こんにちは、株式会社アップリメイク代表取締役の齋藤直樹です。
静岡で屋根・外壁塗装リフォーム専門店として、お住まいの外壁や屋根に関するご相談を日々お受けしています。
最近とくに増えているのが、「外壁塗装で無機塗料を使いたいけれど、相場がよくわからない」「見積もりに無機塗料と書いてあるけれど、本当にその金額が妥当なのか判断できない」というご相談です。
たしかに、無機塗料は高耐久塗料として知られていますが、シリコン塗料やフッ素塗料と比べると価格が高く見えやすい塗料です。
さらに、同じ「無機塗料」という名前でも、メーカーや製品、施工方法、下地処理の内容によって仕上がりや耐久性は変わります。
30坪の一戸建てなら総額はいくらくらいなのか、平米単価はいくらが目安なのか、無機塗料とフッ素塗料では何が違うのか。
こうした部分が見えないまま契約してしまうと、あとから「もっと確認しておけばよかった」と感じるかもしれません。
外壁塗装は、10年、15年、20年先の住まいに関わる大きな買い物です。
だからこそ、安さだけで決めるのではなく、塗料の性能、施工の中身、見積書の明確さ、保証、職人の技術まで含めて判断してほしいなと思います。
この記事では、外壁塗装における無機塗料の相場、30坪住宅の費用目安、フッ素塗料との違い、メリット・デメリット、色選び、業者選びの注意点まで、プロの視点でわかりやすくお話しします。
「我が家には無機塗料が合うのか」「高いお金をかける価値があるのか」「失敗しないために何を見ればいいのか」がわかる内容にしていますので、ぜひご自宅の状況を思い浮かべながら読んでみてください。
この記事でわかること
- 無機塗料の費用相場と、見積書を見るときの注意点がわかる
- 無機塗料とフッ素塗料、シリコン塗料との違いを理解できる
- 30坪の一戸建てで無機塗料を使う場合の費用感をつかめる
- 無機塗料が向いている家、向いていない家の判断基準がわかる
- 後悔しにくい色選び、業者選び、見積もり比較のコツがわかる
外壁塗装の無機塗料、相場を知る前に押さえたい基本
無機塗料の相場を知る前に、まずは「そもそも無機塗料とは何か」を簡単に押さえておきましょう。
ここを理解しておくと、見積書に書かれた金額が高いのか、性能に見合っているのか、判断しやすくなります。
無機塗料とは、紫外線に強い無機成分を活かした高耐久塗料
無機塗料とは、石やガラス、セラミックのような無機物の性質を活かした塗料です。
無機物は紫外線で劣化しにくい性質があるため、外壁塗装の大敵である太陽光に強く、長期間にわたって外壁を守りやすいのが特徴です。
ただし、ここで誤解してほしくないのは、住宅用の無機塗料が100%無機物でできているわけではないという点です。
100%無機物にしてしまうと、塗膜が硬くなりすぎて、建物のわずかな動きに追従できません。
そのため、実際の住宅用塗料は、無機成分にフッ素樹脂などの有機成分を組み合わせた「無機ハイブリッド塗料」として使われるのが一般的です。
つまり無機塗料は、無機物の「劣化しにくさ」と、有機樹脂の「しなやかさ」を組み合わせた塗料なんですね。
このバランスが良い製品を、正しい施工方法で塗ることで、長持ちしやすい外壁塗装になります。
補足:無機塗料という名前だけで選ばないでください
同じ無機塗料でも、無機成分の配合、樹脂の種類、下塗り材との相性、塗布量、乾燥時間によって性能は変わります。
「無機だから全部長持ち」と考えるのではなく、メーカー名、製品名、施工仕様、保証内容まで確認することが大切です。
無機塗料とフッ素塗料の違いを比較
外壁塗装で高耐久な塗料を検討するとき、よく比較されるのが「無機塗料」と「フッ素塗料」です。
どちらも高性能な塗料ですが、性質には違いがあります。
結論からいうと、無機塗料は耐候性や汚れにくさを重視したい方に向きやすく、フッ素塗料は高耐久でありながらコストや柔軟性のバランスも見たい方に向いています。
無機塗料は、紫外線に強い無機成分を含むことで塗膜の劣化を抑えやすく、汚れにくい外壁を目指しやすい塗料です。
一方で、フッ素塗料はフッ素樹脂を主成分とした高耐久塗料で、ビルや公共施設などにも使われることがある信頼性の高い塗料です。
どちらが絶対に良いという話ではありません。
大事なのは、あなたの家の外壁材、築年数、劣化状況、今後何年住む予定か、予算とのバランスです。
| 比較項目 | 無機塗料 | フッ素塗料 |
|---|---|---|
| 期待耐用年数 | 15年〜25年程度 | 15年〜20年程度 |
| 価格帯の目安 | 高め | やや高め |
| 平米単価の目安 | 約3,500円〜5,500円/㎡ | 約3,500円〜4,800円/㎡ |
| 塗膜の特徴 | 硬めで、低汚染性に優れる製品が多い | 高耐久で、柔軟性とのバランスが良い製品が多い |
| 向いている人 | 塗り替え回数を減らしたい人、汚れにくさを重視する人 | 耐久性とコストのバランスを取りたい人 |
| 注意点 | 外壁材や下地の状態によっては、ひび割れ対策が必要 | 無機塗料ほどの低汚染性を求める場合は製品選びが重要 |
たとえば、これから20年以上住み続ける予定があり、「次の塗り替えまでできるだけ長く持たせたい」という方なら、無機塗料はかなり有力な選択肢になります。
反対に、10年後に建て替えや大規模リフォームを考えている場合は、無機塗料が過剰品質になることもあります。
このあたりは、塗料単体ではなく、ライフプランと一緒に考えるのが失敗しにくいですよ。
無機塗料の値段の目安と平米単価
無機塗料の費用を考えるとき、まず知っておきたいのが平米単価です。
一般的に、無機塗料の塗装単価は約3,500円〜5,500円/㎡がひとつの目安です。
ただし、この金額は塗料と塗装作業の目安であり、外壁塗装の総額そのものではありません。
実際の外壁塗装では、足場、高圧洗浄、下地処理、シーリング工事、養生、付帯部塗装、諸経費などが加わります。
そのため、見積もりを見るときは「無機塗料の単価」だけでなく、「どこまでの工事が含まれているか」を必ず確認してください。
注意:平米単価だけで安い・高いを判断しないでください
外壁塗装は、塗料を塗るだけの工事ではありません。
外壁の汚れを落とす洗浄、ひび割れや浮きの補修、シーリングの打ち替え、下塗り材の選定、乾燥時間の確保など、見えない工程が耐久性を大きく左右します。
平米単価が安く見えても、下地処理が不十分だったり、塗布量が足りなかったりすれば、無機塗料の性能を活かせません。
見積書では、塗料名、塗装面積、塗装回数、下地処理の内容、付帯部の塗料グレード、保証年数まで確認するのがおすすめです。
アップリメイクでは、外壁塗装の料金プランをわかりやすく確認できるようにしています。
具体的なプラン別の料金を見たい方は、外壁塗装・屋根塗装の料金プランも参考にしてみてください。
30坪の一戸建てで無機塗料を使う場合の相場
次に、読者の方から特に多い「30坪の家ならいくらくらい?」という疑問について見ていきます。
30坪の一戸建てで無機塗料を使って外壁塗装をする場合、一般的な総額はおおよそ80万円〜160万円程度が目安です。
金額に幅があるのは、外壁の面積、建物の形、窓の数、劣化状況、シーリングの量、付帯部の範囲、足場の組みやすさによって費用が変わるためです。
アップリメイクの外壁塗装プランでは、超高耐久無機プランは30坪で792,000円(税込)からが目安です。
このプランは、使用塗料がKFケミカル超高耐久無機、耐久年数20年、工事保証7年を目安とした内容です。
ただし、これはあくまで目安のため、実際の金額は現地調査で正確な塗装面積や劣化状態を確認してから決まります。
| 工事項目 | 費用相場の目安(30坪の場合) | 内容と確認ポイント |
|---|---|---|
| 足場組立・飛散防止ネット | 15万円〜30万円 | 職人の安全確保、作業品質、近隣への塗料飛散防止のために必要です。 |
| 高圧洗浄・バイオ洗浄 | 3万円〜5万円 | カビ、コケ、古い汚れを落とし、塗料の密着性を高めます。 |
| 下地処理・補修 | 5万円〜15万円 | ひび割れ、浮き、欠損、サビ、劣化したシーリングなどを補修します。 |
| 外壁塗装(無機塗料) | 45万円〜75万円 | 塗装面積や製品グレードで変わります。塗装回数と塗布量の確認が重要です。 |
| 付帯部塗装 | 10万円〜20万円 | 軒天、雨樋、破風板、水切りなど。外壁だけでなく細部まで守る工事です。 |
| 現場管理費・諸経費 | 工事費の5%〜10%程度 | 廃材処理、現場管理、交通費、保険など、工事を安全に進めるための費用です。 |
30坪の屋根と外壁を同時に塗装する場合は、外壁だけより総額が上がります。
ただ、外壁と屋根を別々に工事すると、そのたびに足場代がかかります。
屋根の状態も気になる方は、30坪の屋根外壁塗装の費用解説もあわせて確認しておくと、全体の予算感がつかみやすいかなと思います。
無機塗料に期待できる耐用年数
無機塗料が選ばれる大きな理由は、やはり耐用年数の長さです。
一般的に、無機塗料の期待耐用年数は15年〜25年程度といわれます。
アップリメイクの超高耐久無機プランでは、耐久年数20年、工事保証7年を目安にご案内しています。
シリコン塗料が10年〜15年程度、フッ素塗料が15年〜20年程度の目安であることを考えると、無機塗料はかなり長期向けの選択肢です。
ただし、ここで大切なのは「塗料の耐用年数」と「住まい全体のメンテナンス周期」は同じではないということです。
外壁材のつなぎ目にあるシーリング、屋根、ベランダ防水、雨樋、鉄部、木部などは、塗料より早く劣化することがあります。
無機塗料を塗ったからといって、20年間まったく点検しなくていいわけではありません。
むしろ、高耐久な塗料を選ぶほど、シーリングや付帯部との耐久バランスを考える必要があります。
無機塗料はライフサイクルコストで考えるとわかりやすいです
外壁塗装の費用は、1回の工事費だけで判断すると高いか安いか迷いやすいものです。
そこで見てほしいのが、30年、40年という長い期間でかかる総費用です。
たとえば、10年ごとに塗り替える塗料を選ぶと、30年間で3回の足場代と塗装費用がかかります。
一方で、20年程度の耐久性を期待できる無機塗料を選べば、塗り替え回数を減らせる可能性があります。
もちろん建物の状態によって結果は変わりますが、足場代を何度も払わなくて済む可能性がある点は、無機塗料の大きな魅力です。
無機塗料が向いている家、向いていない家
無機塗料は優れた塗料ですが、すべての家に絶対向いているわけではありません。
ここを理解しておくと、後悔しにくくなります。
| 向いているケース | 理由 |
|---|---|
| これから20年以上住み続ける予定がある | 塗り替え回数を減らしやすく、長期的な費用を考えやすいためです。 |
| 日当たりが強く、色あせや劣化が気になる | 紫外線に強い無機塗料の特徴を活かしやすいためです。 |
| 汚れにくい外壁にしたい | 低汚染性に優れた製品が多く、美観維持に向いています。 |
| 足場を何度も組みたくない | 塗り替え周期を延ばせる可能性があるためです。 |
| 慎重に考えたいケース | 理由 |
|---|---|
| 10年以内に建て替えや売却を考えている | 高耐久塗料が過剰品質になる可能性があります。 |
| 外壁に大きなひび割れが多い | 下地補修や塗料の柔軟性を慎重に検討する必要があります。 |
| とにかく初期費用を抑えたい | シリコンやラジカル制御型塗料の方が予算に合う場合があります。 |
| 完全な艶消し仕上げに強くこだわりたい | 製品によって艶の選択肢が限られる場合があります。 |
私としては、「高い塗料だから良い」という考え方だけで決めないでほしいです。
お住まいの状態、今後の暮らし方、ご予算、家族構成、将来の修繕計画まで見たうえで、ちょうどいい塗料を選ぶことが大切です。
無機塗料のデメリットと、後悔しないための対策
無機塗料には多くのメリットがありますが、もちろん注意点もあります。
契約前にデメリットを知っておくことで、「聞いていなかった」という後悔を防ぎやすくなります。
デメリット1:初期費用が高くなりやすい
無機塗料は、高性能な原料や特殊な技術を使った製品が多いため、シリコン塗料などに比べると初期費用が高くなりやすいです。
外壁塗装では足場代や下地処理費なども必要なので、塗料グレードを上げると総額も上がります。
ただし、長い目で見れば、塗り替え回数を減らせる可能性があります。
1回の金額だけではなく、「今後何年住むのか」「次の塗り替えをいつ想定するのか」まで考えて選ぶと判断しやすいです。
デメリット2:塗膜が硬く、ひび割れリスクに注意が必要
無機塗料は硬めの塗膜を形成しやすい性質があります。
そのため、外壁材の動きが大きい場合や、既にひび割れが多い場合は、塗膜が追従しきれずに割れが出る可能性があります。
特にモルタル外壁、築年数が経過した建物、地震や振動の影響を受けやすい場所では注意が必要です。
対策としては、下地診断を丁寧に行い、ひび割れ補修を適切にすること。
そして、外壁材に合った下塗り材や、柔軟性を考慮した無機ハイブリッド塗料を選ぶことです。
デメリット3:艶消しや落ち着いた質感の選択肢が限られる場合がある
無機塗料は、緻密で汚れにくい塗膜を作るため、艶あり・艶控えめの仕上がりが中心になる製品もあります。
和風住宅や落ち着いた雰囲気の家では、「ピカピカしすぎるのは苦手」という方もいらっしゃいます。
その場合は、塗料の艶の種類を事前に確認しましょう。
小さな色見本だけで判断すると、実際の外壁では艶が強く見えることもあります。
できれば大きめの塗り板サンプルを屋外で確認するのがおすすめです。
デメリット4:施工する職人の技術で差が出やすい
無機塗料は高性能ですが、正しく施工してこそ性能を発揮します。
メーカーが定めた希釈率、塗布量、乾燥時間、塗り重ね間隔を守らなければ、期待する耐久性は出にくくなります。
高い塗料を選んでも、下地処理が雑だったり、塗布量が不足していたりすれば意味がありません。
外壁塗装は、塗料選びと同じくらい、職人選びが大切です。
◆齋藤のワンポイントアドバイス
無機塗料は、性能の高い塗料です。
でも、性能が高いからこそ、ごまかしがききにくい塗料でもあります。
下地処理、塗布量、乾燥時間、塗り重ねの丁寧さ。
こうした一つひとつの積み重ねが、10年後、15年後の外壁に出ます。
アップリメイクが職人直営、国家資格者による診断と施工品質にこだわるのは、塗料の性能をきちんと引き出し、大切な住まいを長く守りたいからです。
業者選びでは、金額だけでなく「誰が、どんな工程で、どんな基準で塗るのか」を見てください。
失敗しない無機塗料の選び方とメーカーの見方
無機塗料を選ぶときは、メーカー名や商品名だけで決めるのではなく、住まいの状態に合うかどうかで選ぶことが大切です。
ここでは、代表的な無機系塗料や高機能塗料を紹介しながら、選び方の考え方をお伝えします。
おすすめの代表的な無機塗料・高機能塗料
現在、国内の主要メーカーからさまざまな無機塗料や高耐久塗料が出ています。
どれも一長一短があるため、「一番高い塗料が一番良い」とは限りません。
大切なのは、あなたの家に合うかどうかです。
KFケミカル「無機UVコート・セミフロン系シリーズ」
KFケミカルは、無機・フッ素など高耐久塗料に強いメーカーとして知られています。
無機成分と高耐久樹脂を組み合わせた塗料は、紫外線に強く、長く美観を保ちたい方に向いています。
アップリメイクでも、KFケミカルの高耐久塗料を扱っており、最新情報としてKFケミカル認定施工店 静岡エリア第1位の実績があります。
とにかく長持ちさせたい方、塗り替え回数をできるだけ減らしたい方には、検討しやすい選択肢です。
関西ペイント「アレスダイナミックMUKI」
関西ペイントのアレスダイナミックMUKIは、耐候性と低汚染性を意識した無機系塗料です。
外壁の劣化原因となる紫外線や雨風に対して、長期的に建物を守りたい方に向いています。
ただし、外壁材との相性や下地状態によって適した下塗り材が変わるため、現地診断を前提に選ぶのが安心です。
エスケー化研「スーパーセラタイトF」
エスケー化研のスーパーセラタイトFは、低汚染性を重視したい方に候補となる塗料です。
外壁に汚れがつきにくく、雨で汚れが流れやすい塗膜を目指す場合に検討されます。
交通量の多い道路沿いや、雨筋汚れが気になりやすい立地では、低汚染性のある塗料が役立つことがあります。
日進産業「GAINA(ガイナ)」
ガイナは、無機塗料とは少しカテゴリーが異なりますが、遮熱・断熱性能を重視したい方に検討される高機能塗料です。
夏の暑さ、冬の冷え、屋根からの熱の影響が気になる方には、塗料選びの候補になる場合があります。
アップリメイクは、日進産業 GAINA 提携施工店 静岡エリア第1位の実績があります。
ただし、断熱・遮熱効果は建物の構造、窓、断熱材、屋根材、日当たりなどによって感じ方が変わります。
「塗れば必ず室温が大きく下がる」と断定するのではなく、住まい全体の状況を見て判断するのが大切です。
メーカーランキングより大切なのは、住まいに合う施工仕様
「どのメーカーが一番ですか?」と聞かれることは多いです。
そのお気持ちはよくわかります。
でも、塗装の現場で大事なのは、メーカー名だけではありません。
たとえば、同じ無機塗料でも、サイディング外壁とモルタル外壁では必要な下地処理が違います。
既存塗膜の状態、シーリングの劣化、外壁の吸い込み、ひび割れの有無によって、使う下塗り材も変わります。
つまり、良い塗料を選ぶだけでは足りません。
その塗料を、あなたの家に合った仕様で施工できるか。
ここが本当に大事です。
塗料選びで確認したい5つのポイント
1. メーカー名と製品名が見積書に明記されているか。
2. 下塗り材の種類まで説明されているか。
3. 塗装回数と塗布量が明確か。
4. 外壁材や劣化状況に合った提案になっているか。
5. 保証年数だけでなく、保証の対象範囲が説明されているか。
もし見積書に「無機塗料 一式」とだけ書かれている場合は、注意してください。
塗料のグレードも、施工内容も、保証対象も判断できません。
見積書は、工事の品質を映す鏡です。
日本ペイントの塗料と、無機塗料を比較するときの考え方
外壁塗装を検討する方の中には、日本ペイントの製品を候補に入れている方も多いです。
日本ペイントは、国内で知名度の高い総合塗料メーカーで、住宅用塗料のラインナップも豊富です。
アップリメイクでも、日本ペイントのシリコンフレッシュSiやパーフェクトトップなど、コストと性能のバランスを重視したプランをご用意しています。
たとえば、パーフェクトトッププランは30坪693,000円(税込)からが目安です。
無機塗料より初期費用を抑えながら、一定の耐久性を求めたい方には、こうしたラジカル制御型塗料も選択肢になります。
一方で、とにかく長持ちさせたい、塗り替え回数を減らしたい、将来の足場代を抑えたいという方には、無機塗料の方が合う場合があります。
塗料選びは、グレードの上下だけではなく、暮らし方との相性で考えてください。
外壁の色でやめたほうがいい色と、後悔しない選び方
無機塗料で高耐久な外壁にしても、色選びで失敗すると満足度は下がってしまいます。
外壁の色は、毎日目に入るものです。
しかも、10年、15年、20年と付き合うことになります。
ここでは、「絶対に選んではいけない色」ではなく、「選ぶときに注意したい色」としてお話しします。
真っ白・真っ黒は汚れが目立ちやすい
真っ白な外壁は清潔感があります。
ただし、雨筋、排気ガス、土ぼこり、カビ、コケなどの汚れが目立ちやすい色です。
反対に、真っ黒な外壁は重厚感があり、モダンでかっこいい印象になります。
しかし、黄砂、鳥のフン、砂ぼこり、水あかなどの白っぽい汚れが目立ちやすくなります。
無機塗料には低汚染性のある製品が多いですが、それでも汚れを完全にゼロにはできません。
真っ白を選ぶなら少しアイボリー寄りにする。
真っ黒を選ぶならチャコールグレーや濃いブラウンに寄せる。
こうした少しの調整で、汚れの目立ち方はかなり変わります。
赤・黄・紫などの鮮やかな色は色あせに注意
赤、黄、紫などの鮮やかな色は、外壁に個性を出しやすい色です。
ただ、色によっては紫外線の影響を受けやすく、経年で色あせが目立つ場合があります。
静岡は日当たりの良い地域も多く、外壁は日々強い紫外線を受けます。
鮮やかな色を使いたい場合は、全面に使うのではなく、玄関まわりやバルコニーなどのアクセントとして取り入れる方法もあります。
どうしても全面に使いたい場合は、耐候性の高い塗料や顔料を選び、色あせのリスクも理解したうえで決めると安心です。
色見本だけで決めると、思ったより明るく見えることがある
色選びで多い失敗が、面積効果です。
面積効果とは、同じ色でも、小さな色見本で見ると落ち着いて見え、大きな壁に塗ると明るく鮮やかに見えやすい現象です。
小さな色見本では「ちょうどいい」と思った色が、外壁全体に塗られると「思ったより派手だった」と感じることがあります。
これ、本当によくあります。
色を決めるときは、室内の蛍光灯の下ではなく、屋外の自然光で確認してください。
できればA4サイズ以上の塗り板サンプルで、朝、昼、夕方の見え方も比べると失敗しにくいです。
カラーシミュレーションは、色選びの不安を減らすための道具です
アップリメイクでは、ご自宅の写真を使って仕上がりイメージを確認できるカラーシミュレーションをご用意しています。
色見本だけではわかりにくい、屋根、サッシ、玄関ドア、周囲の街並みとのバランスも見やすくなります。
色選びで迷っている方は、外壁塗装のカラーシミュレーションも参考にしてみてください。
契約前に知っておきたい塗装工事のトラブル
外壁塗装は専門性が高く、一般の方が工事内容を見抜きにくい分、残念ながらトラブルも起こりやすい業界です。
特に無機塗料のような高額な塗装では、契約前の確認がとても大切です。
ここでは、注意してほしい営業トークや見積書の見方をお伝えします。
「今日契約なら半額」は慎重に見てください
「今日決めてくれたら半額にします」
「今月だけキャンペーンで大幅値引きできます」
こうした言葉を聞くと、お得に感じるかもしれません。
でも、外壁塗装で大幅な値引きが簡単にできる場合、最初の見積もりが高すぎるか、どこかの工程や材料費を削る可能性があります。
塗装工事には、足場代、材料費、職人の手間、下地処理、管理費など、必要な費用があります。
適正な工事をしようと思えば、理由のない大幅値引きは簡単にはできません。
その場で契約せず、必ず複数社で比較しましょう。
「足場代無料」は見積書の中身を確認してください
外壁塗装に足場は欠かせません。
安全に作業するためにも、丁寧に塗るためにも、近隣へ塗料を飛散させないためにも必要です。
その足場が「無料」と言われた場合、他の項目に上乗せされている可能性があります。
足場代無料という言葉だけで判断せず、総額、塗料名、塗装面積、下地処理、付帯部塗装、保証内容を比較してください。
「工事一式」だけの見積書は危険です
見積書に「外壁塗装工事 一式」とだけ書かれている場合は、かなり注意が必要です。
それでは、何㎡塗るのか、どの塗料を使うのか、何回塗るのか、下地処理はどこまで行うのかがわかりません。
後から「それは別料金です」と言われたり、説明と違う塗料を使われたりするリスクもあります。
良い見積書には、工事項目、数量、単位、単価、金額、使用塗料名、施工内容ができるだけ具体的に記載されています。
契約前に確認したい見積書チェックリスト
使用する塗料のメーカー名と製品名が書かれているか。
外壁面積が㎡で記載されているか。
下塗り、中塗り、上塗りの工程が明確か。
シーリング工事が「増し打ち」か「打ち替え」か説明されているか。
付帯部に使う塗料のグレードが書かれているか。
保証年数だけでなく、保証対象と免責内容が説明されているか。
大幅値引きの理由が納得できるものか。
お客様の声や施工事例は、業者選びの判断材料になります
塗装業者を選ぶときは、実際の施工事例やお客様の声を見ることも大切です。
ただし、写真だけで判断するのではなく、工事内容、使用塗料、施工前の劣化状態、工事後の説明まで確認すると、より参考になります。
アップリメイクの施工の雰囲気を見たい方は、施工事例をご覧ください。
実際に工事をされた方の感想を確認したい方は、お客様の声も参考になるかなと思います。
外壁塗装の無機塗料に関するよくある質問
Q1. 無機塗料なら本当に20年以上メンテナンス不要ですか?
A. 塗料自体の期待耐用年数が20年前後の製品はありますが、住まい全体のメンテナンスが完全に不要になるわけではありません。
特に、外壁のつなぎ目やサッシ周りに使われるシーリングは、塗料より早く劣化することがあります。
また、屋根、ベランダ防水、雨樋、鉄部、木部なども別のタイミングで点検が必要です。
無機塗料を選んだ場合でも、10年を目安に専門家の点検を受けておくと安心ですよ。
Q2. 無機塗料のひび割れが心配です。対策はありますか?
A. あります。
まず大切なのは、塗装前の診断でひび割れの原因と深さを確認することです。
表面だけの細いひび割れなのか、外壁材そのものに影響が出ているのかで補修方法が変わります。
そのうえで、適切なシーリング補修、下塗り材の選定、柔軟性を考慮した無機ハイブリッド塗料の使用などを検討します。
特にモルタル外壁や築年数が経過したお住まいでは、塗料のグレードだけでなく下地処理の内容が大事です。
Q3. 業者によって無機塗料の見積もりが大きく違うのはなぜですか?
A. 主な理由は、使用する塗料の違い、塗装面積の算出方法、下地処理の内容、付帯部の範囲、会社の施工体制です。
同じ無機塗料という名前でも、製品グレードはさまざまです。
また、下地処理を丁寧に行う会社と、最低限で済ませる会社では、見積金額にも差が出ます。
安い見積もりが悪いとは限りませんが、安い理由が説明できない見積もりは注意が必要です。
見積書の内訳を比べ、わからない点は遠慮なく質問しましょう。
Q4. 訪問販売で「オリジナル無機塗料」を勧められました。契約しても大丈夫ですか?
A. その場で契約せず、慎重に確認した方がいいです。
オリジナル塗料という言葉自体が悪いわけではありません。
ただし、製造メーカー、成分、性能試験データ、保証内容、施工実績が不明確な場合は注意が必要です。
「大手メーカー品より長持ちします」と言われた場合は、その根拠となる資料を見せてもらいましょう。
不安が残る場合は、別の塗装専門店にも見積もりを取り、比較することをおすすめします。
Q5. 屋根も一緒に塗装した方がいいですか?
A. 屋根の状態によりますが、外壁と屋根の劣化時期が近い場合は同時施工がおすすめです。
理由は、足場代を一度で済ませられるためです。
外壁だけ先に塗装し、数年後に屋根だけ塗装すると、もう一度足場代がかかります。
屋根は外壁以上に紫外線や雨風を受けるため、現地調査の際に屋根も一緒に点検しておくと安心です。
ただし、屋根材によっては塗装できない場合や、カバー工法・葺き替えが向く場合もあります。
Q6. 無機塗料とシリコン塗料で迷ったら、どう決めればいいですか?
A. 今後その家にどのくらい住む予定かで考えると決めやすいです。
これから20年以上住む予定があり、塗り替え回数を減らしたいなら無機塗料が向きやすいです。
一方で、10年後に建て替えや売却の可能性がある場合は、シリコン塗料やラジカル制御型塗料の方が費用対効果に合うこともあります。
塗料の性能だけでなく、ご家族の暮らし方、将来計画、予算のバランスで選びましょう。
外壁塗装における無機塗料の相場を知り、後悔のない選択を
ここまで、外壁塗装における無機塗料の相場、特徴、費用の考え方、デメリット、色選び、業者選びまでお話ししてきました。
無機塗料は、初期費用だけを見ると高く感じやすい塗料です。
でも、耐用年数の長さ、汚れにくさ、塗り替え回数を減らせる可能性を考えると、長く住み続ける家には価値のある選択肢になります。
一方で、すべての家に無機塗料が最適とは限りません。
築年数、外壁材、ひび割れの有無、シーリングの状態、屋根や防水の劣化、今後の住まい方によって、最適な塗料は変わります。
だからこそ、まずはご自宅の状態を正しく知ることが大切です。
アップリメイクは、1973年より静岡で屋根・外壁塗装リフォーム専門店として歩んできました。
施工実績は6,000件以上(2026年4月末時点)です。
大企業のように派手な宣伝は得意ではありませんが、職人一人ひとりが地元の専門店としてのこだわりを持ち、お客様に安心と満足、そして幸せや感動までお届けしたいという想いで仕事をしています。
私自身、キャリアのスタートは塗装職人です。
亡き父から教わった「お客様の幸せを第一に施工品質を考えること」という言葉は、今でも私の仕事の中心にあります。
塗装は、ただ外壁をきれいにするだけの工事ではありません。
大切な家を守り、ご家族の暮らしを守り、将来の不安を少しでも減らすための工事です。
静岡で無機塗料の外壁塗装を検討中の方へ
「我が家の場合、無機塗料にすると総額はいくらくらいなのか」
「シリコン、フッ素、無機のどれが本当に合っているのか」
「今すぐ塗装すべきなのか、もう少し待ってもいいのか」
「他社の見積もりが適正なのか見てほしい」
そんな方は、まずは無料のお住まい診断をご利用ください。
診断では、外壁や屋根の状態を確認し、写真付きでわかりやすくご説明します。
今すぐ工事が必要ない場合は、そのように正直にお伝えします。
ご希望がない限り、しつこい営業はいたしません。
まずは現状を知るだけでも大丈夫です。
外壁塗装は、急いで決めるものではありません。
でも、劣化を放置しすぎると、塗装だけでは済まなくなることもあります。
チョーキング、ひび割れ、シーリングの割れ、カビやコケ、屋根の色あせなどが気になり始めたら、まずは一度プロに見てもらってください。
あなたの大切なお住まいにとって、無機塗料が本当に良い選択なのか。
それとも、別の塗料の方が費用対効果に合うのか。
私たちが、職人の目線で正直にお話しします。
お電話でご相談いただく際は、「斎藤社長のブログを見ました」とお伝えいただくと話がスムーズです。
静岡の屋根・外壁塗装で後悔したくない方は、どうぞ気軽にご相談ください。




