こんにちは、株式会社アップリメイク代表取締役の齋藤直樹です。
屋根の色あせやコケが気になってきたものの、「塗装で済ませて大丈夫なのかな」「カバー工法や葺き替えまで必要なのかな」と迷っていませんか。
屋根工事は地上から状態を確認しにくいうえ、塗装と葺き替えでは費用が大きく変わるため、簡単には決められないですよね。
外壁塗装も同じ時期に勧められ、「一緒に工事をした方がお得なのか」「今は屋根だけ直した方がよいのか」と悩んでいる方も多いと思います。
最初にお伝えしたいのは、屋根塗装と葺き替えは、価格だけで比べる工事ではないということです。
屋根塗装は、今ある屋根材の表面を保護する工事です。
一方の葺き替えは、古い屋根材を撤去し、その下にある防水シートや野地板の状態まで確認したうえで屋根を作り直す工事です。
その中間には、既存の屋根を残して新しい防水シートと屋根材を重ねる「カバー工法」という選択肢もあります。
どの工法が適しているかは、見た目の色あせだけでは判断できません。
屋根材の種類、ひび割れや反りの範囲、雨漏りの有無、防水シートと野地板の状態、過去の修繕履歴、そして今後その家に何年住む予定なのかまで確認する必要があります。
この記事では、屋根塗装・カバー工法・葺き替えの違いから、症状別の判断基準、外壁塗装と同時に行うメリット、2026年時点の費用目安、補助金、業者選びまで詳しくお伝えします。
読み終えたときに、「わが家は何を調べてもらうべきか」「提示された工事が本当に必要なのか」が判断しやすくなるはずです。
屋根は、早めに状態を把握できれば選べる工事が増えます。
いきなり工事を決める必要はありませんので、まずは正しい判断材料を持つところから始めてくださいね。
記事のポイント
- 屋根塗装・カバー工法・葺き替えの役割と施工範囲の違い
- 色あせ・コケ・ひび割れ・反り・雨漏りから判断する工法の目安
- 屋根材の種類によって塗装できないケースと確認方法
- 30坪前後の住宅における屋根工事と外壁塗装の費用目安
- 屋根と外壁を同時施工するメリットと、別々にした方がよいケース
- 2026年の補助金を検討するときに注意したい対象工事と申請条件
- 見積書・診断・保証から信頼できる屋根工事業者を見極める方法
屋根塗装・カバー工法・葺き替えの違いを最初に確認
屋根のメンテナンスを考えるときは、「今ある屋根材を保護するのか」「上から新しい屋根を重ねるのか」「古い屋根を撤去して作り直すのか」という違いを押さえることが大切です。
同じ屋根工事でも、直せる範囲と費用、工期、将来のメンテナンス方法が大きく異なります。
| 比較項目 | 屋根塗装 | カバー工法 | 葺き替え |
|---|---|---|---|
| 主な役割 | 既存屋根材の表面保護と美観回復 | 既存屋根の上に新しい防水層と屋根材を作る | 既存屋根を撤去して下地から作り直す |
| 向いている状態 | 色あせや軽度のコケが中心で、屋根材と下地が健全 | 屋根材の傷みが進んでいるが、野地板に十分な強度がある | 下地腐食、長期間の雨漏り、屋根のたわみ、瓦屋根など |
| 既存屋根の撤去 | 原則なし | 棟板金など一部を除き原則なし | あり |
| 下地補修 | 表面から可能な範囲に限られる | 状態によって一部補修 | 野地板を直接確認して補修・交換できる |
| 費用 | 比較的抑えやすい | 塗装より高く、葺き替えより抑えやすい | 撤去費と処分費が加わるため高くなりやすい |
| 注意点 | 傷んだ屋根材や下地の強度は回復できない | 下地が腐っている屋根や瓦屋根には向かない | 費用、工期、廃材量が増えやすい |
この表だけを見ると、費用の安い屋根塗装を選びたくなるかもしれません。
しかし、屋根材自体が傷んでいる状態で塗装をしても、屋根材の強度や防水シートの状態は改善できません。
反対に、まだ塗装で十分に保護できる屋根に、必要以上に高額な葺き替えを行う必要もありません。
大切なのは、最初から工法を決めることではなく、屋根の状態を確認してから工法を選ぶことです。
屋根塗装は既存の屋根材を保護する工事
屋根塗装は、スレート屋根や金属屋根などの表面に塗膜を作り、紫外線、雨、湿気、サビなどによる劣化を抑える工事です。
屋根材そのものに大きな割れや反りがなく、下地も健全な段階で行う予防的なメンテナンスと考えるとわかりやすいですよ。
屋根は、外壁よりも日射や雨を直接受けやすい場所です。
塗膜が劣化すると、表面の水を弾く力が弱まり、屋根材が水分を含みやすくなります。
濡れて乾く動きを何度も繰り返すと、スレート屋根では反りやひび割れが起こりやすくなり、金属屋根ではサビが広がることがあります。
屋根塗装の大きなメリットは、カバー工法や葺き替えに比べて費用を抑えやすいことです。
アップリメイクが公開している料金の目安では、一般的な30坪、屋根面積約80㎡の住宅で、屋根塗装は塗料の種類により約19万円台から約37万円台となっています。
ただし、この金額は屋根塗装部分の料金目安であり、屋根のみを工事する場合は足場費用が別途必要になることがあります。
足場まで含めた一般的な屋根塗装の総額は、30坪前後の住宅で50万円から70万円程度が一つの目安です。
屋根面積、勾配、下地補修、棟板金、塗料、足場の組みやすさによって金額は変わります。
また、遮熱塗料や断熱塗料を選ぶことで、屋根から室内へ伝わる熱の影響を抑えられる場合があります。
アップリメイクで取り扱っている「ガイナ」も、遮熱性や断熱性などを持つ塗料の一つです。
ただし、室温や電気代への効果は、屋根の色、断熱材、屋根裏換気、窓、間取り、エアコンの使い方などにも左右されます。
「塗るだけで必ず室温が何度下がる」「電気代が必ず安くなる」と断定する説明には注意してください。
屋根塗装にも限界があります。
塗装で保護できるのは、基本的に屋根材の表面です。
屋根材の下にある防水シートや野地板の劣化を、塗料で直すことはできません。
塗装は屋根全体を隙間なく密閉して雨を止める工事でもありません。
屋根材の下へ入った雨水を軒先へ排出できるように、屋根材の重なり部分には適切な隙間が必要です。
スレート屋根では、塗料で隙間が塞がらないようにする「縁切り」や「タスペーサー」の施工が重要になります。
アップリメイクでは、屋根材の状態や形状に応じて、1枚の屋根材に対して2個のタスペーサーを挿入するW工法をご提案しています。
ただし、屋根材の形状、隙間、過去の塗装状況によっては、タスペーサーを使用できない場合や、別の縁切り方法が適する場合もあります。
塗装が有効なのは、屋根材が塗装に対応しており、表面を保護する意味が残っている場合です。
カバー工法は既存屋根の上に新しい屋根を作る工事
カバー工法は、既存の屋根を原則として撤去せず、その上に新しい防水シートと軽量な屋根材を施工する工法です。
「重ね葺き」と呼ばれることもあります。
屋根材のひび割れや反りが広がり、塗装だけでは十分に保護できないものの、野地板に新しい屋根材を固定できる強度が残っている場合に検討できます。
塗装では不安が残るけれど、既存屋根をすべて撤去するほど下地が傷んでいない住宅に向いている工法です。
既存屋根の撤去量を抑えられるため、葺き替えと比べて廃材処分費を抑えやすく、工期も短くなる傾向があります。
新しい防水シートを施工するため、屋根材の表面を塗るだけの工事とは異なり、二次防水層も新しくできます。
断熱材一体型の金属屋根材を選んだ場合は、屋根の断熱性や雨音への配慮も期待できます。
ただし、カバー工法はどの屋根にも施工できる万能な工法ではありません。
野地板が広範囲に腐っている場合は、新しい屋根を固定するビスが十分に効きません。
長期間の雨漏り、屋根のたわみ、構造部分の不具合がある場合も、古い屋根を残したまま覆うのは適切ではありません。
日本瓦や洋瓦など、厚みや重量のある瓦屋根も、一般的なカバー工法には向いていません。
すでに一度カバー工法を行っている屋根へ、さらに屋根を重ねることも通常は避けます。
また、屋根が二重になるため、将来屋根を解体するときには、上の屋根と下の屋根の両方を撤去する必要があります。
今の工事費だけでなく、家をあと何年使う予定なのか、将来建て替える可能性があるのかまで考えて選ぶことが大切です。
カバー工法と葺き替えの違いをさらに詳しく比較したい方は、以下の記事も参考にしてください。
屋根の葺き替えとカバー工法はどっちが良い?費用・耐久・工期で徹底比較
屋根葺き替えは屋根材と下地を確認して作り直す工事
屋根葺き替えは、既存の屋根材を撤去し、防水シートや野地板の状態を確認したうえで、新しい屋根を施工する工事です。
塗装が屋根表面の保護であるのに対し、葺き替えは屋根を構成する重要な部分まで確認できる抜本的な改修です。
雨漏りが長期間続いている、野地板が腐っている、屋根に大きなたわみがある、既存屋根へ新しい屋根材を固定できない場合などに検討します。
既存屋根を撤去するため、普段は見えない野地板を直接確認できます。
腐食した部分があれば交換し、必要に応じて補強したうえで新しい防水シートと屋根材を施工できます。
重い瓦屋根から軽量な金属屋根へ変更すれば、屋根全体の重量を軽くできる場合もあります。
屋根の軽量化は、建物へかかる負担を減らす一つの方法ですが、それだけで住宅全体の耐震性能が決まるわけではありません。
基礎、柱、壁量、接合部、劣化状態などを含めた建物全体の確認が必要です。
葺き替えのデメリットは、既存屋根の解体費、廃材処分費、下地補修費がかかることです。
アスベストを含む屋根材の場合は、法令に沿った調査、飛散防止、処分が必要となり、費用が上がることがあります。
屋根材、面積、形状、下地補修の範囲によっては、屋根だけで100万円台から200万円を超えることもあります。
それでも、傷んだ下地を残したまま表面だけ直すより、原因部分から改修した方が再発リスクを抑えやすいケースがあります。
葺き替えが高いから悪い、塗装が安いから良いという話ではありません。
現在の屋根に必要な範囲を、過不足なく工事することが大切です。
屋根カバー工法の費用は、延床面積ではなく実際の屋根面積、形状、勾配、屋根材、防水シート、役物の量によって変わります。
30坪前後の住宅でも総額に大きな幅が出るため、広告の平米単価だけで決めないようにしてください。
詳しい費用内訳や見積書の確認方法は、以下の記事で解説しています。
屋根塗装か葺き替えかを見極める劣化のサイン
工法を選ぶときに、築年数だけで判断するのはおすすめできません。
同じ築20年の住宅でも、屋根材、日当たり、勾配、海からの距離、過去の塗装、台風被害、屋根裏換気などによって劣化状態は変わります。
見るべきなのは、「表面の塗膜」「屋根材そのもの」「防水シート」「野地板」の4つです。
アップリメイクでは、地上や屋根上からの目視だけでなく、ドローン、30倍スコープ、屋根裏の確認などを組み合わせ、できる限り根拠のある診断を行っています。
ここからは、ご自身でも気づきやすい症状と、工事を選ぶときの目安をお伝えします。
最初に屋根材の種類と商品名を確認する
屋根の状態を見る前に、確認しておきたいのが屋根材の種類です。
同じように見えるスレート屋根でも、製造された年代や商品によって塗装への適性が異なります。
一般的な化粧スレート、金属屋根、セメント瓦、モニエル瓦などは、状態に合った下地処理と塗料を選べば塗装できる場合があります。
一方、粘土瓦は瓦自体への塗装を基本的に必要としません。
また、アスベストを使用しない初期のスレート屋根材には、製品によって層状の剥がれやひび割れが起こりやすく、塗装による保護が適さないものがあります。
代表例として知られるパミールやコロニアルNEOなども、製品、製造時期、現在の劣化状態を確認したうえで判断する必要があります。
「ノンアスベストだからすべて塗装できない」という意味ではありません。
反対に、表面がきれいに見えるから塗装できるとも限りません。
建築時の図面、仕様書、過去の工事記録、屋根材の形状などから商品を確認してもらいましょう。
塗装できない屋根材へ無理に塗装すると、塗膜ではなく屋根材の表層ごと剥がれることがあります。
見積もりを取る際は、「この屋根材の商品名は何ですか」「塗装できると判断した根拠は何ですか」と聞いてみてください。
色あせや軽度のコケは塗装を検討しやすいサイン
屋根全体の色が薄くなっている、以前よりツヤがなくなった、北側を中心にコケや藻が見えるといった症状は、塗膜の保護機能が低下している可能性を示します。
塗料に含まれる樹脂が紫外線や雨の影響で少しずつ劣化し、水を弾きにくくなっている状態です。
水分が残りやすくなると、日当たりの悪い面を中心にコケや藻が付着しやすくなります。
この段階で屋根材に大きな割れや反りがなく、下地にも問題がなければ、塗装によるメンテナンスを検討できます。
施工では、高圧洗浄などで汚れや劣化した塗膜を落とし、ひび割れ、棟板金、サビなどを補修したうえで塗装します。
アップリメイクの屋根塗装は、下塗り2回と上塗り2回を基本とする合計4回塗りをご用意しています。
ただし、すべての屋根で機械的に4回塗ればよいわけではありません。
既存塗膜の状態、屋根材の吸い込み、塗料メーカーの仕様、下塗り材との相性を確認する必要があります。
塗装回数の多さだけでなく、なぜその回数が必要なのか、塗布量と乾燥時間を守れるのかを確認することが重要です。
コケがあるだけで屋根材が腐っているとは限りません。
しかし、コケの下で屋根材がひび割れていたり、棟板金の釘が浮いていたりすることもあります。
「まだ色あせだけだから大丈夫」と自己判断せず、状態を確認してもらうと安心ですよ。
ひび割れや反りが少数なら補修と塗装ができる場合もある
スレート屋根にひび割れが見つかっても、すぐにカバー工法や葺き替えが必要とは限りません。
ひび割れが数か所に限られ、屋根材全体の強度が残っている場合は、専用の補修材や差し替えを行ったうえで塗装できることがあります。
大切なのは、ひび割れの本数だけではありません。
ひび割れが屋根全体に広がっているか、欠けや層状剥離があるか、屋根材を歩いたときに割れやすくなっていないかまで確認します。
先端がわずかに浮いている程度でも、屋根全体で反りが進んでいる場合は注意が必要です。
反りは、屋根材が水分を含んで膨張し、乾燥して収縮する動きを繰り返すことで起こる場合があります。
反った屋根材は、塗装をしても元の平らな状態へ戻りません。
隙間へ塗料やシーリング材を詰めて塞げばよいわけでもありません。
雨水の排出経路を塞ぐと、かえって内部へ水が回る原因になることがあります。
ひび割れと反りが広範囲に及び、屋根材の強度が低下している場合は、カバー工法や葺き替えを検討します。
「ひび割れがあるから葺き替え」ではなく、「補修後も屋根材が今後の使用に耐えられるか」で判断してください。
カバー工法を選ぶ前に野地板の強度を確認する
塗装では対応できない屋根材だからといって、必ずカバー工法ができるわけではありません。
カバー工法では、新しい屋根材を既存屋根の下にある野地板へビスで固定します。
野地板が腐っていたり、強度が大きく低下していたりすると、ビスが十分に効きません。
そのまま施工すれば、強風時に屋根材が浮く、内部の腐食が進む、雨漏りの原因が残るといったリスクがあります。
ドローンは屋根表面を安全に確認するために役立ちますが、野地板の強度までは画像だけで判断できません。
屋根裏へ入れる住宅では、雨染み、木材の変色、カビ、釘先のサビ、野地板のたわみなどを確認します。
必要に応じて打診や固定状態の確認も行います。
カバー工法を提案されたら、「屋根裏は確認しましたか」「野地板へビスが効くと判断した根拠は何ですか」と質問してください。
「塗装よりカバー工法の方が長持ちするから」という理由だけで、屋根裏や下地を確認せずに契約するのは避けましょう。
カバー工法は適切な住宅に施工すれば有効な工法ですが、傷んだ下地を隠すための工事ではありません。
防水シートの商品名、固定方法、換気棟の必要性、将来の撤去方法まで説明してくれる業者を選んでください。
雨漏りがある場合は原因と被害範囲から判断する
天井に雨染みがある、屋根裏の木材が濡れている、雨の日に水が垂れてくる場合は、早めの調査が必要です。
ただし、「雨漏りがあるから必ず屋根全体を葺き替える」とは限りません。
棟板金、谷板金、壁際、天窓、雨押さえ、釘穴など、限られた場所の不具合で雨水が入っている場合は、部分補修で対応できることもあります。
反対に、屋根全体の防水シートが劣化している場合や、野地板が広範囲に腐食している場合は、部分補修だけでは再発を防ぎにくくなります。
防水シートは、屋根材の隙間から入った雨水を室内へ通さず、軒先へ流す重要な役割を持っています。
ただし、防水シートの耐用年数は、製品、施工方法、屋根裏の温度や湿度、釘穴、屋根材の状態によって変わります。
「築20年を過ぎたから必ず寿命」と一律に決めることはできません。
築年数は重要な判断材料ですが、現在の状態と使用されている防水シートを確認することが必要です。
雨漏り調査では、濡れている場所だけでなく、雨水がどこから入り、どの経路を通ってきたのかを確認することが大切です。
雨漏りの入口と、室内に症状が出ている場所が離れていることも珍しくありません。
塗装で屋根表面をきれいにしても、雨水の入口や傷んだ防水シートは直りません。
雨漏りがある場合は、塗装の見積もりを取る前に、原因調査と下地確認を優先してください。
地上から確認するときは屋根へ上らない
ご自身で屋根の状態を確認するときに、はしごを使って屋根へ上るのは危険です。
屋根材が劣化していると、踏んだだけで割れることもあります。
転落事故だけでなく、確認のために上ったことで屋根を傷めてしまう可能性もあります。
地上から双眼鏡やカメラを使い、色あせ、コケ、棟板金の浮き、屋根材の欠けなどを確認する程度にしてください。
屋根裏へ安全に入れる場合は、雨染みや木材の変色がないかを見る方法もあります。
ただし、断熱材を踏み抜いたり、電気配線へ触れたりする危険があるため、無理は禁物です。
訪問業者から「屋根が浮いている」「今すぐ直さないと危険」と言われても、その場で屋根へ上げたり契約したりする必要はありません。
指摘箇所の写真を見せてもらい、別の専門店にも確認してもらいましょう。
◆齋藤のワンポイントアドバイス
現場で特にもったいないと感じるのは、もう少し早い段階で状態を確認できていれば、塗装や小規模な補修を選べた可能性があるケースです。
雨漏りや広範囲の反りが始まってからでは、選択できる工事が限られてしまいます。
一方で、不安を煽られて、まだ塗装で対応できる屋根を必要以上に葺き替える必要もありません。
アップリメイクでは、30倍スコープ、ドローン、目視、屋根裏確認などを使い分け、写真を交えた診断結果をご説明しています。
屋根材の種類、傷みの範囲、下地、今後の居住予定を見たうえで、複数の選択肢を比較していただくことを大切にしています。
屋根工事と外壁塗装を同時に行う費用相場
屋根と外壁の両方に劣化が見つかったとき、気になるのは工事の総額ですよね。
同時に行えば足場を共用できますが、屋根塗装、カバー工法、葺き替えのどれを選ぶかによって費用は大きく変わります。
また、同じ30坪でも、平屋と2階建てでは屋根面積が違います。
寄棟、切妻、谷の多い屋根、急勾配の屋根でも、材料と職人の手間が変わります。
ここで紹介する金額は、工事を検討するための目安としてご覧ください。
30坪前後の住宅における工法別の費用目安
一般的な延床面積30坪前後の2階建て住宅を想定した、外壁と屋根の同時施工費用の目安です。
| 工事プラン | 総額の目安 | 確認したいポイント |
|---|---|---|
| 外壁シリコン塗装+屋根遮熱シリコン塗装 | 約83万円台~140万円前後 | 屋根材と下地が塗装できる状態か |
| 外壁フッ素塗装+屋根フッ素塗装 | 約103万円台~170万円前後 | 外壁と屋根の次回施工時期を合わせられるか |
| 外壁無機塗装+屋根カバー工法 | 約160万円~250万円前後 | 防水シート、屋根材、役物、下地確認を含むか |
| 外壁無機塗装+屋根葺き替え | 約190万円~330万円前後 | 既存屋根の撤去処分と野地板補修の範囲 |
※金額は一般的な住宅を想定した概算です。
屋根と外壁の実測面積、劣化状態、屋根材、塗料、防水シート、足場、屋根勾配、太陽光パネル、アスベストの有無などによって変わります。
アップリメイクの公開料金プランでは、30坪の外壁シリコンプランが63万8,000円から、屋根の高耐久遮熱シリコンプランが19万3,600円からとなっています。
この組み合わせでは、同時施工料金の一例として83万1,600円から検討できます。
ただし、通常の下地処理を超える補修、シーリング範囲、急勾配用の屋根足場、付帯部交換などが必要な場合は費用が加わります。
「30坪だから必ずこの価格」ではない点に注意してください。
正確な見積もりには、実際に塗る面積や屋根面積を計測する必要があります。
坪数別の費用を詳しく確認したい方は、以下の記事も参考にしてください。
2026年版|外壁・屋根塗装の費用相場を20坪・30坪・40坪・50坪別に解説
見積金額が変わる主な条件
同じ工法を選んでも、住宅によって見積金額は変わります。
特に差が出やすいのが、屋根の実測面積、勾配、形状、役物、下地補修です。
延床面積30坪は、室内の床面積を合計した数字です。
屋根面積そのものではありません。
同じ30坪でも、平屋は2階建てより屋根面積が広くなりやすく、軒が深い住宅も屋根面積が増えます。
切妻屋根は比較的シンプルですが、寄棟屋根、谷の多い屋根、下屋根が複数ある住宅は、棟、谷、ケラバ、軒先などの役物が増えます。
急勾配の屋根では、外周足場とは別に屋根足場が必要になることがあります。
太陽光パネルが設置されている場合は、脱着、保管、再設置、電気工事が必要になる場合もあります。
カバー工法や葺き替えでは、屋根材本体だけでなく、防水シート、棟板金、軒先板金、谷板金、雪止め、換気棟などの仕様でも金額が変わります。
見積もりを比較するときは、総額だけでなく、何が含まれているかをそろえて比べましょう。
塗料の耐久年数は製品と施工条件で変わる
屋根塗装では、外壁と同じ塗料名でも、屋根用と外壁用で仕様が異なる場合があります。
屋根は日射や雨の影響を直接受けるため、外壁より早く色あせや塗膜劣化が進むこともあります。
そのため、外壁と屋根の次回メンテナンス時期を合わせたい場合は、屋根側へ耐候性の高い塗料を選ぶ方法があります。
- シリコン塗料:費用と耐候性のバランスを取りやすく、今後10年前後の居住計画にも合わせやすい塗料です。
- ラジカル制御形塗料:塗膜劣化の原因となるラジカルの発生を抑える技術を採用した塗料です。製品ごとに樹脂や耐候性が異なります。
- フッ素塗料:初期費用は上がりますが、塗り替え回数を抑えたい方に向いています。
- 無機系塗料:高い耐候性を期待できる一方、製品ごとの無機成分や樹脂、下地への適性を確認する必要があります。
- 遮熱・断熱塗料:屋根から伝わる熱への対策を重視する方に向いていますが、室温への効果は住宅の断熱状態や換気にも左右されます。
耐用年数は、メーカーが示す期待耐用年数や促進耐候性試験だけで決まるものではありません。
屋根の方角、勾配、色、塩害、凍結、下地、塗布量、乾燥時間によって実際の状態は変わります。
「無機だから必ず20年持つ」「シリコンだから必ず10年で塗り替える」と一律に考えないようにしてください。
アップリメイクでは、耐久性だけでなく、今後の居住年数、建て替え予定、予算、外壁との施工時期を踏まえてプランをご提案しています。
最高価格の塗料を選ぶことが、すべての住宅にとって正解とは限りません。
10年ほどで建て替えを予定している住宅に、必要以上に長い耐用年数の塗料を選ぶと、初期費用を回収しにくいこともあります。
反対に、今後20年、30年と住み続ける予定であれば、塗り替え回数と足場回数を減らせる高耐久プランが合う場合があります。
屋根と外壁を同時にリフォームするメリット
屋根と外壁の施工時期が近い場合は、同時に工事を行うことで費用と手間を抑えやすくなります。
ただし、屋根と外壁の状態が違う場合に、無理に同時施工する必要はありません。
同時施工のメリットと、別々にした方がよいケースの両方を確認しましょう。
足場を共用して将来の負担を抑えられる
屋根と外壁を同時施工する大きなメリットは、足場を1回の工事で共用できることです。
一般的な住宅の足場費用は、建物の大きさや敷地条件にもよりますが、15万円から30万円程度が一つの目安です。
今年外壁を塗装し、数年後に屋根だけを工事すると、それぞれの工事で足場が必要になる場合があります。
施工時期を合わせることで、将来必要になる足場を1回分減らせる可能性があるということです。
ただし、足場代がそのまま値引きされるとは限りません。
屋根工事の内容によっては、通常の外周足場に加えて屋根足場が必要になる場合があります。
カバー工法や葺き替えでは、資材を安全に上げ下ろしするため、塗装工事より足場仕様を強化することもあります。
見積書では、「外壁と屋根を別々に行った場合」と「同時に行った場合」の差額を出してもらうとわかりやすいですよ。
同時施工の費用や坪数別の目安は、以下の記事でも詳しく解説しています。
工事中の生活上の負担を1回にまとめられる
外装リフォーム中は、足場と飛散防止シートで建物が囲まれます。
工事内容によっては、窓を開けにくい、洗濯物を外へ干しにくい、職人や車両の出入りがあるといった負担が生じます。
現地調査、見積もり、契約、色選び、近隣挨拶、完了確認も必要です。
屋根と外壁を別々に工事すると、こうした流れを数年おきに繰り返すことになります。
同時施工なら、打ち合わせや工事中の生活上の負担を1回にまとめられます。
屋根、外壁、雨樋、破風、軒天、シーリングなどを一緒に確認できるため、建物全体の色と耐久性も合わせやすくなります。
アップリメイクでは、着工前の現場打ち合わせ、工程表の提出、近隣挨拶、社内検査、工事写真報告書の提出まで、一連の流れを管理しています。
工事中のお茶出しやご祝儀も必要ありません。
生活上の不安がある場合は、契約前に窓を開けられる時間、洗濯物、車の移動、エアコン使用、工事音などについて確認しておきましょう。
屋根と外壁を別々にした方がよいケースもある
足場を共用できるからといって、屋根と外壁を必ず同時に工事しなければならないわけではありません。
例えば、屋根は数年前に葺き替えたばかりで、外壁だけが劣化している場合は、屋根工事を追加する必要はありません。
反対に、台風で屋根の一部が破損して緊急修理が必要でも、外壁が健全であれば、まず屋根の安全確保を優先する場合があります。
数年以内に建て替えや売却を予定している場合も、住宅全体へ高耐久工事を行うことが最適とは限りません。
予算の都合で一度に工事することが難しい場合は、雨漏りや構造への影響が大きい箇所から優先順位を付ける方法もあります。
大切なのは、「足場がもったいないから全部やる」という発想だけで決めないことです。
屋根と外壁の現在の状態、緊急性、今後の居住期間、家計への負担を見ながら決めましょう。
2026年に屋根工事で補助金を検討するときの注意点
屋根工事を検討している方から、「遮熱塗料や断熱屋根なら補助金を使えますか」という質問をいただくことがあります。
2026年には、住宅の省エネ化を支援する「住宅省エネ2026キャンペーン」が実施されています。
ただし、屋根塗装を行えば自動的に補助金を受け取れる制度ではありません。
みらいエコ住宅2026事業のリフォームでは、一定の要件を満たす開口部や躯体の断熱改修などが対象になります。
屋根に関係する工事では、天井や屋根部分へ対象となる断熱材を施工する躯体の断熱改修などが関係する可能性があります。
遮熱塗料を屋根へ塗るだけの工事は、国の省エネ補助制度で対象外となる場合があるため注意してください。
対象となる住宅、建築時期、工事の組み合わせ、使用製品、最低補助額などにも条件があります。
申請は、原則として制度へ登録した施工事業者が手続きを行い、一般のお客様が直接申請する仕組みではありません。
予算上限に達すると、期限前でも受付が終了する可能性があります。
国の制度とは別に、自治体が住宅改修、耐震、防災、省エネ、移住、空き家対策などの支援制度を設けている場合もあります。
自治体制度は、対象地域、施工業者、税金の滞納がないこと、着工前申請などの条件がそれぞれ異なります。
補助金を使いたい場合は、契約や着工の前に、対象工事と申請時期を確認することが重要です。
「補助金で屋根工事が実質無料になる」といった説明を受けた場合は、制度名、対象条件、補助予定額、対象外になった場合の支払額を書面で確認してください。
2026年の屋根工事に関係する補助金の考え方は、以下の記事でも詳しく解説しています。
屋根カバー工法で使える補助金・助成金はある?条件と申請の流れ
失敗しない屋根工事業者の選び方
屋根工事は、完成すると防水シートや下地が見えなくなります。
そのため、契約前の診断と見積書、工事中の記録、完成後の保証がとても重要です。
金額だけでなく、必要な工事を根拠とともに説明してくれる会社かを確認してください。
屋根表面だけでなく屋根裏や下地を確認しているか
塗装の可否を判断するだけなら、屋根表面の確認が中心になることもあります。
しかし、カバー工法や葺き替えを判断する場合は、野地板、防水シート、雨漏り履歴の確認が欠かせません。
ドローン写真だけで、「塗装はできないのでカバー工法です」と即断する業者には注意してください。
屋根裏へ入れる住宅では、雨染み、木材の変色、カビ、釘のサビ、たわみなどを見てもらいましょう。
屋根裏へ入れない場合は、点検口の有無、打診、過去の工事記録、雨漏り履歴など、ほかの判断材料を使います。
診断結果は、口頭だけでなく写真や報告書で受け取ると比較しやすくなります。
見積書に材料名・数量・工程が書かれているか
信頼できる見積書は、工事内容を契約後も確認できるように作られています。
屋根塗装では、屋根面積、洗浄、下地処理、塗料のメーカー名と商品名、下塗り、中塗り、上塗り、塗装回数、縁切り、棟板金補修などを確認します。
カバー工法や葺き替えでは、屋根材だけでなく、防水シート、役物、下地補修、撤去範囲、廃材処分、雪止め、換気棟なども確認してください。
「屋根工事一式」としか書かれていない場合は、一式の中に何が含まれているのか、別紙でもよいので明示してもらいましょう。
少量の雑工事や現場管理費を一式表記することはあります。
問題なのは、面積、材料、塗装工程、防水シートなど、金額と品質を左右する主要項目まで一式でまとめられているケースです。
見積もりは、安い会社を探すためだけでなく、工事内容の違いを確認するために3社程度から取ることをおすすめします。
相見積もりで確認したいポイントは、以下の記事も参考になります。
極端な値引きや契約を急がせる説明に注意する
「今日契約すれば大幅に値引きする」「近所で工事をしているから足場代を無料にする」といった説明には注意してください。
足場には、材料費、運搬費、組み立て、解体、安全管理の費用がかかります。
本当に無料で提供することは難しく、別の項目へ費用が含まれている可能性もあります。
値引き自体が悪いわけではありません。
大切なのは、値引き前の金額に根拠があり、値引き後も必要な材料、塗布量、職人の手間が確保されているかどうかです。
契約を急かされた場合は、その場で決めず、見積書を持ち帰って比較してください。
屋根の破損が緊急性の高い状態であっても、応急処置と本工事を分けて考えられることがあります。
保証の年数だけでなく対象範囲を確認する
「10年保証」と書かれていても、何が保証されるのかは会社や工法によって異なります。
塗膜の剥がれを対象とする保証と、雨漏りを対象とする保証は同じではありません。
屋根材メーカーの材料保証と、施工会社の工事保証も別です。
塩害地域、屋根勾配、定期点検、自然災害、建物の動きなどが免責条件になっていることもあります。
保証期間だけを比較するのではなく、対象部分、対象症状、免責事項、連絡方法、会社が存続している場合の対応まで確認してください。
アップリメイクでは、工事内容に応じた保証書を書面で発行しています。
施工中の工程も写真に残し、工事写真報告書としてお渡ししています。
施工事例とお客様の声を判断材料にする
施工事例を見るときは、完成後のきれいな写真だけでなく、どのような劣化があり、どの工法を選び、どのように下地処理をしたのかを確認してください。
自宅と同じ屋根材、築年数、工法の事例があれば、仕上がりや工事内容をイメージしやすくなります。
お客様の声では、仕上がりだけでなく、説明のわかりやすさ、工事中の対応、問題が起きたときの対応も確認するとよいですよ。
施工事例や口コミの数だけでなく、会社の所在地、創業年、建設業許可、資格者、保証、アフターフォローも合わせて確認しましょう。
アップリメイクは、亡き父が1973年に創業し、2005年に法人化しました。
2026年4月末時点で、施工実績は6,000件を超えています。
現場職長責任者を一級建築塗装技能士が担当し、下地処理、塗布量、乾燥時間、工程数などの品質基準を守ることを大切にしています。
屋根塗装と葺き替えに関するよくある質問
Q1. 築何年くらいで屋根を点検すればよいですか?
A. 一般的には、築10年前後が最初の点検を考える一つの時期です。
ただし、屋根材、立地、台風被害、海からの距離、過去の修繕履歴によって適切な時期は変わります。
築年数が浅くても、棟板金の浮き、飛来物による破損、施工上の不具合が起こることはあります。
反対に、築10年になったから必ず塗装が必要という意味でもありません。
工事を決めるためではなく、現在の状態を把握するための点検と考えてください。
Q2. 築20年を過ぎたら屋根塗装はできませんか?
A. 築20年を過ぎても、屋根材と下地の状態がよければ塗装できる場合があります。
ただし、過去に一度も塗装していない、広範囲の反りやひび割れがある、塗装に向かない屋根材が使われている場合は、カバー工法や葺き替えを検討することがあります。
築年数だけでなく、屋根材の商品、劣化範囲、雨漏り履歴、防水シート、野地板を確認してもらいましょう。
Q3. 雨漏りしていたら葺き替えが必須ですか?
A. 雨漏りの原因と被害範囲によります。
棟板金、谷板金、壁際など一部の不具合であれば、部分補修で対応できる場合があります。
一方、防水シートの広範囲な劣化や野地板の腐食が確認された場合は、カバー工法または葺き替えが必要になることがあります。
塗装で雨漏りを隠すのではなく、雨水の入口と通り道を調べてもらってください。
Q4. 塗装で済ませたいのにカバー工法を勧められました。どう確認すればよいですか?
A. 塗装できないと判断した理由を、写真と屋根材の商品名を使って説明してもらいましょう。
広範囲の反り、割れ、層状剥離、屋根材の強度低下がある場合は、塗装しても長く保護できない可能性があります。
ただし、カバー工法を行うには野地板の強度も必要です。
屋根表面だけでなく、屋根裏や下地を確認しているかも聞いてください。
説明に納得できない場合は、別の専門店にも診断を依頼すると安心です。
Q5. 屋根と外壁のどちらか一方を優先するなら、どちらですか?
A. 屋根か外壁かではなく、雨水の侵入や安全性への影響が大きい箇所を優先します。
屋根に雨漏りや飛散の危険があり、外壁は軽い色あせだけであれば、屋根を先に直すことがあります。
反対に、屋根は健全でも、外壁の大きなひび割れやシーリング切れから雨水が入っている場合は、外壁側の補修が優先です。
両方の工事時期が近い場合は、足場を共用できる同時施工を検討してください。
Q6. 屋根塗装に補助金は使えますか?
A. 屋根塗装だけでは、国の省エネ補助制度の対象にならない場合が多いため注意が必要です。
2026年の制度では、対象製品を使った窓や躯体の断熱改修、高効率設備など、一定の工事を組み合わせる必要があります。
自治体独自の住宅改修制度が利用できる場合もありますが、地域、工事内容、施工業者、申請時期などの条件があります。
契約や着工をしてからでは申請できない制度もあるため、工事前に確認してください。
Q7. 訪問業者から屋根が浮いていると言われました。すぐに工事が必要ですか?
A. その場で契約せず、指摘箇所の写真を見せてもらってください。
屋根へ上げる前に、会社名、所在地、身分証明、点検方法も確認しましょう。
本当に緊急性がある場合でも、まずは応急処置を行い、落ち着いて本工事を比較できることがあります。
地元で屋根工事を行っている会社へ、改めて点検を依頼するのがおすすめです。
屋根塗装と葺き替えは「安さ」ではなく必要な工事範囲で決める
屋根塗装、カバー工法、葺き替えのどれが正解かは、築年数や見た目だけでは決められません。
色あせや軽度のコケが中心で、屋根材と下地が健全なら、塗装によって表面を保護できる可能性があります。
ひび割れや反りが広がり、塗装による保護が難しくても、野地板に十分な強度があれば、カバー工法を選べる場合があります。
雨漏りが長期間続き、野地板の腐食や屋根のたわみがある場合は、下地から確認できる葺き替えが必要になることがあります。
つまり、「築10年なら塗装」「築20年ならカバー工法」「築30年なら葺き替え」と、年数だけで機械的に決めるものではないのです。
屋根材、劣化症状、防水シート、野地板、雨漏り履歴、今後の居住年数を確認し、必要な範囲だけを確実に直すことが、後悔を防ぐ一番の方法です。
また、屋根と外壁の工事時期が近い場合は、足場を共用することで将来の負担を抑えられます。
同時施工が必ず正解というわけではありませんが、別々に工事する場合との総額を比べてから決めるとよいでしょう。
アップリメイクでは、屋根や外壁をただきれいにするのではなく、お客様がその家にあと何年住むのか、将来どのような修繕が必要になるのかまで考えてご提案しています。
私は塗装職人として仕事を始め、亡き父から「お客様の幸せを第一に施工品質を考えること」を教わってきました。
さらに、ファイナンシャルプランナーとして、初期費用だけではなく、将来の塗り替え回数や足場代を含めた費用も大切にしています。
高耐久の工事がすべての方に正解とは限りません。
今後10年ほどで建て替える方と、子どもや孫の代まで住み続けたい方では、選ぶべき工法が違います。
アップリメイクは、1973年の創業以来、地元静岡で屋根・外壁塗装リフォームに携わってきました。
2026年4月末時点で6,000件を超える施工経験を生かし、国家資格者による診断、写真を使った報告、複数プランの比較、工事写真報告書、書面による保証まで責任を持って対応しています。
「今すぐ工事が必要かわからない」「塗装とカバー工法のどちらを選べばよいかわからない」という段階でも大丈夫です。
まずは屋根材の種類と、現在どこまで劣化しているのかを確認してみてください。
診断の結果、まだ工事が必要なければ、次に点検した方がよい時期を知ることができます。
補修で済む状態なら、早めに対処することで大きな工事を避けられる可能性もあります。
反対に、下地からの改修が必要な場合は、なぜ塗装では対応できないのかを写真と根拠を使って説明してもらいましょう。
屋根のことで少しでも気になることがありましたら、アップリメイクの無料診断をご利用ください。
工事を決める前に、わが家の現在地を知ることから始めましょう。
あなたとご家族が、この先も安心して暮らせる方法を一緒に考えさせていただきます。





