こんにちは、株式会社アップリメイク代表取締役の斎藤直樹です。
私は塗装職人としてキャリアをスタートし、1973年に父が創業したこの会社を受け継いで以来、生まれ育ったここ静岡の地で、お客様の大切な建物を守るお手伝いをさせていただいております。
アパートを経営されているオーナー様の中には、「最近、空室が目立つようになった…」「古びた外観のせいで、資産価値が下がっていないか心配だ」といったお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
アパートの外観をおしゃれにリニューアルしたい、でも塗装にかかる費用やその相場が分からず、一歩を踏み出せないでいるかもしれませんね。また、外壁塗装期間中の入居者様への影響、例えば塗料の臭いや工事によるストレス、最悪の場合の苦情などを考えると、不安は尽きないことでしょう。
さらに、工事費用を助成金で賄えないか、あるいは経費として計上する際の減価償却年数はどうなるのか、といった税務上の疑問もお持ちだと思います。特に、外観の印象を大きく左右する色の選び方には、頭を悩ませていることと存じます。
この記事では、そうしたアパートオーナー様のあらゆる疑問や不安を解消するため、外壁塗装の専門家である私の視点から、費用に関する情報はもちろん、おしゃれな外観を実現するためのポイント、そして工事を成功させるための注意点まで、全ての情報を網羅的に解説していきます。
この記事を最後までお読みいただければ、きっと安心してアパート塗装の計画を進められるはずです。
この記事でわかること
- アパートの塗装にかかる費用相場と詳しい内訳
- 入居率アップに繋がるおしゃれな色の選び方
- 工事中のトラブルを回避するための具体的な注意点
- 費用を抑える助成金の活用法や経費計上の知識
アパートの外観をおしゃれにする塗装の費用ガイド
- 外壁塗装のリアルな費用相場
- 減価償却年数と経費計上のポイント
- 助成金を活用して費用を抑える
- おしゃれな外観にする人気の色
- 外壁塗装期間の目安と工事の流れ
外壁塗装のリアルな費用相場

まず結論から申し上げますと、アパートの外壁塗装にかかる費用は、建物の規模や現在の劣化状況、そして使用する塗料のグレードによって大きく変動します。あくまで一般的な目安ですが、2階建てのアパート(総戸数10戸前後)であれば120万円~300万円、3階建ての場合は150万円~400万円程度を見ておくとよいでしょう。
この価格差が生まれる主な要因は以下の通りです。
塗装面積
当然のことながら、建物の階数が高く、戸数が多くなれば塗装する壁の面積は広くなります。塗装費用は基本的に「単価 × 面積(㎡)」で算出されるため、塗装面積が広くなるほど費用は高くなります。
外壁の劣化状況
外壁に多数のひび割れ(クラック)があったり、古い塗膜が剥がれていたり、カビやコケが広範囲に発生している場合は、塗装前の下地処理に多くの時間と手間がかかります。この下地処理は、新しい塗料を長持ちさせるための非常に重要な工程であり、劣化が激しいほど追加の補修費用が必要となります。
使用する塗料のグレード
塗料には、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、無機塗料など様々な種類があります。一般的に、耐久年数が長い塗料ほど価格は高くなります。
例えば、最もポピュラーなシリコン塗料の耐久年数が10年~15年であるのに対し、フッ素塗料や無機塗料は20年以上の耐久性を誇ります。一回の工事費用は高くなりますが、塗り替えの回数を減らせるため、長期的な視点で見るとトータルコストを抑えることにつながります。
正確な費用は現地調査で
上記はあくまで一般的な相場です。建物の形状、立地条件、細かな付帯部(雨樋、破風板など)の状態によって費用は変わります。私たち株式会社アップリメイクでは、国家資格を持つ専門家が現地にお伺いし、建物の状態を隅々まで診断した上で、お客様のご予算とご要望に合わせた詳細なお見積書を無料でご提出しております。まずはお気軽に無料診断をご利用ください。
◆斎藤のワンポイントアドバイス
見積もりを取る際は、最低3社以上から相見積もりを取ることを強くお勧めします。その際、単純な総額の安さだけで判断するのは危険です。「一式」という表記ばかりで詳細が不明な見積書や、理由もなく大幅な値引きを提案してくる業者には注意が必要です。
私たちのように、どの部分にどの塗料を何回塗るのか、といった工事内容が詳細に記載されているかどうかが、信頼できる業者を見極める重要なポイントになります。
減価償却年数と経費計上のポイント

アパート経営をされているオーナー様にとって、外壁塗装の費用をどのように経費として計上するかは非常に重要な問題です。この費用は、税法上「修繕費」または「資本的支出」のどちらかに分類され、それによって会計処理の方法が大きく異なります。
修繕費として一括計上できるケース
工事の目的が、建物の「原状回復」や「維持管理」である場合、その費用は「修繕費」として、工事が行われたその年の経費として一括で計上することができます。
具体的には、以下のような工事が該当します。
- 経年劣化によるひび割れの補修
- 剥がれてしまった塗膜の塗り直し
- 部分的な雨漏りの修理
つまり、建物の価値を向上させるのではなく、あくまでマイナスの状態をゼロに戻すための工事と考えると分かりやすいでしょう。
資本的支出として減価償却するケース
一方、工事によって建物の資産価値を高めたり、耐久性を向上させたりする場合、その費用は「資本的支出」と見なされます。この場合、費用は資産として計上し、定められた法定耐用年数にわたって毎年少しずつ経費として計上していく「減価償却」という処理を行います。
具体例としては、以下のような工事が挙げられます。
- 従来の塗料よりも格段に耐久性の高いフッ素塗料や無機塗料への変更
- 新たに断熱や遮熱といった機能を持つ塗料を使用する工事
- 外観のデザインを大幅に変更し、物件の魅力を高める工事
建物の構造による法定耐用年数は以下の通りです。これはあくまで目安であり、最終的な判断は専門家にご相談ください。
| 建物の構造(住宅用) | 法定耐用年数 |
|---|---|
| 木造・合成樹脂造 | 22年 |
| 木骨モルタル造 | 20年 |
| 鉄骨造(骨格材の肉厚が3mm以下) | 19年 |
| 鉄骨造(骨格材の肉厚が3mm超4mm以下) | 27年 |
| 鉄骨造(骨格材の肉厚が4mm超) | 34年 |
| 鉄筋鉄骨コンクリート造・鉄筋コンクリート造 | 47年 |
【ご注意】
税務上の判断は非常に専門的であり、個々の状況によって解釈が異なる場合があります。上記はあくまで一般的な考え方であり、最終的な経費計上については、必ず顧問税理士などの専門家にご相談の上、適切な会計処理を行ってください。
助成金を活用して費用を抑える

高額になりがちなアパートの外壁塗装ですが、国や地方自治体が実施している助成金・補助金制度を活用することで、費用負担を軽減できる可能性があります。全てのオーナー様が利用できるわけではありませんが、計画段階で一度確認してみることをお勧めします。
助成金の対象となる工事は、自治体によって様々ですが、特に多いのが「省エネルギー化」に関連するリフォームです。
例えば、太陽光の熱を反射して室内の温度上昇を抑える「遮熱塗料」や、熱の伝わりを抑制して夏は涼しく冬は暖かい室内環境を保つ「断熱塗料」(当社のガイナプランなど)を使用した塗装工事が対象となるケースが多く見られます。
これにより、工事費用の一部が補助されるだけでなく、入居者様の光熱費削減にもつながり、物件の付加価値を高めることができます。
静岡県・静岡市の助成金情報
助成金制度は年度ごとに予算が組まれ、申請期間が限られていることがほとんどです。静岡県や静岡市、焼津市、藤枝市などの各自治体のホームページで最新情報を確認することが重要です。
残念ながら、現時点(2025年10月)でアパートの外壁塗装単体で広く利用できる静岡県・市の制度は限られていますが、耐震補強など他の工事と組み合わせることで対象となる場合があります。
どのような制度が利用できるかご不明な場合は、私たちのような地域密着の専門業者にご相談いただければ、情報提供や申請サポートのお手伝いをすることも可能です。
申請には、施工前の写真や詳細な見積書など、様々な書類が必要となります。また、工事の契約前に申請が必要なケースがほとんどですので、業者を決める前に、まずは自治体の担当窓口に問い合わせてみましょう。
おしゃれな外観にする人気の色

アパートの第一印象を決定づける外壁の色は、入居率にも直結する非常に重要な要素です。奇抜すぎる色は敬遠されがちですが、ありきたりな色では他の物件に埋もれてしまいます。ここでは、多くの方に好まれつつ、おしゃれな印象を与える人気の色をご紹介します。
定番で安心感のある人気カラー
- ベージュ系・アイボリー系
温かみがあり、周囲の景観とも調和しやすいため、最も失敗が少ない色と言えます。汚れが目立ちにくいという実用的なメリットもあります。優しい雰囲気は、ファミリー層向けの物件にも最適です。 - グレー系
近年、非常に人気が高まっている色です。薄いグレーは上品で洗練された印象を、濃いグレー(チャコールグレー)は重厚感とモダンな印象を与えます。スタイリッシュな雰囲気を演出したい単身者向け物件などにもおすすめです。 - ブラウン系
落ち着きと安心感を与える色です。濃いブラウンは高級感を、明るいブラウンはナチュラルな雰囲気を醸し出します。アースカラーなので、緑豊かな静岡の街並みにもよく馴染みます。
差別化を図るためのテクニック
単色で仕上げるだけでなく、少し工夫を加えることで、物件の魅力をさらに引き出すことができます。
- ツートンカラー
1階と2階で色を分けたり、建物の凹凸を利用して色を分けたりすることで、外観に立体感とデザイン性が生まれます。同系色の濃淡でまとまりを出す、あるいは全く異なる色でアクセントをつけるなど、組み合わせは様々です。 - アクセントカラー
ベースの色は落ち着いた色を選び、バルコニーの手すりや玄関ドア、雨樋といった付帯部分にアクセントとなる色を取り入れる手法です。小さな面積でも効果的に物件の個性を演出できます。
色選びで後悔しないためにカラーシミュレーションを!
小さな色見本で見た色と、実際に建物全体に塗装した後の印象は、「面積効果」によって大きく異なって見えることがあります。後から「イメージと違った…」と後悔しないためにも、カラーシミュレーションの活用は必須です。
当社では、お客様のアパートの実際の写真を使って、ご希望の配色をリアルに再現する無料のカラーシミュレーションサービスをご提供しています。様々なパターンを比較検討し、納得のいく色選びをサポートいたします。
外壁塗装期間の目安と工事の流れ

アパートの外壁塗装を計画するにあたり、どのくらいの期間がかかるのかを事前に把握しておくことは、入居者様への告知やご自身のスケジュール管理において非常に重要です。一般的に、2階建てのアパートで約2~3週間、規模が大きくなると1ヶ月以上かかることもあります。
工事は、主に以下の流れで進められます。
外壁塗装の主な工程
- 【1~2日目】近隣挨拶・足場設置
工事開始に先立ち、近隣の方々へご挨拶に伺います。その後、作業の安全性と品質を確保するため、建物の周りに足場を組み立て、塗料の飛散を防ぐメッシュシートで全体を覆います。この際、金属音が響くことがあります。 - 【2~3日目】高圧洗浄
専用の高圧洗浄機を使って、外壁に付着した長年の汚れやカビ、コケ、古い塗膜などを徹底的に洗い流します。この作業を丁寧に行うことで、新しい塗料の密着性が高まります。 - 【3~5日目】下地処理・養生
ひび割れの補修(コーキングの打ち替えなど)や、サビの除去といった下地処理を行います。塗装の寿命を左右する非常に重要な工程です。並行して、窓やドアなど、塗装しない部分をビニールで覆う「養生」も行います。 - 【6~12日目】塗装(下塗り2回・中塗り・上塗り)
いよいよ塗装作業です。塗料の性能を最大限に引き出すため、一般的な3回塗りを上回る、弊社標準の「合計4回塗り」(下塗り2回、中塗り、上塗り)を丁寧に行います。これにより塗膜に十分な厚みを持たせ、建物を長期にわたり保護します。各工程の間には、塗料を乾燥させるための時間(乾燥時間)をしっかりと確保します。 - 【13日目】完了検査
職人だけでなく、当社の現場責任者が厳しくチェックを行います。塗り残しや色ムラがないか、細部まで確認します。 - 【14日目】足場解体・清掃
検査に合格したら、足場を解体します。最後に敷地内や周辺の清掃を行い、全ての工事が完了となります。
天候による工期の変動
外壁塗装は屋外での作業のため、雨や強風、雪、また気温が低すぎる日(5℃以下)や湿度が高すぎる日(85%以上)は、品質を確保するために作業を中止します。特に雨の多い梅雨の時期や、台風シーズンのある静岡では、予定よりも工期が延長される可能性があることを予めご理解いただく必要があります。
アパートの外観をおしゃれに!塗装費用以外の注意点
- 塗装工事中の気になる臭いと対策
- 工事が入居者に与えるストレス
- 近隣からの苦情を避けるには
- 信頼できる業者の選び方
- 失敗しないためのポイント
塗装工事中の気になる臭いと対策
外壁塗装工事において、入居者様から最も懸念されることの一つが塗料の臭いです。特に、従来の油性(溶剤)塗料はシンナーを希釈剤として使用するため、独特の強い刺激臭が発生することがありました。
しかし、ご安心ください。近年は塗料技術が飛躍的に進歩し、臭いが少なく、人体や環境への影響も少ない「水性塗料」が主流となっています。水性塗料は水を希釈剤として使用するため、油性塗料に比べて臭いが大幅に抑えられています。
かつては耐久性で油性塗料に劣ると言われていましたが、現在の高品質な水性塗料は、シリコングレード以上のものであれば、油性塗料と遜色ない耐久性を発揮します。
私たちアップリメイクでは、お客様のご要望や建物の状況に応じて最適な塗料をご提案しますが、特に集合住宅であるアパートの塗装では、入居者様への影響を第一に考え、高性能な水性塗料の使用を基本的にお勧めしています。
臭い対策のポイント
- 水性塗料を選択する: 業者選定の際に、水性塗料での施工実績が豊富かを確認しましょう。
- 事前の丁寧な説明: 工事開始前に、どの程度の臭いがいつ頃発生する可能性があるかを、入居者様へ具体的に説明しておくことが重要です。
- 換気への配慮: 塗装作業中は窓を閉めていただく必要がありますが、作業時間外には換気していただけるよう、工程を明確にお伝えします。
工事が入居者に与えるストレス
臭い以外にも、塗装工事は入居者様の日常生活に様々な影響を及ぼし、ストレスの原因となる可能性があります。オーナー様としては、これらの点を事前に把握し、施工業者と連携して対策を講じることが、入居者満足度の維持につながります。
具体的に考えられるストレス要因は以下の通りです。
- 騒音: 足場の設置・解体時の金属音や、高圧洗浄機のエンジン音など、工事期間中は断続的に騒音が発生します。
- プライバシーの問題: 建物が足場とメッシュシートで覆われるため、室内が暗くなったり、外の景色が見えなくなったりします。また、職人が窓の近くで作業をすることに、特に女性の入居者様は不安を感じるかもしれません。
- 生活の制限: 養生期間中は窓を開けての換気ができなくなります。また、最も大きな影響は、バルコニーやベランダに洗濯物が干せなくなることです。
- 車両の駐車・通行: 工事車両が駐車場の一部を使用したり、人の出入りが多くなったりすることで、普段の生活動線に影響が出ることがあります。
これらのストレスを完全に無くすことは難しいですが、詳細な工程表を事前に配布し、「いつ、どのような作業が行われるのか」を明確に伝えることで、入居者様も見通しを立てやすくなり、ストレスを大幅に軽減することができます。
近隣からの苦情を避けるには
入居者様への配慮と同様に、近隣住民の方々への配慮も、工事を円滑に進める上で極めて重要です。挨拶や説明が不十分なまま工事を開始してしまうと、騒音や車両の駐車、塗料の飛散などをきっかけに苦情へと発展し、アパート全体の評判にも影響しかねません。
トラブルを未然に防ぐために、私たちは以下の対応を徹底しています。
- 工事開始前の挨拶回り: 工事が始まる最低でも1週間前には、私と現場の責任者が、粗品(タオルなど)を持って近隣のお宅を一軒一軒ご挨拶に伺います。
- 書面でのご案内: 口頭での説明に加えて、工事の概要、期間、作業時間、弊社の連絡先などを記載した書面をお渡しし、いつでもご確認いただけるようにします。
- 丁寧な現場対応: 工事期間中も、現場の職人には近隣の方々と顔を合わせた際の挨拶を徹底させています。また、現場の整理整頓や清掃にも細心の注意を払います。
◆斎藤のワンポイントアドバイス
近隣へのご挨拶は、ただ業者任せにするのではなく、ぜひオーナー様にもご同行いただくことをお勧めします。オーナー様ご自身が顔を見せてご挨拶されることで、近隣の方々の安心感は格段に高まります。
「このアパートのオーナーさんは、しっかりしているな」という信頼感が、万が一の際の円滑なコミュニケーションにつながるのです。私たちも、オーナー様のご都合に合わせてスケジュールを調整いたしますので、ぜひご協力をお願いいたします。
信頼できる業者の選び方

アパート塗装の成功は、9割が業者選びで決まると言っても過言ではありません。大切な資産を任せるパートナーとして、価格の安さだけでなく、技術力や誠実さ、そしてアパート塗装ならではのノウハウを持っているかどうかを、しっかりと見極める必要があります。
私が考える、信頼できる業者を見極めるためのポイントは以下の通りです。
業者選び5つのチェックポイント
- アパート・マンションの施工実績は豊富か?
戸建て住宅とアパートでは、規模も注意すべき点も全く異なります。入居者様や近隣への対応を含め、集合住宅の塗装経験が豊富な業者を選びましょう。当社のお客様の声やなども参考にしてください。 - 詳細で分かりやすい見積書を提出してくれるか?
「外壁塗装 一式 〇〇円」のような曖昧な見積書は論外です。使用する塗料のメーカー名・製品名、塗装面積、単価、工程ごとの費用などが明確に記載されているかを確認しましょう。 - 国家資格を持つ職人が在籍しているか?
塗装の品質は職人の腕にかかっています。「一級塗装技能士」などの国家資格は、確かな技術力の証です。弊社には静岡県内トップクラスの11名(2025年9月現在)の一級塗装技能士が在籍しています。 - しっかりとした診断を行ってくれるか?
契約を急かすのではなく、まず建物の状態を隅々まで調査し、写真などを用いて劣化状況を分かりやすく説明してくれる業者は信頼できます。私たちは30倍の専用スコープなども用いて、プロの目で徹底的に診断します。 - 工事保証やアフターフォローは万全か?
塗装工事は、完了したら終わりではありません。自社で発行する工事保証書があり、定期的な点検など、長期にわたって建物を気にかけてくれる業者を選びましょう。
失敗しないためのポイント
最後に、これまでの内容を踏まえ、アパート塗装で後悔しないための重要なポイントを改めて整理します。
長期的な修繕計画を立てる
アパート経営は長期戦です。今回の塗装だけでなく、10年後、20年後のメンテナンスまで見据えた計画を立てることが重要です。
例えば、今回は少し費用が高くても耐久性の高い塗料を選んでおけば、次の塗り替えまでの期間を延ばすことができ、結果的に生涯コストは安くなります。また、外壁塗装で足場を組むタイミングは、屋根の塗装や防水工事、雨樋の交換など、他の高所作業が必要なメンテナンスを同時に行う絶好の機会です。
足場代は一回の工事で15万円~30万円ほどかかるため、これを一度で済ませることで大幅なコスト削減につながります。
静岡の気候特性を理解する
私が生まれ育ったここ静岡は、温暖で住みやすい反面、年間を通して雨が多く、湿度が高いという特徴があります。また、沿岸部では潮風による塩害も考慮しなければなりません。
このような環境下では、カビやコケが発生しやすく、また金属部分のサビも進行しやすくなります。業者を選ぶ際には、こうした静岡の気候を熟知し、防カビ・防藻性能の高い塗料や、塩害に強い塗料の提案ができる、地域密着の専門家を選ぶことが、建物を長持ちさせる秘訣です。
下地処理の重要性
どんなに高級な塗料を使っても、塗装前の下地処理が不十分では意味がありません。特に湿度の高い静岡では、高圧洗浄でカビやコケを根こそぎ洗い流す「バイオ洗浄」が非常に有効です。また、サイディングの目地を埋めているコーキング(シーリング)の劣化は雨漏りに直結します。
古いコーキングを完全に撤去し、耐久性の高いものに打ち替えるなど、見えない部分の処理を丁寧に行うかどうかが、塗装の寿命を大きく左右します。見積もりを比較する際は、この下地処理の内容もしっかりと確認してください。
アパートの外壁塗装に関するよくある質問(FAQ)
Q1. カラーシミュレーションと実際の仕上がりの色の違いは、なぜ起きるのですか?
A. 主に2つの理由があります。1つ目は「面積効果」です。色は面積が大きくなるほど、明るい色はより明るく、暗い色はより暗く、鮮やかな色はより鮮やかに見える傾向があります。小さな画面や色見本で見るよりも、印象が強く感じられるのです。
2つ目は、太陽光の影響です。屋外の自然光の下で見る色は、室内の照明の下で見る色とは異なって見えます。これらの違いを最小限にするため、私たちはA4サイズ程度の大きな塗り板サンプルをご用意し、実際の建物の前で太陽光に当てて色味を確認していただくようにしています。
Q2. 築10年ですが、まだ綺麗に見えます。それでも塗装は必要ですか?
A. ぱっと見は綺麗でも、劣化が始まっている可能性があります。簡単なチェック方法として、外壁を手でそっと撫でてみてください。手にチョークのような白い粉が付けば、それは「チョーキング現象」という塗膜劣化のサインです。
防水効果が低下し始めている証拠なので、早めのメンテナンス計画をお勧めします。放置すると、ひび割れや雨漏りなど、より大規模な修繕が必要になる可能性があります。私たちにご相談いただければ、専門家が無料で建物の状態を診断いたします。
Q3. 相見積もりで一番安い業者に頼んでも大丈夫でしょうか?
A. 価格が安いことには、必ず理由があります。相場よりも極端に安い見積もりには注意が必要です。考えられる理由としては、本来3回塗るべきところを2回で済ませたり、塗料を規定以上に薄めたり、重要な下地処理を省略したり、といった手抜き工事のリスクです。
これでは数年で塗膜が剥がれるなどの不具合が発生し、結局「安物買いの銭失い」になってしまいます。価格だけでなく、工事内容、塗料のグレード、保証内容などを総合的に比較し、納得できる説明をしてくれる誠実な業者を選ぶことが最も重要です。
Q4. 静岡で塗装する際に特に気をつけるべきことは何ですか?
A. やはり「湿気」と「塩害」への対策です。静岡は湿度が高く、カビやコケが発生しやすい環境です。そのため、防カビ・防藻性能が高い塗料を選ぶことが大切です。
また、沿岸部にお持ちのアパートであれば、潮風に含まれる塩分が金属部分のサビや塗膜の劣化を早めるため、塩害に強い塗料を選定し、サビ止めなどの下地処理を通常より入念に行う必要があります。こうした地域特性を理解している地元の業者に依頼することが、アパートを長持ちさせるための鍵となります。
総括:アパートの外観をおしゃれに塗装する際の費用
今回は、アパートの外観をおしゃれにするための塗装費用について、相場から経費計上、そして工事を成功させるための注意点まで、私の経験と知識を基に詳しく解説させていただきました。
アパートの外壁塗装は、決して安い買い物ではありません。しかし、それは単なる「出費」ではなく、入居者様に選ばれる物件であり続けるため、そして大切な資産の価値を未来にわたって守り抜くための、極めて重要な「投資」です。
費用を抑える工夫は大切ですが、価格の安さだけで業者を選んでしまうと、数年後に大きな後悔をすることになりかねません。重要なのは、建物の状態を正確に診断し、長期的な視点で最適なプランを提案してくれる、信頼できるパートナーを見つけることです。
静岡でのアパート塗装なら、私たちにお任せください!
私たち株式会社アップリメイクは、この静岡の地で数多くのアパート・マンションの塗装を手がけてまいりました。職人直営だからこそできる、一切の妥協のない高品質な施工と、お客様一人ひとりに寄り添った誠実な対応をお約束します。
「うちのアパートは、そろそろ塗り替え時期だろうか?」
「まずは概算の費用だけでも知りたい」
どんな些細なことでも構いません。まずはお気軽に、無料の建物診断・お見積りをご相談ください。オーナー様の大切な資産を守るため、私が責任を持って、最適なご提案をさせていただきます。
アップリメイクのアパート・マンション塗装サービスについて、
より詳しくは、こちらの総合案内ページをご覧ください。