賃貸物件の塗装における分割払いの全て!資産価値を守る方法を解説

笑顔で立つ日本の塗装業者の男性が、新しく塗装された賃貸アパートを指し示す。青い作業服を着てヘルメットを抱え、信頼感を与える

こんにちは、株式会社アップリメイク代表取締役の斎藤直樹です。静岡で生まれ育ち、父の代から塗装業一筋でやってまいりました。

賃貸アパートやマンションのオーナー様から、「そろそろ外壁のメンテナンスが必要だとは分かっているが、まとまった費用を準備するのが難しい」というお悩みをよくお伺いします。

外壁塗装の支払いタイミングは工事完了後の一括払いが基本ですが、物件の規模によっては数百万円になることも珍しくありません。「外壁塗装をしたいけどお金がない…」と先延ばしにしているうちに、建物の劣化が進んでしまうのは、資産価値を守る上で最も避けたい事態です。

そこで有効な選択肢となるのが、外壁塗装ローンをはじめとする分割払いです。しかし、ローンと聞くと、「リフォームローンの審査はゆるいのだろうか」「リフォームローンが通りやすい会社はあるのか」「パート収入でもリフォームローンは組めるのか」「リフォームローンは収入証明不要で借りられるのか」など、次々と疑問が湧いてくるのではないでしょうか。

この記事では、そんな賃貸物件オーナー様の資金計画に関する不安を解消するため、塗装専門家そしてファイナンシャルプランナーの視点から、分割払いの方法や賢いローンの選び方について、徹底的に解説していきます。

この記事でわかること

  • 賃貸物件における外壁塗装の分割払いの種類
  • ローンを利用する際のメリットと知っておくべき注意点
  • オーナー様の状況に応じた最適なローンの選び方
  • 審査をスムーズに進めるためのポイント

賃貸物件の塗装で分割払いを考える基礎知識

  • 一般的な外壁塗装の支払いタイミング
  • 外壁塗装でお金がない時にできること
  • 選択肢としての外壁塗装ローン
  • 業者提携ローンと銀行ローンの違い
  • 必ず確認したい金利と手数料

一般的な外壁塗装の支払いタイミング

賃貸アパートのオーナーらしき日本人夫婦が、タブレットで外壁塗装の支払い計画を確認している。窓の外には足場が組まれた建物が見える

賃貸物件の外壁塗装を計画する上で、まず最初に把握しておくべきなのが費用の支払いタイミングです。塗装業界では、支払い方法や回数は業者によって異なりますが、一般的には以下の3つのパターンが多く見られます。

外壁塗装の主な支払いタイミング
支払いパターン 概要 オーナー様の視点
1. 工事完了後の一括払い 全ての工事が完了し、仕上がりを確認した後に全額を支払う方法。 最も安心できる支払い方法。手抜き工事や未完成のリスクがない。
2. 契約時と完了後の2回払い 契約時に着工金として半額程度、工事完了後に残額を支払う方法。 業者にとっては資材発注などがスムーズになる。信頼できる業者か見極めが重要。
3. 契約・着工・完了後の3回払い 契約時、工事の中間、完了後の3回に分けて支払う方法。大規模な工事で用いられることがある。 1回あたりの支払額は抑えられるが、支払い管理が煩雑になる可能性も。

私たちアップリメイクでは、お客様に安心してご依頼いただくため、原則として工事完了後の一括払いをお願いしております。これは、私たちの施工品質に対する自信の表れでもあります。

しかし、いずれの支払い方法を選択するにしても、アパートやマンションの塗装費用は高額になりがちで、一括での支払いはキャッシュフローを圧迫する大きな要因となります。そこで重要になるのが、計画的な資金準備と分割払いという選択肢です。

外壁塗装でお金がない時にできること

古く劣化したアパート(左)と新しく塗装さた綺麗なアパート(右)を比較したビフォーアフター画像

「外壁にひび割れやコケが見られる…でも、手元にまとまったお金がない」と塗装工事を先延ばしにしてしまうオーナー様は少なくありません。しかし、これは賃貸経営において非常に危険な判断です。外壁の劣化を放置すると、以下のような深刻な事態を招きかねません。

外壁塗装の先延ばしが招く3つのリスク

  1. 雨漏りの発生と構造躯体へのダメージ: 劣化したシーリングやひび割れから雨水が浸入し、建物の柱や梁を腐食させ、大規模な修繕が必要になる。
  2. 入居率の低下: 古びた外観は内見時の印象を悪化させ、空室の原因に直結する。
  3. 資産価値の大幅な下落: 必要なメンテナンスを怠った物件と見なされ、将来の売却価格や担保評価額が大きく下がってしまう。

このように、目先の費用を惜しむことで、将来的にはるかに大きな損失を生んでしまう可能性があるのです。では、手元資金が不足している場合、どうすればよいのでしょうか。

答えは、計画的に外部資金を活用することです。具体的には、後述するリフォームローンなどを利用して分割払いを検討することが、建物の寿命と資産価値を守るための賢明な経営判断と言えます。

また、静岡県内の市町村によっては、住宅リフォームに関する助成金や補助金制度を設けている場合があります。これらの制度は募集期間や条件が限られていますが、活用できれば費用の大きな助けとなります。私たちのような地域密着の専門業者であれば、こうした地域ごとの情報にも精通しておりますので、ぜひ一度ご相談ください。

◆斎藤のワンポイントアドバイス

「お金がないから」と諦めてしまう前に、まずは専門家に相談することが大切です。私たちにご相談いただければ、建物の状態を正確に診断し、今本当に必要な工事は何か、そしてオーナー様の資金計画に合わせた最適な支払いプランは何かを一緒に考えさせていただきます。放置することが最大のリスクだと、ぜひ覚えておいてください。

選択肢としての外壁塗装ローン

賃貸経営の相談をする日本の不動産オーナーとファイナンシャルプランナーが握手をしている。テーブルにはアパートの模型とタブレットがある

外壁塗装の費用を分割で支払う最も一般的な方法が、「外壁塗装ローン」、いわゆるリフォームローンです。これは、外壁塗装や屋根の修繕、水回りのリフォームなど、住宅のメンテナンスにかかる費用を金融機関から借り入れるための専用ローン商品を指します。

多くのオーナー様が勘違いされがちなのですが、ローンは「借金」というネガティブなものではなく、賃貸経営における「計画的な先行投資」と捉えるべきです。

適切なタイミングで建物をメンテナンスすることは、家賃収入の安定化や資産価値の維持に直結します。手元資金が貯まるのを待っている数年間に建物が劣化し、結果的に修繕費用が膨らんでしまっては元も子もありません。

外壁塗装ローンを利用する主なメリット

  • 手元資金を残せる: 急な出費や他の投資機会に備え、現金を確保したまま必要な工事を実施できる。
  • 最適なタイミングで工事ができる: 資金の準備を待つことなく、建物の劣化が進行する前にメンテナンスが可能。
  • ワンランク上の工事が可能に: 予算の都合で諦めていた高耐久な塗料や、デザイン性の高い塗装を選ぶことで、物件の魅力をさらに高められる。

特に賃貸物件の場合、外観の美しさは入居率に大きく影響します。ローンを活用してより耐久性やデザイン性に優れた塗装を施すことは、結果的に空室リスクを減らし、安定した経営に繋がる賢い選択と言えるでしょう。

私たちアップリメイクでは、ファイナンシャルプランナーの資格を持つ専門スタッフが、オーナー様の長期的なキャッシュフローを考慮した資金計画のご相談にも応じています。詳しくは無料診断・お見積りページからお気軽にお問い合わせください。

業者提携ローンと銀行ローンの違い

青い作業服を着た日本の塗装業者とスーツを着た顧客が、アパートの模型とタブレットを挟んで笑顔で握手している

リフォームローンと一言で言っても、大きく分けて「業者提携ローン」と「銀行ローン」の2種類が存在します。それぞれに特徴があり、メリット・デメリットも異なりますので、ご自身の状況に合わせて最適なものを選ぶことが重要です。ここでは、両者の違いを分かりやすく比較してみましょう。

業者提携ローン(信販系ローン)

これは、私たちのような塗装業者やリフォーム会社が、信販会社(クレジットカード会社など)と提携して提供するローンです。最大の特長は、手続きの手軽さと審査のスピードにあります。工事の見積もりからローンの申し込みまで、すべて塗装業者を窓口としてワンストップで進めることができます。

銀行ローン

こちらは、都市銀行や地方銀行、信用金庫などが提供するリフォームローンです。最大のメリットは、金利が比較的低い傾向にあることです。一方で、申し込みにはオーナー様ご自身が銀行窓口へ出向く必要があり、審査にも時間がかかるのが一般的です。提出書類も多く、手続きが煩雑に感じられるかもしれません。

【比較表】業者提携ローン vs 銀行ローン
項目 業者提携ローン(信販系) 銀行ローン
金利 やや高め(2%~5%程度が目安) 比較的低い(1%~3%程度が目安)
審査スピード 速い(最短即日~数日) 時間がかかる(1週間~1ヶ月程度)
手続きの手間 簡単(業者が窓口) 煩雑(自分で銀行とやり取り)
担保・保証人 原則不要な場合が多い 必要な場合がある(特に高額の場合)
おすすめな方 手続きの手間を省きたい方、すぐに工事を始めたい方 少しでも金利を抑えたい方、時間に余裕がある方

どちらが良い・悪いということではなく、何を優先するかで選択が変わってきます。私たちアップリメイクでは、お客様の手間を最大限に省けるよう、信販会社と提携したリフォームローンもご用意しております。ご興味のある方はお気軽にご相談ください。

必ず確認したい金利と手数料

日本人男性が電卓を使い、ローンの書類と虫眼鏡を前に金利と手数料を真剣に計算・確認している様子

分割払いを利用する際に、最も注意深く確認しなければならないのが「金利」と「手数料」です。これらは、最終的な総支払額に大きく影響するため、目先の月々の支払額だけで判断するのは禁物です。

ローン選びでチェックすべき費用項目

  • 金利(実質年率): ローンを比較する際は、必ず「実質年率」で比べましょう。これには、保証料や手数料の一部が含まれているため、実際にかかるコストに近い数値となります。金利には、返済終了まで利率が変わらない「固定金利」と、市場金利の変動によって利率が見直される「変動金利」があります。
  • 保証料: 万が一返済が滞った場合に、保証会社に返済を肩代わりしてもらうための費用です。金利に含まれている場合と、別途支払う場合があります。
  • 事務手数料: ローンの契約手続きにかかる費用です。金融機関によって大きく異なります。
  • 団体信用生命保険料(団信): 契約者に万一のことがあった場合に、ローンの残債が保険で支払われる制度です。加入が必須の場合と任意の場合があります。

【ご注意】
本記事に記載している金利や手数料に関する数値は、あくまで一般的な目安です。実際の条件は、各金融機関の商品、経済情勢、そして申込者様の信用情報によって大きく変動します。

ローンを契約する際は、必ず複数の金融機関から見積もりを取り、返済シミュレーションを行った上で、ご自身の返済能力に見合った計画を立ててください。最終的な判断は、金融機関の担当者と十分に相談の上、ご自身の責任において行っていただくようお願いいたします。

特に、「金利0円キャンペーン」などを謳っている場合は注意が必要です。一見お得に見えますが、その分の手数料が工事費用に上乗せされていたり、特定の高額な工事プランとのセットが条件だったりするケースもあります。契約内容を隅々まで確認し、総支払額がいくらになるのかを正確に把握することが、後悔しないローン選びの鉄則です。

◆【FP資格を持つ塗装専門家コラム】静岡の賃貸経営と長期修繕計画

私は一級建築塗装技能士であると同時に、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格も保有しています。塗装のプロとして建物を守るだけでなく、オーナー様の資産を守り、育てるお手伝いをしたいと考えているからです。

特に静岡県中部は、温暖な気候で暮らしやすい反面、台風の塩害や強い紫外線による塗膜の劣化が進みやすいという特徴があります。そのため、計画的な外壁メンテナンスは、他の地域以上に重要となります。今回のテーマである分割払いも、単なる支払い方法の一つではなく、この「長期修繕計画」を成功させるための重要なツールなのです。

例えば、10年後、15年後を見据えて、今回の塗装でどのグレードの塗料を選ぶべきか。次回のメンテナンス費用はいつ頃、いくら必要になるのか。そのために、毎月の家賃収入からいくら修繕費として積み立てておくべきか。こうした長期的な視点を持つことで、突発的な出費に慌てることなく、安定した賃貸経営が可能になります。

ローンを組む際も、次の修繕時期までに完済できるような無理のない返済計画を立てることが肝心です。私たちアップリメイクでは、こうしたライフプランニングの視点も取り入れたご提案を心がけています。塗装工事という大きなイベントを、お客様の資産形成の成功に繋げる。それが私の使命です。

賢い賃貸物件の塗装・分割払いローンの選び方

  • リフォームローン審査がゆるい金融機関も
  • 通りやすい会社に見る融資の条件
  • パート収入で申し込むリフォームローン
  • 収入証明不要でローンを組む方法

リフォームローン審査がゆるい金融機関も

「ローンの審査に通るか不安…」というオーナー様は非常に多いです。結論から申し上げますと、金融機関によって審査の基準は異なり、一般的に銀行よりも信販会社(業者提携ローン)の方が審査に通りやすい傾向があると言えます。

これは、審査のスピードを重視し、より多くのお客様に利用してもらうことを目的としているためです。銀行が申込者の勤務先や年収、勤続年数などを厳しくチェックするのに対し、信販会社は過去の信用情報(クレジットカードやローンの返済履歴など)に問題がなければ、比較的柔軟に審査を行うことが多いです。そのため、「審査がゆるい」と感じられることがあるのです。

審査に不安がある場合に検討したいローンの特徴

  • 信販会社の提供するリフォームローン: 塗装業者が窓口となるため、審査に関する相談もしやすいです。
  • 無担保型のローン: 物件を担保に入れる必要がないため、手続きがシンプルで審査のハードルも比較的低くなります。ただし、有担保型に比べて金利は高めです。
  • カードローン: 審査は迅速ですが、リフォームローンに比べて金利が非常に高くなるため、利用は小規模な修繕に留め、短期で返済できる場合に限定すべきです。

ただし、「審査がゆるい」からといって安易に飛びつくのは危険です。前述の通り、金利が高めに設定されていることが多いため、必ず総支払額を比較検討することが重要です。審査に自信がない場合でも、まずはメインバンクや地元の信用金庫など、金利の低い金融機関から相談してみることをお勧めします。

通りやすい会社に見る融資の条件

リフォームローンの審査に通りやすい、あるいは融資を受けやすい会社(金融機関)には、いくつかの共通した特徴や条件があります。これらのポイントを事前に理解しておくことで、申し込みをスムーズに進めることができます。

審査で重視される主なポイント

金融機関が融資の可否を判断する際に、主にチェックしているのは以下の3点です。

  1. 返済能力: 年収に対して、年間のローン返済額が占める割合(返済負担率)が基準内に収まっているかが最も重要です。安定した家賃収入があることは大きなプラス材料になります。
  2. 信用情報: 過去にクレジットカードや携帯電話料金、その他のローンで延滞した記録がないか。個人信用情報機関に照会して確認されます。
  3. 健康状態: 団体信用生命保険への加入が条件となる場合、現在の健康状態が問われます。

これらの基準を満たしていることが、審査通過の大前提となります。逆に言えば、これらの条件をクリアしていれば、多くの金融機関で融資を受けられる可能性は高いと言えます。

◆斎藤のワンポイントアドバイス

審査を有利に進めるためのちょっとしたコツは、自己資金を少しでも用意しておくことです。例えば、工事費用の1割でも頭金として入れることで、「計画的に資金を準備できる人」という印象を金融機関に与え、信頼度が高まります。また、借入額が減ることで月々の返済も楽になります。全額をローンに頼るのではなく、可能な範囲で自己資金を組み合わせるのが賢い方法です。

私たちアップリメイクが提携しているイオンリフォームローンは、比較的柔軟な審査基準とスピーディーな手続きが魅力です。多くのオーナー様にご利用いただいた実績もございますので、ご興味があれば弊社の施工事例もご覧ください。

パート収入で申し込むリフォームローン

「主な収入がパートやアルバイトだから、ローンは無理だろう」と諦めていませんか?結論として、パート収入の方でもリフォームローンを申し込むことは可能です。

もちろん、正社員に比べて収入の安定性という点で見られがちですが、金融機関は申込者の状況を総合的に判断します。特に以下のケースでは、審査を通過できる可能性が十分にあります。

パート収入でローンを申し込む際のポイント

  • 安定した勤続年数: 同じ勤務先で長く働いていることは、安定収入があると見なされる重要な要素です。最低でも1年以上の勤続年数が望ましいでしょう。
  • 配偶者との収入合算: 配偶者に安定した収入がある場合、世帯収入として合算して申し込むことで、審査に通りやすくなります。
  • 借入希望額を抑える: 年収に見合った、無理のない借入額で申し込むことが重要です。

金融機関によっては、パート・アルバイトの方専用のローン商品を用意している場合もあります。最初から諦めずに、複数の金融機関に相談してみることが大切です。窓口で相談する際は、家賃収入の状況や今後の事業計画などを具体的に説明することで、返済能力があることをアピールできます。

収入証明不要でローンを組む方法

ローンの申し込みで手間がかかるのが、所得証明書や確定申告書といった収入を証明する書類の準備です。特に個人事業主であるオーナー様にとっては、煩雑に感じられるかもしれません。では、「収入証明不要」でローンを組むことは可能なのでしょうか。

一部の金融機関、特に信販系のリフォームローンでは、一定の条件を満たせば収入証明書の提出が不要となる場合があります。

収入証明が不要になる主なケース(あくまで一例です)

  • 借入希望額が比較的少額(例:200万円~300万円以下)である場合。
  • その金融機関と既に取引実績(給与振込口座など)がある場合。
  • 申し込み内容(勤務先、勤続年数など)から、安定収入が明確に推測できる場合。

ただし、「提出不要」であっても、申込書に年収を自己申告する必要はありますし、金融機関は独自の審査ノウハウでその妥当性を判断します。虚偽の申告は絶対にやめましょう。

手続きが簡略化されるのは大きなメリットですが、収入証明が不要なローンは、金利が高めに設定されている傾向があります。書類を準備する手間と、金利負担の増加を天秤にかけ、どちらがご自身にとってメリットが大きいかを慎重に判断する必要があります。

不明な点があれば、私たちのような専門業者や金融機関の担当者に遠慮なく質問してください。

外壁塗装の分割払いに関するよくある質問(FAQ)

Q1. ローンを組むと、団体信用生命保険(団信)への加入は必須ですか?

A. 金融機関やローン商品によって異なります。銀行の有担保ローンなどでは加入が必須条件となることが多いですが、信販系の無担保ローンでは任意加入の場合がほとんどです。団信に加入すれば、万一の際に残債が弁済されるという大きな安心感が得られますが、その分保険料の負担が発生します。ご自身の年齢や健康状態、既存の生命保険の加入状況などを考慮して判断されると良いでしょう。

Q2. 賃貸物件の外壁塗装費用は、経費として計上できますか?

A. はい、経費として計上できます。ただし、会計処理の方法が工事の内容によって異なります。建物の現状維持や原状回復が目的の塗装(ひび割れの補修など)であれば「修繕費」としてその年の経費に一括計上できます。

一方、建物の価値を高めるための塗装(より高耐久な塗料への変更など)は「資本的支出」と見なされ、法定耐用年数に応じて数年間にわたって「減価償却費」として計上します。判断が難しい場合も多いため、税理士などの専門家にご相談されることを強くお勧めします。

Q3. ローンの審査に落ちてしまいました。もう分割払いは無理でしょうか?

A. 諦めるのはまだ早いです。審査基準は金融機関によって様々ですので、一つの金融機関で審査が通らなくても、別の金融機関では承認される可能性があります。

また、審査に落ちた原因(借入希望額が年収に見合っていない、他に多くの借り入れがあるなど)を見直し、借入額を減らして再申請したり、少し期間を空けて信用情報が改善されてから申し込んだりする方法もあります。塗装業者によっては、独自の分割払い制度を設けている場合もありますので、まずは工事を依頼する業者に相談してみてください。

Q4. 「金利0円」や「手数料無料」のキャンペーンは本当にお得ですか?

A. 必ずしもそうとは限りません。注意が必要です。信販会社が負担する金利や手数料分が、塗装業者の見積もり金額に上乗せされているケースが考えられます。また、特定の高額な塗料プランを選択した場合のみ適用されるなど、条件が付いていることもあります。

重要なのは、キャンペーンの有無にかかわらず、複数の業者から詳細な見積もりを取り、工事内容と総支払額をしっかりと比較することです。「金利0円」という言葉だけに惑わされず、総合的なコストで判断することが大切です。

賃貸物件の塗装は分割払いを上手く使おう

塗装されたばかりの綺麗な賃貸アパートの前で、笑顔で空を見上げる日本の夫婦と女性の不動産オーナーたち

今回は、賃貸物件の塗装における分割払いについて、専門家の視点から詳しく解説してきました。

結論として、外壁塗装ローンなどの分割払いは、計画的な賃貸経営を行い、大切な資産価値を守り抜くための非常に有効な手段です。手元資金が不足しているからとメンテナンスを先延ばしにすることは、雨漏りや入居率低下といった、より深刻な問題を引き起こすリスクを増大させます。

ローンを賢く活用することで、建物の劣化が進む前に最適なタイミングでメンテナンスを行い、物件の魅力を維持・向上させることが可能になります。

もちろん、ローンには金利というコストがかかります。だからこそ、業者提携ローンと銀行ローンの違いを理解し、ご自身の状況に合った最適なプランを慎重に選ぶことが重要です。そして何より、信頼できる塗装専門家に相談し、正確な建物の診断に基づいた適切な工事計画と、無理のない資金計画を立てることが成功の鍵となります。

私たち株式会社アップリメイクは、静岡の地で数多くの賃貸物件の塗装を手がけてまいりました。職人直営だからこそできる高品質な施工と、お客様一人ひとりに寄り添った誠実な対応をお約束します。塗装のこと、資金計画のこと、どんな些細なことでも構いません。あなたの大切な資産を守るお手伝いができれば幸いです。まずは、無料の建物診断からお気軽にご相談ください。

 

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  • この記事を書いた人

齋藤直樹

(株)アップリメイク代表取締役で元職人、塗装という仕事が大好きです。人生の大きな挫折と数多くの出会いを経て今は大好きな地元・静岡で、お客様の笑顔のために仕事ができることに何よりの誇りを感じています。

▼保有資格▼
1級建築塗装技能士・2級建築施工管理技士・有機溶剤作業主任者・高所作業主任者・2級カラーコーディネーター・光触媒施工技能士・乙4類危険物取扱者・ゴンドラ特別教育・職長・安全衛生責任者・第2種酸素欠乏危険作業主任者・宅地建物取引主任者・2級ファイナンシャルプランニング技能士・AFP