こんにちは、株式会社アップリメイク代表取締役の齋藤直樹です。
屋根の色あせやひび割れ、棟板金の浮きなどが気になり始めて調べていると、「葺き替え」と「カバー工法」という2つの工事方法が出てきますよね。
ところが、業者によって「カバー工法で十分です」と言われたり、「葺き替えないと危険です」と言われたりすると、どちらを信じればよいのか分からなくなるものです。
「なるべく費用は抑えたいけれど、数年で雨漏りするのは困る」「今は安くても、将来もっと高い費用がかかるのでは」「地震や台風にも強い屋根にしたい」と不安になるのも当然ですよ。
屋根は普段、ご自身では状態を確認しにくい場所です。
それにもかかわらず、工事費は決して安くありません。
さらに、工事が終わると防水シートや下地は新しい屋根材の下へ隠れてしまいます。
だからこそ、見積金額だけで決めるのではなく、「現在の屋根の状態に合っているか」「何年先まで住む予定なのか」「次回の修繕まで含めて無理のない選択か」を考えることが大切なんです。
私自身、職人として現場に立つところから仕事を始め、現在まで静岡の屋根・外壁塗装リフォームに携わってきました。
現場では、カバー工法が合理的な家もあれば、下地の状態から葺き替えを選ぶべき家もあります。
反対に、まだ塗装や部分補修で対応できるのに、高額な葺き替えやカバー工法を急いで行う必要がない家もあります。
この記事では、葺き替えとカバー工法の仕組み、費用、工期、耐震性、雨漏り、アスベスト、将来のメンテナンスまで詳しく解説します。
最後までお読みいただければ、どちらが一般的に優れているかではなく、「あなたのお住まいには、どちらが合っているのか」を判断するための基準が分かります。
記事のポイント
- 葺き替えとカバー工法における施工範囲と仕組みの違い
- 30坪前後の住宅を想定した初期費用と見積条件の違い
- 屋根材・野地板・雨漏り状況によって変わる施工可否
- 屋根重量の増減と建物の耐震性を考える際の注意点
- アスベスト含有屋根材に必要な事前調査と工法選択
- 次回の修繕や解体まで含めたライフサイクルコスト
- 見積書・防水シート・保証から分かる優良業者の判断基準
結論:葺き替えとカバー工法は屋根の状態と今後の暮らし方で選ぶ
最初に結論をお伝えすると、葺き替えとカバー工法のどちらがよいかは、価格だけでは決められません。
判断するときに特に重要なのは、次の5つです。
現在使われている屋根材の種類
野地板や防水シートなど、屋根内部の劣化状態
雨漏りの有無と原因
あと何年、その家に住み続ける予定なのか
今回の予算と、将来の修繕費用に対する考え方
たとえば、既存の屋根が比較的平らなスレート屋根で、野地板に十分な固定力があり、広範囲な雨漏りも確認されていない場合は、カバー工法が有力な選択肢になります。
既存屋根を全面撤去しないため、廃材と工期を抑えながら、新しい防水層と屋根材を設けられるからです。
一方で、野地板が広範囲に腐っている、長期間雨漏りしている、屋根全体がたわんでいる、瓦屋根であるといった場合は、葺き替えを検討する必要があります。
下地に問題があるまま新しい屋根を重ねても、固定するビスが十分に効かず、根本的な解決にならない可能性があるためです。
また、「長く住むなら必ず葺き替え」「短期間なら必ずカバー工法」と単純に決まるわけでもありません。
長く住む予定でも、下地が健全で適切な材料と施工方法を選べば、カバー工法が合理的なケースはあります。
反対に、数年後に売却を考えていても、雨漏りや構造的な劣化が進んでいれば、最低限必要な補修を避けることはできません。
大切なのは、工法ありきで考えないこと。
まず建物の状態を確認し、その結果に基づいて工法を選ぶ順番が欠かせません。
屋根の葺き替えとカバー工法とは
葺き替えとカバー工法は、どちらも劣化した屋根の防水性を回復させるための工事です。
ただし、既存屋根を撤去するか、そのまま残すかという大きな違いがあります。
この違いが、費用、工期、廃材の量、下地補修の範囲、屋根重量、将来の修繕方法に影響します。
まずは、それぞれの工事で何を行うのかを見ていきましょう。
葺き替え工事は既存屋根を撤去して下地から作り直す工法
葺き替え工事とは、既存の屋根材を撤去し、必要に応じて野地板を補修したうえで、新しい防水シートと屋根材を施工する工法です。
表面だけを新しくするのではなく、屋根の内部まで確認しながら改修できるのが最大の特徴です。
一般的には、足場と飛散防止メッシュシートを設置したあと、既存の瓦、スレート、金属屋根などを撤去します。
屋根材を剥がすと、その下にある古い防水シートと野地板が見えるようになります。
野地板とは、屋根材や防水シートを支え、釘やビスを固定するための板状の下地です。
普段は屋根材の下に隠れているため、表面から見ただけでは状態を完全に確認できません。
雨漏りが長く続いていた住宅では、野地板に雨染み、腐朽、カビ、たわみなどが見つかることがあります。
ただし、築年数が古いからといって、すべての住宅で野地板が腐っているわけではありません。
屋根形状、過去の修繕、換気状態、雨仕舞い、立地条件によって劣化の程度は変わります。
葺き替え工事では、既存の野地板が健全であれば、その状態を生かせる場合があります。
傷みがある場合は、劣化部分を交換したり、構造用合板を増し張りしたりして、屋根材を固定できる状態へ整えます。
その後、新しい防水シートを施工し、ガルバリウム鋼板、SGL鋼板、瓦、アスファルトシングルなどから、建物と予算に合う屋根材を選んで仕上げます。
葺き替え工事の主なメリット
既存屋根を撤去するため、野地板や防水シートの状態を広い範囲で確認できます。
雨漏りや下地腐食がある場合でも、原因箇所を確認しながら補修しやすい工法です。
また、重い瓦屋根から軽量な金属屋根へ変更すれば、屋根重量を減らせる可能性があります。
屋根材の選択肢が比較的広く、すでにカバー工法を行っている屋根の再改修にも対応しやすい点もメリットです。
一方、既存屋根の撤去、積み込み、運搬、処分が必要になるため、カバー工法より費用が高くなりやすい傾向があります。
屋根材の種類やアスベスト含有の有無によっては、撤去方法や処分方法にも注意が必要です。
また、屋根材を撤去してから新しい防水シートを施工するまでの間は、建物を雨から守るための工程管理が欠かせません。
天気予報を確認し、1日の作業範囲を決め、必要に応じて仮防水を行うなど、現場ごとの慎重な判断が求められます。
工期は屋根面積、形状、天候、下地補修の量によって変わりますが、一般的な戸建てでは7日~14日前後が一つの目安です。
下地を剥がして初めて分かる劣化が多い場合は、工期が延びることもあります。
屋根葺き替えの坪数・面積別費用と、見積金額が変わる理由については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
カバー工法は既存屋根を残して新しい防水層と屋根材を重ねる工法
カバー工法は重ね葺きとも呼ばれ、既存の屋根材を原則として残し、その上から新しい防水シートと屋根材を施工する工法です。
既存屋根を全面撤去しないため、葺き替えと比べて解体作業と廃材を減らしやすい特徴があります。
主に対象となるのは、スレート屋根や一部の金属屋根など、比較的表面が平らな屋根です。
日本瓦、洋瓦、セメント瓦のように凹凸が大きい屋根は、そのまま上から防水シートと新しい屋根材を納めることが難しいため、通常は既存瓦を撤去する葺き替えを検討します。
施工時は、まず屋根材、棟板金、雪止め、アンテナ、天窓、壁際などの状態を確認します。
そのうえで、カバー工法の妨げになる既存の棟板金や雪止めなどを撤去します。
既存屋根の表面は、ゴミ、コケ、割れた破片などを取り除き、必要な下地調整を行います。
ここで注意したいのが、カバー工法では高圧洗浄を一律に行うわけではないことです。
高圧洗浄で大量の水を使うと、屋根材の隙間から水分が入り、乾燥を待つ必要が生じる場合があります。
採用する屋根材と防水シートの施工基準、既存屋根の汚れ方、乾燥状態を確認し、必要な清掃方法を選ぶことが大切です。
清掃と下地確認を行ったあと、既存屋根の上へ新しい防水シートを施工します。
カバー工法では、既存屋根材へ密着させやすい粘着層付きの防水シートが使われることもありますが、どの防水シートが適しているかは、屋根材メーカーの施工仕様と屋根の状態によって変わります。
最後に、軽量な金属屋根材やアスファルトシングルなどを、所定の固定方法で施工します。
金属屋根材を使う場合も、表面材、めっき、断熱材の有無、塗膜、保証条件は製品によって違います。
見積書では「ガルバリウム鋼板」といった素材名だけでなく、メーカー名と商品名まで確認しましょう。
カバー工法ができるかどうかを決めるうえで、最も重要なのは、既存屋根の下にある野地板へ新しい屋根材を安全に固定できるかどうかです。
表面がきれいに見えていても、野地板が腐っていればビスが十分に効かない可能性があります。
そのため、屋根表面の確認だけでなく、小屋裏から雨染み、たわみ、カビ、過去の雨漏り跡などを確認することが欠かせません。
カバー工法の主なメリット
既存屋根の全面撤去を行わないため、葺き替えと比べて撤去費、処分費、工期を抑えられる可能性があります。
解体時の騒音や粉じんも比較的少なく、住宅密集地や日中ご自宅で過ごす方にとって負担を抑えやすい工法です。
断熱材一体型の金属屋根材を選ぶことで、断熱性や雨音の軽減を期待できる場合もあります。
ただし、室温や音の感じ方は、天井断熱、小屋裏換気、屋根形状、部屋の位置などにも左右されます。
カバー工法の工期は、一般的な戸建て住宅で5日~8日前後が一つの目安です。
屋根が複雑な場合、急勾配で屋根足場が必要な場合、太陽光パネルや天窓がある場合は、さらに日数がかかることがあります。
屋根カバー工法の費用相場、平米単価、見積書の内訳を詳しく確認したい方は、こちらもご覧ください。
塗装・カバー工法・葺き替えは同じ屋根工事でも役割が違う
屋根の劣化が気になったとき、選択肢は葺き替えとカバー工法だけではありません。
既存屋根材の状態が比較的良く、ひび割れや反りが少なく、防水シートや下地にも大きな問題がない場合は、屋根塗装で表面を保護できることがあります。
屋根塗装は、既存屋根材の表面に新しい塗膜を作り、紫外線や雨水による劣化を抑える工事です。
ただし、塗装によって割れた屋根材の強度が戻るわけではなく、古い防水シートを交換できるわけでもありません。
屋根材自体が層状に剥がれている場合や、塗装に適さない製品が使われている場合は、塗装以外の工法を検討する必要があります。
| 工法 | 主な目的 | 向いている主な状態 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 屋根塗装 | 既存屋根材の表面保護 | 屋根材と下地が比較的健全で、塗装可能な屋根材 | 防水シートの交換や大きな下地補修はできない |
| カバー工法 | 新しい防水層と屋根材の追加 | スレートや一部金属屋根で、下地へ固定できる状態 | 下地腐食、瓦屋根、2回目のカバー工法には向かないことが多い |
| 葺き替え | 屋根材と防水層の更新、必要な下地補修 | 雨漏り、下地劣化、瓦屋根、既存カバー屋根の再改修 | 撤去費と処分費がかかり、工期も長くなりやすい |
訪問業者から一つの工法だけを強く勧められても、その場で決める必要はありません。
なぜ塗装ではいけないのか、なぜカバー工法ができるのか、なぜ葺き替えが必要なのか。
写真や診断結果を見ながら、根拠を説明してもらいましょう。
屋根の葺き替えとカバー工法を比較する6つの重要ポイント
葺き替えとカバー工法を比べるときは、最初の見積金額だけで決めないことが大切です。
工事範囲、屋根の状態、工期、将来の修繕、耐震性、保証まで含めて見ていきましょう。
1.初期費用はカバー工法の方が抑えやすい
既存屋根を全面撤去しないカバー工法は、葺き替えと比べて初期費用を抑えやすい傾向があります。
ただし、「カバー工法なら必ず安い」とは限りません。
屋根面積が広い、形状が複雑、急勾配、太陽光パネルがある、天窓が多い、雨樋交換を伴うといった条件では、費用が大きくなる場合があります。
現在公開しているサイト内の費用情報をもとにすると、一般的な2階建てで延床面積30坪前後、屋根面積約80㎡~100㎡を想定した場合、カバー工法は約80万円~150万円前後が一つの目安です。
この金額は税別表示を前提とした目安であり、足場、役物、屋根材、太陽光パネル、下地補修などの条件で変わります。
屋根面積100㎡程度の葺き替えでは、約150万円~240万円程度が一つの目安です。
葺き替えは、既存屋根材の種類、撤去方法、処分費、野地板補修、新しく使う屋根材によって費用差が大きくなります。
| 工法 | 費用の目安 | 主な費用項目 |
|---|---|---|
| 葺き替え工事 | 約150万円~240万円前後 屋根面積100㎡程度の目安 |
足場、既存屋根撤去、廃材処分、下地補修、防水シート、新規屋根材、役物、施工費 |
| カバー工法 | 約80万円~150万円前後 30坪前後・税別の目安 |
足場、既存部材の一部撤去、清掃・下地調整、防水シート、新規屋根材、役物、施工費 |
ここで注意していただきたいのが、「30坪」という数字は建物内部の延床面積であり、実際に工事する屋根面積ではないことです。
同じ30坪でも、平屋は屋根面積が広くなりやすく、2階建ては比較的コンパクトになることがあります。
切妻屋根と寄棟屋根でも、棟、谷、ケラバなどの役物の長さが違います。
相見積もりでは、総額だけでなく、次の条件をそろえて比べてください。
- 屋根の実測面積
- 足場を含むかどうか
- 税込か税別か
- 屋根材のメーカー名と商品名
- 防水シートのメーカー名と商品名
- 棟・谷・ケラバ・軒先などの役物数量
- 下地補修の範囲と追加費用の考え方
- 材料保証と施工店保証
足場代は、一般的な住宅で約15万円~30万円程度が一つの目安です。
ただし、3階建て、狭小地、急勾配、道路使用条件、資材搬入の難しさなどによって高くなることがあります。
「20万円を超えたから高すぎる」と金額だけで判断するのではなく、足場面積、単価、メッシュシート、屋根足場、運搬費の内訳を確認しましょう。
2.将来費用は工法だけでなく次回の計画で変わる
屋根リフォームでは、今回の支払額だけでなく、次回の修繕や建物の解体まで含めた費用を考えることが大切です。
葺き替えは、既存屋根を一度撤去して下地と防水層を更新できるため、屋根内部の状態を把握しやすくなります。
一方で、初期費用は高くなりやすい工法です。
カバー工法は初期費用を抑えやすい反面、既存屋根と新しい屋根材が残るため、将来の再改修や解体時には撤去する材料が増えます。
カバー工法後の再改修で確認したいこと
カバー工法を行った屋根が将来改修時期を迎えた場合、さらにその上から3層目の屋根を重ねる方法は、重量、固定、納まり、メーカー基準などの面から一般的ではありません。
多くの場合は、新しい金属屋根材と、その下に残した既存屋根材を撤去して葺き替えることになります。
撤去する材料が増えるため、単一の屋根を撤去する場合と比べ、作業手間や処分費が増える可能性があります。
ただし、費用が必ず2倍になるわけではありません。
屋根材の種類、固定方法、アスベスト含有の有無、建物を解体するのか屋根だけ改修するのかによって変わります。
今後30年以上住む予定なら、次回の改修まで見据えて、葺き替えとカバー工法の両方を比較する価値があります。
一方、10年~15年程度で建て替えや売却を考えている場合、高価格帯の屋根材へ葺き替えることが最も合理的とは限りません。
ただし、売却予定があるからといって、必要な雨漏り修理まで先送りすると、建物内部の劣化が進み、売却時の評価や修繕費に影響する可能性があります。
「何年もつ屋根材か」だけでなく、「その期間、建物を安全に守れる工事か」という視点で考えましょう。
3.工期と近隣への影響はカバー工法の方が抑えやすい
カバー工法は既存屋根を全面的に剥がさないため、葺き替えと比べて工期が短くなりやすい工法です。
解体音、振動、粉じん、廃材を運搬する車両の出入りも比較的少なくできます。
隣家との距離が近い住宅密集地や、テレワーク、在宅介護、小さなお子様がいるご家庭では、工事中の負担を抑えやすい点がメリットです。
ただし、カバー工法でもビス固定、板金加工、足場作業などの音は発生します。
「ほとんど音がしない工事」ではありませんので、着工前の近隣挨拶と工事時間の説明は必要です。
葺き替えでは、既存屋根材を剥がして運び出す作業があるため、騒音、振動、粉じんが発生しやすくなります。
特に瓦屋根では、一枚ずつ撤去して地上へ下ろす必要があり、作業車両の出入りも増える傾向があります。
その分、野地板や防水シートを直接確認し、必要な補修を行えるメリットがあります。
◆齋藤のワンポイントアドバイス
工期が短いことは大きなメリットですが、短ければ短いほどよいわけではありません。
防水シートや屋根材を濡れた下地へ無理に施工したり、乾燥や確認の時間を省いたりすれば、後から問題が出る可能性があります。
アップリメイクでは、着工前の近隣挨拶、飛散防止メッシュシート、作業後の清掃、施工途中の写真記録を大切にしています。
予定より雨天が続いた場合も、工期を守るためだけに無理な施工を進めるのではなく、屋根を長く守ることを優先して判断します。
4.屋根重量は耐震性を考える一つの重要要素
地震に強い家を考えるとき、屋根重量は重要な要素の一つです。
一般的に、建物上部の重量が大きいほど、地震時に建物へ加わる力も大きくなります。
そのため、重い瓦屋根から軽量な屋根材へ葺き替える工事は、耐震性能を高めるための方法の一つとして扱われています。
ただし、屋根を軽くすれば建物全体の耐震問題がすべて解決するわけではありません。
実際の耐震性は、耐力壁の量と配置、柱や梁の接合部、基礎、シロアリ被害、増改築履歴、建物の形などにも左右されます。
| 屋根材の種類 | 1㎡あたりの重量目安 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 土葺きの瓦屋根 | 約60kg~80kg前後になる場合 | 瓦だけでなく葺き土を含む構成、固定方法、建物の耐力 |
| 化粧スレート | 約20kg前後 | 製品、厚み、下地構成、劣化状態 |
| 断熱材一体型金属屋根 | 約5kg前後の製品 | 製品重量、役物、下地、固定方法、保証条件 |
カバー工法では既存屋根を残したまま、新しい防水シート、屋根材、役物などを追加します。
そのため、新しい金属屋根が軽量であっても、屋根全体の重量は施工前より増えます。
たとえば、既存スレートが約20kg/㎡、新しい金属屋根が約5kg/㎡であれば、屋根材本体だけを単純に合計すると約25kg/㎡となります。
ただし、この重量増だけで「耐震性が危険になる」と断定することはできません。
建物の構造、築年数、耐力壁、基礎、屋根面積などを含めて判断する必要があります。
一方、重い瓦屋根を撤去し、軽量な金属屋根へ葺き替える場合は、屋根重量を大きく減らせることがあります。
耐震性に不安がある住宅では、屋根だけの判断ではなく、必要に応じて耐震診断も含めて検討すると安心です。
5.断熱性・遮音性・結露は屋根材だけでは決まらない
カバー工法では屋根が複数の層になるため、「夏に涼しくなる」「雨音が静かになる」と説明されることがあります。
断熱材一体型の金属屋根材や石粒付き金属屋根を採用すれば、断熱材のない薄い金属板と比べて、熱や雨音を抑えやすくなる可能性があります。
既存スレートが残ることも、音や熱の伝わり方に影響します。
ただし、施工したすべての家で室温が大きく下がるわけではありません。
2階の暑さは、屋根材だけでなく、天井断熱の厚み、小屋裏換気、窓、日射、部屋の位置、エアコン性能などにも左右されます。
また、屋根が二重になれば自動的に換気できる「空気層」が生まれるとは限りません。
湿気を外へ排出するには、給気と排気がつながった換気経路が必要です。
換気棟を設置する場合も、屋根断熱か天井断熱か、既存の軒裏換気があるか、野地板へ適切な開口を設けられるかを確認します。
換気棟という部材を載せるだけで、内部が自動的に換気されるわけではないんですね。
屋根カバー工法における結露・雨漏りの原因と、防水シート・換気の考え方はこちらで詳しく解説しています。
6.保証は年数だけでなく対象範囲と免責事項を確認する
屋根工事の保証には、大きく分けて「屋根材メーカーの製品保証」と「施工会社の工事保証」があります。
メーカー保証は、塗膜、赤さび、穴あきなど、屋根材そのものの品質に関する保証です。
一方、施工会社の保証は、防水シート、棟板金、谷、壁際などの施工に起因する不具合を対象とするものです。
「25年保証」「10年保証」と書かれていても、屋根に起きるすべての不具合が対象になるわけではありません。
自然災害、飛来物、結露、建物本体の動き、第三者工事、点検不足などが免責となる場合があります。
また、塗膜保証、赤さび保証、穴あき保証、雨漏り保証では、それぞれ対象となる現象が違います。
契約前に確認したい保証内容
保証対象となる屋根材と工事箇所、保証期間の開始日、雨漏りが対象になる条件、自然災害時の扱い、定期点検の必要性、保証申請方法を確認しましょう。
口頭説明だけでなく、保証書の見本や保証条件を書面で見せてもらうと安心です。
アップリメイクでは、工事内容や仕様に応じて最長10年の自社保証を設けていますが、すべての工事が一律に10年保証になるわけではありません。
対象箇所、期間、免責事項を、ご提案時に具体的にご説明します。
屋根カバー工法の保証書で確認すべき項目と、施工後のメンテナンスについても、契約前にご確認ください。
結局どっち?屋根葺き替えとカバー工法の判断基準
ここまでの内容を踏まえて、どのような住宅に葺き替えが向いていて、どのような住宅にカバー工法が向いているのかを見ていきましょう。
ただし、次の条件はあくまで一般的な判断材料です。
最終的には、屋根表面、小屋裏、下地、雨漏り履歴などを確認したうえで決める必要があります。
葺き替えを優先して検討したいケース
次のような状態では、カバー工法より葺き替えを優先して検討します。
日本瓦、洋瓦、セメント瓦など、凹凸が大きい屋根
野地板が広範囲に腐食し、ビスの固定力を確保できない屋根
長期間または広範囲に雨漏りしている屋根
屋根全体にたわみや構造的な不具合が見られる住宅
すでに一度カバー工法を行っている屋根
重い瓦屋根を軽量化し、耐震面も見直したい住宅
雨漏りがある場合でも、必ず葺き替えになるとは限りません。
棟板金、谷板金、壁際、天窓など、原因が限定されており、野地板への被害も小さい場合は、部分補修やカバー工法を組み合わせられることがあります。
反対に、室内へ水が落ちていなくても、小屋裏では雨染みや結露による腐朽が進んでいる場合があります。
「室内で雨漏りしていないから下地は大丈夫」とは言い切れません。
また、長く住む予定がある方にとって、葺き替えは屋根内部の状態を確認し、必要な部分を補修できる安心感があります。
ただし、長く住む予定だからといって、必ず最も高価な屋根材を選ぶ必要はありません。
建物の築年数、将来の建て替え、外壁や防水の修繕計画も考え、必要な耐久性と予算のバランスを取ることが大切です。
カバー工法を優先して検討しやすいケース
次のような条件を満たす住宅では、カバー工法が合理的な選択肢になります。
既存屋根が化粧スレートまたは施工可能な金属屋根
塗装では保護しきれない割れや反りが増えている屋根
野地板へ新しい屋根材を固定できる強度が残っている住宅
広範囲な雨漏りや下地腐食が確認されていない住宅
既存屋根の撤去量、処分費、工期を抑えたい方
近隣への騒音や粉じんをできるだけ少なくしたい方
カバー工法は、単なる応急処置ではありません。
適切な下地診断、防水シート、固定方法、雨仕舞い、換気計画を行えば、屋根の防水性を長期間守るための本格的な改修方法になります。
ただし、既存屋根を残すため、施工後は古い屋根と下地を上から確認できなくなります。
だからこそ、施工前の診断と施工途中の写真記録が重要なんです。
「カバー工法の方が安いから」という理由だけで決めるのではなく、下地に施工できる根拠を確認しましょう。
アスベスト含有屋根材とカバー工法の正しい考え方
古いスレート屋根を改修する際は、アスベストの事前調査が必要です。
過去には、アスベストを含む住宅屋根用化粧スレートが製造されていました。
ただし、「2004年以前に建てた家だから必ずアスベストが含まれている」「2004年以降だから絶対に含まれていない」と、建築年だけで断定することはできません。
建築時期と屋根材の製造時期には差があることがあり、在庫品が使われた可能性もあります。
同じような見た目でも、商品や製造年によって含有の有無が違うためです。
解体や改修工事を行う場合は、工事対象となる建材について、設計図書などの文書確認と目視による事前調査を行います。
建築物の事前調査は、2023年10月から一定の要件を満たした建築物石綿含有建材調査者などが行う必要があります。
工事の規模にかかわらず事前調査は必要ですが、一定規模以上の工事では行政への事前調査結果の報告も必要です。
制度の最新内容については、厚生労働省の石綿総合情報ポータルサイトもご確認ください。
カバー工法はアスベスト含有屋根材を撤去せず改修できる選択肢
既存のスレート屋根にアスベストが含まれていても、下地が健全で施工条件を満たしていれば、カバー工法を選べる場合があります。
既存屋根を全面撤去せず、その上から新しい防水シートと屋根材を施工するため、葺き替えと比べてアスベスト含有屋根材を破損、切断、運搬する量を抑えやすいからです。
アスベスト屋根でカバー工法を検討するときの注意点
カバー工法であっても、棟板金や雪止めの撤去、固定のための穿孔など、既存屋根へ触れる作業が発生する場合があります。
そのため、アスベストが含まれている可能性を無視して工事を進めてよいわけではありません。
事前調査、作業計画、飛散防止措置、作業記録など、法令と施工条件に沿った対応が必要です。
また、カバー工法はアスベスト問題を完全に消滅させる工法ではありません。
既存屋根材は建物に残るため、将来、屋根を再改修したり建物を解体したりするときには、改めて適切な撤去と処分が必要です。
今回の費用だけでなく、今後の居住予定年数や建て替え計画も含めて判断しましょう。
一方、野地板が腐っている、雨漏りが広範囲に及んでいるなど、カバー工法では解決できない場合は、アスベスト含有屋根材であっても葺き替えが必要になることがあります。
アスベストが含まれるから必ずカバー工法、含まれないから必ず葺き替えという決め方はできません。
屋根リフォームで失敗しない専門業者の選び方
屋根工事は、完成すると表面の新しい屋根材しか見えません。
防水シートの重ね幅、野地板の状態、ビスの固定位置、棟や谷の納まりは、足場が外れたあとに確認することが難しくなります。
そのため、見た目のきれいさだけでは、正しく施工されたかを判断できません。
見積金額と屋根材の知名度だけでなく、診断、説明、施工記録、保証まで確認しましょう。
屋根表面だけでなく小屋裏や雨漏り履歴を確認するか
地上から屋根を見上げただけで、「カバー工法で大丈夫です」と即答する業者には注意が必要です。
ドローンや高所カメラを使えば、屋根表面の割れ、反り、棟板金の浮き、サビなどを安全に確認できます。
しかし、表面の画像だけでは、野地板の雨染みや小屋裏の結露まで完全に判断できません。
可能であれば、小屋裏へ入り、次のような状態を確認します。
- 野地板に雨染みや変色がないか
- 木材にカビや腐朽がないか
- 釘や金物に著しいサビがないか
- 断熱材が濡れたり落ちたりしていないか
- 軒裏換気や小屋裏換気が機能しているか
- 屋根面にたわみや不自然な補修跡がないか
建物の構造によっては、小屋裏へ入れないこともあります。
その場合は、点検口、高所カメラ、打診、過去の雨漏り履歴、図面など、確認できる方法を組み合わせます。
大切なのは、「見えなかったので問題ありません」と済ませるのではなく、どこまで確認でき、どこから先は施工時に確認するのかを説明してもらうことです。
カバー工法は、下地へビスを固定して新しい屋根を支える工法です。下地確認を省いたまま施工することは、大きなリスクになります。
見積書に屋根面積・商品名・役物数量が記載されているか
見積書で特に注意したいのが、「屋根工事一式」「カバー工法一式」とだけ書かれた表記です。
清掃や少量の雑工事など、数量を分けにくい項目に一式表記が使われること自体はあります。
問題は、屋根材、防水シート、施工面積、役物、撤去範囲など、金額と品質を左右する主要部分まで一式になっている場合です。
見積書で確認したい主な項目
仮設足場の面積と単価、屋根の実測面積、既存屋根材の種類、撤去する部材、新しい屋根材のメーカー名と商品名、防水シートの商品名、棟・谷・軒先・ケラバ・壁際の数量、雪止め、換気部材、廃材処分、保証内容を確認しましょう。
相見積もりでは、3社程度を目安にすると比較しやすくなります。
ただし、各社が違う屋根材や防水シートを提案している場合、総額だけを比べても正しい判断はできません。
同じ商品、同じ施工面積、同じ保証条件にそろえた場合の金額も確認してみましょう。
また、「今日契約すれば50万円値引き」「足場代を無料にする」といった大幅値引きで契約を急がせる業者にも注意が必要です。
値引き後も材料、工程、保証が変わらないのか、なぜその金額まで下げられるのかを確認してください。
防水シートの種類と施工方法を説明できるか
屋根の防水性能は、表面に見える屋根材だけで決まりません。
屋根材の下に施工される防水シートは、吹き込んだ雨水や屋根材の裏へ回った水を、野地板へ触れさせず軒先へ流す役割を持っています。
屋根材は一次防水、防水シートは二次防水と呼ばれることがあります。
台風や強風を伴う雨では、屋根材の継ぎ目や役物の周辺へ雨水が回る可能性があります。
そのため、防水シートの品質と施工は、屋根の寿命に直結する重要な部分です。
防水シートには、一般的なアスファルトルーフィング、改質アスファルトルーフィング、粘着層付き、透湿性を持つ製品などがあります。
高価格な製品がすべての住宅に最適とは限りません。
採用する屋根材の施工基準、既存屋根、勾配、換気方法に合っていることが大切です。
「高耐久防水シートだから安心」だけでは不十分です
どれほど高性能な防水シートでも、重ね幅、立ち上がり、谷、壁際、開口部の施工が不適切であれば雨漏りにつながります。
また、屋根材を固定する釘やビスが防水シートを貫通するため、固定方法と釘穴周辺の止水性も重要です。
見積書には「防水紙一式」ではなく、メーカー名と商品名を記載してもらい、なぜその製品を選んだのか説明を受けましょう。
雨水と湿気の出口まで考えているか
屋根工事では、雨水を入れないことだけでなく、入ってしまった水や湿気を外へ排出する設計も必要です。
屋根材の隙間をコーキングで塞ぎすぎると、水の逃げ道をなくし、かえって雨漏りや腐朽を招くことがあります。
また、換気棟を付ければ必ず結露を防げるわけではありません。
軒先などから空気を取り込み、棟側から排出する経路がつながって初めて換気が機能します。
屋根断熱の住宅では、天井断熱の住宅と同じ換気方法が適さない場合もあります。
「この部材を使えば絶対に結露しません」という説明ではなく、建物の断熱方式と換気経路を確認している業者を選びましょう。
施工途中の写真と工事完了後の書類を残すか
完成写真だけでは、屋根材の下に隠れた施工を確認できません。
既存屋根の状態、下地補修、防水シート、重ね幅、谷、壁際、棟下地、ビス固定など、工程ごとの写真を残してもらうと安心です。
工事後は、見積書、契約書、使用材料の資料、施工写真、保証書をまとめて保管しましょう。
将来の点検、売却、再改修のときにも役立ちます。
屋根カバー工法で起こりやすい失敗と後悔を防ぐ確認事項については、こちらの記事も参考にしてください。
屋根の葺き替えとカバー工法に関するよくある質問
Q1.カバー工法をした屋根は、もう一度カバー工法をできますか?
A.一般的には、すでにカバー工法を行っている屋根へ、さらに屋根材を重ねる方法はおすすめされません。
屋根重量が増えるだけでなく、固定先となる下地までの距離、ビスの保持力、棟や壁際の納まり、メーカー施工基準などの問題があるためです。
2回目の大規模改修では、既存のカバー屋根と元の屋根材を撤去し、下地を確認して葺き替えるケースが多くなります。
ただし、建物や既存工法によって条件が違うため、現地調査で判断します。
Q2.カバー工法後に建物を解体すると、費用は高くなりますか?
A.既存屋根と新しい屋根材の両方を撤去する必要があるため、単一の屋根と比べて作業手間や処分量が増える可能性があります。
また、元の屋根材と新しい金属屋根では材質が異なるため、分別しながら撤去する作業が必要になることがあります。
ただし、費用が必ず2倍になるわけではありません。
屋根材、固定方法、アスベスト含有の有無、屋根だけを直すのか建物全体を解体するのかで変わります。
Q3.雨漏りしている屋根でもカバー工法はできますか?
A.雨漏りしているから一律に施工できないわけではありませんが、原因と下地状態の確認が必要です。
棟板金や壁際など原因が限定され、野地板の被害も小さい場合は、必要な補修を行ったうえでカバー工法を選べる可能性があります。
一方、長期間の雨漏りで野地板が広範囲に腐っている場合は、カバー工法で覆うだけでは解決できません。
その場合は、既存屋根を撤去し、下地から補修する葺き替えを検討します。
Q4.太陽光パネルがある屋根でも工事できますか?
A.施工できる場合はありますが、太陽光パネルと架台の一時撤去、保管、再設置が必要になることがあります。
配線や電気機器を扱うため、屋根工事だけでなく電気工事の知識も必要です。
新しい屋根材と太陽光架台の組み合わせによっては、設置不可や屋根材保証の対象外になる場合があります。
パネルを再設置する前に、屋根材メーカー、架台メーカー、太陽光メーカーの施工条件と保証範囲を確認しましょう。
パネルやパワーコンディショナーの年数によっては、再設置、交換、撤去のどれが経済的かを比較する必要があります。
Q5.カバー工法にすると夏の2階は涼しくなりますか?
A.断熱材一体型や遮熱塗装鋼板の屋根材を選ぶことで、熱の伝わり方を抑えられる可能性があります。
ただし、室内温度は屋根材だけでは決まりません。
天井断熱、小屋裏換気、窓の日射、部屋の位置、エアコンなども影響します。
屋根材を替えれば必ず室温が何度下がるといった断定はできないため、暑さが大きな悩みの場合は、天井断熱や換気の状態も一緒に確認しましょう。
Q6.金属屋根は雨音がうるさくなりませんか?
A.薄い金属板だけを施工すれば、雨粒の音が伝わりやすい性質があります。
現在のカバー工法では、裏面に断熱材を一体化した金属屋根材や、表面に石粒を施した屋根材も選べます。
また、既存スレートが残るため、金属板を野地板へ直接施工する場合とは音の条件が異なります。
それでも、寝室の真上、天井断熱が薄い、音に敏感といった場合は、商品だけでなく屋根と天井の構成を含めて検討してください。
Q7.見積書の金額が安ければカバー工法を選んでもよいですか?
A.安いこと自体が悪いわけではありませんが、工事内容を確認せずに決めるのは危険です。
足場、防水シート、棟や谷などの役物、雪止め、換気部材、廃材処分、保証が別料金になっている場合があります。
また、屋根材本体だけ高性能でも、防水シートや下地確認が省かれていれば安心できません。
最終支払総額と、そこに含まれる材料、数量、工程を比べましょう。
Q8.相見積もりは何社から取ればよいですか?
A.3社程度から取ると、価格と提案内容を比較しやすくなります。
ただし、会社ごとに屋根材や防水シートが違う場合は、最安値だけでは判断できません。
屋根面積、材料、役物、保証条件をできるだけそろえ、各社がその工法を選んだ理由も確認してください。
質問に対して写真や資料を使い、メリットだけでなくデメリットも説明してくれる会社を選ぶことが大切です。
専門店としてお約束する屋根リフォームのご提案
私たち株式会社アップリメイクは、1973年の創業以来、静岡を中心に屋根・外壁塗装リフォームへ携わってきました。
大企業のように多くの営業担当者を抱える会社ではありません。
その分、職人直営の専門店として、診断、提案、施工、完了後の対応まで、一つひとつの仕事へ丁寧に向き合うことを大切にしています。
亡き父が創業時から大切にしていた言葉が、「お客様の幸せを第一に施工品質を考える事」です。
私自身も職人として仕事を始め、見た目だけきれいにするのではなく、その家で暮らす方が長く安心できる工事とは何かを考え続けてきました。
屋根リフォームは、単なる建材の交換ではありません。
雨漏りや台風への不安を減らし、ご家族が安心して暮らせる住まいを守るための大切な工事です。
工法を売るのではなく、あなたの家に必要な方法をご提案します
アップリメイクでは、最初から葺き替えやカバー工法へ決めつけることはありません。
屋根表面、小屋裏、外壁、雨樋、雨漏り履歴などを確認し、現在の建物に必要な工事を判断します。
まだ屋根塗装で守れる状態なら、そのことをお伝えします。
部分補修で対応できる場合も、無理に全面工事を勧めることはありません。
カバー工法が合っている場合は、なぜ下地へ固定できるのか、どの屋根材と防水シートを使うのか、将来どのような修繕が必要になるのかをご説明します。
葺き替えが必要な場合は、既存屋根を撤去しなければならない理由、予想される下地補修、費用が変動する可能性までお伝えします。
葺き替えは、既存屋根を撤去して下地と防水層を確認・補修できる工法
カバー工法は、条件を満たす屋根で撤去量と工期を抑えやすい工法
雨漏りや野地板腐食がある場合は、工法より先に原因と被害範囲の確認が必要
初期費用だけでなく、次回修繕や建て替えまで含めた計画が重要
屋根材、防水シート、役物、換気、保証まで確認できる見積書が必要
ご提案時には、建物の状態だけでなく、ご家族構成、今後の居住予定、ご予算、建て替えや売却の可能性も伺います。
一番高耐久な工法が、すべてのお客様にとって最もよいとは限りません。
10年後に建て替える予定の家へ、必要以上に高額な仕様を入れることが、お客様の幸せにつながるとは限らないからです。
反対に、今後も長く住み続ける家で、目先の金額だけを理由に必要な下地補修を省くこともおすすめできません。
大切なのは、あなたの暮らしに合った耐久性と費用のバランスです。
見えなくなる部分まで工事写真でご確認いただけます
屋根工事は完成後に見えなくなる部分が多いため、施工途中の記録が重要です。
アップリメイクでは、既存屋根の状態、下地補修、防水シート、板金、固定部分などを写真に残し、工事写真報告書として確認していただけるよう努めています。
お仕事や外出で工事中に立ち会えない方にも、どのような工程を行ったのか分かるようにするためです。
工事内容や仕様に応じた最長10年の自社保証に加え、施工開始前であれば契約を解除できる独自のお約束も設けています。
保証年数だけでなく、対象範囲や免責事項についても事前にご説明します。
これまでの屋根・外壁リフォームの仕上がりや工事内容をご覧になりたい方は、アップリメイクの施工事例も参考にしてください。
実際に工事をご依頼いただいた方の感想については、アップリメイクのお客様の声でご確認いただけます。
迷っている段階でも、まずは屋根の現状確認から始めてください
屋根の工事を今すぐ決める必要はありません。
まずは、現在の屋根が塗装で守れるのか、カバー工法ができるのか、葺き替えが必要なのかを知ることが第一歩です。
訪問業者から「すぐに直さないと危険です」と言われた場合も、その場で契約せず、指摘された場所の写真を見せてもらいましょう。
屋根へご自身で上るのは、転落の危険があるため避けてください。
専門家による点検を受け、複数の意見を比べる方が安全です。
アップリメイクのお住まい診断では、屋根や外壁の状態を確認し、撮影した写真をもとに現在の劣化状況をご説明します。
診断を受けたからといって、工事を契約しなければならないわけではありません。
「訪問業者の説明が本当か確認したい」「他社の見積書が適正か知りたい」「まだ工事時期ではないかもしれない」というご相談でも大丈夫ですよ。
屋根の色あせ、割れ、反り、棟板金の浮き、天井の雨染みなどが気になっている方は、被害が広がる前に一度状態を確認しておくと安心です。
※本記事に記載している費用、工期、耐久性、屋根材重量などは、一般的な住宅を想定した目安です。
実際の費用と施工方法は、屋根の実測面積、形状、勾配、既存屋根材、アスベスト含有の有無、野地板の状態、太陽光パネル、天窓、搬入条件、使用する屋根材によって変わります。
材料価格、物流費、施工費、メーカー保証、法令や制度も変更される可能性があります。
最終的な工法と金額は、専門家による現地調査、商品カタログ、メーカー施工基準、詳細な見積書をご確認のうえでご判断ください。









