雨樋修理の費用相場はいくら?2階・足場の有無・症状別に解説

雨樋修理の適正費用と失敗しないための3つの基準をプロが解説した完全ガイドの表紙

こんにちは、株式会社アップリメイク代表取締役の齋藤直樹です。

「雨樋から水が漏れているけれど、交換ではなく修理で直せるなら、修理費用の相場と範囲を知りたい」

そんな切実な思いで検索された方も多いのではないでしょうか。

雨樋は目立たない存在ですが、家に降る雨水を安全に集め、外壁や基礎を腐食から守る極めて重要な「防衛インフラ」です。

不具合を放置すれば、雨漏りやシロアリ被害などの深刻な二次被害に直結します。

雨樋の故障を放置すると雨漏りやシロアリ被害の原因に!建物の骨組みを守る重要性を解説

そのため、適切な時期に、適正な価格でメンテナンスを行うことがお住まいの寿命を大きく左右します。

この記事では、雨樋修理の費用相場や、足場の有無による金額の違い、症状別の適切な対処法について、現場を知り尽くしたプロの視点から詳しく解説します。

この記事を読むことで、以下のポイントを具体的にご理解いただけます。

記事のポイント

  • 症状ごとの雨樋修理費用の目安と判断基準
  • 2階の修理で足場代がなぜ必須となるのか
  • 部分修理で済むケースと全体交換が必要なケースの違い
  • 火災保険の活用など費用を賢く抑えるための具体的な方法

雨樋の修理は部分補修か全交換か?職人が教える損をしない判断基準と費用の真実

雨樋修理の費用相場と全体像

雨樋の修理や交換を検討する際、最も気になるのが「総額でいくらかかるのか」ということでしょう。

雨樋修理の費用は、発生している不具合の規模や、作業を行う高さ(階数)によって数万円から数十万円まで大きく変動します。

ここではまず、修理と交換の全体的な費用感と、なぜそれほどの価格差が生まれるのかという根本的な要因についてお話しします。

症状から見る修理費用の目安

雨樋の不具合に直面した際、多くのお客様が最初に抱く悩みが「一体いくらかかるのか」という切実な疑問です。

雨樋の修理費用は、発生している症状の深刻度や、どの程度の規模で作業を行うかによって劇的に変化します。

まず、比較的軽度な症状である「継手(部品のつなぎ目)のズレ」や「支持金具の緩み」など、部品そのものがまだ寿命を迎えておらず、調整や部分的な補修で済むケースについて解説します。

この場合、1階部分の安全に作業できる場所であれば、1万円~5万円程度が一般的な相場となります。

専用のコーキング材を用いた止水処理や、外れてしまった金具の再設置など、数時間程度で完了する作業がこれに該当します。

一方で、台風の飛来物で一部が割れてしまった場合や、数メートルにわたって部材を新しいものに交換する必要がある「部分交換」になると、材料費と作業費が増加し、1万円~10万円程度が目安となります。

さらに、設置から15年以上が経過し、紫外線によって雨樋全体が硬化し、あちこちで割れや変形が起きている場合は、もはや部分修理では対応できません。

この状態になると、家全体の古い雨樋をすべて撤去し、新しいものを設置する「全体交換」が必要となります。

建物全体の雨樋を交換する「全交換」の場合、一般的な2階建て住宅(延床面積30坪程度)の雨樋工事そのもので20万円〜40万円程度の費用がかかります。

そこに、一般的な住宅で15万円~30万円程度の足場代が必ず加わります。

つまり、古い部材の処分費や新しい材料費、足場代込みの総額では30万円~60万円程度を見込んでおく必要があります。

1階の部分補修から2階を含む全体交換まで、雨樋工事にかかる料金目安の比較表

このように、現在の症状が「部分修理で耐えられるのか」「寿命で全体交換が必要なのか」を正確に見極めることが、無駄な出費を抑え、費用を適正化する第一歩となります。

※費用の目安に関するご注意

ここで提示している費用はあくまで一般的な目安です。

建物の形状(L字型など)や立地条件、使用する部材のグレードによって実際の金額は変動します。

正確な費用を把握するためには、最終的な判断として専門家による現地調査に基づくお見積りが不可欠です。

2階の雨樋修理は足場代が必須

お客様からお電話でご相談を受ける際、「2階の雨樋から水が漏れているけれど、少しの補修で済みそうだからハシゴだけで安くやってほしい」というご要望を非常によくいただきます。

少しでも費用を抑えたいというお客様のお気持ちは、痛いほどよくわかります。

しかし、亡き父の代から続く塗装と屋根修理のプロフェッショナルとして断言させていただきますが、2階以上の高所作業においては、職人の安全確保と確かな施工品質を両立するために「足場」の設置が絶対不可欠となります。

足場代は、一般的な戸建て住宅の場合、15万円~30万円程度の費用がかかります。

これは決して安い金額ではありませんが、2階の軒先は地上から6メートル以上の高さにあります。

ハシゴの上で片手で身体を支えながらの不安定な姿勢では、ドリルでしっかりとビスを打ち込んで金具を固定することは困難です。

また、雨水を正しく流すためのミリ単位の水勾配(傾き)を、水糸を張って精密に調整したりすることは物理的に不可能です。

無理に無足場で作業を行えば、必ず施工不良を引き起こし、数ヶ月後には再び水漏れが発生してしまいます。

また、万が一職人が転落するような事故が起きれば、大切なお住まいで悲しい出来事が起こり、施主様にも多大な精神的ご負担をおかけすることになります。

そのため、2階の雨樋修理を検討される場合は、実質的に「修理費用+足場代」がセットになるとお考えください。

足場費用の内訳やその重要性についてさらに詳しく知りたい方は、私たちが執筆した雨樋交換の費用に関する記事もぜひご参照ください。

足場は「削るべき無駄なコスト」ではなく、大切なお住まいを完璧に直すための「品質保証料」なのです。

6メートル以上の高所作業でミリ単位の精密な施工品質を保証するために足場が必須な理由

症状で分かる修理と交換の判断基準

次に、「現在の不具合は修理で直せるのか、それとも交換が必要なレベルなのか」を見極めるための代表的な症状と、プロの判断基準を解説します。

この境界線を見誤ると、その場しのぎの修理に無駄なお金を払い続けることになりかねません。

継手のズレや微細な隙間の補修

雨樋の不具合の中で、比較的早期に発見できれば安価に修理できる代表例が「継手(つなぎ目)のズレ」や「微細な隙間」からの水漏れです。

雨樋は、軒樋(横方向に走る樋)や竪樋(縦方向に走る樋)、そしてそれらを繋ぐ「エルボ」や「集水器」といった複数のパーツを組み合わせて構成されています。

日本の気候では、夏の猛暑による熱膨張と冬の寒さによる収縮が毎年過酷に繰り返されます。

この温度変化による部材の伸縮や、台風などの強風による継続的な揺れ(応力)が長年蓄積されることで、接着剤で固定されていた部品同士のつなぎ目に少しずつズレが生じます。

そして、やがてそのズレが隙間となり、そこから雨水が漏れ出してしまうのです。

このような症状を発見した場合、雨樋の素材自体(プラスチックや金属)にまだ十分な弾力と耐久性が残っていれば、全体を交換する必要はありません。

古い接着剤や汚れを綺麗に除去した上で、屋外用の高耐久な専用コーキング材を充填して止水処理を行ったり、緩んでしまった支持金具を新しいビスでしっかりと締め直したりする「部分修理」で、機能は十分に回復します。

この段階で私たちのようなプロに修理を依頼していただければ、費用も数万円程度に抑えられます。

しかし、ほんの少しの水漏れだからと放置してしまうと、そこから滴り落ちた水が外壁のシーリング材を劣化させたり、基礎部分のコンクリートにカビや苔を繁殖させたりする原因となります。

「雨の日に雨樋の途中からポタポタと水が落ちてくる」という症状を見つけたら、被害が拡大する前に、お早めに部分補修をご検討ください。

建物を長持ちさせる最大の秘訣は、このような初期のSOSサインを見逃さず、迅速に局所的な介入を行うことなのです。

詰まりによる排水不良と勾配

雨樋の物理的な破損と並んで、機能不全を引き起こす最大の要因が「内部の詰まり(閉塞)」と「水勾配(傾き)の狂い」です。

ご自宅の周辺に落葉樹や松などの針葉樹、あるいは大きな公園などがある環境では、風で飛来した落ち葉、小枝、そして土砂が雨樋の内部に容赦なく堆積します。

特に、軒樋から竪樋へと水が集まる「集水器」の周辺は、構造上どうしても最も詰まりやすいポイントとなります。

これらのゴミが腐葉土化して雑草が生えたり、野鳥が巣を作ったりすると、雨水の流路は完全に遮断されてしまいます。

行き場を失った雨水は雨樋の縁から溢れ出し(オーバーフロー)、高い位置から外壁に直接打ち付けられます。

これが外壁塗装の寿命を縮め、最悪の場合は壁の内部に水が浸入し、雨漏りを引き起こすのです。

また、大雪が降った際、屋根から滑り落ちる雪の強大な重みによって、雨樋を支えている金具が下方に曲がってしまうことがあります。

これにより、集水器に向かって水が流れるための適切な傾き(水勾配)が狂うと、途中に水が溜まりっぱなしになります。

水が溜まると泥が沈殿しやすくなり、夏場には蚊の発生源になったり、水分の滞留によって部材の劣化を早めたりします。

これらの解決策として、詰まりに対しては高圧洗浄機や手作業による丁寧なゴミの除去(清掃)を行います。

勾配の狂いに対しては、水糸を用いてミリ単位で高さを計測し直し、曲がった金具の角度を再調整する、あるいは強度の高い新しい金具に交換するといった修理を行います。

たかが詰まりと侮らず、定期的なメンテナンスを行うことが、大切なお住まいを守る上で極めて重要です。

素材の割れや変形は交換が必要

一方で、いかに優れた職人であっても「部分的な修理ではどうしても対応できない、物理的な限界点」が存在します。

それが、素材そのものの化学的・物理的な寿命による「大きな割れ」や「著しい変形」です。

現在、日本の戸建て住宅で最も広く普及しているのが「塩化ビニール製」の雨樋です。

塩化ビニールは軽量で加工しやすく、安価であるというメリットがある反面、長期間にわたって強烈な紫外線を浴び続けることで劣化が進みます。

具体的には、素材に含まれる柔軟性を持たせるための可塑剤が抜け、徐々に柔軟性を失ってカチカチに硬化していく性質を持っています。

設置から15年以上が経過し、白っぽく色あせ(チョーキング現象)て硬化した雨樋は、強風や雪の重み、あるいはちょっとした飛来物が当たっただけで、簡単にパキッと割れてしまいます。

この硬化した状態のひび割れに対して、いくら上からコーキング材を塗って隙間を塞いでも無意味です。

素材自体の弾力性が完全に失われているため、わずかな水圧や気温変化による膨張収縮に耐えきれず、すぐにコーキングの横から新しい亀裂が走ってしまいます。

また、雪災などによって雨樋全体のU字型や箱型の形状が大きく歪み、本来の形を維持できなくなった場合も、排水経路として機能しません。

このような場合は、該当箇所の部分交換、あるいは全体交換を実施する以外に根本的な解決策はありません。

一般的に塩化ビニール製雨樋の寿命は15年〜20年と言われています。

お住まいの築年数がこの時期に差し掛かっている場合は、無理に修理で延命しようとするよりも、家全体の雨樋を新しいものに取り替える時期が来ていると判断すべきです。

◆斎藤のワンポイントアドバイス

「とりあえず隙間だけコーキングで塞いでおいて」とご依頼いただくこともあります。

しかし、素材が明らかに寿命を迎えている場合は、プロとして誠実にお断りし、全体交換をご提案することがあります。

なぜなら、その場しのぎの修理は結局すぐに再発し、お客様に数年後に再び高額な足場代をご負担いただくという最悪の結果を招いてしまうからです。

目先の安さよりも、長持ちする素材への交換が、結果的に一番安上がりになり、お客様の幸せに繋がると私は信じています。

規模で変わる雨樋修理費用の詳細

ここからは、工事の規模や状況ごとに、具体的にどれくらいの費用がかかるのかをより詳細に分解して見ていきましょう。

業者から提出された見積書の妥当性を判断する基準としてお役立てください。

足場なしの部分的な補修費用

雨樋の修理費用を大きく左右する「足場代」ですが、特定の条件を満たせば、足場を設置せずに費用を大幅に抑えて部分補修を行うことが可能です。

具体的には、「1階の屋根の軒先であること」「玄関ポーチの上の短い雨樋であること」「平屋建てであること」などが挙げられます。

これらは、職人が地上から脚立や短いハシゴを使用して、安全かつ両手を使って確実に作業ができる範囲に限定されます。

この足場なしで完了できる軽度な補修の費用相場について、詳細な目安をお伝えします。

作業内容 費用の目安(相場) 備考
継手のコーキング補修・歪み調整 10,000円 ~ 50,000円 水糸を用いた勾配調整などの技術料を含みます。
雨樋清掃・詰まり除去(1階部分のみ) 20,000円 ~ 33,000円 高圧洗浄機などの専用機材を使用する場合の費用です。
支持金具の交換(数個程度) 10,000円 ~ 30,000円 既存の金具を撤去し、強度のある新しい金具へ交換します。

例えば、熱膨張などでズレてしまった「継手のコーキング補修」や、ミリ単位での「水勾配(歪み)の調整作業」であれば、職人の技術料を含めて10,000円から50,000円程度が相場となります。

このように、足場が不要な状況であれば、数万円の出費で確実な機能回復が見込めます。

ただし、前述の通り「足場なしで施工品質を落とさずに作業できる条件」は極めて限定的です。

少しでも高所で危険が伴う場合や、広範囲にわたる修理が必要な場合は、労働安全衛生法などの法令遵守と安全管理上の理由から、必ず足場の設置をご提案させていただきます。

これは、職人の命とお客様の大切な財産を守るための、プロとしての譲れない基準ですので、何卒ご理解ください。

二階の雨樋修理の相場と足場費用

2階の雨樋に不具合が生じた場合、お客様にとって最も直観的に理解しづらく、かつお見積りの総額を大きく跳ね上げる最大の要因が「仮設足場工事」の存在です。

2階の雨樋修理を論じる上で、足場代の仕組みを理解することは絶対に避けて通れません。

たとえ「2階の雨樋の継手から水がポタポタ落ちているので、そこだけ数センチ直してほしい」という極めて小規模な修理であっても、費用は非線形に上昇します。

なぜなら、職人が地上6メートル以上の高所で、安全かつ丁寧に作業を行うための基盤づくりに、どうしてもコストがかかってしまうからです。

足場の設置費用は、建物の外周の長さと高さに基づく面積計算で算出されます。

部分的に足場を組むだけでも数万円は下りませんし、住宅の全周を取り囲む「全面足場」となれば、一般的な住宅で15万円から30万円程度の費用が標準的に発生します。

つまり、「2階の雨樋修理の相場」とは、純粋な雨樋の修理費用に、この巨大な固定費である足場代が必ず上乗せされた金額になるという冷酷な経済的現実があります。

さらに、隣の家との境界が極端に狭い狭小地や、L字型など複雑な形状の建物の場合は、標準的な足場材が組めず、特殊な工法が必要となるため費用がさらに割増しになる傾向があります。

どんなに腕の良い職人でも、足場という安全なステージがなければ、100%の施工品質をお客様にお約束することはできないのです。

注意:安全管理を軽視する業者には警戒を

「足場代を無料にします」「ハシゴだけで安くやります」と強引に契約を迫る業者には注意が必要です。

労働安全衛生法を無視した危険な作業は、施工不良を引き起こすだけでなく、万が一転落事故が起きた際に施主様にも多大な精神的負担を強いるリスクがあります。

全体交換にかかる雨樋交換修繕費

設置から15年から20年という年月が経過し、家全体の雨樋で素材の硬化やチョーキング(白亜化)が進行している場合は、部分的な修理を繰り返すよりも、思い切って「全体交換(新設)」を行うのが正解です。

中長期的なライフサイクルコスト(LCC)の観点から見ても、それが最も経済合理性に優れています。

全体交換にかかる費用は、古い雨樋の撤去・処分費、新しい部材の材料費、施工費、そして足場代をすべて含めると、一般的な戸建て住宅で総額30万円から60万円程度に達する大規模な修繕費となります。

ここで極めて重要なのが「どの素材を選ぶか」という、設計段階からの予防的戦略です。

建売住宅などで最も普及している「塩化ビニール製」は、初期費用は安いですが、紫外線に弱く約15年で寿命を迎えるため、将来再び高額な足場代を伴う交換が必要になります。

一方、近年注文住宅などで採用が増えている「ガルバリウム鋼板製」は、初期投資は少し高くなりますが、金属でありながら極めて錆に強く、20年以上の圧倒的な耐久性を誇ります。

◆ハウスメーカーのお住まいをご所有の方へ

積水ハウス様の「シャーウッド」で採用されている陶版外壁「ベルバーン」などは、外壁材そのものの耐久性が極めて高く、大変素晴らしい素材です。

しかし、そのような高品質な外壁であっても、雨樋やパネル間のシーリング(目地材)は経年劣化するため、築10年~20年を目安に定期的なメンテナンスが必要となります。

ハウスメーカー様経由でのメンテナンスは大きな安心感がありますが、どうしても費用が割高になる傾向があります。

アップリメイクでは、同等の高品質な施工を5〜7掛け程度の適正価格でご提供することが可能です。

メンテナンスの同期化(バンドリング)が究極の節約術

生涯の修繕費を最小化するための究極の最適解は、「外壁塗装や屋根塗装で足場を組むタイミングに意図的に同期させ、少々高くても耐久性に優れた雨樋に一気に全体交換してしまうこと」です。

足場代の二重払いを防ぐこの手法を、私たちアップリメイクでは強く推奨しています。

外壁塗装の足場設置タイミングで雨樋を耐久性の高いガルバリウム製に交換し将来のコストを抑制

雨樋修理費用を安く抑えるコツ

決して安くはない雨樋の修理や交換費用ですが、特定の条件を満たせば、自己負担を大幅に軽減したり、将来発生する高額なコストを予防したりすることが可能です。

ここでは、賢く家計を守るために知っておくべき2つのコツをご紹介します。

自然災害なら火災保険が適用

雨樋の修理や全体交換の費用負担を劇的に軽減する強力な手段が存在します。

それが「火災保険」の適切な活用です。

火災保険という名称から「火事の時しか使えない」と誤解されている方が非常に多いのですが、現在の住宅向け総合保険の多くは、台風や強風、大雪といった「突発的な自然災害」による損害も補償の対象としています。

具体的には、台風や発達した低気圧の強風で雨樋が吹き飛ばされたり、飛来物が衝突して割れたりした「風災」が挙げられます。

また、大雪の想定外の重みで金具が引きちぎられて雨樋が垂れ下がった「雪災」、異常気象による巨大な雹(ひょう)が貫通した「雹災」なども該当します。

これらの自然災害が直接的な原因であると保険会社の鑑定人に認定されれば、高額な足場代を含めた修理費用の大部分、あるいは全額が保険金でカバーされる可能性があります。

ただし、ここで極めて重要な注意点があります。

長年の使用による紫外線劣化や錆びといった「経年劣化(老朽化)」による破損は、いかなる場合も保険の支払い対象外となります。

台風や雪害などの自然災害なら保険適用、経年劣化は適用外となる雨樋修理の注意点

また、ご自身の契約が、一定額以上の損害でのみ支払われる「フランチャイズ方式(20万円ルールなど)」なのか、自己負担額を差し引いて支払われる「免責方式」なのかを事前に確認しておくことも不可欠です。

詳しくは、私たちが解説した火災保険を使った雨樋交換のガイドをご覧いただき、詐欺まがいの悪徳業者に騙されないよう正しい知識を身につけてください。

落ち葉よけネットで詰まり予防

ご自宅の周辺に森や公園、大きな街路樹があり、毎年のように雨樋が詰まってしまい、頻繁に清掃業者を呼んで費用を支払っているというご家庭も少なくありません。

数年ごとに3万円以上の清掃費用を払い続けるのは、長期的には家計にとって大きな経済的損失となります。

このような立地環境において、中長期的な投資対効果(ROI)を劇的に高める予防的メンテナンスの切り札が「落ち葉よけネット(雨樋カバー)」の設置です。

落ち葉よけネットは、雨樋の上部をメッシュ状のカバーで塞ぐことで、風で飛来した落ち葉や小枝、大型のゴミの侵入を物理的にシャットアウトします。

同時に、雨水だけを内部に透過させるという非常に優れた仕組みを持っています。

設置にかかる費用は、ネットの部材費と取り付け工賃を合わせて、一般的な住宅で約15万円から20万円程度(足場代別途)が目安となります。

初期投資としては決して安くありませんが、このネットを導入することで得られるメリットは計り知れません。

集水器の深刻な閉塞を未然に防ぐことで、オーバーフローによる外壁の腐食や雨漏りといった致命的な二次被害のリスクを根本から排除できます。

また、鳥が雨樋の内部に入り込んで巣を作る「鳥害」を防いだり、冬場に雨樋内部に雪が直接入り込んで氷塊となり、凍結膨張によって雨樋を内部から破壊する「雪害」を軽減する効果も期待できます。

5年に1回以上のペースで清掃が必要な環境であれば、足場を組む大規模修繕のタイミングでネットを新設することは、極めて賢明な防衛戦略と言えます。

雨樋修理に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 2階の雨樋から少し水が漏れているだけですが、ハシゴだけで安く修理してもらえませんか?

A. 申し訳ございませんが、弊社ではお断りしております。

2階の軒先は地上から6メートル以上の高さがあり、ハシゴの上で片手で身体を支えながらの作業では、ミリ単位の勾配調整や確実なビス止めができず、必ず施工不良を引き起こすからです。

確かな施工品質と職人の命を守るため、足場の設置は必須のインフラ投資であるとご理解ください。

Q2. 火災保険を使えば、古くなった雨樋を自己負担ゼロで新品に交換できると訪問業者に言われました。本当ですか?

A. そのような甘い言葉で契約を迫る業者にはくれぐれもご注意ください。

火災保険が適用されるのは台風や雪などの「突発的な自然災害」が原因の場合のみであり、長年の使用による「経年劣化」の場合は保険金は一切支払われません。

老朽化を台風のせいにして虚偽の申請をすることは保険金詐欺に問われるリスクがあります。

Q3. 少しのひび割れなら、ホームセンターでコーキング剤を買ってきて自分で直しても大丈夫ですか?

A. 1階部分で安全に脚立で手が届く範囲の応急処置であれば可能ですが、2階以上の作業は転落死亡事故の危険があるため絶対におやめください。

また、ひび割れの原因が塩化ビニール素材の硬化(寿命)である場合、ご自身で塞いでも弾力が失われているためすぐに別の箇所が割れてしまいます。

最終的な判断は、必ず専門家にご相談ください。

Q4. 修理か交換か分からないので、とりあえず見てもらうだけでも費用はかかりますか?また、しつこく営業されませんか?

A. いいえ、アップリメイクの「お住まいの健康診断」やお見積りの作成は完全無料です。

現場を拝見し、高所カメラ等の画像を用いて現状を客観的にご報告いたします。

また、診断を受けたからといって当社で必ず工事をしなければならないという制約は一切なく、ご希望がない限りしつこい電話や訪問営業もいたしませんのでご安心ください。

修理か交換か迷ったら無料診断へ

ここまで、雨樋修理の費用相場や判断基準について詳しく解説してきました。

改めて、この記事で特に押さえておきたい重要なポイントを振り返ってみましょう。

1階の軽度な部分補修(継手のズレや金具調整など)であれば、数万円程度で直る可能性がある。

2階以上の修理では、職人の安全と施工品質を守るために15万円~30万円程度の足場代が必須となる。

設置から15年以上が経過し、素材の硬化や割れが進んでいる場合は、部分修理ではなく全体交換が最も経済的である。

台風などの突発的な自然災害が原因であれば、火災保険が適用される可能性がある(経年劣化は対象外)。

ご自宅の雨樋に起きている不具合が、数万円で済む「部分修理」で対応可能なレベルなのか、それとも寿命を迎えていて「全体交換」が必要な状態なのか。

これを一般の方が地上から見上げて正確に判断することは、プロの目から見ても極めて困難です。

なぜなら、雨樋の内部にどれほどの泥が詰まっているか、支持金具の奥がどれくらい錆びて強度が落ちているか、継手の接着剤がどれほど劣化しているかといった「不具合の本当の原因と深刻度」は、実際にハシゴや足場を使って高所に上り、至近距離で直接確認しなければ決して分からないからです。

だからこそ、私たちのような屋根・外壁の専門家による徹底した現地調査が必要不可欠となります。

アップリメイクでは、1級建築塗装技能士などの国家資格を持ち、現場の隅々まで知り尽くした熟練のプロフェッショナルが、30倍の専用スコープなどの機材を用いてお住まいの状態を徹底的にチェックする「お住まいの健康診断」を無料で実施しております。

「とりあえず現状の劣化具合だけを知りたい」「他社で見積もりを取ったが、本当に足場や全交換が必要なのか適正を見てほしい」といったご相談でも大歓迎です。

私たちは、お客様の不安を煽って無理に契約を迫るようなしつこい営業は一切行わないことを固くお約束しています。

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  • この記事を書いた人

齋藤直樹

(株)アップリメイク代表取締役で元職人、塗装という仕事が大好きです。人生の大きな挫折と数多くの出会いを経て今は大好きな地元・静岡で、お客様の笑顔のために仕事ができることに何よりの誇りを感じています。

▼保有資格▼
1級建築塗装技能士・2級建築施工管理技士・有機溶剤作業主任者・高所作業主任者・2級カラーコーディネーター・光触媒施工技能士・乙4類危険物取扱者・ゴンドラ特別教育・職長・安全衛生責任者・第2種酸素欠乏危険作業主任者・宅地建物取引主任者・2級ファイナンシャルプランニング技能士・AFP