
こんにちは、株式会社アップリメイク代表取締役の齋藤直樹です。生まれ育ったここ静岡で、父の代から塗装業を営み、お客様の大切な資産である建物を守るお手伝いをさせていただいております。
アパートやマンションを経営されているオーナー様の中には、「最近、空室が目立つようになった…」「古びた外観のせいで、入居希望者が集まらないのでは?」といったお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
賃貸マンションの外壁の色は、物件の第一印象を大きく左右し、結果として入居率に直結する非常に重要な要素です。しかし、いざ塗装をしようにも、どんな色を選べば良いのか、費用はどれくらいかかるのか、判断に迷うことも少なくないでしょう。
この記事では、長年塗装に携わってきた専門家である私の視点から、賃貸物件の塗装における色選びが入居率にどう影響するのか、そして空室対策として成功させるための具体的なポイントを、余すことなく解説していきます。この記事を最後までお読みいただければ、きっと安心してアパート塗装の計画を進められるはずです。
この記事でわかること
- 入居率アップに繋がる外壁色の選び方
- ターゲット層に響くデザインのコツ
- 塗装費用を経費にする際の基本的な考え方
- 失敗しないための業者選びの重要ポイント
賃貸物件の塗装と色選びが入居率を左右する理由

- 第一印象で決まる!外観の重要性
- 色彩心理が入居希望者に与える効果
- 賃貸マンションで人気の外壁色とは
- 入居者離れに繋がるNGカラーの例
- ツートンでおしゃれに見せるデザイン
- ファミリー層に響く暖色系の使い方
第一印象で決まる!外観の重要性
賃貸物件の入居者探しにおいて、外観は「最初のフィルター」としての役割を果たします。どれだけ室内の設備が充実していても、間取りが魅力的であっても、外観で悪い印象を持たれてしまうと、内覧にすら繋がらないケースが非常に多いのが現実です。
現代の物件探しは、そのほとんどが不動産ポータルサイトから始まります。無数の物件情報が並ぶ中で、入居希望者の目に留まるのは、まず写真です。薄汚れた外壁、色褪せた塗装、ひび割れが目立つ建物は、それだけで「管理が行き届いていない」「住み心地が悪そう」というネガティブな印象を与え、詳細情報を見られることなくスクロールされてしまう可能性が高まります。
実際に、国土交通省の調査データなどを見ても、入居者が物件を選ぶ際に「建物の外観や共用部分のきれいさ」を重視する割合は年々高まっています。築年数が経過した物件であっても、外壁塗装によって清潔感のある美しい外観を維持しているアパートは、同じエリアの競合物件よりも明らかに内覧数が多くなる傾向があるのです。
外観は物件の「顔」です。インターネットでの第一印象が、内覧、そして契約へと繋がる最初の、そして最も重要なステップであることを、オーナー様は強く認識する必要があります。
色彩心理が入居希望者に与える効果

外壁の色は、単なる見た目の問題だけでなく、人の感情や印象に直接働きかける「色彩心理」の効果を持っています。この効果を戦略的に利用することで、ターゲットとする入居者層に効果的にアピールすることが可能です。
色は大きく分けて「暖色系」「寒色系」「中間色」に分類され、それぞれが異なる心理的イメージを喚起します。
暖色系(ベージュ、アイボリー、クリームなど)
温かみ、安心感、親しみやすさといった印象を与えます。家庭的な雰囲気を演出しやすいため、特にファミリー層や長期的な居住を考える方に好まれる傾向があります。緊張を和らげ、居心地の良さを感じさせる効果が期待できます。
寒色系(ブルー、グレー、ネイビーなど)
清潔感、落ち着き、知的、スタイリッシュといった印象を与えます。モダンで都会的な雰囲気を演出できるため、単身者や若年層、デザイン性を重視する方に響きやすい色です。集中力を高め、冷静な気持ちにさせる効果もあります。
中間色(グレージュ、アースカラーなど)
上品さ、調和、ナチュラルといった印象を与えます。他の色や周囲の環境と馴染みやすく、好き嫌いが分かれにくいため、幅広い層に受け入れられるのが特徴です。新旧問わず、どんな建物にも自然にマッチし、飽きのこない外観を作り出します。
| 外壁色の系統 | 与える心理的効果 | 主なターゲット層 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 暖色系 (ベージュ、クリーム) |
温かみ・安心感・親しみ | ファミリー層、シニア層 | 穏やかで豊かな暮らしをイメージさせ、長期入居に繋がりやすい。 |
| 寒色系 (ブルー、グレー) |
清潔感・落ち着き・モダン | 単身者、若年層、男性 | シャープで洗練された印象が強く、都市部の物件で特に人気が高い。 |
| 中間色 (グレージュ、アースカラー) |
上品・調和・ナチュラル | 幅広い層 | 流行に左右されにくく、景観にも馴染むため失敗が少ない万能カラー。 |
このように、誰に住んでほしいのかというターゲット層を明確にすることで、選ぶべき色の方向性もおのずと定まってきます。
賃貸マンションで人気の外壁色とは
入居者に広く受け入れられ、かつ物件の価値を高めるためには、定番で失敗が少なく、それでいて陳腐化しない人気の色を選ぶことが重要です。ここでは、私がこれまでの経験から特に推奨する人気カラーを3つご紹介します。
第1位:グレー系(ライトグレー、チャコールグレー)
近年、圧倒的な人気を誇るのがグレー系の外壁です。その最大の魅力は、上品な高級感とモダンな印象を両立できる点にあります。
明るいライトグレーは洗練された雰囲気を、濃いチャコールグレーは重厚感と落ち着きを演出し、色の濃淡によって様々な表情を見せてくれます。また、雨だれや排気ガスなどの汚れが目立ちにくいという実用的なメリットも、オーナー様にとっては大きなポイントです。
第2位:ベージュ・アイボリー系
時代や流行に左右されない、まさに「王道」とも言えるのがベージュやアイボリー系です。温かみと安心感を与える優しい色合いは、周囲の景観とも調和しやすく、どんな世代の入居者からも好感を持たれます。
特にファミリー層向けの物件では、家庭的な雰囲気が好まれ、長期入居に繋がりやすい傾向があります。奇抜さはありませんが、「失敗したくない」と考えるオーナー様にとっては最も安心できる選択肢と言えるでしょう。
第3位:ブラウン系
落ち着きと安定感を感じさせるブラウン系も根強い人気があります。土や木といった自然を連想させるアースカラーの一種であり、見る人に安心感を与えます。濃いブラウンは高級感を、明るいブラウンはナチュラルな雰囲気を醸し出し、建物の格を一つ上げてくれる色です。特に、緑豊かな静岡の街並みには非常によく馴染みます。
◆斎藤のワンポイントアドバイス
これらの人気色を選ぶ際も、単色でベタッと塗るだけでなく、次に紹介する「ツートンカラー」を取り入れたり、玄関ドアや雨樋などの付帯部にアクセントカラーを使ったりすることで、ありきたりな印象から脱却できます。少しの工夫で、物件の個性と魅力は大きく変わるのです。
入居者離れに繋がるNGカラーの例
入居率アップを狙うあまり、目立たせようとして選んだ色が、かえって入居者離れを引き起こしてしまうことがあります。良かれと思った選択が裏目に出ないよう、避けるべきNGカラーの具体例を知っておくことは非常に重要です。
注意点1:彩度の高すぎる原色(赤、黄色、青など)
確かに人目を引きますが、鮮やかすぎる色は「落ち着かない」「飽きやすい」という印象を与えがちです。特に住宅街では周囲の景観から浮いてしまい、悪目立ちすることで敬遠される原因となります。また、赤や黄色といった色は紫外線による色褪せが早いため、数年でみすぼらしい印象になってしまうリスクも考慮しなければなりません。
注意点2:汚れが極端に目立つ色(真っ白、真っ黒)
真っ白な外壁は清潔感がありますが、雨筋の汚れやカビが非常に目立ちやすく、こまめな清掃を怠るとすぐに薄汚れた印象になります。逆に、真っ黒な外壁はスタイリッシュですが、砂埃や鳥のフンなどの白い汚れが目立ちます。どちらも維持管理に手間がかかり、「管理が行き届いていない物件」というマイナスイメージに繋がりやすいため、選ぶ際には注意が必要です。
注意点3:個性的すぎる柄や奇抜な組み合わせ
オーナー様の趣味を反映したあまりにも個性的なデザインは、ターゲット層を極端に狭めてしまいます。賃貸物件は「万人受け」することが基本です。特定の層にしか響かないデザインは、空室リスクを高める要因になることを覚えておきましょう。
これらの色を絶対に使うべきではない、ということではありません。しかし、ベースカラーとして広範囲に使うことは避け、アクセントとして部分的に取り入れる程度に留めるのが賢明な判断と言えるでしょう。
ツートンでおしゃれに見せるデザイン

単色塗りの外観に物足りなさを感じる場合、ツートンカラー(2色塗り分け)を取り入れることで、建物に立体感とデザイン性が生まれ、競合物件との差別化を図ることができます。少しの工夫で、ありきたりなアパートから「おしゃれなデザイナーズ物件」のような印象へと昇華させることも可能です。
ツートンデザインには、主に以下のようなパターンがあります。
上下で分ける(水平分割)
最もオーソドックスな方法で、1階と2階で色を塗り分けるデザインです。一般的に、下を濃い色、上を明るい色にすると、視覚的に安定感のある落ち着いた印象になります。逆に、上を濃い色にするとモダンで個性的な雰囲気を演出できます。
建物の凹凸で分ける(垂直分割)
バルコニー部分だけ、あるいは建物の出っ張った部分だけ色を変えるデザインです。建物の構造を活かすことで、自然で立体的なアクセントを生み出すことができます。特に、ベースカラーを落ち着いた色にし、アクセント部分に少し濃い色や彩度の高い色を使うと、全体が引き締まります。
ツートンカラー成功のコツ
色選びで失敗しないためには、同系色の濃淡で組み合わせるのが最も簡単でまとまりが出ます(例:ライトグレーとチャコールグレー)。また、全く違う色を組み合わせる場合は、ベースカラーを全体の70%、メインカラーを25%、アクセントカラーを5%という「70:25:5」の比率を意識すると、バランスの取れた美しい仕上がりになります。
どのようなデザインが最適か分からない場合は、ぜひ私たちのような専門業者にご相談ください。建物の形状やターゲット層に合わせて、最適なカラープランをご提案させていただきます。弊社のアパート・マンションの施工事例もぜひご参考になさってください。
ファミリー層に響く暖色系の使い方
もし、ご所有の物件のメインターゲットが「子育て世代のファミリー層」であるならば、外壁の色選びでは「温かみ」と「安心感」をキーワードにすることが成功への近道です。
ファミリー層は、物件選びにおいてデザイン性だけでなく、その場所で「安心して、穏やかに暮らせるか」という点を非常に重視します。外観の色から、温かく家庭的な雰囲気が伝わってくる物件は、それだけで好印象を持たれやすいのです。
そこでおすすめなのが、前述したベージュ、アイボリー、クリーム色といった暖色系の色をベースカラーとして使用することです。これらの色は、攻撃性がなく、見る人の心を和ませる効果があります。明るく、親しみやすい印象は、「ここで子どもを育てたい」と感じさせるきっかけにもなり得ます。
暖色系デザインのポイント
- ベースは柔らかい色で:壁面の大部分を占める色は、ベージュやクリーム色など、柔らかく明るい色を選び、物件全体を優しい雰囲気で包み込みます。
- アクセントにブラウンを:屋根や玄関ドア、雨樋などにダークブラウンを取り入れると、全体がぼやけず、引き締まった印象になります。ナチュラルでありながら上品な仕上がりを目指せます。
- 緑との相性を意識する:暖色系の外壁は、植栽の緑と非常に相性が良いです。エントランス周りに少し植物を置くだけで、より一層、家庭的で心豊かな暮らしをイメージさせることができます。
奇抜なデザインで目を引くのではなく、誰もが「心地よい」と感じる配色を心がけること。それが、ファミリー層の心を掴み、長期的な安定経営へと繋がる重要な戦略となるのです。
入居率を上げる賃貸物件の塗装と色選びの注意点
- 周辺環境との調和と景観条例の確認
- 色褪せしにくい!長持ちする色の特徴
- 失敗を防ぐカラーシミュレーション
- 塗装費用と減価償却の基本的な考え方
周辺環境との調和と景観条例の確認
魅力的な外観を目指すあまり、つい自分の物件のことだけを考えて色を選んでしまいがちですが、独りよがりな色選びは、時としてトラブルの原因にもなりかねません。
賃貸物件は地域社会の一部であり、周辺の街並みとの調和を考えることは、オーナー様にとっての責務とも言えるでしょう。
落ち着いた住宅街の中に、一軒だけ原色の派手なアパートがあれば、それは「個性的」ではなく「異質」な存在として捉えられてしまいます。このような物件は、入居希望者から敬遠されるだけでなく、近隣住民からの評判を損ない、結果的に物件全体の価値を下げてしまう恐れがあるのです。
さらに、地域によっては「景観条例」によって、建物の色彩に一定の規制が設けられている場合があります。特に歴史的な街並みが残るエリアや、統一感のある街づくりを進めている地域では、使用できる色の明度(明るさ)や彩度(鮮やかさ)に上限が定められていることがあるため、注意が必要です。
計画を進める前に必ず確認を!
塗装工事の計画を立てる際には、事前に必ず市役所などの自治体の担当部署(都市計画課や建築指導課など)に、所有物件が景観条例の対象エリアに含まれているかを確認してください。
万が一、条例に違反した場合は、是正勧告や最悪の場合は罰則の対象となる可能性もあります。私たちのような地域に根差した塗装業者であれば、こうした地域の条例にも精通しておりますので、安心してお任せいただけます。
色褪せしにくい!長持ちする色の特徴
外壁塗装は、美観の向上だけでなく、大切な資産を紫外線や雨風から守るという重要な役割も担っています。そして、選ぶ色によって、その美観をどれだけ長く維持できるか、つまり「耐候性」が大きく変わってくるのです。
外壁の色褪せ(退色)の主な原因は、太陽光に含まれる紫外線です。塗料に含まれる顔料が、紫外線のエネルギーによって破壊されることで、色は徐々に薄くなっていきます。この紫外線の影響の受けやすさは、色によって異なります。
色褪せしにくい色
一般的に、白、黒、青といった色は、紫外線を反射したり、吸収しても顔料が分解されにくかったりするため、色褪せに強いとされています。また、ベージュやグレーなどの中間色も比較的、色の変化が目立ちにくいです。これらの色は、長期間にわたって建物の美観を保ちやすく、メンテナンスサイクルの面でも有利と言えます。
色褪せしやすい色
逆に、赤、黄色、紫といった彩度の高い鮮やかな色は、紫外線のエネルギーを吸収しやすく、顔料の化学結合が破壊されやすいため、色褪せが早く進行する傾向があります。
特に「赤」は最も色褪せしやすい色の一つとして知られています。アクセントとして部分的に使用するのは効果的ですが、外壁全体に使用する場合は、数年で色がくすんでしまう可能性を覚悟しておく必要があります。
もちろん、最近では「ラジカル制御型塗料」やフッ素、無機塗料など、塗料自体の耐候性を高める技術が進歩しています。色褪せしやすい色を選びたい場合は、こうした高耐久な塗料グレードを選択することで、リスクをある程度軽減することが可能です。
失敗を防ぐカラーシミュレーション

塗装工事が完了した後に、「思っていた色と全然違う…」という後悔をしないために、事前のカラーシミュレーションは絶対に欠かせない工程です。
多くの方が、小さな色見本帳だけで色を決めてしまいがちですが、これには大きな落とし穴があります。それは「面積効果」と呼ばれる現象です。
色は、面積が大きくなるほど、明るい色はより明るく、暗い色はより暗く、鮮やかな色はより鮮やかに見える傾向があります。手のひらサイズの見本では落ち着いた色に見えても、実際に壁一面に塗られると、想像以上に派手な印象になってしまうことは珍しくありません。
このような失敗を防ぐ最も有効な手段が、カラーシミュレーションです。私たちアップリメイクでは、お客様のアパートの実際の写真をお借りし、専用ソフトを使ってご希望の色を当てはめたイメージ画像を作成するサービスを無料で行っています。
◆斎藤のワンポイントアドバイス
シミュレーション画像だけでなく、可能であればA4サイズ程度の「塗り板」と呼ばれる大きなサンプルを取り寄せ、実際の建物の前で確認することをお勧めします。屋外の太陽光の下で、朝・昼・夕と時間帯を変えて見ることで、光の当たり方による色の見え方の違いも体感でき、より確実な色選びができます。後悔のない塗装のために、手間を惜しまないことが大切です。
いくつかのパターンを比較検討することで、頭の中のイメージと実際の仕上がりのギャップを最小限に抑え、心から納得のいく色を選ぶことができます。まずはお気軽に無料診断・お見積りをご相談ください。
塗装費用と減価償却の基本的な考え方

アパート経営をされているオーナー様にとって、外壁塗装の費用をどのように会計処理するかは非常に重要な問題です。この費用は、税法上「修繕費」または「資本的支出」のどちらかに分類され、それによって経費計上の方法が大きく異なります。
修繕費として一括計上できるケース
工事の目的が、建物の「原状回復」や「維持管理」である場合、その費用は「修繕費」として、工事が行われたその年の経費として一括で計上することが可能です。
具体的には、経年劣化した塗装の塗り直しや、小さなひび割れの補修などがこれに該当します。つまり、建物の価値を向上させるのではなく、あくまでマイナスの状態をゼロに戻すための工事と考えると分かりやすいでしょう。
資本的支出として減価償却するケース
一方、工事によって建物の資産価値を高めたり、耐久性を向上させたりする(価値を高める)場合、その費用は「資本的支出」と見なされます。この場合、費用は資産として計上し、定められた法定耐用年数にわたって毎年少しずつ経費として計上していく「減価償却」という処理を行います。
例えば、従来の塗料よりも格段に耐久性の高いフッ素塗料や無機塗料への変更、新たに遮熱や断熱といった機能を持つ塗料を使用する工事などが該当します。
【重要】税務に関するご注意
「修繕費」と「資本的支出」の判断は非常に専門的であり、個々の状況によって解釈が異なる場合があります。上記はあくまで一般的な考え方です。最終的な経費計上については、必ず顧問税理士などの専門家にご相談の上、適切な会計処理を行ってください。
計画段階で専門家と相談し、税務上のメリットも考慮しながら工事内容や塗料のグレードを決定することが、賢いアパート経営に繋がります。
外壁塗装の色選びに関するよくある質問(FAQ)
Q1. ツヤありとツヤなし、どちらが入居者に好まれますか?
A. 一概にどちらが良いとは言えませんが、それぞれに特徴があります。ツヤあり塗料は、光沢があり新築のような輝きを放ち、汚れが付着しにくいというメリットがあります。一方、ツヤなし(マット)塗料は、光を反射せず、落ち着いた重厚感のある上品な仕上がりになります。
最近のトレンドとしては、ツヤを抑えた「3分ツヤ」や「5分ツヤ」といった、上品さとメンテナンス性を両立したものが人気です。ターゲット層が若者であればスタイリッシュなツヤなし、ファミリー層であれば明るい印象のツヤありが好まれる傾向もあります。
Q2. 塗装工事中、入居者にはどのように対応すれば良いですか?
A. 工事中の入居者様への配慮は、トラブルを避けるために最も重要です。最低でも工事開始の1〜2週間前には、工事期間、作業時間、洗濯物が干せなくなる期間、騒音や臭いの発生などについて、書面で詳しく告知する必要があります。
私たち施工業者が告知文の作成や配布、近隣挨拶なども代行しますが、オーナー様ご自身からも一言伝えていただくと、よりスムーズに進みます。コミュニケーションを密に取り、入居者様のストレスを最小限に抑えることが大切です。
Q3. 塗装で資産価値が上がったら、家賃を上げても良いのでしょうか?
A. 外壁塗装によって物件の魅力が向上し、周辺の類似物件よりも明らかに競争力が高まった場合、家賃の増額を検討することは可能です。ただし、既存の入居者に対して一方的に家賃を上げることは難しく、基本的には空室が出たタイミングでの新賃料設定となります。
家賃を上げる際は、近隣の家賃相場を十分に調査し、不動産管理会社とも相談の上で、物件価値に見合った適切な価格を設定することが重要です。付加価値(例えば、遮熱塗料による光熱費削減効果など)を明確にアピールできれば、入居者の納得も得やすくなります。
Q4. 助成金はアパートの外壁塗装でも使えますか?
A. はい、自治体によってはアパートの外壁塗装でも利用できる助成金・補助金制度があります。特に多いのが、遮熱塗料や断熱塗料を使用した「省エネリフォーム」に対する補助です。これにより工事費用の一部が補助されるだけでなく、入居者様の光熱費削減にも繋がり、物件の付加価値を高めることができます。
ただし、制度の有無、対象となる工事、申請期間や予算は自治体によって大きく異なります。計画段階で、まずは物件所在地の自治体のホームページで最新情報を確認するか、私たちのような地元の業者にご相談いただくことをお勧めします。
総括:賃貸物件の塗装と色選びで入居率UP
今回は、アパートの外観をおしゃれにし、入居率を向上させるための塗装と色選びについて、私の経験と知識を基に詳しく解説させていただきました。
結論として、賃貸物件の外壁塗装は、単なる経年劣化への対策(出費)ではなく、空室を埋め、安定した経営を続けるための極めて重要な戦略的「投資」です。入居希望者が最初に目にする「顔」である外観の印象を、色選びひとつで劇的に改善することができます。
グレーやベージュといった定番の人気色をベースに、ターゲット層に合わせた色彩心理を活用し、周辺環境との調和を忘れないこと。そして、色褪せなどの長期的な視点も持って計画を立てることが、成功の鍵となります。費用を抑える工夫は大切ですが、価格の安さだけで業者を選んでしまうと、数年後に大きな後悔をすることになりかねません。
大切なのは、建物の状態を正確に診断し、長期的な視点でオーナー様の利益に繋がる最適なプランを提案してくれる、信頼できるパートナーを見つけることです。
静岡でのアパート塗装なら、私たちにお任せください!
私たち株式会社アップリメイクは、この静岡の地で数多くのアパート・マンションの塗装を手がけてまいりました。職人直営だからこそできる、一切の妥協のない高品質な施工と、お客様一人ひとりに寄り添った誠実な対応をお約束します。
「うちのアパートは、そろそろ塗り替え時期だろうか?」
「まずは概算の費用だけでも知りたい」
どんな些細なことでも構いません。まずはお気軽に、無料の建物診断・お見積りをご相談ください。オーナー様の大切な資産を守り、入居率を最大化するため、私が責任を持って、最適なご提案をさせていただきます。