雨樋掃除の料金相場はいくら?詰まり・落ち葉対策・業者依頼の目安

雨樋掃除の料金相場はいくら?詰まり・落ち葉対策・業者依頼の目安

こんにちは、株式会社アップリメイク代表取締役の齋藤直樹です。

お住まいのメンテナンスを考える際、外壁や屋根には目が行きやすいものの、意外と見落とされがちなのが「雨樋(あまどい)」です。ある日突然、雨水がバシャバシャと溢れ出しているのを発見し、「掃除や修理を業者に頼むといくらかかるのだろうか」「自分で安全に詰まりを解消する方法はないのか」と不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

雨樋は、屋根に降り注ぐ大量の雨水を集め、建物を傷めることなく適切に排水するための重要なライフラインです。この機能が失われると、建物の寿命を大きく縮める深刻な二次被害を引き起こすリスクが高まります。

この記事では、現場で長年住宅と向き合ってきた外壁塗装・屋根塗装の専門家として、雨樋の掃除に関する料金相場から、自力で解決する際の危険性、そして根本的な落ち葉対策までを詳しく解説いたします。これを読むことで、無駄な出費を抑えつつ、大切なお住まいを長期的に守るための最適な選択ができるようになります。

記事のポイント

  • 雨樋の詰まりが建物に与える深刻なダメージと放置リスク
  • 自分で掃除や詰まり解消を行う際の正しい手順と絶対的な安全基準
  • 専門業者に依頼した場合の清掃費用と足場代のリアルな相場
  • 落ち葉やゴミの侵入を防ぐ予防的メンテナンスと長寿命化のコツ

雨樋の掃除が必要なサインとは?

雨樋がSOSを出しているサインにいち早く気づくことが、住宅の寿命を延ばす第一歩です。ここでは、なぜ雨樋が詰まるのか、そしてその詰まりを放置すると建物にどのような悪影響を及ぼすのかを詳しく解説します。

雨樋のゴミ詰まりが招く深刻な被害

雨樋が本来の機能を発揮できなくなる最大の原因は、外部からの飛来物や堆積物による物理的な閉塞、つまり「ゴミ詰まり」です。私たちアップリメイクが拠点とする静岡県でも、台風シーズンや突発的なゲリラ豪雨の後に、雨樋の詰まりに関するご相談が急増します。風に乗って飛んでくる土ぼこり、近隣の樹木から飛来する大量の落ち葉、枯れ草、あるいは鳥が春先に巣作りで持ち込む小枝などが、雨水を集める「集水器」や、下へと流す「竪樋(たてどい)」の落とし口を完全に塞いでしまうのです。特に、近くに公園や山林がある立地では、このリスクは格段に跳ね上がります。

このゴミ詰まりを「たかが雨水が溢れるだけ」と放置してしまうと、行き場を失った雨水が雨樋の縁から滝のように溢れ出す「オーバーフロー現象」が発生します。この現象の恐ろしいところは、溢れ落ちた雨水が外壁を直接伝い落ち、外壁材の早期劣化や、目に見えない微細なクラック(ひび割れ)から壁の内部へと侵入して雨漏りを引き起こす点にあります。外壁は本来、上から下へとスムーズに水が流れるように設計されていますが、雨樋から溢れた大量の水が一点に集中して打ち付けることには耐えられません。

さらに深刻なのは、基礎周辺の被害です。雨水が建物の基礎周辺の土壌に局所的に滞留すると、床下空間の湿度が異常に高まります。このジメジメとした環境は、木造住宅にとって最も恐ろしい天敵である「シロアリ」を呼び寄せる絶好の条件となってしまいます。最悪の場合、シロアリが建物の土台や柱を食い荒らし、耐震性を著しく低下させることにもなりかねません。雨樋の詰まりは、単なる外観や美観の問題ではなく、家の骨格を根底から脅かし、大規模な改修工事を余儀なくされる重大なトラブルの引き金なのです。だからこそ、たかがゴミ詰まりと侮らず、早期の発見と対処が求められます。

雨樋のゴミ詰まりから始まる恐ろしい二次被害のフロー図。オーバーフローから外壁の雨漏り、シロアリ発生への連鎖を示す。

【放置が引き起こす最悪のシナリオ】

雨樋の詰まり → 雨水のオーバーフロー → 外壁からの雨漏り・構造材の腐食 → 床下の多湿化・シロアリの大量発生

雨樋の苔掃除や落葉の蓄積は放置厳禁

雨樋の内部に土砂や落ち葉が長期間滞留すると、水分をたっぷりと含んだ状態が何ヶ月も続きます。やがて、その中で腐敗した有機物が時間をかけて分解され、見事な「土壌」へと変化してしまいます。そこを苗床として、空気中を漂う胞子が付着し、苔(こけ)や雑草が猛烈な勢いで繁殖し始めるのです。家の外に出て下から見上げたとき、雨樋の縁から青々とした雑草が顔を出しているのを見かけたら、それは「危険水域」に達している明確なサインです。

草が生えているということは、雨樋の内部に相当量の重い土が形成され、雑草の根が縦横無尽に深く張っていることを意味します。この状態に陥ると、もはや表面的なホウキでの清掃や、ホースの水圧をかける程度のDIY掃除では、強固に絡み合った根と土砂を排出することはできません。さらに恐ろしいのは「重量」の問題です。水をたっぷり吸った土壌と雑草の重みは相当なもので、本来、雨水だけを支えるように設計されている雨樋自体に多大な負荷をかけ続けます。

この過剰な重量によって、雨樋を外壁や鼻隠し板に固定している「支持金具」が下方向へ曲がってしまい、水が正しく流れるための勾配(傾斜)が狂ってしまいます。さらに、常に水分に晒されることで金具のサビが急激に進行し、経年劣化で柔軟性を失って脆くなったプラスチック(塩化ビニル)製の雨樋本体が、重みに耐えきれずに割れたり、強風の日に丸ごと落下したりする構造的破壊を加速させます。苔や雑草が目視できるレベルになる前に、定期的な点検と清掃を行うことが、余計な全体交換の修理費用を発生させないための鉄則と言えます。

◆斎藤のワンポイントアドバイス

現場でお客様の家を診断すると、特に日当たりの悪い北側や、風通しの悪い裏手の雨樋に、苔がびっしりと生えているのを頻繁に見かけます。「まだ少しは水が流れているから平気」と放置されがちですが、水分を常に含んでいる状態は、家全体にとって百害あって一利なしです。気づいた時には金具が折れて樋ごと落下寸前…というケースも少なくありませんので、年に一度は下から見上げてチェックしてあげてください。

自力で雨樋清掃をする方法と危険性

コストを抑えるために、DIYで雨樋の清掃に挑戦しようと考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、高所作業を伴うため、正しい知識と安全確保が絶対条件となります。ここでは、自力でできる範囲の手順と、プロから見た危険性についてお伝えします。

雨樋のゴミ取りとワイヤーの詰まり解消

1階の屋根(下屋)の軒樋や、平屋の住宅など、しっかりとした安定感のある脚立を用いて、平坦で確実に足場が確保できる範囲であれば、居住者様ご自身での清掃(DIY)も一つの選択肢として考えられます。作業を安全かつ効率的に進めるために、まずは適切な道具を揃えましょう。用意するものは、雨樋の幅にすっぽりと収まるサイズの毛先の硬いホウキ、泥をすくうためのハンドスコップ、奥のゴミをつまみ出す長めのトング、水や泥から手を守る厚手のゴム手袋、そして回収したゴミを入れるための、水抜けの良いメッシュ状の土のう袋です。

清掃の基本手順としては、まず脚立を安定した場所に設置し、軒樋(横方向の樋)に溜まった落ち葉や枯れ枝、大きな泥の塊を、スコップやトングを使って丁寧に取り除いて土のう袋に入れます。この時、絶対に身を乗り出して遠くのゴミを取ろうとせず、面倒でもこまめに脚立を移動させることが転落を防ぐコツです。粗大ゴミを取り除いた後、ホースを使って竪樋(縦方向の樋)の落とし口に向かって水を流し込み、スムーズに排水されて下から水が出てくるかを確認します。

もし、竪樋の内部で完全に土砂が固着して詰まっている場合は、水圧だけでは解消しません。その際は、ホームセンターなどで手に入るパイプクリーナーなどの専用のワイヤーブラシを使用した物理的なアプローチが有効です。ワイヤーブラシの先端を竪樋の上部から慎重に挿入し、上下に細かく動かしながら、内部の詰まりを少しずつ崩していきます。ここで絶対にやってはいけない最大のタブーが、焦って力任せにワイヤーを強引に押し込むことです。無理な力を加えると、竪樋の曲がり角(エルボ部分)でワイヤーが噛んで抜けなくなったり、紫外線で脆くなった塩化ビニル製の樋を内部から突き破って、致命的な破損を引き起こしてしまいます。抵抗が弱まり貫通した感覚があったら、再度ホースで大量の水を流し込み、内部の細かな泥を完全に洗い流して仕上げとします。

【DIY清掃の基本ステップと注意点】

1. 粗大ゴミ(落ち葉・枝)をハンドスコップ等で手作業で除去
2. ホースで水を流し、竪樋の詰まりの程度を確認
3. 詰まりがあればワイヤーブラシで「優しく」細かく動かして貫通させる
4. 最後に大量の水で内部の泥を完全に洗い流す

雨樋掃除を2階で行う大きなリスク

節約のための自力作業の危険性。1階は脚立で安全な範囲のみ可能だが、2階以上はハシゴ作業で大ケガの危険があることを示す警告。

自力での雨樋清掃において、私が塗装とリフォームのプロフェッショナルとして最も声を大にして警告したいのが「高所からの転落リスク」の恐ろしさです。1階部分の作業であっても脚立の転倒リスクは常に伴いますが、2階以上の雨樋掃除を、専門的な訓練を受けていない一般の方がハシゴ(梯子)などを用いて行うことは、文字通り「生命に関わる極めて危険な行為」です。

一般的な2階建て住宅の雨樋の高さは、地面から約6メートルから7メートルにも達します。この高さで不安定なハシゴの上に立ち、片手で体を支えながら、もう片方の手で清掃道具を扱い、さらに濡れて重くなった泥の入った袋を持つという不自然な姿勢は、バランスを崩す最大の原因となります。突風が吹いたり、ハシゴの足元が少しでも滑ったりすれば、即座に大事故に直結します。消費者庁でも家庭内の不慮の事故として高所作業の危険性を喚起していますが、現場のリアルな感覚から言っても、数万円の清掃費用を節約するために、一生取り返しのつかない大怪我や後遺症を負ってしまっては、ご家族の悲しみは計り知れません。

したがって、2階以上の高所に位置する雨樋の詰まりや、すでに雑草が根を張って簡単には抜けないような重症化した状態については、自力での解決を潔く諦める勇気を持ってください。迷わず安全対策のノウハウを持った専門業者へ依頼することが、ご自身とご家族の幸せを守るための「絶対的な安全原則」です。業者に依頼する際の修理の判断基準や、症状別の詳しい費用については、雨樋修理の費用相場はいくら?2階・足場の有無・症状別に解説の記事でも徹底的に解説していますので、ご自宅の状況と照らし合わせてぜひ参考にしてください。

雨樋掃除を業者に頼む時の料金相場

DIYの限界を超える状況や、確実な安全を担保したい場合、専門業者への依頼が最も合理的な選択です。しかし、悪徳業者とのトラブルを避けるためには、適正な料金相場を把握しておくことが不可欠です。

業者による雨樋清掃の料金と追加修理費用

軽度な落ち葉のゴミ詰まりの解消や、発生し始めた苔の除去といった「雨樋清掃のみ」を私たちのような専門業者に依頼する場合、気になるのがその費用感だと思います。1回あたりの清掃費用相場は、作業の範囲や建物的規模によって変動しますが、おおよそ10,000円から30,000円程度に設定されていることが一般的です。たとえば、1階の屋根部分(下屋)の数メートルだけであれば10,000円前後から対応可能な場合もありますが、家全体の雨樋をぐるりと清掃し、高圧洗浄機などの機材を使用して内部のヘドロまで綺麗にするとなると、30,000円前後を見込んでおくと安心です。

ただし、ここからが重要なポイントです。プロが清掃を行う過程で、単なる汚れだと思っていた部分の下に、雨樋自体のひび割れ、熱や雪の重みによる変形、あるいは支持金具の深刻なサビや折れといった「構造的な不具合」が発見されるケースが非常に多いのです。もし、このような不具合が見つかり、継手のコーキング打ち直しや金具の交換といった部分的な交換や補修で済む場合は、清掃費用にプラスして15,000円から100,000円程度の追加修理費用が発生します。

さらに、雨樋の素材が塩化ビニル製で、設置から20〜25年という物理的な寿命を迎えており、少し触っただけでパリパリと割れてしまうようなシステム全体にわたる著しい劣化がある場合は、清掃や部分補修ではどうにもなりません。この場合は「全交換」が不可避となり、一般的な30坪の住宅で材料費と施工費を合わせて数十万円規模の大規模な修繕費用が必要となります。交換に関する詳細なm単価や、素材別の費用相場については、【静岡】雨樋交換の費用とm単価|相場・火災保険まで専門家が解説にて詳しく解説していますので、交換も視野に入れている方は必見です。

工事・作業内容 費用の目安(相場) 備考
雨樋清掃のみ(詰まり除去) 10,000円 〜 33,000円 作業範囲(1階のみか全体か)により変動
清掃 + 周辺の樹木剪定 約55,000円 落ち葉の原因となる庭木の枝打ち・処分を含む場合
雨樋の部分修理・一部交換 15,000円 〜 100,000円 ひび割れ補修やサビた金具の部分的な交換
雨樋の全体交換(足場代別途) 200,000円 〜 400,000円 一般的な2階建て(約30坪)の材料費+施工費

※数値はあくまで一般的な目安であり、建物の規模や状況、選ぶ雨樋の素材により変動します。正確な金額は必ず専門業者の現地見積りでご確認ください。

意外と高い?高所作業で必須となる足場代

雨樋清掃代と足場代の費用比較。清掃・部分修理(1万〜10万円)に対し、足場代(15万〜30万円)が圧倒的に高額であることを示す図。

雨樋メンテナンスの費用構造を語る上で、お客様が最も驚かれ、そして絶対に避けて通れないのが「足場代」の存在です。2階建て以上の建物において、職人が両手を使って確実かつ安全な作業を行うためには、周囲を囲む鋼製足場の架設が、労働安全衛生法などの法規的にも、実務的な施工品質の面でも不可欠となります。実は、この足場を組むための費用が、雨樋清掃作業そのものの料金(数万円)を遥かに凌駕してしまうケースが多々あるのです。

足場の単価は、一般的に1平方メートルあたり約600円から1,000円(飛散防止ネット含む)が目安とされています。これを具体的な住宅規模に当てはめると、一般的な30坪前後の2階建て住宅であれば、足場代だけで約150,000円から300,000円という高額な追加出費となります。さらに、都心部に多い3階建ての狭小住宅であれば、建物の高さがある分だけ足場の面積が増え、部材の運搬や組み立ての手間もかかるため、20万円〜40万円以上とさらに割高になります。数万円の雨樋清掃のために、その何倍もの数十万円の足場代を単独で支払うことは、住宅のライフサイクルコスト(LCC)の観点から見て極めて非効率でもったいないと言わざるを得ません。

そのため、私たちアップリメイクでは、お客様の大切なご資金を無駄にしないためにも、外壁塗装や屋根塗装、あるいは屋根のカバー工法など、どうしても足場を必要とする他の大規模修繕とタイミングをピッタリ合わせて、雨樋の清掃・修理・交換を同時に行うことを強く、強く推奨しています。足場代の負担を一度の工事に集約・分散させることが、賢い住宅維持の最強の戦略なのです。足場代を節約するための外壁・屋根塗装との同時施工の圧倒的なメリットについては、30坪の屋根外壁塗装の相場は?坪数ごとの費用や注意点をプロが解説の記事でも徹底解説しておりますので、ぜひあわせてご覧ください。

外壁・屋根の塗装と雨樋の清掃・修理を同時に行い、足場代を一度で済ませる最強の戦略のイメージ図。

【「足場代無料」を謳う悪徳業者にご注意ください】

訪問販売の営業マンが「今この地域でモニターになってくれれば、特別に足場代を無料にします!」といった甘い言葉で即日契約を急がせる手口が後を絶ちません。しかし、重い鉄の部材を運び、組み立て、解体する足場工事には、必ず専門の足場職人の高額な人件費と運搬費がかかります。本当に無料になることは100%あり得ません。見えない形で塗料代や雨樋の施工費に不当に上乗せされているか、手抜き工事をされるかのどちらかです。甘い罠には十分にご注意ください。

根本から解決する雨樋の落ち葉対策

継続的な清掃にかかる労力や足場費用を考えると、そもそも詰まりの原因となる異物の侵入を未然に防ぐ「予防」こそが、最も経済的で合理的な解決策です。

雨樋のゴミ除けネットやシートの効果

清掃の手間をなくす最新の予防策。網ネットと推奨品の落ち葉よけシート(ガルバリウム鋼板製)の性能比較表。

定期的な清掃に費用をかけ続ける負の連鎖を断ち切り、雨樋の詰まり発生率を劇的に下げる画期的な方法として、専用の「落ち葉よけネット(網)」や最新の「ゴミよけシート」の導入があります。これらの物理的な防護設備には、大きく分けて4つの構造的類型が存在し、ご自宅の立地環境や周辺の樹木の種類によって、最適なものを戦略的に選ぶ必要があります。

1. 網(ネット)タイプ
樹脂製やステンレス金網製のネットを、丸めたり平らにしたりして軒樋全体の上部に被せる最もポピュラーなタイプです。桜やケヤキなどの、葉の面積が大きな「広葉樹」の落ち葉が入り込むのを防ぐのに非常に高い効果を発揮します。施工も比較的容易です。しかし最大の弱点は、マツやスギなどの「針葉樹」の細い葉や、風で飛んでくる土砂は網目をすり抜けて内部に侵入してしまうことです。これらが内部で堆積すると、網があるせいで逆に掃除が極めて困難になり、数年後に腐葉土化してヘドロ状になるリスクがあるため、周辺環境をよく見極める必要があります。

2. シートタイプ(最新型)
表面に特殊な凹凸形状を持たせた金属製のシートで雨樋を覆うタイプです。表面の張力を利用して雨水だけをクルンと内部に引き込み、落ち葉やゴミはそのままシートの表面を滑り落とすという優れた仕組みを持っています。広葉樹だけでなく、厄介な針葉樹の細い葉や微細な土ぼこり、さらには鳥の巣作りまで広範に防ぐことができ、長期的な詰まり防止効果が最も高いのが最大の特徴です。初期の施工費用は他タイプに比べて高めですが、その後の清掃費用をゼロに近づけることができるため、費用対効果は抜群です。

3. 集水桝部設置タイプ / 落とし口のみタイプ
竪樋へと水が流れ落ちる「集水器(マス)」の落とし口部分にだけ、ピンポイントで球状の金網などを設置するタイプです。非常に安価で施工も一瞬で終わりますが、軒樋全体に溜まる落ち葉や泥自体は防げないため、雨水の流れが滞る原因になりやすく、結局は定期的な清掃が必要になるというデメリットがあります。

これらの防護設備は、「費用がかかる」「後から設置するにはまた足場が必要になる」と思われがちですが、新築時や外壁塗装で足場を組んだタイミングで「ついでに」組み込んでおくことで、その後の10年〜20年間に発生し得る突発的なトラブルや、清掃のための無駄な足場費用を完全に削減できます。ライフサイクル全体で見れば、計り知れないコストメリットを生み出す賢い投資と言えます。

雨樋への落ち葉を防ぐ植栽計画と素材選び

もしあなたがこれから念願の注文住宅を建てようとしている、あるいは庭の大規模なエクステリアリフォームを検討しているのであれば、事後的な対処ではなく、建物の設計段階から「植栽計画」と「素材選び」を統合して考えることが、メンテナンスフリーに近づく究極の先回りアプローチとなります。

外構デザインにおいて、家のシンボルツリーを選ぶのは楽しい作業です。しかし、秋から冬にかけて一斉に大量の葉を落とす「落葉樹」(モミジ、ハナミズキ、シャラノキ、エゴノキなど)を安易に選んでしまうと、その落ち葉がダイレクトに雨樋を直撃します。落葉樹を植える場合は、建物の軒先や、卓越風(その地域でよく吹く風の向き)の風上になる位置への配置は厳格に避けるべきです。限られた敷地スペースに植樹する場合は、一年を通じてまとまった落葉が発生しにくく、管理がしやすい「常緑樹」(シマトネリコ、オリーブ、ソヨゴなど)を選択することで、雨樋への落ち葉の侵入リスクを設計段階から大幅に軽減できます。

また、雨樋そのものの「素材選び」も、将来のメンテナンス頻度を決定づける最重要項目です。日本の住宅で古くから普及している塩化ビニル樹脂製の雨樋は、安価で軽いというメリットがありますが、紫外線や寒暖差による劣化が激しく、約10年程度で柔軟性を失って割れやすくなります。これに対し、私たちが強くおすすめし、近年注文住宅での採用も急増しているのが「ガルバリウム鋼板」を用いた金属製の雨樋です。

ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛の合金メッキを施しており、従来のトタンに比べて驚異的な耐食性(サビにくさ)を誇ります。その耐用年数は20年から30年と非常に長く、金属でありながら軽量なため、建物の鼻隠し板への荷重負担も最小限に抑えられます。荷重負担が少ないということは、経年劣化による雨樋の「たわみ」が発生しにくく、水溜まり(逆勾配)による苔の発生リスクも根本から低減できることを意味します。初期費用は塩ビ製より多少上がりますが、その後の数十年の安心を買うと考えれば、最もコストパフォーマンスに優れた選択肢です。

◆斎藤のワンポイントアドバイス

「たかが雨樋、どれを選んでも同じだろう」と軽視されがちですが、建物を雨水から守る機能としては、外壁材や屋根材と同等に重要なパーツです。特に静岡のような自然豊かで海も近く、台風の飛来物や塩害、落ち葉の影響を受けやすい過酷な環境では、素材選びが家の寿命を左右します。素材には多少の初期費用をかけてでも、美観と強靭な耐久性を兼ね備えたガルバリウム鋼板をおすすめしています。

雨樋の掃除や修理に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 雨樋掃除はどれくらいの頻度で行うべきですか?

A. 一般的な住宅環境であれば、1年〜2年に1回程度の定期的な点検と清掃が理想的です。しかし、ご自宅のすぐ近くに大きな樹木(特に落葉樹や針葉樹)がある場合や、大型台風が通過した後などは、たった数日で落ち葉や飛来物が急激に溜まり、一気に詰まってしまうことがあります。そのため、季節の変わり目、特に落葉が激しい秋から冬にかけては、晴れた日に下から目視で状況を確認する習慣をつけることを強くおすすめします。

Q2. 家庭用の高圧洗浄機を使えば、素人でも自分で簡単に掃除できますか?

A. ご家庭用の高圧洗浄機(ケルヒャーなど)を雨樋の清掃に使用することには、プロの目線から言うと非常に大きなリスクが伴います。確かにこびりついた汚れや苔は強力に吹き飛びますが、設置から10年以上経過して紫外線で脆くなった塩化ビニル製の雨樋に強い水圧を至近距離でかけると、接着されている継ぎ目(ジョイント部分)が水圧で吹き飛んだり、雨樋本体が粉々に割れてしまう危険性が極めて高いのです。ご自身で水洗いを行う場合は、通常の散水用ホースのシャワー水圧程度に留め、無理な洗浄は絶対に控えてください。

Q3. 台風で雨樋が壊れたり詰まったりした場合、火災保険を使って直せますか?

A. 台風による強風で金具が外れた、大雪の重みで歪んだ、雹(ひょう)で穴が開いたなど、明確な「自然災害」が直接の原因で雨樋が変形・破損した場合は、ご加入の火災保険(風災・雪災補償特約)の適用対象となり、修理費用が保険金でカバーできる可能性が高いです。しかし、落ち葉が長年蓄積したことによる単なる「詰まり」や、長年の紫外線劣化による「寿命のひび割れ」と判断された場合は、保険金は下りません。原因の正確な特定には専門知識が不可欠ですので、ご自身で保険会社に連絡する前に、まずは私たちのような地元で信頼できる専門業者へ現状の調査をご依頼ください。

Q4. 業者に雨樋の掃除や修理を頼む際、絶対に騙されないための悪徳業者を見抜くポイントはありますか?

A. 最も警戒すべき典型的な手口は、「近くで工事をしていて、たまたまお宅の屋根の板が浮いている(または雨樋が外れかかっている)のが見えたので、今なら無料で点検してあげますよ」と突然親切を装って訪問してくる業者です。彼らを屋根の上に登らせると、見えない所でわざと雨樋の金具を曲げたり屋根材を割ったりして証拠写真を撮り、「今すぐ直さないと雨漏りして家が腐りますよ!」と不安を極限まで煽り、その場で高額な契約を迫ります。突然の訪問販売業者は絶対に、いかなる理由があっても屋根に上げてはいけません。必ず地元・静岡で長く実績があり、店舗を構えている専門店に自ら連絡をして診断を依頼し、複数の業者から相見積もりを取ることが、騙されないための最強の防衛策です。

長持ちさせるならアップリメイクへ

雨樋のメンテナンスは、単にゴミを取り除いて見栄えを良くするだけのものではありません。お住まい全体の防水性能を健全に保ち、建物の寿命を何十年も先まで延ばすための、極めて重要な最前線の防衛ラインの維持工程なのです。不具合を見て見ぬふりをして放置すればするほど、将来的な修繕費用は雪だるま式に恐ろしい額に膨れ上がってしまいます。

掃除から修理までプロの無料診断で解決

ここまで解説してきたように、雨樋のメンテナンスには以下の重要なポイントがありました。

雨樋の詰まりは、雨漏りやシロアリ被害などの深刻な二次被害を引き起こす

2階以上の高所作業は転落リスクが極めて高く、自力での解決は危険

業者依頼時は清掃費用とは別に高額な足場代が必要になるケースが多い

根本的な解決には、落ち葉よけシートの設置や高耐久素材への交換が有効

「雨の日に水が溢れている」「自分で高所を掃除するのは怖い」「外壁塗装と一緒に雨樋も見てほしい」など、小さなお悩みやご不安があれば、決して一人で抱え込まずに私たち株式会社アップリメイクにご相談ください。

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私たちアップリメイクは、地元・静岡で暮らす皆様の「安心」と「笑顔」を守り抜くため、中間マージンのない完全自社施工で誠心誠意対応させていただきます。大切なお住まいのことで気になるサインがあれば、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

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  • この記事を書いた人

齋藤直樹

(株)アップリメイク代表取締役で元職人、塗装という仕事が大好きです。人生の大きな挫折と数多くの出会いを経て今は大好きな地元・静岡で、お客様の笑顔のために仕事ができることに何よりの誇りを感じています。

▼保有資格▼
1級建築塗装技能士・2級建築施工管理技士・有機溶剤作業主任者・高所作業主任者・2級カラーコーディネーター・光触媒施工技能士・乙4類危険物取扱者・ゴンドラ特別教育・職長・安全衛生責任者・第2種酸素欠乏危険作業主任者・宅地建物取引主任者・2級ファイナンシャルプランニング技能士・AFP