補強助成金」や「省エネ改修助成金」を実施しています。

特に重い既存の屋根を撤去し、最新の軽量スレートや金属屋根に葺き替えることで建物の耐震性能が向上すると認められれば、最大100万円単位の補助が出ることもあります。

ただし、これらの補助金は「工事着工前」の申請が絶対条件であることがほとんどです。着工してからの申請は一切受理されませんので、必ず見積もり段階で業者に相談してください。

また、台風や突風、雹(ひょう)などの自然災害によって屋根が破損した場合は、加入されている火災保険の「風災補償」が適用される可能性があります。

正当な被害があれば修理費用の一部が補填されます。注意したいのは、「火災保険を使えば無料で屋根が直せる」と強引に勧誘するトラブルです。

保険金の支払いを決定するのは保険会社であり、業者ではありません。また、経年劣化によるひび割れは保険の対象外です。

信頼できる業者であれば、被害箇所の写真を適正に撮影し、申請のアドバイスをしてくれます。正しい制度活用で、賢くお住まいをリフレッシュしましょう。私たちはファイナンシャルプランナーの資格も持ち、長期的なマネープランに基づいたご提案を行っています。

専門家による正確な点検が、家族の資産を守るために重要であることを伝えるメッセージ画像

スレート屋根の葺き替えに関するよくある質問(FAQ)

Q1. スレート屋根の葺き替えは何日くらいかかりますか?

A. 一般的な30坪程度の住宅で、実働12日〜20日程度です。

工程には足場の設置、解体、下地の調整(野地板張り)、防水シート施工、そして新しいスレートの設置が含まれます。

天候の影響を非常に受けやすいため、雨天順延を考慮すると全体で約3週間ほど期間を見ておくと安心です。

私たちは予備日を含めた丁寧な工程表を作成し、お渡ししています。

Q2. アスベストが含まれているか自分で見分ける方法はありますか?

A. 2004年以前に建築されたお住まいで、一度も葺き替えをしていない場合は、ほぼ間違いなくアスベストが含まれています。

建築時の設計図面や仕様書に「コロニアル」「カラーベスト」などの記載があればすぐに特定できます。

一般の方が屋根に登って調べるのは大変危険ですので、無料で図面診断や現地調査を承っております。

まずは書類を確認してみてください。

Q3. 工事期間中、家の中で普通に生活できますか?

A. はい、普段通り生活していただけます。

水、ガス、電気なども通常通りお使いいただけます。

ただし、既存屋根を剥がす数日間は激しい騒音と振動、多少の埃が発生します。

また、足場があるため洗濯物を外に干せなかったり、窓の開閉が制限されたりといった不便は生じます。

私たちは近隣様へのご挨拶も含め、生活への影響を最小限にするための配慮を徹底しています。

Q4. 葺き替えとカバー工法、結局どっちがおすすめですか?

A. お住まいの状況と今後の居住計画によります。

「あと10年ほど持たせたい」という売却や建替えの予定があるなら、コストが安いカバー工法が向いています。

しかし、「これからも20年、30年とこの家で家族と過ごしたい」と考えるなら、下地から刷新しアスベストも完全除去できる葺き替えが圧倒的にお勧めです。

長い目で見れば、メンテナンス回数が減る葺き替えが最もトータルコストを抑えます。

まとめ:資産価値を守る長期的な修繕計画

スレート屋根の葺き替えは、人生の中でもそう何度も経験するものではありません。

だからこそ、「とりあえず安ければいい」という場当たり的な対応ではなく、20年、30年というスパンで考えた「大切な投資」として捉えていただきたいのです。

家は人が寄り添い支えあう場所であり、大切な場所。その家を長く守ることは、そこに住むご家族の未来を守ることに他なりません。

適切な時期に、確かな技術を持つパートナーと共に屋根をリフレッシュすることは、建物の安全性を高めるだけでなく、資産価値を末永く維持することにも直結します。

2025年、建築業界を取り巻くコストは刻一刻と変化しています。大切なのは、インターネット上の断片的な情報を鵜呑みにせず、現場の真実を知るプロの目を取り入れることです。

私たちアップリメイクは、1973年の創業以来、静岡の地に根差し、5,096軒以上のお住まいと誠実に向き合ってきました。地元密着だからこそ、不誠実なことは絶対にできません。

どんな些細な不安でも構いません。まずはプロによる無料診断で、あなたの住まいの「今」を正しく把握することから始めてみませんか?無理な契約は一切いたしません。

職人の誇りにかけて、お客様にとって最善の答えを共に見つけ出すことをお約束いたします。

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  • この記事を書いた人

齋藤直樹

(株)アップリメイク代表取締役で元職人、塗装という仕事が大好きです。人生の大きな挫折と数多くの出会いを経て今は大好きな地元・静岡で、お客様の笑顔のために仕事ができることに何よりの誇りを感じています。

▼保有資格▼
1級建築塗装技能士・2級建築施工管理技士・有機溶剤作業主任者・高所作業主任者・2級カラーコーディネーター・光触媒施工技能士・乙4類危険物取扱者・ゴンドラ特別教育・職長・安全衛生責任者・第2種酸素欠乏危険作業主任者・宅地建物取引主任者・2級ファイナンシャルプランニング技能士・AFP