こんにちは、株式会社アップリメイク代表取締役の齋藤直樹です。
賃貸物件の外壁塗装が始まると、「朝から金属音が響いて仕事に集中できない」「窓のすぐ外に職人がいて落ち着かない」「塗料の臭いが部屋に入って気分が悪い」といった悩みが出てきますよね。
外壁塗装は、雨や紫外線から建物を守り、賃貸物件の美観や資産価値を維持するために必要な工事です。ただ、必要な工事だからといって、入居者様がすべての不便を黙って我慢しなければならないわけではありません。
足場の設置や解体、高圧洗浄、下地処理など、音が大きくなりやすい工程を事前に把握しておけば、在宅ワークやお子様のお昼寝、夜勤明けの休息への影響を減らしやすくなります。塗料の臭いについても、換気口の扱い方や空気の流れを少し工夫するだけで、感じ方が変わることがあります。
また、「ベランダに洗濯物を干せない期間はいつまでか」「臭いがつらい場合にホテル代を請求できるのか」「職人の話し声が気になるときは誰に伝えればよいのか」など、工事が始まってから初めて気づく疑問も少なくありません。
この記事では、賃貸物件の外壁塗装で発生しやすい騒音や臭いの原因を工程ごとに説明し、入居者様が今日からできる対策、管理会社への伝え方、オーナー様や施工業者に求められる配慮まで詳しく解説します。
工事を止めることだけを目的にするのではなく、必要な工事を進めながら、あなたの生活への負担をできるだけ小さくすることが大切です。困っていることを具体的に伝え、現実的な調整につなげるための参考にしてください。
この記事でわかること
- 賃貸物件の外壁塗装で、特に騒音が大きくなりやすい工程と時間帯
- 塗料の臭いが室内に入る原因と、換気口や空調を使った現実的な対策
- ベランダに洗濯物を干せない期間を、無理なく乗り切るための方法
- 在宅ワーク、お子様、夜勤、ペットへの負担を減らす事前準備
- 管理会社や現場責任者へ、苦情ではなく改善要望として伝える方法
- ホテル代や家賃減額を相談するときに確認しておきたい注意点
賃貸物件の外壁塗装で騒音・臭い対策が必要な理由

外壁塗装は、毎日同じ大きさの音や臭いが続く工事ではありません。負担の大きさは、工事の工程、使用する工具や塗料、部屋と作業場所の距離、風向き、建物の構造によって変わります。
そのため、「工事期間中はずっと耐えるしかない」と考える必要はありません。音が出る日と比較的静かな日、臭いが発生しやすい日、ベランダを使えない日を分けて把握することが、対策の出発点になります。
最初に確認したい4つのこと
- 足場設置、高圧洗浄、下地処理、塗装、足場解体を行う予定日
- 通常の作業開始時刻と終了時刻
- ベランダ、窓、エアコン、換気口を使えない日
- 困ったときに連絡する管理会社または現場責任者の連絡先
塗装工事の騒音が大きなストレスになりやすい理由
賃貸物件の外壁塗装工事で、入居者様が特に負担を感じやすいのが予測しにくい騒音です。
一定の音が続くよりも、金属を打つ音や電動工具の音が突然鳴ったり止まったりするほうが、集中力を途切れさせやすくなります。「次はいつ大きな音がするのだろう」と身構えてしまい、自宅にいるだけでも疲れてしまうことがあるんですね。
在宅ワークをしている方は、オンライン会議や電話対応に音が入る可能性があります。小さなお子様がいるご家庭では、お昼寝の時間と大きな作業が重なるかもしれません。夜勤で日中に眠る方、受験勉強中の方、体調を崩して療養している方にとっても、日中の工事音は小さくない問題です。
さらに、建物が足場と飛散防止シートで覆われると、室内が暗く感じられたり、外から見られているような落ち着かなさを覚えたりすることがあります。窓のすぐ外を職人が通るため、カーテンを閉めたまま過ごす方も少なくありません。
音だけではなく、日照、換気、プライバシー、生活動線の制限が重なることで、ストレスが大きくなりやすいのです。
豆知識:デシベルの数字だけで判断しないことが大切です
騒音は「デシベル(dB)」で表されます。環境省の騒音に係る環境基準では、主として住居に使われる地域の一般的な基準値として、昼間55dB以下、夜間45dB以下が示されています。
ただし、この環境基準は地域の生活環境を評価するためのものであり、外壁塗装の一つひとつの作業音を直接判定するための数値ではありません。また、測定位置、工具、建物との距離、窓の開閉によって聞こえ方は大きく変わります。
「何dBだから必ず違法」「基準以下だから我慢しなければならない」と単純には判断できません。生活にどのような支障が出ているかを具体的に伝えることが大切です。参考として、環境省の騒音に係る環境基準も確認できます。
特に音が大きくなりやすいのは足場・高圧洗浄・下地処理

外壁塗装の全工程で、常に大きな音が出るわけではありません。特に騒音が気になりやすいのは、次の工程です。
1. 足場の設置・解体作業
足場の設置は工事の序盤、解体は工事の終盤に行われます。金属製の足場材を運び、固定しながら組み立てるため、「カンカン」「ガン」という金属音が響きます。
建物が大きいほど足場材の量が増え、作業時間も長くなる傾向があります。アパートやマンションでは、共用通路の近くを資材が通ることもあるため、音だけでなく人の出入りが気になるかもしれません。
足場の日はオンライン会議を別日にずらす、コワーキングスペースを利用する、外出の予定を入れるなど、事前に避けやすい日です。工程表で日時を確認しておきましょう。
2. 高圧洗浄
高圧洗浄は、外壁に付いた汚れ、カビ、コケ、弱くなった古い塗膜などを洗い流し、塗料が密着しやすい状態にする重要な下地処理です。
洗浄機の作動音に加え、水が外壁や金属部へ強く当たる音が続きます。窓やシャッターの近くを洗うときは、室内側でも大きく感じやすいでしょう。
当日は窓を確実に閉め、施錠を確認してください。換気口やサッシの状態によっては水が入り込む可能性もあるため、管理会社や施工業者から案内された注意事項を優先しましょう。
高圧洗浄の目的やトラブルを防ぐための養生については、外壁塗装の高圧洗浄でトラブルと汚れ残りを防ぐ方法でも詳しく解説しています。
3. 下地処理とケレン作業
下地処理は、ひび割れ、サビ、剥がれかけた塗膜、傷んだシーリングなどを整える工程です。金属部のサビや古い塗膜を落とすケレン作業では、サンダーなどの電動工具を使うことがあり、「ウィーン」「ガリガリ」という機械音が出ます。
下地処理を丁寧に行うほど、塗料の密着や仕上がり、耐久性につながります。音がするからといって省いてよい工程ではありません。大切なのは、音の出る場所と時間を施工側ができるだけ明確にし、入居者様が予定を立てられるようにすることです。
4. 養生・補修・資材搬入でも音が出ることがあります
養生テープを貼る作業やローラー塗装は、足場設置ほど大きな音になりにくいものの、窓の近くで人が動く気配や、資材を置く音が気になる場合があります。
また、外壁材の浮きをビスで固定する作業、金属部の補修、シーリング撤去など、建物の状態によって追加の工具音が出ることもあります。工程表に「塗装」とだけ書かれていても、終日静かとは限らない点は知っておきたいところです。
騒音が気になりやすい工程の目安
| 工程 | 主な音 | 負担を減らすポイント |
|---|---|---|
| 足場設置・解体 | 金属同士が当たる音、ハンマー音、資材搬入音 | オンライン会議や睡眠時間と重なる場合は事前相談する |
| 高圧洗浄 | 洗浄機の作動音、水が壁へ当たる連続音 | 窓を閉め、外出予定や室内作業を調整する |
| ケレン・補修 | 電動工具、打撃音、削る音 | 作業場所と大まかな時間帯を確認する |
| 塗装・養生 | 足音、会話、テープや資材を扱う音 | カーテンを閉め、窓際の物を移動する |
外壁工事中の職人の話し声や視線が気になる場合

機械音だけでなく、意外と気になるのが職人同士の話し声です。
集合住宅では窓と足場の距離が近いため、作業指示や休憩中の会話が室内へ聞こえることがあります。作業に必要な声掛けは安全を守るためにも欠かせませんが、必要以上に大きな雑談が続けば、不快に感じるのは当然です。
また、窓の外に人影が見えると、実際に室内を見られていなくても落ち着かないものです。塗装期間中はレースカーテンだけではなく、遮像カーテン、目隠しシート、室内側の簡易スクリーンなどを活用すると過ごしやすくなります。
窓辺に貴重品、着替え、個人情報の書類などを置いている場合は、工事前に移動させておくと安心ですよ。振動で物が落ちる可能性も考え、割れ物や鉢植えも窓際から離しておきましょう。
私たち株式会社アップリメイクでは、施工品質だけでなく、入居者様や近隣の方に不安を与えない現場マナーも大切にしています。
集合住宅の施工業者に求められる現場マナー
- 必要以上の私語や大声での会話を控える
- 休憩場所と喫煙場所を決め、共用部で長時間たむろしない
- 入居者様とすれ違ったときは、作業を妨げない範囲で挨拶する
- 共用廊下、階段、駐車場へ資材やゴミを放置しない
- 玄関、窓、給湯器、エアコン室外機などの使用制限を事前に知らせる
- 苦情や相談を受けたときは、現場責任者へ速やかに共有する
話し声が長時間続く、窓の前で私的な会話をしている、共用部での態度が気になるといった場合は、我慢を重ねる前に管理会社または現場責任者へ伝えてください。
その際は「職人の態度が悪い」とまとめるより、「本日午前10時頃から、寝室側の足場で大きな雑談が30分ほど続いています」のように、時間、場所、内容を伝えると改善につながりやすくなります。
隣の家の外壁塗装がうるさい場合も相談先を確認する
ご自身が住む賃貸物件ではなく、隣の家や向かいの建物が外壁塗装をしている場合も、騒音、臭い、水しぶき、塗料の飛散などの影響を受ける可能性があります。
この場合、ご自身の物件のオーナー様や管理会社は工事の発注者ではないため、すぐに作業内容を変更できる立場ではありません。まずは、工事現場に掲示されている施工会社名や連絡先、事前に配布された案内文を確認しましょう。
直接職人へ強い口調で伝えると、作業を止められない事情や責任者不在などから、話がかみ合わないことがあります。緊急の危険がない限り、施工会社の窓口、現場責任者、隣家の所有者の順に相談するほうが落ち着いて話しやすいでしょう。
塗料や洗浄水が車や洗濯物に付着しそう、通路がふさがれている、足場材が越境しているなど、被害や危険が差し迫っている場合は、その場の職人にもすぐ知らせてください。写真を撮り、日時と状況を記録しておくことも大切です。
施工会社へ相談しても生活への著しい影響が改善されない場合は、お住まいの自治体の環境担当窓口や生活相談窓口へ相談する方法もあります。ただし、一般的な外壁塗装のすべてが騒音規制法の「特定建設作業」に当たるわけではなく、自治体の条例や使用機械によって扱いが異なります。
まずは「工事を中止してほしい」と求めるより、「午前中のこの時間は大きな工具音を避けられないか」「臭いが強い作業日を前日までに知らせてもらえないか」と、実行可能な要望を伝えることが現実的です。
◆齋藤のワンポイントアドバイス
私たちが工事を行う際も、建物の所有者様だけでなく、隣接する住宅や道路を挟んだ向かい側など、影響が考えられる範囲へ事前にご挨拶することを大切にしています。
工事期間、作業時間、音が出やすい工程、連絡先を先にお伝えしておくと、同じ音でも受け止め方が変わります。近隣挨拶は形式ではなく、トラブルを防ぎ、工事後のご近所関係を守るための大切な工程です。
近隣挨拶の時期や範囲については、外壁塗装前の近所挨拶とトラブルを防ぐポイントも参考にしてください。
騒音だけではない塗料の臭いとVOCの問題

塗装工事のストレスは騒音だけではありません。もう一つの大きな問題が、塗料やシーリング材などの臭いです。
臭いの感じ方には個人差があります。同じ部屋にいても、ほとんど気にならない方もいれば、短時間で頭痛や吐き気を感じる方もいます。風向きや作業面によって、昨日は平気だったのに今日は強く感じることもあります。
塗料は、大きく「溶剤系塗料」と「水性塗料」に分けられます。
溶剤系塗料
有機溶剤で希釈する塗料で、一般に水性塗料より刺激のある臭いを感じやすい傾向があります。金属部など、下地や製品の仕様によって溶剤系塗料が選ばれることがあります。
「耐久性が高いから必ず溶剤系」「集合住宅なら必ず水性」と単純に決まるわけではありません。塗装する素材、既存塗膜、周辺環境、メーカーの仕様を踏まえて選ぶ必要があります。
水性塗料
水を主な希釈材として使う塗料で、一般に溶剤系塗料よりVOCや刺激臭を抑えやすいのが特徴です。近年は高耐久の水性塗料も増えており、入居者様が生活しているアパートやマンションでは有力な選択肢になります。
ただし、水性塗料も完全な無臭、無害というわけではありません。製品ごとに成分が異なり、下塗り材、サビ止め、シーリング材、防水材など、外壁の上塗り塗料以外から臭いが出る場合もあります。
臭いに敏感な方、妊娠中の方、乳幼児、高齢者、呼吸器系の持病がある方、化学物質で体調を崩した経験がある方は、工事前に管理会社へ伝え、使用予定の材料名、塗装面、作業日を確認しておくと安心です。
豆知識:VOCとは何ですか?
VOCは、揮発性有機化合物の総称です。環境省では、揮発性があり、大気中で気体となる有機化合物として説明されています。
塗料の臭いを感じたからといって、直ちに健康被害が起きると断定はできません。一方で、体調に異変があるのに「水性塗料だから大丈夫」と無理をするのも避けてください。
VOCの基本的な説明は、環境省の揮発性有機化合物対策ページで確認できます。
注意点:窓を閉めるだけでは臭いを防げないことがあります
臭いは、24時間換気の給気口、サッシの隙間、換気扇、エアコン配管まわりなどから室内へ入ることがあります。
窓を養生している日は自由に開閉できない場合もあるため、作業中に勝手に養生を外さないでください。換気したいときは、どの窓なら開けられるか、何時頃なら安全かを管理会社や施工業者へ確認しましょう。
塗料の種類や臭いが続きやすい期間については、外壁塗装のシンナー臭の原因と対策もあわせてご覧ください。
工事が始まる前に入居者がしておきたい準備
騒音や臭いへの対策は、工事が始まってから考えるより、事前に準備しておくほうが負担を減らせます。
賃貸物件では、施工業者と入居者様が直接契約しているわけではないため、「誰に聞けばよいかわからない」という状態になりがちです。まずは案内文を捨てずに保管し、管理会社と施工会社の連絡先を確認しましょう。
工程表は日付だけでなく生活への影響まで確認する
工程表を受け取ったら、工事の開始日と終了日だけを見るのではなく、次の項目を確認してください。
- 足場設置日と解体日
- 高圧洗浄日
- 自室のベランダや窓まわりを作業する予定日
- 塗装作業とシーリング作業の予定日
- 洗濯物を外に干せない日
- 窓を開けられない日
- エアコンや給湯器に使用制限がある日
- 駐車場や駐輪場の移動が必要な日
天候によって工程がずれることもあります。紙の工程表だけでなく、掲示板、メール、配布物などで変更をどのように知らせるのかも確認しておきましょう。
「塗装日は臭いが出る可能性があります」だけでは、入居者様は予定を立てにくいですよね。「南面を午前、北面を午後に塗る予定」のように作業面までわかれば、自室への影響を予測しやすくなります。
在宅ワーク・夜勤・育児・療養の予定を先に伝える
施工業者は建物全体の工程を組んでいるため、一つの部屋の都合だけで作業を大きく変更できないこともあります。それでも、事前に事情がわかれば、作業順や大きな工具を使う時間を調整できる場合があります。
例えば、次のように具体的に伝えてください。
- 平日の午前10時から正午まではオンライン会議がある
- 夜勤のため、午前中は寝室で休んでいる
- 午後1時から3時までは子どもがお昼寝をする
- 家族が療養中で、強い臭いを避けたい
- ペットが大きな音に強く反応する
すべての要望が通るとは限りませんが、「困ってから苦情を言う」よりも「困る可能性を先に共有する」ほうが、お互いに対応しやすくなります。
窓際・ベランダ・共用部の荷物を移動する
ベランダの鉢植え、物干し竿、サンダル、収納ボックス、自転車などは、工事前に移動を求められることがあります。
移動場所がない場合は、勝手に共用廊下へ置かず、管理会社へ相談してください。避難経路をふさいだり、職人がつまずいたりする危険があるためです。
室内では、窓際の家具や家電、割れ物を少し離しておきましょう。足場作業や高圧洗浄による振動で、軽い物が落ちる可能性があります。
カーテンを開け閉めしにくくなることも考え、工事前に遮光や目隠しの方法を決めておくと落ち着いて過ごせます。
エアコン・換気口・給湯器の使用可否を日ごとに確認する
エアコンの室外機は、運転できるよう専用カバーやメッシュで養生するケースがありますが、どの工事でも必ず使用できるとは限りません。
室外機の吹き出し口や吸い込み口がふさがれた状態で運転すると、故障や性能低下につながるおそれがあります。ベランダ防水、室外機の移動、塗装箇所によっては一時停止が必要になることもあります。
「カバーが掛かっているけれど使ってよいのかな」と迷ったら、自己判断で運転せず、管理会社または施工業者へ確認してください。
給湯器も同様です。排気口が養生されている場合は危険なので使用できません。施工側は使用前に養生を外す必要がありますが、入居者様も案内表示を必ず確認しましょう。
体調や生活への影響を記録できるようにする
騒音や臭いの相談では、「ずっとうるさい」「とにかく臭い」だけだと、施工側が原因や作業場所を特定しにくいことがあります。
スマートフォンのメモなどに、次の内容を残しておくと役立ちます。
- 影響があった日付と時間
- 音や臭いを強く感じた部屋
- そのとき行われていたと思われる作業
- 窓、換気扇、給気口、エアコンの状態
- 仕事、睡眠、洗濯などに出た具体的な支障
- 頭痛、吐き気、咳など体調の変化
- 管理会社へ連絡した日時と回答内容
これは相手を責めるための記録ではありません。何を変えれば改善するかを見つけるための材料です。
賃貸物件の外壁塗装による生活ストレスへの具体的な対処法
洗濯できないのではなく、外干しできない期間を確認する

外壁塗装中に「洗濯できない」と言われることがありますが、正確には、洗濯機が使えないのではなく、ベランダや屋外に洗濯物を干せない日があるという意味であることが多いです。
高圧洗浄の日は、汚れを含んだ水しぶきが飛ぶ可能性があります。塗装中は塗料のミストや臭いが洗濯物に付着するおそれがあります。シーリング材や防水材を扱う日も、外干しを避けたほうが安心です。
1. 外干し可能日を工程表と掲示で確認する
工事が休みの日でも、塗料や防水材が乾燥中で、ベランダへ出られない場合があります。「職人がいない日なら干してよい」とは限りません。
その日の掲示や洗濯物情報を確認し、判断できない場合は管理会社へ聞いてください。天候による変更もあるため、工程表だけに頼らないことが大切です。
2. 室内干しは風と除湿を組み合わせる
室内干しでは、洗濯物の間隔を空け、サーキュレーターや扇風機で風を当てると乾きやすくなります。除湿機やエアコンの除湿運転、浴室乾燥機が使える場合は併用しましょう。
ただし、臭いが室内へ入っている時間に大量の外気を取り込むと、洗濯物にも臭いが移る可能性があります。換気のタイミングは、作業面と風向きを確認して決めてください。
3. コインランドリーを一時的に活用する
シーツ、タオル、厚手の衣類が多いと、室内干しだけでは追いつかないことがあります。工事期間中だけコインランドリーの乾燥機を使うのも現実的な方法です。
毎日利用すると費用がかかるため、外干しできない日を事前に確認し、まとめ洗いの日を決めておくと負担を抑えられます。
4. 洗濯物を誤って干した場合はすぐ取り込む
塗料の飛散や臭いが気になったときは、まず洗濯物を室内へ移し、付着物がないか確認してください。
塗料らしきものが付いている場合は、こすったり溶剤を使ったりせず、写真を撮って管理会社へ連絡しましょう。素材によって対処法が違い、自己処理で汚れを広げてしまうことがあります。
隣家の工事を含めた洗濯物への影響は、隣家の外壁塗装中に洗濯物を干すときの注意点でも詳しく説明しています。
部屋に入った塗料臭を減らす方法
窓を閉めていても、24時間換気の給気口、サッシの隙間、玄関、換気扇、配管まわりなどから、塗料やシーリング材の臭いが室内へ入ることがあります。
臭い対策では、ただ換気扇を強く回せばよいわけではありません。排気を強くすると、室内の空気が不足し、外壁側の隙間や給気口から臭いを含んだ空気を引き込みやすくなる場合があるからです。
大切なのは、臭いの発生源側を一時的に閉じ、比較的きれいな側から空気を入れて、別の場所から排気する流れをつくることです。
まず確認する順番
- どの外壁面で塗装しているかを確認する
- 臭いが入っている給気口や窓を探す
- 発生源側の給気口を一時的に閉じる
- 反対側など臭いの弱い場所から給気する
- 換気扇やサーキュレーターで屋外へ排気する
対策1:給気口をすべて閉じず、空気の入口を選ぶ
臭いが入ってくる側の給気口は一時的に閉じる、または製品仕様に合ったフィルターを使う方法があります。
ただし、すべての給気口を閉じたまま換気扇を強く回すと、玄関ドアが開きにくくなったり、別の隙間から空気を吸い込んだりすることがあります。燃焼機器を使用している住宅では、給排気の扱いに特に注意が必要です。
どの給気口を閉じてよいかわからない場合は、管理会社へ確認してください。工事が終わったら、閉じた給気口を元に戻すことも忘れないようにしましょう。
対策2:換気は作業中と作業後で切り替える
塗装している面の窓を作業中に開けると、かえって臭いを入れてしまいます。作業中は窓を閉め、臭いが弱い部屋へ移動するほうがよい場合があります。
作業終了後、施工業者から窓を開けてよいと案内されたら、短時間でも複数の開口部を使って空気を入れ替えましょう。風の入口と出口をつくると、室内にこもった臭いを排出しやすくなります。
養生中の窓は、許可なく開けたりビニールを破ったりしないでください。塗料が窓や室内へ入り、補修が必要になる可能性があります。
対策3:空気清浄機は脱臭フィルターの仕様を確認する
一般的なHEPAフィルターは、主にホコリや微粒子を捕集するものです。気体状の臭い成分への効果は、活性炭などの脱臭フィルターの有無や製品性能によって異なります。
空気清浄機を使う場合は、取扱説明書でVOCや臭いへの対応範囲を確認し、フィルターの交換時期も見直してください。長期間交換していない脱臭フィルターでは、十分な性能を期待できないことがあります。
空気清浄機だけで臭いを完全に除去しようとせず、発生源から離れる、空気の流れを変える、作業後に換気する方法と組み合わせましょう。
対策4:活性炭や重曹は補助的に使う
置き型の活性炭や消臭材は、室内に残った臭いを和らげる補助策として使えます。重曹も家庭で試しやすい方法ですが、外から継続的に入ってくるVOCを十分に取り除けるとは限りません。
コーヒーかす、茶殻、玉ねぎ、香りの強い消臭剤など、別の香りで覆う方法も知られています。しかし、臭いが混ざって気分が悪くなる方もいるため、積極的なVOC対策としてはおすすめしにくい方法です。
観葉植物も、室内の気分転換や落ち着きには役立ちますが、塗装中の臭いを短時間で除去する主な方法にはなりません。換気や一時避難を優先してください。
【早見表】塗料の臭い対策の考え方
| 対策 | 期待できること | 注意点 |
|---|---|---|
| 作業面と反対側から給気 | 臭いの少ない空気を取り込みやすい | 建物の構造や風向きにより効果が変わる |
| 換気扇・サーキュレーター | 室内にこもった空気を排出しやすい | 給気口を全部閉じると逆効果になる場合がある |
| 脱臭機能付き空気清浄機 | 製品によって臭い成分の低減を補助できる | VOC除去性能やフィルター仕様を確認する |
| 活性炭・消臭材 | 残った臭いを和らげる補助になる | 継続的に入る臭いの根本対策にはなりにくい |
| 一時的な外出 | 臭いを吸い込む時間とストレスを直接減らせる | 作業時間と帰宅可能時刻を事前に確認する |
◆齋藤のワンポイントアドバイス
臭い対策は、一つの方法だけで解決しようとしないことが大切です。
例えば、塗装面側の給気口を一時的に閉じ、反対側から空気を取り込み、脱臭フィルター付きの空気清浄機を使い、作業終了後に窓を開けて換気するというように、状況に合わせて組み合わせます。
それでもつらい場合は、無理に部屋へ居続けないでください。短時間でも外出し、管理会社へ「どの時間帯に臭いが強いか」を伝えることも大切な対策です。
頭痛、吐き気、めまい、息苦しさ、目や喉への強い刺激などがある場合は、まず臭いのする場所から離れ、新鮮な空気のある場所へ移動してください。症状が続く、または強い場合は医療機関へ相談しましょう。
管理会社へ連絡するときは、「いつから」「どの部屋で」「どのような臭いがするか」「窓や換気設備の状態」「体調の変化」を具体的に伝えてください。
部屋が臭いときにホテル代は請求できるのか
「塗料の臭いがひどくて部屋にいられないので、ホテル代を負担してほしい」と考えるのは自然なことです。
ただし、外壁塗装中に臭いがしたという事実だけで、ホテル代が自動的に支払われるわけではありません。工事の必要性、事前説明の内容、臭いの程度、生活への支障、管理会社や施工業者の対応、体調への影響などを踏まえて個別に判断されます。
民法第611条では、賃借物の一部が借主の責任ではない理由で使用・収益できなくなった場合、使用できなくなった部分の割合に応じて賃料が減額される旨が定められています。
ただし、必要な外壁塗装に伴う一時的な臭いや不便が、直ちに「部屋を使用できない状態」に当たるとは限りません。ホテル代の負担と家賃減額も同じ話ではないため、自己判断で宿泊して後から全額請求するのは避けたほうがよいでしょう。
条文は、e-Gov法令検索の民法第611条で確認できます。
ホテルや一時避難を相談する前に確認したいこと
- 工事前に臭いや窓の使用制限について説明があったか
- 使用塗料や材料、作業時間を確認したか
- いつ、どの部屋で、どの程度生活できない状態だったか
- 管理会社へ相談し、換気や作業調整などの対応を求めたか
- 体調不良がある場合、受診記録や診断内容があるか
- 宿泊する前に、費用負担について書面やメールで確認したか
事前説明がほとんどなく突然工事が始まった、強い臭いで部屋を継続的に使えない、体調不良が生じた、相談しても合理的な対応がないといった事情がある場合は、補償や家賃について相談する余地が出てくる可能性があります。
まずは管理会社やオーナー様へ、感情的な要求ではなく、生活できない具体的な状況と希望する対応を伝えてください。
【重要】宿泊費を自分の判断だけで立て替える前に相談してください
「今日は臭いが強いため、午後から翌朝まで部屋で過ごすことが難しい状態です。作業時間の変更、別室の利用、一時宿泊など、可能な対応を相談したいです」と伝えると話し合いやすくなります。
法的な判断や費用請求が必要な場合は、消費生活センター、法テラス、弁護士などの専門窓口へ相談してください。本記事は一般的な情報であり、個別の補償を断定するものではありません。
我慢できないときの苦情は改善要望として伝える

騒音、臭い、職人の話し声、洗濯物、駐車場、共用部の使い方など、どうしても我慢できない問題が起きたら、早めに相談してください。
苦情を伝えること自体は悪いことではありません。施工側が気づいていない問題もあります。ただし、「うるさいから何とかして」「最悪の業者だ」と感情だけを伝えると、何を改善すればよいのかが伝わりにくくなります。
大切なのは、事実、生活への影響、希望する対応の3つを分けて伝えることです。
苦情を上手に伝える4つのステップ
- 通常は管理会社か現場責任者へ連絡する
現場の職人は、その場で工程変更や補償の判断をできないことがあります。案内文に書かれた管理会社または現場責任者へ連絡しましょう。ただし、塗料飛散、通路の閉塞、危険な資材など緊急性がある場合は、近くの職人にもすぐ知らせてください。
- 日時・場所・作業内容を具体的に伝える
「本日午前9時30分頃から、寝室側の外壁で電動工具の音が続き、夜勤明けで眠れない状態です」のように伝えます。
- 生活への影響を説明する
仕事の会議に音が入る、子どもが眠れない、臭いで頭痛がする、玄関を出入りできないなど、実際に困っている内容を伝えます。
- 実行可能な希望を添える
「午後1時から2時だけ大きな工具を避けられないか」「塗装面が自室側へ移る前日に知らせてほしい」など、相手が検討しやすい形にします。
◆齋藤のワンポイントアドバイス
施工業者の立場から見ても、具体的なご相談はとても助かります。
例えば、「平日の午後1時から3時は子どもが昼寝をするので、可能なら寝室側の電動工具を使う時間をずらしてほしい」とわかれば、作業順を変更できるか現場で検討できます。
もちろん建物全体の工程や天候、安全上の理由で調整できないこともあります。その場合でも、理由と音が続く見込み時間をお伝えできれば、入居者様も予定を立てやすくなります。
そのまま使える相談文の例
いつもお世話になっております。〇号室の〇〇です。
本日午前10時頃から、寝室側の外壁で電動工具の音が続いており、在宅勤務の電話対応に支障が出ています。
工事が必要なことは理解していますが、同じ場所で大きな音が続く予定時刻を教えていただけますでしょうか。
可能であれば、午後2時から3時の会議時間だけ、大きな工具を使う作業を避けていただけると助かります。難しい場合は、外出を調整したいため、終了見込みだけでもご連絡ください。
電話で相談した場合も、連絡日時、担当者名、回答内容をメモしておきましょう。改善されない場合は、「前回〇月〇日に相談した件ですが」と経緯を伝えられます。
施工会社の対応姿勢を確認する際は、実際に工事を依頼した方のお客様の声も参考になります。ただし、口コミだけで判断せず、入居者対応の方法や連絡体制を契約前に確認することが大切です。
相談しても改善されない場合の次の窓口
管理会社や現場責任者へ具体的に相談しても対応がない、説明と実際の作業が大きく違う、健康や安全への影響が続いている場合は、次の相談先を検討します。
- 物件のオーナー様または管理会社の上席窓口
- 施工会社の本社やお客様相談窓口
- 自治体の環境担当課、住宅相談窓口、生活相談窓口
- 消費生活センター
- 法テラスや弁護士などの法律相談
相談先を変える場合も、怒りだけを伝えるのではなく、これまでの連絡記録、写真、動画、案内文、体調や生活への影響を示すメモを用意しましょう。
一方で、録音や撮影をSNSへすぐ公開すると、職人の顔、近隣住民、車のナンバー、部屋番号などの個人情報が映り込み、別のトラブルになることがあります。まずは証拠として保管し、必要な窓口へ提示してください。
オーナー・管理会社が入居者トラブルを防ぐためにできること
賃貸物件の外壁塗装では、仕上がりや耐久性だけでなく、工事中の入居者対応も工事品質の一部です。
入居者様への説明が不足すると、必要な修繕であっても不信感につながります。反対に、工程と影響を丁寧に知らせ、相談窓口を明確にしておけば、多くのトラブルは小さいうちに対応できます。
工事開始前に期間・作業時間・生活制限を具体的に知らせる
工事のお知らせには、開始日と終了予定日だけでなく、次の内容を入れることが大切です。
- 通常の作業時間
- 足場、高圧洗浄、塗装、解体の予定日
- ベランダや窓を使用できない期間
- 洗濯物の外干し可否
- エアコン、給湯器、駐車場、駐輪場への影響
- 天候で工程が変わる場合の連絡方法
- 管理会社と現場責任者の連絡先
特に高齢者や外国人の入居者様が多い物件では、文字を大きくする、図を入れる、必要に応じて多言語化するなど、伝わる形にする工夫も必要です。
音や臭いの強い日は前日と当日に知らせる
工事前に全体工程を配布しても、数週間先の予定を覚えている入居者様ばかりではありません。
足場設置、高圧洗浄、溶剤系材料を使用する作業など、生活への影響が大きい日は、前日と当日に掲示やメッセージで知らせると親切です。
「本日は南面の高圧洗浄を午前9時から午後3時頃まで行います。南側の窓を閉め、洗濯物を室内へ移してください」と具体的に伝えることで、入居者様が行動しやすくなります。
集合住宅に適した材料と工法を検討する
集合住宅では、臭いを抑えやすい水性塗料を優先的に検討する価値があります。ただし、下地の種類や既存塗膜、鉄部、防水工事などによっては、別の材料が必要になることもあります。
材料名だけで判断せず、どの場所に何を使い、どの程度の臭いが予想されるかを施工業者から説明してもらいましょう。
また、ローラーや刷毛を中心に施工することで、吹き付けに比べて周囲への飛散リスクを抑えやすい場面があります。建物の形状や仕上げによって工法は変わるため、入居者様と近隣への影響を含めて提案できる会社を選ぶことが大切です。
入居者からの相談を一つの窓口に集める
管理会社、オーナー様、施工会社の誰へ連絡すればよいのかわからない状態は、入居者様の不安を大きくします。
相談窓口を一本化し、受けた内容を現場責任者へ共有する流れを決めておきましょう。緊急の安全問題と、作業時間やマナーに関する一般的な相談を分けて対応すると、判断も早くなります。
「連絡したのに施工会社へ伝わっていない」という状態を避けるため、対応履歴を残し、回答期限も決めておくと安心です。
価格だけでなく入居者対応まで確認して施工会社を選ぶ
アパートやマンションの外壁塗装は、戸建て住宅よりも多くの方の生活に影響します。
見積金額だけで施工会社を選ぶのではなく、工程表の作り方、入居者への掲示、近隣挨拶、洗濯物情報、クレーム窓口、現場マナー、施工中の清掃まで確認してください。
株式会社アップリメイクでは、着工前の工程表提出、近隣へのご挨拶、現場管理、社内検査、清掃、工事保証書の発行まで、一つひとつの工程を大切にしています。
1973年の創業以来、塗装の仕上がりだけではなく、お客様や地域の方に安心していただける工事を目指してきました。集合住宅では、オーナー様の資産を守ることと、入居者様の暮らしを守ることの両方を考えた計画をご提案します。
賃貸物件の修繕計画、色選び、入居者対応、外壁・屋根・防水工事をまとめて検討したいオーナー様は、アパート・マンション塗装の総合案内をご覧ください。
賃貸物件の外壁塗装に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 工事の事前告知は、いつ頃、どのような形でありますか?
A. 告知時期は、建物の規模、管理会社、工事内容によって異なります。一般的には工事開始前に、掲示板、各戸への書面、メールなどで案内されます。
開始日だけでなく、作業時間、高圧洗浄日、ベランダや窓の使用制限、洗濯物、エアコン、駐車場への影響、緊急連絡先を確認してください。不明点がある場合は、工事開始前に管理会社へ聞いておくと安心です。
Q2. エアコンは使えますか?換気扇は回してよいですか?
A. エアコンは、室外機の養生方法や作業内容によって使用できる日とできない日があります。専用メッシュで覆われていても、吸気や排気が十分に確保されているかは施工側の確認が必要です。
換気扇も使用できますが、臭いの発生源側から空気を引き込む場合があります。臭いが入る給気口を一時的に調整し、反対側から給気するなど、空気の流れを確認してください。給湯器の排気口が養生されている場合は使用できません。
Q3. 工事の音が大きいのは何日くらいですか?
A. 特に大きな音が出やすいのは、足場の設置・解体、高圧洗浄、電動工具を使う下地処理の日です。
建物の規模や劣化状態によって日数は変わります。塗装工程に入ると比較的静かな時間も増えますが、補修や資材移動の音が出ることはあります。工程表で日付だけでなく、自室側の作業時間も確認してください。
Q4. ペットへの影響が心配です。どのような対策が必要ですか?
A. ペットは人より音や臭いに敏感なことがあります。足場設置、高圧洗浄、電動工具を使う日だけでも、ペットホテル、ご家族や友人宅などへ移動できるか検討しましょう。
自宅で過ごす場合は、作業面から遠い部屋にベッド、トイレ、水、お気に入りのおもちゃを置き、安心できる場所をつくります。窓や玄関の開閉時に驚いて逃げないよう、脱走対策も必要です。
持病がある、強い不安反応が出る場合は、工事前に獣医師へ相談してください。
Q5. 塗料の臭いは何日くらい続きますか?
A. 臭いの強さや期間は、塗料、下塗り材、シーリング材、防水材、塗装面、風向き、気温、換気状況によって変わります。
作業中と塗装直後に強く感じやすく、乾燥とともに弱まるのが一般的ですが、一律に何日で消えるとは言い切れません。臭いが長く続く場合は、どの材料をどこに使用したかを管理会社へ確認しましょう。
Q6. 工事によるストレスを理由に家賃の減額を求められますか?
A. 必要な修繕工事に伴う一時的な騒音や不便だけで、必ず家賃が減額されるとは限りません。
民法第611条では、借主の責任ではない理由で物件の一部を使用・収益できなくなった場合の賃料減額が定められていますが、外壁塗装中の状況が該当するかは、使用できない範囲、期間、生活への影響などによって個別に判断されます。
自己判断で家賃の支払いを止めず、まず管理会社やオーナー様へ相談してください。話し合いで解決しない場合は、法律の専門家へ確認しましょう。
Q7. 工事中に窓や車へ塗料が付いた場合はどうすればよいですか?
A. 付着物を自分で強くこすったり、シンナーなどの溶剤を使ったりせず、まず写真を撮って管理会社と施工会社へ連絡してください。
素材に合わない方法で落とすと、ガラス、サッシ、車の塗装、衣類などを傷めることがあります。施工前の写真があると比較しやすいため、工事前に車やベランダまわりを撮影しておくのも有効です。
賃貸物件の外壁塗装による騒音・臭い対策まとめ

賃貸物件の外壁塗装で感じる騒音や臭いは、必要な工事だからといって、すべて我慢しなければならないものではありません。
足場設置、高圧洗浄、下地処理、塗装、足場解体のうち、どの日にどのような影響が出るのかを知るだけでも、仕事、睡眠、洗濯、外出の予定を立てやすくなります。
特に大切なのは、事前の情報確認と、早めのコミュニケーションです。
工程表、洗濯物情報、窓やエアコンの使用制限、作業時間、連絡先を確認し、在宅ワーク、夜勤、育児、療養、ペットなどの事情があれば、工事前に管理会社へ伝えてください。
臭い対策では、換気扇をただ強く回すのではなく、塗装面と反対側から空気を取り入れ、臭いの発生源側の給気口を一時的に調整することがポイントです。水性塗料でも無臭ではないため、体調に異変があるときは無理をせず、作業場所から離れて相談しましょう。
苦情を伝えるときは、「いつ、どこで、何が起きたか」「生活にどのような支障があるか」「どうしてほしいか」を具体的に伝えると、改善につながりやすくなります。
オーナー様にとっても、入居者様への配慮は、建物の資産価値や入居満足度を守る大切な取り組みです。見積金額や塗料の種類だけでなく、工程説明、近隣挨拶、現場マナー、相談対応まで任せられる施工会社を選んでください。
株式会社アップリメイクでは、静岡県内を中心に、アパート・マンションの外壁塗装、屋根塗装、シーリング、防水工事、付帯部補修などを承っています。
建物の劣化状態を確認したうえで、すぐに必要な工事と将来まとめて行える工事を分け、オーナー様の修繕計画や入居者様への影響も考えながらご提案します。
実際の仕上がりや集合住宅の改修内容を確認したい方は、弊社の施工事例をご覧ください。
「そろそろ塗装時期かもしれない」「入居者への説明や工事中の対応まで相談したい」「外壁だけでなく屋上やベランダ防水も一緒に確認したい」というオーナー様は、まず建物の現状を知るところから始めてみてはいかがでしょうか。
私たち株式会社アップリメイクでは、建物の状態を確認する無料診断を承っています。工事を急がせるためではなく、今必要な修繕と、まだ急がなくてよい修繕を判断する材料としてご活用ください。
アップリメイクのアパート・マンション塗装サービスについて、より詳しくは総合案内ページをご覧ください。