外壁カバー工法で失敗しない業者の選び方|見積書・保証・施工事例のチェックポイント

外壁カバー工法で絶対に後悔しない業者選びの極意に関するスライドの表紙

こんにちは、株式会社アップリメイク代表取締役の齋藤直樹です。

築年数が経過し、外壁の劣化が気になり始めたとき、「外壁カバー工法」という選択肢にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。

しかし、高額な費用がかかる工事だけに、「どの業者に頼めばいいのか」「見積書の見方がわからない」「本当に保証は機能するのか」と、不安は尽きませんよね。

この記事では、私が長年現場で培ってきた経験と専門知識をもとに、絶対に後悔しないための業者選びの極意から、見積書や保証書の裏側まで、包み隠さずお伝えします。

この記事を読んでいただければ、悪徳業者を見抜き、あなたの大切なお住まいを安心して任せられる優良業者に出会うための具体的な判断基準が身につくはずです。

外壁カバー工法の内部構造を示す断面図。失敗の原因は表面だけを見ることとし、見えない部分の事実を確認することが大切だと解説しているスライド

記事のポイント

  • 完全自社施工の業者がもたらす品質とコストのメリット
  • 一式表記の危険性と詳細な見積書を見極める具体的な方法
  • メーカー保証の死角と独自の施工保証の重要性
  • 失敗を防ぐための施工事例画像の正しいチェックポイント

外壁カバー工法で失敗しない業者選びの基本

外壁カバー工法を成功に導く第一歩は、何よりも「業者選び」にかかっています。

まずは基本となる業者の体制や、インターネット上の口コミの正しい読み解き方について解説します。

完全自社施工の業者がおすすめな理由

外壁カバー工法を検討する際、私が専門家として最も強くおすすめしたいのが「完全自社施工」を行っている専門業者を選ぶことです。

これには、住宅業界が抱える構造的な問題が深く関わっています。

大手ハウスメーカーや、訪問販売を主とする一部の営業主体リフォーム会社では、契約の獲得だけを自社の営業マンが行い、実際の現場工事は下請け、あるいはその下の孫請けの職人に丸投げするという「多重下請け構造」が常態化しています。

営業会社から下請け、孫請けへと中間費用が約30%抜かれる多重下請け構造と、中間費用がゼロで高品質な材料と職人の手間に還元できる完全自社施工の違いを図解したスライド

この構造の最大のデメリットは、お客様が支払う大切なお金から、各階層で30%近い「中間マージン」が中抜きされてしまうことです。

その結果、見積もり金額が不当に高額になるか、あるいは末端で実際に汗を流す職人に支払われる手間賃が極限まで削られることになります。

十分な手間賃や工期を与えられない職人は、生活のために「いかに早く終わらせるか」を優先せざるを得なくなり、これが工程の省略(本来必要な下地補修をしない等)や、見えない部分での粗悪な材料の使用といった「手抜き工事」の最大の温床となっています。

また、営業マンと現場の職人が別会社であるため、「言った、言わない」の伝達ミスも頻発します。

一方、私たちアップリメイクのような「完全自社施工」の専門店は、自社に専属の職人を抱え、事前の診断・提案から施工管理、実際の工事、アフターフォローまでをすべて一貫して行います。

お客様のご要望や不安な点が、現場で作業する職人にダイレクトに伝わるため、施工品質が極めて安定します。

さらに、余計な中間マージンを完全にカットできるため、浮いたコストを「より長持ちする高品質な金属サイディング」や「錆びないステンレスビス」といった材料費、あるいは「職人が丁寧に作業するための時間(手間)」に還元することができます。

1973年の創業以来、私たちが職人の技術と人間性にこだわり続けてきたのは、外壁カバー工法というものが、ただ板を張る作業ではなく、職人の情熱と手先の技術が組み合わさって初めて完成する「作品」だと確信しているからです。

◆斎藤のワンポイントアドバイス

「自社施工」と謳っていても、実際には外注の職人を「専属の下請け」として使っているだけの会社も存在します。

ホームページで職人の顔や名前、保有資格(一級建築施工管理技士など)がしっかりと公開されているか、会社に職人が社員として在籍しているかを確認することが、真の自社施工店を見抜くコツです。

外壁カバー工法の口コミの正しい見方

今の時代、業者選びにおいてインターネット上の「口コミ」や評判は、誰もが真っ先に確認する非常に重要な判断材料となっています。

しかし、Googleマップのレビューや匿名の掲示板、SNSの情報をすべて鵜呑みにしてしまうのは非常に危険です。

口コミには、極端なクレームが強調されるバイアスや、業者自身が代行業者を使って書き込ませる「自作自演(サクラ投稿)」のリスクが常につきまとうからです。

では、星の数に騙されず、口コミの真偽を見極めるにはどうすればよいのでしょうか。

最も重要なポイントは、「対応が良かった」「思っていたより安く済んだ」「仕上がりが綺麗だった」といった主観的でフワッとした感想は無視し、具体的な【提案内容】や【工事のプロセス】に言及している口コミを探すことです。

例えば、「事前の現地調査で、窓回りの雨漏りリスクを具体的に指摘してくれ、他社にはなかった水切り板金の追加提案をしてくれた」「契約を急かされることなく、透湿防水シートの重要性を1時間かけて説明してくれた」「工事期間中、職人さんが毎日作業終了後に、今日どこまで進んだか写真付きで報告してくれた」「見えない部分の木部の腐食を見つけ、そのまま塞がずに大工を入れて補修してくれた」といった、専門的な言葉や具体的なエピソードが含まれている口コミこそが、その業者の真の姿(誠実さや技術力の高さ)を映し出しています。

また、情報のノイズを排除し、質の高い業者と効率的に出会うためには、独自の厳しい加盟審査基準を持つ「リフォーム会社マッチングサイト」を戦略的に活用することも有効です。

例えば「ホームプロ」のようなサイトであれば、匿名で業者とやり取りができ、サイト上に「お断りボタン」が実装されているため、気まずい思いをせずにドライに比較検討が可能です。

口コミを読む際は、「誰が書いたか」よりも「何が行われたか」という事実(ファクト)に焦点を当てて読み解く力を身につけてください。

外壁カバー工法見積もりの正しい見極め方

見積書は単なる金額の提示ではありません。

その業者が工事の細部までどれだけ解像度高く捉え、お客様に対してどれだけ誠実に向き合おうとしているかがすべて表れる「設計図」そのものです。

適正価格を把握し、悪徳業者を排除するための見積書のチェックポイントをお伝えします。

一式表記は危険!詳細な見積書か確認

提出された見積書を手にした際、総額(一番下の数字)だけを見て一喜一憂するのは極めて危険です。

まず絶対に確認していただきたいのが、明細の中に「一式」という言葉が乱用されていないかという点です。

数量や単価が一切不明な外壁工事一式と書かれた悪い見積書と、面積や単価、留め具の素材まで明記された詳細な見積書の比較スライド

「外壁カバー工事一式:1,500,000円」といった、数量(面積や長さ)や単価が一切記載されていないどんぶり勘定の見積書を出す業者は、問答無用で候補から外すべきです。

「一式」でごまかす業者は、意図的か無自覚かは別として、必要な工程を省いたり、見えない部分で安価な粗悪材料を使用する余地を自分たちに残しています。

優良な業者の見積書は、誰が見ても明確に、部材ごとに細かく分解して記載されています。

以下の表で、悪い見積書と良い見積書の違いを確認してください。

項目 悪い見積書の例(一式表記) 良い見積書の例(詳細表記)
外壁材 金属サイディング張り 一式 アイジー工業 ガルボウ 120㎡ × 〇〇円/㎡
防水・下地 記載なし(または下地処理一式) 透湿防水シート(〇〇製) 120㎡
樹脂製胴縁(通気層確保用)〇〇m
役物・板金 板金工事 一式 メーカー純正 出隅・入隅・窓周り水切り 〇〇m × 〇〇円/m
留め具 記載なし 専用ステンレスビス使用(備考欄明記)

特に重要なのは、建物的寿命を陰で支える「透湿防水シート」の仕様(ハイグレード品かどうか)や、新しい外壁を固定する「胴縁(どうぶち)」に、腐食しない樹脂製胴縁や防腐処理木材が指定されているかです。

また、留め具に錆びやすい鉄釘ではなく「ステンレスビス」を使用しているかどうかも、強風時の外壁飛散を防ぐための絶対条件です。

これらが詳細に書かれている見積書を作成する業者は、現場での手抜きを許さない厳格な管理体制を持っています。

費用の内訳についてさらに深く知りたい方は、こちらの外壁カバー工法の費用相場はいくら?㎡単価・総額の目安・高くなる原因まで徹底解説もぜひご参照ください。

安さだけで決めず相見積もりを取ろう

外壁カバー工法は、使用する金属サイディングのグレード(一般的なガルバリウム鋼板か、超高耐久の次世代ガルバリウム鋼板SGLやフッ素塗装か)やお住まいの形状によって費用が大きく変動します。

そのため、最初から1社に絞り込むのではなく、必ず3社程度から「相見積もり」を取得することを強く推奨します。

しかし、相見積もりの真の目的は、単に「一番安い業者を探すための価格競争」ではありません。

もし、他社に比べて極端に安い見積もりが出てきた場合、喜ぶのではなく「なぜそんなに安いのか?」と強烈に疑う必要があります。

安さの裏には必ず理由があります。

安全な作業に不可欠な足場を簡略化している、窓回りの雨漏り防止処理(シーリングと板金加工)を省いている、本来2週間以上かかる工期を無理やり1週間で終わらせるよう職人に強要している、など、建物の寿命を縮める致命的な犠牲が払われている可能性が高いのです。

相見積もりを通じて比較すべきは、「業者の提案力とリスクへの備え」です。

例えば、外壁カバー工法における最大のリスクは、既存の外壁を剥がした際に「想定以上の下地の腐食」が発覚することです。

優良な業者は、見積書の備考欄に「下地の腐食が激しい場合の補修費用目安(〇〇円/㎡など)」を事前に明記し、後出しジャンケンのような追加請求を防ぎます。

「足場代無料」という営業トークの罠

一般的な住宅の足場仮設には、職人の人件費や機材の運搬費を含め、どうしても15万円~30万円程度の実費がかかります。

「今契約してくれたら足場代を無料にします!」と迫る訪問販売業者がいますが、これは完全なまやかしです。

無料にできるはずがなく、外壁材の単価や見えない諸経費に必ず上乗せされています。

契約を急かす業者には絶対にその場でハンコを押さないでください。

相見積もりの取り方や、営業マンの巧妙なトークから危険な業者を見抜く具体的なテクニックについては、外壁塗装の相見積もり|危険な業者の見抜き方にて、さらに深く解説しています。

外壁カバー工法事例で技術力を判断する

見積書がどれほど緻密で理にかなっていたとしても、それを実際の現場で正確に具現化する技術力が職人に備わっていなければ、すべては絵に描いた餅に終わります。

業者の真の技術力を測るには、施工事例の「細部(ディテール)」に注目することが不可欠です。

窓周りの役物処理を画像で細かく確認

業者の自社サイトやパンフレットに掲載されている「施工事例」の画像を見る際、ほとんどの消費者は、青空を背景に撮影された「家全体のきれいな外観写真(引きの画像)」だけを見て、「綺麗になったから大丈夫そうだ」と満足してしまいます。

雨漏りの危険性が分からない家全体の遠景写真だけでなく、複雑な金属加工が施された窓周りなど細部の拡大写真を確認することの重要性を示すスライド

しかし、専門家の視点から言えば、これこそが失敗を招く最大の落とし穴です。

金属サイディングを用いたカバー工法において、障害物のない平面の壁を真っ直ぐに張ることは、ある程度の経験を積んだ職人であれば誰にでもできることです。

職人の技術力の差が残酷なまでに露呈するのは、壁という「面」と「面」がぶつかり合う箇所や、障害物を避ける箇所、すなわち「役物(やくもの)と呼ばれる板金部材の収まり」です。

中でも最も雨漏りリスクが高く、施工難易度が高いのが「窓・サッシ周り」です。

カバー工法は既存の壁の上に厚みのある新しい壁を重ねるため、どうしてもサッシ部分が奥まった状態(凹んだ状態)になります。

この段差部分から雨水が壁の内部に侵入しないよう、専用の水切り板金をどのように加工し、どのように折り曲げてミリ単位で組み込んでいるか。

ここを虫眼鏡で見るように厳しくチェックしてください。

技術のない業者は、複雑な板金加工から逃げ、大量のシーリング(コーキング剤)をベタベタに塗りたくって隙間を埋めようとします。

このような施工は、数年後にシーリングが紫外線の影響で劣化し、ひび割れた瞬間に雨水が壁内に直撃し、建物の骨組みを腐らせる最悪の事態を引き起こします。

さらに、建物の角の部分である「出隅(凸の角)」と「入隅(凹の角)」の接合部も重要です。

この角の役物が、歪みや隙間なく美しく直角に施工されているか。

ここの処理が甘いと、台風などの強風時に風を巻き込み、外壁全体がベロンと剥がれ落ちる起点となってしまいます。

細部の施工例を公開する業者は信頼大

ご自身の家を任せる業者が、本当に信頼に足る技術を持っているかどうかを見極める最高のリトマス紙があります。

それは、業者のホームページの施工事例ギャラリーやブログにおいて、「サッシ周りのアップ画像」や「役物の板金加工の様子」、「透湿防水シートを張っている途中の見えなくなる工程」の写真を、惜しげもなく公開しているかどうかです。

手抜きをせず、板金加工の技術に絶対の自信と矜持を持つ職人集団は、引きの綺麗な写真よりも、自分たちのこだわりの証である「マニアックな細部のディテール画像」を好んで掲載する傾向があります。

逆に、全体写真しか載せていない業者は、細部の仕上がりを見られると都合が悪い(技術がない)可能性があります。

私たちアップリメイクでは、施工中の全工程を細かく写真に収め、工事完了後にお客様に「工事写真報告書」としてお渡ししています。

お客様が日中お仕事で不在にされていても、見えなくなる下地処理や防水処理が確実に行われたことを証明するためです。

情報をどれだけ透明化して公開しているかという姿勢そのものが、業者の信頼度を測る絶対的な指標となります。

外壁カバー工法保証の落とし穴と重要性

外壁カバー工法は、規模によっては200万円を超えることもある大規模な投資プロジェクトです。

その投資を守り、将来の不安を払拭する担保となるのが「保証」です。

しかし、保証書の裏面にある細かい免責事項を読み解かずに契約することは、あまりに無防備です。

保証の二層構造を正しく理解してください。

メーカー保証が適用されない死角とは

近年、金属サイディングのトップメーカー各社(アイジー工業、KMEW、ニチハなど)は、技術革新による製品の超寿命化を背景に、「赤錆保証10年~20年」「穴あき保証10年~25年」、さらには特定のハイグレード製品において「塗膜保証」や「本体保証30年」といった、かつては考えられなかったほどの長期保証を打ち出しています。

これを聞くと、「メーカーが30年も保証してくれるなら絶対に安心だ」と思い込んでしまう方が非常に多いのですが、ここに極めて大きな落とし穴が存在します。

これらのメーカー保証の対象は、厳格な条件の下で、あくまで「工場から出荷された状態のサイディング本体(平らなパネル部分)」のみに限定されているという残酷な事実です。

製造元の長期保証は平らな板のみで、現場で切断した箇所や窓周りは保証対象外となることを図解し、独自の工事保証書を求めるよう促すスライド

実際の建設現場では、建物の寸法や窓の位置に合わせて、職人がグラインダー等の工具を使ってサイディングを切断し、加工を施します。

この「現場で切断された箇所(切り口)」は、工場で施された厳重な防錆コーティングの層が破壊されているため、適切なタッチアップ(補修塗り)を行わなければそこから錆が発生します。

しかし、メーカーはこの錆に対して「現場での加工に起因するものは保証対象外(免責)」と突き放します。

さらに致命的なことに、先ほどから強調している「最も雨漏りリスクが高い窓周りや角の処理」に使用される「役物(付属の板金部材)」も、多くの場合メーカー保証の対象から除外されています。

また、美観に関しても「2m離れて目視したときに著しく目立たないこと」といった厳しい条件があり、施主が気にするレベルの微小な色褪せは保証されません。

メーカー保証は「モノの保証」であり、「家を守る絶対的な盾」ではないことを肝に銘じてください。

独自の施工保証書を発行する業者を選ぶ

メーカー保証が及ばない「現場でサイディングを切断し、ビスを打ち、役物を加工して取り付ける」という「行為」に対して責任を負うのは誰でしょうか?

それは、工事を請け負ったリフォーム業者しかいません。

実際にカバー工法完了後に発生するクレームの大多数は、サイディングの鉄板自体に穴が開いたというものではなく、窓周りのコーキングの破断、役物の接合部からの雨水の侵入、ビスの打ち損じによる固定不良といった「施工の瑕疵(欠陥・職人のミス)」に起因するものです。

これらはすべてメーカーは責任を取ってくれません。

したがって、業者選定の最終関門において絶対に確認すべきは、「御社は、施工不良に起因する雨漏りや外壁の脱落に対して、独自の『工事保証書』を発行できるか」という点です。

口約束で「何かあったらすぐ飛んできますよ」と言う業者は信用できません。

「保証の対象範囲は具体的にどこからどこまでか」を書面で明示できる業者を選んでください。

なお、私たちアップリメイクでは、施工に絶対の自信があるからこそ、最長10年の自社保証に加えて、「施工開始前ならいつでも契約を解除できる」という独自のお約束もご用意しております。

究極の安心「リフォーム瑕疵保険」の活用

業者の独自保証に加え、国土交通大臣が指定する「リフォーム瑕疵(かし)保険」に登録している業者(アップリメイクも登録済)を選ぶとさらに安心です。

工事中や完了後に第三者の建築士が検査に入り、万が一工事後に業者が倒産してしまっても、修補費用が保険金としてお客様に支払われる最強のセーフティネットです。

補助金活用で高品質なカバー工法を実現

外壁カバー工法は優れた性能と引き換えに高額な費用がかかりますが、この自己負担額を劇的に圧縮し、ワンランク上のハイグレード塗料や金属サイディングへのアップグレードを可能にする強力な追い風が存在します。

それが「補助金制度」の活用です。

補助金は登録業者への依頼が必須条件

現在、日本政府は家庭部門における二酸化炭素排出量の削減と既存住宅の寿命を延ばすことを国家課題としており、「住宅省エネキャンペーン」などの大規模な補助金事業を継続的に展開しています。

外壁カバー工法は、既存の壁の上に新たに断熱材一体型の金属パネルと通気層を設けるため、建物全体の「断熱性能」を飛躍的に向上させます。

この特性が国の推進する「外壁の断熱改修」という目的に完全に合致するため、所定の要件(一定の熱抵抗値を満たす登録製品の使用など)を満たすことで、高額な補助金の対象となるケースが多々あります。

例えば、「みらいエコ住宅事業」などの枠組みでは、外壁の断熱改修を必須工事として行うことで、家全体を覆う規模であれば十数万円の補助がベースとなります。

さらに、この工事の際に必須となる「足場」を活用し、家の中で最も熱が逃げやすい「窓」の断熱改修(内窓の設置や外窓交換)を同時に行うことで、補助金額は爆発的に跳ね上がります。

条件(子育て世帯や若者夫婦世帯が既存住宅を購入してリフォームする場合など)に合致すれば、最大で数十万円規模、特例措置を含めれば最大60万円といった莫大なキャッシュバックを受けられる可能性を秘めているのです。

しかし、これほど魅力的な補助金制度を利用するにあたり、絶対に超えなければならない鉄の掟があります。

それは、補助金の交付申請手続きは、消費者(施主)自身が行うことは一切認められておらず、あらかじめ国(事務局)の厳しい審査をパスし、登録された「登録事業者(施工業者)」が代行しなければならないという点です。

費用削減のために補助金を活用するには、国に認められた登録事業者への依頼が絶対条件であることを警告マークとともに示したスライド

つまり、どれほど見積もりが安く、どれほど技術力が高いと謳う業者を見つけたとしても、その業者が「キャンペーンの登録事業者」でなければ、最大数十万円の補助金は1円たりとも受け取ることができず、結果的に大損をすることになります。

最初のコンタクトの段階で、「御社は住宅省エネキャンペーンなどの補助金登録事業者か?」「我が家の改修プランにおいて、いくらの補助金が獲得できそうかシミュレーションしてほしい」と要求することは、その業者が最新の国の政策動向を熟知し、お客様の利益(コスト削減)のために煩雑な事務手続きを厭わない誠実なパートナーであるかを見極める、極めて実践的なスクリーニング手法となります。

外壁カバー工法に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 外壁カバー工法と外壁張り替え、どちらを選ぶべきか迷っています。

A. 外壁の劣化状況とご予算によって決まります。

カバー工法は既存の壁を残すため、解体費や廃材処分費(特にアスベストを含む古いサイディングの場合)を大幅に削減でき、工期も短く済みます。

しかし、長年の雨漏り等で既存の壁の内部(木部の骨組み)まで激しく腐食している場合は、ビスが効かないためカバー工法は施工できず、全てを撤去して骨組みから直す「張り替え」が必須となります。

事前の徹底した建物診断(打診検査や含水率測定)が鍵を握ります。

Q2. カバー工法をすると家が重くなって耐震性が下がりませんか?

A. 既存の壁の上に新しい材料を張るため、建物の総重量は間違いなく増加します。

しかし、現在のカバー工法で主流となっている「金属サイディング(ガルバリウム鋼板やSGL)」は、1平方メートルあたりわずか約3.6kgと、従来の窯業系サイディング(約17kg)に比べて圧倒的に軽量(約5分の1程度)です。

そのため、建物の構造計算上、耐震性への影響は極めて軽微に抑えられます。

重量増によるリスクよりも、壁が二重になることで得られるメリットが上回るケースがほとんどです。

Q3. 既存の壁の中が腐っていた場合、そのままカバー工法をして大丈夫ですか?

A. 絶対にそのまま施工してはいけません。

壁の内部(柱や下地木材)が腐朽している場合、新しい外壁を固定するためのビスが効かず、強風や地震で外壁ごと脱落する大事故に繋がります。

私たちアップリメイクでも、30倍の専用スコープを使った専門家による徹底的な建物診断を必ず実施し、内部の状態を正確に把握します。

下地が腐食している場合は、部分的な張り替えや大工による補修などの適切な処置を行ってからカバー工法を実施しますのでご安心ください。

Q4. 見積もりを依頼したら、しつこく営業されそうで不安です。

A. その不安はごもっともです。

しかし、お客様の不安を煽って急かしたり、しつこく電話をかけてきたりする業者は、その時点で信頼に値しません。

良い業者は、お客様のペースを尊重し、専門家として客観的なアドバイスを提供することに徹します。

私たちアップリメイクでも、「お客様が嫌がるようなしつこい営業は一切しない」というルールを徹底しておりますので、純粋にお住まいの健康診断のつもりで、安心してご相談いただければと思います。

複数社の比較大歓迎!後悔ない業者選びを

ここまで、外壁カバー工法における業者選びのポイントを、現場のリアルな視点からかなり踏み込んで解説してまいりました。

最後に、長年この業界に身を置く私からのメッセージをお伝えします。

外壁カバー工法は、単に家の見た目をきれいにするだけの作業ではありません。

断熱性や遮音性を高め、構造的な弱点を克服し、お住まいの資産価値とご家族の快適な生活を数十年先まで守り抜く、極めて重要な一大プロジェクトです。

後悔のない業者選びをするために、改めて以下の重要なポイントを振り返ってみてください。

完全自社施工の専門業者を選ぶ:多重下請けによる中間マージンをカットし、適正価格で高品質な施工を確保する

「一式」表記の見積書は避ける:部材のメーカー名や数量、単価が明確に記載された詳細な見積もりを確認する

施工事例は「細部(ディテール)」を見る:窓周りや角(出隅・入隅)の役物処理を確認し、職人の真の技術力を見極める

「独自の施工保証書」の有無を確認する:メーカー保証の死角をカバーする、業者自身が発行する書面での保証を確約させる

相見積もりで比較検討する:金額の安さだけで飛びつかず、提案内容やリスク説明の誠実さを横断的に比較する

だからこそ、訪問販売の甘い言葉に乗せられたり、1社だけの話を聞いて「今日契約すれば安くする」というプレッシャーに負けて急いで決断することは絶対に避けてください。

必ず複数の業者から見積もりを取り、提案内容の具体性、ディテールへのこだわり、担当者の誠実さを、時間をかけてじっくりと比較検討してください。

本当に技術力に自信があり、お客様の幸せを第一に考えている優良な業者であれば、他社と比較されることを嫌がることは絶対にありません。

むしろ、自社の提案力や職人の技術力、使用する塗料や部材の品質の違いを、お客様自身にしっかりと理解していただくための絶好の機会だとポジティブに捉えています。

私たちアップリメイクも、お客様が心から納得し、一切の不安なく工事をお任せいただけるよう、相見積もりを大歓迎しております。

「安さ」という目先の数字という罠に陥ることなく、使用する部材の確かな品質、緻密で妥協のない施工技術、そして万が一の際の確かな独自の保証体制。

これらすべての要素を総合的に、そして論理的に判断し、あなたの大切なお住まいを安心して託せる最高のパートナーを見つけてください。

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  • この記事を書いた人

齋藤直樹

(株)アップリメイク代表取締役で元職人、塗装という仕事が大好きです。人生の大きな挫折と数多くの出会いを経て今は大好きな地元・静岡で、お客様の笑顔のために仕事ができることに何よりの誇りを感じています。

▼保有資格▼
1級建築塗装技能士・2級建築施工管理技士・有機溶剤作業主任者・高所作業主任者・2級カラーコーディネーター・光触媒施工技能士・乙4類危険物取扱者・ゴンドラ特別教育・職長・安全衛生責任者・第2種酸素欠乏危険作業主任者・宅地建物取引主任者・2級ファイナンシャルプランニング技能士・AFP