カーポート・ベランダの雨樋交換費用はいくら?住宅本体との違いを解説

家の寿命は雨樋で決まることを伝えるアップリメイクのスライド表紙画像

こんにちは、株式会社アップリメイク代表取締役の齋藤直樹です。

「カーポートの雨樋から水が溢れているけれど、どこに頼めばいいかわからない」「ベランダの排水が悪く、雨漏りしないか心配だ」といったお悩みを抱えていませんか?

住宅のメンテナンスを考える際、屋根や外壁にはどうしても目がいきやすいものです。

しかし、カーポートやベランダといった付帯設備の雨樋は、意外と見落とされがちなポイントです。

この記事を読むことで、住宅本体とは異なる付帯設備の雨樋の特性や、適正な交換費用の目安がわかります。

そして、無駄な出費を抑えるためのポイントが明確になり、安心してお住まいのメンテナンス計画を立てられるようになります。

記事のポイント

  • カーポートやベランダの雨樋交換・修理の費用相場
  • 住宅本体の雨樋と付帯設備の雨樋の構造的・規格的な違い
  • DIYで補修できる限界とプロに依頼すべき症状の見極め方
  • 火災保険の活用や足場代を節約して生涯コストを抑える方法

住宅以外の雨樋も交換できるのか

カーポートやベランダなど、住宅の屋根以外で見落としがちな建物の急所を解説する図解

「そもそも住宅の屋根についている雨樋以外も、修理や交換ができるのだろうか?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。

結論から申し上げますと、カーポートやベランダ、テラス屋根などに付帯する雨樋も、専門業者による交換やメンテナンスが十分に可能です。

むしろ、住宅本体とは異なる専門的なアプローチが必要になるケースも多々あります。

住宅本体の雨樋が建物の構造を守る重要な役割を担っているのと同様に、カーポートやベランダの雨樋も極めて重要な働きをしています。

雨水を適切に排水することで、アルミ製の支柱の腐食を防いだり、ベランダからの深刻な雨漏りを未然に防いだりしているのです。

これらの設備は、直接雨風や紫外線に晒されるため、むしろ住宅の屋根以上に劣化が進みやすいという特徴を持っています。

そのため、決して放置せず、適切なタイミングで点検と交換を実施することが、大切な資産を守る第一歩となります。

カーポートの雨樋交換と費用相場

カーポートの雨樋は、風で飛来した落ち葉や土砂が溜まりやすく、また積雪の重みによる破損も頻発する部位です。

ここでは、具体的なカーポートの雨樋交換費用と、住宅本体の雨樋との違いについて、現場での実例を交えて詳しく解説いたします。

症状別のカーポートの雨樋交換費用

カーポートの雨樋は、住宅本体の2階の軒先に設置されている雨樋と比較すると、設置位置が低いのが特徴です。

そのため、大掛かりな足場を組まずに脚立や専用のはしご等で作業できるケースが多くなります。

結果として、総費用を低く抑えやすいという特長があります。

しかし、破損の規模や劣化状況、あるいはカーポートの設置環境(例えば、2階のベランダの下にせり出すように設置されているなど)によって費用は大きく変動します。

一般的なカーポートの雨樋交換費用の目安は以下の通りです。

工事・作業内容 費用相場(目安) 作業の詳細・備考
業者による部分補修・清掃 1万円~3万円 パイプ内の詰まり除去、支持金具の歪み調整、コーキングによる軽微な割れ補修など。
業者による部分交換 1万円~10万円 破損した竪樋や集水器、エルボなど一部のパーツを新しい部材に交換。足場不要の場合。
業者による全交換 20万円~70万円 既存の雨樋をすべて撤去し新規設置。足場が必要な特殊な環境下では費用が上昇します。

※上記の数値はあくまで一般的な目安であり、実際の費用はお住まいの状況により異なります。

正確な費用は必ず専門業者のお見積りでご確認ください。

私たちが現地調査に伺う際、カーポートの雨樋内部に泥やコケがびっしりと詰まり、そこから草が生えてしまっているようなケースを頻繁に目にします。

カーポートの雨樋はパイプの直径が細いため、少しの落ち葉や飛来物で容易に流路が塞がってしまいます。

水が溢れ出す「オーバーフロー」を放置すると、溢れた雨水がアルミ支柱の接合部やボルトを徐々に錆びさせていきます。

最悪の場合は、強風や積雪の際にカーポート自体が倒壊するリスクを高めてしまいます。

設置から15年、20年と経過し、雨樋の素材である塩化ビニルが紫外線によって白く変色している場合は要注意です。

触るとパキッと割れてしまうほど硬化している状態も少なくありません。

このような状態で一部分だけを新しい部品に交換しても、またすぐに別の古い箇所が割れてしまう「いたちごっこ」に陥ることが多々あります。

長期的な視点に立てば、部分補修を何度も繰り返してその都度業者を呼ぶよりも、思い切って全交換を実施する方が良い場合が多いです。

結果的に生涯にわたるメンテナンスコスト(ライフサイクルコスト)を極小化できるケースが圧倒的に多いのです。

住宅とは違うメーカー専用の規格

カーポートの雨樋を交換する際、一般の施主様が最もつまずきやすく、かつ絶対に知っておかなければならないのが「部品の規格」という大きな壁です。

よくお客様から「ホームセンターで買ってきた雨樋のパイプが、うちのカーポートにどうやっても繋がらないんです」というご相談をいただきます。

実は、ホームセンターで販売されているような住宅用雨樋の汎用品を、カーポートの雨樋にそのまま取り付けることは、原則として不可能です。

カーポート雨樋の独自の規格

LIXIL(リクシル)、YKK AP、三協アルミといった日本の主要なエクステリアメーカーは、それぞれ全く異なる独自の形状(丸型、角型、楕円形など)を採用しています。

さらに、自社のカーポートシリーズや製造された年代ごとに、ミリ単位で異なる特有の直径寸法を採用しています。

住宅用の雨樋であれば、「Panasonicのシビルスケア」や「積水化学工業のエスロン」といったある程度の共通規格が存在します。

しかし、カーポートなどのエクステリア製品においては、メーカー間の部品の互換性は完全に皆無に等しいのが実情です。

さらに厄介なことに、同じメーカーの製品であっても、10年前のモデルと現在のモデルでは微妙に形状が変更されていることも珍しくありません。

間違ったメーカーや型番の部品を購入してしまうと、パイプ同士の隙間から必ず水漏れが発生し、結局は部材を買い直す羽目になります。

ご自身で補修用の部品を調達する際は、カーポートのアルミ支柱の隅などに貼付されている「商品ラベル(シール)」を見つけることが第一歩です。

そこから正確な型番と製造年月日を読み取りましょう。

その上で、各メーカーの公式オンラインサポートサイト(LIXILの「LOOK+」やYKK APの「Parts SHOP」など)を利用します。

たてといを柱に固定するための「丸サドルバンド」、角樋に使用される蛇腹状の管「ジャバラ」、雨水の流れを変える「エルボ」といった正確な専用部品を特定することが不可欠となります。

部品特定が難しい場合は、プロの職人に丸投げしてしまうのが最も確実で迅速な解決策と言えるでしょう。

ご自身でのDIY補修と明確な限界

カーポート雨樋のメーカーごとの専用規格や、市販部品を無理に繋ぐDIY補修の危険性を解説する図解

カーポートの雨樋は、住宅の屋根にある雨樋に比べれば手が届きやすい高さにあります。

そのため、「業者に頼むほどの金額はかけたくないし、DIYで自分で直してみよう」と考える方も非常に多い領域です。

確かに、ホームセンターや100円ショップで手に入る道具を使って、費用を数千円に抑えられるケースもあります。

例えば、手の届く範囲にある数ミリ程度の軽微なひび割れに対して、シリコン系のコーキング材を充填して隙間を埋める方法があります。

また、小さな穴を屋外用の防水アルミテープで塞ぐといった応急処置であれば、一般の方でも十分に対応可能です。

しかし、塗装やリフォームの最前線に長年立ってきた専門家の立場から申し上げますと、DIYには明確な限界と、後戻りできなくなるリスクが存在します。

DIY補修の注意点と限界

・高所作業の危険性:脚立の天板に乗ったり、不安定な体勢で両手を離して作業することは、取り返しのつかない転落事故の直接的な原因となります。

・排水不良の誘発:ひび割れを直そうとコーキング材をパイプの「内側」にまで厚塗りしすぎると、それがダムのような役割を果たしてしまいます。

かえって水流を妨げ、新たなゴミ詰まりの温床となってしまいます。

・火災保険の適用外リスク:ここが最も重要です。

もし破損の原因が台風などの自然災害であり、火災保険の申請を視野に入れている場合、DIYでテープを何重にも貼ったり、パイプをノコギリで切ってしまったりすると大変です。

保険会社の鑑定人が来た際に「本当に災害で壊れたのか」という初期状態の証拠が隠滅されてしまいます。

結果として、下りるはずだった保険金が一切下りなくなる恐れがあるのです。

過去には、ご主人様が良かれと思って雨樋をテープでぐるぐる巻きにしてしまったがために、保険適用外と判定されたお客様もいらっしゃいました。

実費で全交換せざるを得なくなってしまったのです。

少しでも安全面に不安を感じる場合や、破損箇所が1箇所にとどまらず複数にわたる場合は注意が必要です。

あるいは原因が自然災害である可能性がある場合は、決して無理をしてご自身で触らずに、まずは私たちのようなプロの業者へご相談いただくことを強くお勧めいたします。

ベランダの雨樋交換と費用相場

ベランダやバルコニー周辺の雨樋および排水設備は、住宅の中で最も過酷な環境に置かれています。

ひとたびトラブルが起きれば室内への雨漏りに直結する「建物の急所」とも言える場所です。

ここでは、ベランダ特有のリスクと、その交換・改修費用について深掘りして解説します。

ベランダ特有の危険な排水構造

ベランダの落ち葉やゴミによる詰まりが室内の雨漏りや壁の腐食に直結するメカニズムの図解

注文住宅であれ建売住宅であれ、ベランダは採光や洗濯干し場として非常に重宝される空間です。

しかし、建築構造的な視点に立つと、非常に大きな弱点を抱えています。

それは、屋根のように雨水を素早く逃がすための急な勾配がない「平らな(フラットな)形状」をしているということです。

ベランダに降り注いだ雨水は、床面に設けられたわずかな傾斜(水勾配)に従って、「ドレン」と呼ばれる排水口の一点に集められます。

そこから外壁に沿って設置された竪樋を経由して地上へと排出されます。

この一点集中型の排水構造ゆえに、ベランダのドレンは常に詰まりのリスクと隣り合わせです。

風に乗って運ばれてきた砂埃、周辺の樹木からの落ち葉、洗濯物から出る糸くずなどが容赦なく襲いかかります。

そして湿気を帯びた環境下で繁殖する苔や藻などが、ドレンの入り口に設置された「ストレーナー(目皿)」を完全に塞いでしまいます。

ここが塞がると、逃げ場を失った雨水はベランダの床にどんどん溜まり続け、やがて床全体がプールのように冠水する「オーバーフロー」という極めて危険な現象を引き起こします。

オーバーフローが発生するとどうなるか。

溜まった雨水は、掃き出し窓(サッシ)の下端の隙間や、外壁材とベランダ床面の接合部分から、じわじわと室内の壁体内へと浸入していきます。

1階の天井にシミができたり、クロス(壁紙)が剥がれてきたりして初めて異常に気づいた時には手遅れになっていることもあります。

すでに壁の中の断熱材が水を吸って使い物にならなくなり、最悪の場合は建物を支える木部の柱や梁が広範囲にわたって腐食しているケースも決して珍しくありません。

ベランダの雨樋交換やメンテナンスを検討する際は、単に外側に見える塩ビのパイプを直すだけでは解決しません。

このドレン周辺の構造と床面の防水層の状態を一体として評価する必要があるのです。

一般的に戸建て住宅で多く採用されるFRP防水の寿命は10年〜15年程度です。

表面のトップコートが剥がれていたり、ヒビ割れが見られたら、ドレンの交換と合わせて防水改修を行うタイミングだとお考えください。

ベランダの雨樋交換費用の目安

ベランダからの雨漏りは「雨水が漏れてから直す」という事後対応では、修繕費用が数百万円単位に膨れ上がるリスクがあります。

初期の段階で、適切なメンテナンスや交換を行うことが重要です。

具体的なベランダの雨樋交換費用の目安は以下の通りです。

  • 清掃のみ: 8,000円~3万円程度
    ドレン周辺のゴミを取り除き、配管内部の高圧洗浄などを行う軽度な詰まり除去作業です。
  • 部分修理・傾き調整: 5万円~15万円程度
    外壁に設置された竪樋の支持金具が歪み、水がスムーズに流れない場合の勾配修正や、一部の割れたパイプの交換作業です。
  • 改修ドレン設置・防水補修: 2万円~5万円以上
    既存の古いドレンの上に、鉛などでできた新しい「改修用ドレン」を被せ、周辺の防水層と隙間なく一体化させる専門的な補修工事です。雨漏りを根本から防ぐために非常に有効です。
  • 全体の交換: 15万円~70万円程度
    ベランダから地上へと続く雨樋全体が劣化している場合の全交換です。外壁の高所作業となるため、足場代が加算されると総額が跳ね上がります。

◆斎藤のワンポイントアドバイス

お客様ご自身で日常的にできる最高のメンテナンスは、ベランダ排水口のストレーナー(ゴミ取り網)をこまめに掃除することです。

もしストレーナーが錆びてボロボロになっていたら、ホームセンターで数百円〜数千円で新しいものが手に入ります。

月に一度、サッとゴミをつまみ捨てるだけで、大規模な雨漏りのリスクをぐっと下げることができるのです。

家を長持ちさせるのは、こういった日々の小さな気遣いの積み重ねです。

住宅本体の雨樋交換費用とは

ここまでカーポートやベランダといった付帯設備について解説してきましたが、メンテナンスにおいて一番大掛かりになるのはやはり住宅本体です。

費用的にも大きなウエイトを占めるのが、メインルーフに設置された雨樋の交換です。

屋根の雨樋交換費用について、その正確な相場と、賢く生涯コストを抑えるための節約術をお伝えします。

雨樋交換費用の全体相場

建物の外周全体を取り囲むメインの雨樋交換は、部分的な修理とは異なり工事の規模も極めて大きくなります。

一般的な2階建て住宅(延床面積30坪程度)において、既存の雨樋をすべて撤去し、新しいものに付け替える「全交換」を行う場合を考えてみましょう。

この場合、純粋な雨樋の材料費と施工費だけでも20万円〜40万円程度の費用相場となります。

しかし、ここで絶対に忘れてはならないのが、2階の屋根の軒先という高所での作業を安全かつ確実に行うための「仮設足場」の存在です。

この安全な足場を組む費用として、一般的な住宅でおよそ15万円~30万円程度が必ず別途発生します。

つまり、材料費や施工費と足場代を合わせた総額としては、30万円〜60万円程度が屋根の雨樋交換費用の全体的な目安となります。

この費用相場は、採用する雨樋の「素材」によっても大きく上下します。

最も安価で普及している「塩化ビニル樹脂製」であれば初期費用は抑えられますが、紫外線による硬化・割れが起きやすく、寿命は15年〜20年程度です。

一方、近年注文住宅などで採用が増えている「ガルバリウム鋼板製」の雨樋は、初期費用こそ塩ビの倍近くかかります。

しかし、サビに強く、20年以上から環境によっては30年近い高い耐久性を誇ります。

費用の細かい内訳や、メーター(m)単価の考え方、素材による長期的なコストパフォーマンスの違いについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの雨樋交換の費用とm単価【完全ガイド】相場から火災保険、足場代まで専門家が全解説の記事で徹底的に解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。

足場代を節約できる外壁塗装との併用

外壁の塗り替えと雨樋の交換を同時に行うことで、15万円から30万円の足場代を節約できることを示す図解

「たかが雨樋の交換で、足場代だけで20万円近くも払うのはもったいない…」とお感じになるのは、施主様として当然の感覚です。

そこで皆様にぜひ知っておいていただきたいのが、生涯のメンテナンスコスト(ライフサイクルコスト)を劇的に圧縮する「足場代の節約術」です。

外壁塗装と雨樋交換の同時施工

雨樋の交換や修理「だけ」のために、数十万円の足場を単独で組むのは非常に非効率です。

築10年〜15年の節目で必ずやってくる「外壁塗装」や「屋根塗装(あるいはカバー工法)」のタイミングに意図的にスケジュールを合わせます。

そして、雨樋の交換や全体の補修を同時に発注するのです。

これにより、本来であれば外壁塗装時と雨樋交換時で「2回」支払わなければならない足場代を、1回分に集約することができます。

足場代というのは、単に鉄のパイプを組むだけではありません。

重い部材の運搬費、職人の組み立て・解体の手間賃、ご近所への塗料やホコリの飛散を防ぐメッシュシートの設置など、多大なコストがかかる工程なのです。

もし、「今回は予算がないから外壁塗装だけやって、雨樋は数年後に寿命が来たら考えよう」と別々の時期に行ってしまうとどうなるでしょうか。

数年後に雨樋を直すためだけに、再び15万円〜30万円の足場代を支払うことになります。

ご家族のライフプランにおいて数百万単位の出費を計算する上で、あまりにも大きな損失となってしまいます。

また、足場が組まれている期間は、普段は絶対に手が届かない2階の雨樋内部に溜まった泥を掃除する絶好の機会です。

破風板(屋根の先端の板)や軒天(屋根の裏側)といった高所の付帯部をメンテナンスするチャンスでもあります。

外壁塗装のとき雨樋は交換すべき?塗装で済むケース・費用差を解説の記事でも詳しく解説しています。

メンテナンスのタイミングを揃え、建物の耐久性を全体で同期させることが、結果的に最も賢いお住まいの管理の鉄則なのです。

部品特定はプロの現地調査が必要

カーポートやベランダ、そして住宅本体の雨樋。

いずれの設備の交換や修理においても、工事を成功させ、後悔しないための最大の鍵があります。

それは、見積もりを出す前の「最初の現地調査(点検)」の緻密さにあります。

ここを適当に済ませる業者には、絶対に大切な家を任せてはいけません。

確実に適合する部品を探すために

前述の通り、特にカーポートなどのエクステリア部品はメーカーごとに規格がバラバラで、素人目には判別が困難です。

さらに、住宅本体の雨樋であっても、経年劣化や夏の猛暑による熱膨張、あるいは雪の重みなどによって変形していることがあります。

既存の雨樋が目に見えないレベルでわずかに変形したり、ミリ単位で歪んだりしていることが多々あるのです。

このような状態で、単に割れた部分の寸法だけを測って新品の部品をそのまま無理やり繋いでも、数ヶ月後には継ぎ目から水漏れを起こしてしまいます。

私たちアップリメイクのように現場を知り尽くしたプロの職人は、メーカーのラベルが消えてしまっていても、長年の経験から形状や寸法を測り出します。

そして、的確に適合する部品を特定することができます。

また、私たちの現地調査では、単に「ここが割れているから交換ですね」で終わらせることはありません。

1級建築塗装技能士などの有資格者が、はしごをかけて屋根に上り、水糸を使って全体の水勾配(雨水が流れる傾斜)が狂っていないかを確認します。

外壁に固定されている支持金具の強度は保たれているかなど、目に見えない根本的な原因まで30倍スコープなどの専用機材を用いて徹底的に突き止めます。

お見積書をご提示する際も、「雨樋修理一式 〇〇万円」といった曖昧で不透明な書き方は一切いたしません。

どのメーカーのどの部品を何メートル使い、高圧洗浄費や足場代がいくらかかるのか、内訳を詳細かつ明確に記載します。

お客様が他社と比較検討する際の正確な判断材料としていただけるよう徹底しています。

自然災害なら火災保険の活用も

突発的な自然災害での破損は火災保険が使える可能性があることと、自分で応急処置をしないよう注意喚起する図解

もし雨樋の破損が、台風の猛烈な強風(風災)や、記録的な大雪の重み(雪災)、あるいは近年増加している雹(ひょう災)といった「予測不可能な自然災害」による突発的なものであればどうなるでしょうか。

ご自身が加入されている住宅の火災保険の補償枠を利用して、業者に支払う修理費用(足場代を含む)をカバーできる可能性が非常に高いです。

これは、無駄な出費を抑えるための知っておくべき重要な権利です。

しかし、火災保険の適用には厳密なルールがあります。

最も重要なのは、保険が下りるのはあくまで「自然災害による破損」であるという点です。

長年の紫外線や雨水によってボロボロになった「経年劣化」による破損は、いかなる場合も保険適用の対象外になります。

保険会社の鑑定人はプロフェッショナルですので、経年劣化を自然災害だと偽って申請することはできません。

また、被害発生から原則として「3年以内」という申請期限が設けられていることにも注意が必要です。

被害状況を客観的に証明するための「破損箇所の写真」と、業者による「詳細な修理見積書」の提出が必須となります。

世の中には「火災保険を使って自己負担ゼロで直せますよ」と強引に契約を迫る悪徳な訪問販売業者も存在しますが、甘い言葉には裏があります。

【プロが解説】火災保険を使った雨樋交換|費用・条件・申請方法の完全ガイドの記事でも詳しく解説していますが、台風や大雪の後に異常を発見した際は注意が必要です。

ご自身で応急処置をして証拠を消してしまう前に、まずは保険申請の正しい知識と多数の実績を持つ、地元の優良な専門業者へ現場調査と写真撮影を依頼してください。

それが、賢明なリスクマネジメントの鉄則となります。

カーポート、ベランダ、住宅の屋根ごとの雨樋劣化の原因、最大のリスク、修理の目安費用をまとめた一覧表

雨樋交換・修理に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 自分でカーポートの雨樋を修理しようと思いますが、どんなテープを使えばいいですか?

A. 小さな穴やひび割れであれば、ホームセンター等で販売されている屋外用の「アルミテープ」や防水補修テープが適しています。

貼る前に、接着面の砂埃や汚れ、水分をしっかりと拭き取って乾燥させることが長持ちさせるコツです。

ただし、あくまで応急処置であるため、状態が悪化する前に専門業者に見てもらうことをお勧めします。

Q2. ベランダの排水口が詰まりやすいのですが、日常的にできる対策はありますか?

A. 排水口(ドレン)の詰まりを防ぐ最も効果的な方法は、ストレーナー(目皿)周辺のゴミをこまめに取り除くことです。

風の強い日や落葉の季節の後は特に注意して清掃してください。

また、鉢植えの土などが流れ込まないよう、排水経路に気を配ることも大切です。

Q3. 雨樋の交換だけで、足場を組む必要は本当にありますか?

A. 1階部分のカーポートやテラス屋根であれば脚立で対応できるケースもありますが、住宅本体の2階屋根の軒先での作業は異なります。

労働安全衛生規則の観点からも、確実な施工品質を担保するためにも足場が不可欠です。

無足場での無理な作業は重大な事故に繋がりますので、足場代を節約したい場合は外壁塗装工事などとの同時施工をご検討ください。

Q4. 火災保険は「経年劣化」でも使えますか?

A. いいえ、火災保険はあくまで「自然災害(風災・雪災など)による突発的な破損」が対象であり、長年の紫外線や雨風による経年劣化は保険の適用外となります。

被害の原因がどちらに該当するかは専門的な判断が必要となりますので、気になった際は私たち専門業者による診断をご活用ください。

まずはアップリメイクの無料診断

カーポートやベランダ、そしてお住まい本体の雨樋について解説してまいりました。

今回の記事で特にお伝えしたかった重要なポイントは以下の4点です。

カーポートの雨樋は専用規格が多く、DIYでの修繕には限界とリスクがある

ベランダの排水(ドレン)詰まりは、室内の深刻な雨漏りに直結するため早期対応が必要

足場代を節約するため、外壁塗装や屋根工事と雨樋交換を同時に行うのが賢い選択

台風や大雪など自然災害による破損であれば、火災保険を活用して自己負担を減らせる可能性がある

雨樋のトラブルは「もう少し先でいいか」と放置している間に、建物の内部へとダメージを広げてしまう恐れがあります。

数値や費用はあくまで一般的な目安ですので、実際にご自宅の状況に合わせた正確な情報を把握することが何より大切です。

私たち株式会社アップリメイクでは、1級建築塗装技能士などの国家資格を持つ専門家が、30倍スコープなどの専用機材を用いて診断いたします。

屋根からベランダのドレンに至るまで、お住まいの排水システム全体を徹底的に調査する「お住まい健康診断」を無料で実施しております。

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  • この記事を書いた人

齋藤直樹

(株)アップリメイク代表取締役で元職人、塗装という仕事が大好きです。人生の大きな挫折と数多くの出会いを経て今は大好きな地元・静岡で、お客様の笑顔のために仕事ができることに何よりの誇りを感じています。

▼保有資格▼
1級建築塗装技能士・2級建築施工管理技士・有機溶剤作業主任者・高所作業主任者・2級カラーコーディネーター・光触媒施工技能士・乙4類危険物取扱者・ゴンドラ特別教育・職長・安全衛生責任者・第2種酸素欠乏危険作業主任者・宅地建物取引主任者・2級ファイナンシャルプランニング技能士・AFP